ディーアイ(DI) | direct injection box | →ダイレクトボックス | . |
ていい(定位) | localization | 音場の中で、音像、音源の方向を定めること。例えば中央から聞こえるはずのバイオリンの音が左右にふらついて聞こえる現象は、定位が悪いということになる。スピーカーシステムや部屋の音響特性によって大きな影響を受ける。反射音の多い部屋では、一般的に音像も定位も不明確になりがちである。【参照】→音像、→音像定位 | . |
ディーエーへんかん(DA変換) | digital to analogue conversion | デジタル信号をアナログ信号に変換すること。【反対】→AD変換 | . |
ていかくしゅつりょく(定格出力) | rated power output | アンプに規定のインピーダンスの負荷をつないだとき、長時間連続して取りだせる出力の最大値を表したもの。負荷インピーダンスの値によって出力の値が異なるので、負荷インピーダンスを併せて表示することが多い。実効出力と同じ意味で用いられる。(→インピーダンス) | . |
ていかくにゅうりょく(定格入力) | rated power input | スピーカーに加えられる入力を規定したもので、連続して加えても異常音や破損を生じない入力のこと。JISの規格により、信号にホワイトノイズを使い、指定されたフィルターを通してからスピーカーに加え、96時間以上以上が生じないときの入力レベルを表示する。許容入力と表示することもある。 | . |
ていざいは(定在波) | standing wave | スタジオやリスニングルームなどで、互いに平行な壁面があると、その間を往復する音によって共振が起こる。このような音波を定在波と呼ぶ。定在波が生じる状態の部屋では、音圧の高くなる場所と低くなる場所が存在してしまう。特に波長の長い低音域では問題となり、プーミングの原因となる。【参照】→プーミング | . |
ていしこうせいホーン(定指向性ホーン) | . | 一般のスピーカーのホーンは、高域になるにつれて、指向角度が狭くなる。したがってホーンの正面から外れた場所では、均一な周波数特性が得られない。そのためホーンの内側の壁の形状を工夫して、周波数にかかわらず指向性が一定になるようにしたものが定指向性ホーンである。形状により、CDホーン、バイラジアルホーン、マンタレーホーンなどがある。 | . |
ていじょうじょうたい(定常状態) | . | ある出力を持った音源から室内に音を出し続けると、室内の音圧は次第に上昇するが、やがて供給される音のエネルギーと失われるエネルギーが同じとなり、部屋の音圧が安定する。この状態を定常状態という。一般には伝送周波数特性や音圧分布などの測定は、定常状態で行う。 | . |
ディバイディング・ネットワーク | dividing network | 2ウェイ、3ウェイなどのマルチウェイ・スピーカーシステムで、パワーアンプの出力信号を各スピーカーユニットが受け持つ周波数帯域に分割する回路のこと。一般的にコイルとコンデンサーを使っているのでLCネットワークとも呼ばれる。クロスオーバーネットワークともいう。【参照】→マルチウェイ・スピーカーシステム | . |
ディービーエックス(dbx)ノイズリダクション | dbx noise reduction system | アメリカのdbx社が開発した、録音時の雑音を低減させる装置。テープレコーダーの入力信号のダイナミックレンジを1/2に圧縮して録音し、再生するときには2倍に伸張することで、ダイナミックレンジを元に戻すとともに録音の段階で生じた雑音レベルを、低音から高音まで全帯域にわたって下げる方式。周波数帯域の分割をおこなっていないため、音質の変化は生じない。 | . |
ディレイマシン | delay machine | 【参照】→遅延装置 | . |
ディレイユニット | delay unit | 【参照】→遅延装置 | . |
ディン(DIN) | Deutsche Industries Normen | ドイツ工業品標準規格のこと。日本におけるJISに相当し、ドイツの工業発展の支えになっていると同時に、ヨーロッパ全域へ大きな影響力を持っている。マイクロフォンを接続するDINコネクターなどで有名。 | . |
デジタル | digital | アラビア語で「指」のことで、物の量を表すときに連続した量ではなく、指で1,2,3・・・と数えるように、離れている数として扱うことをいう。これに対してアナログは、連続した量を表す。「時間」は代表的なアナログ量であるが、これを何時、何分、何秒という「数値」で表すのが「デジタル時計」である。音もアナログ量であるが、これを近似値に数値化することを「デジタル化」といい、デジタル化した信号を記録することを「デジタル記録」、伝送することを「デジタル伝送」、加工することを「デジタル処理」と呼んでいる。【参照】→PCM | . |
デジタルろくおん(録音) | digital recording |
音の信号をデジタルに変換し、その信号を磁気テープなどに記録する方式。再生時に、このデジタル信号をアナログ信号に戻しても、テープ上に符号で記録しているので、テープや電気回路などによる歪や雑音がない。アナログ録音と比較すると次のような特長がある。 1.ダイナミックレンジが広い。(→ダイナミックレンジ) 2.ワウフラッターがない。(→ワウフラッター) 3.クロストークがない。(→クロストーク) 4.周波数帯域が広く安定している。 5.変調歪などが発生しない。 6.テープの長期保存に耐えられる。 7.ゴーストが生じない。(→ゴースト) |
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デシベル | deci Bell | ディービーと読むことも。大きさの相対値を表す単位。人間の聴覚や視覚は、光や音の強さの10倍〜100倍となっても、感覚的には数倍から10倍ほどにしか感じない性質を持っている。パワーアンプのレベルを2倍にしても、それほど音圧レベルが上がったように感じられないのはこのためである。この感覚はちょうど「対数」に比例するので、音の大きさを表現するのに対数の値が用いられる。元来dBは、電話回線で送信側から受信側に到達する間の電力損失を表すために考案されたものである。 |
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デッド | dead | 室内の音響状態を表す言葉で、響きが少ないこと。デッドな場合は音が明瞭に聞こえるが音の豊かさにかける。【反対】→ライブ | . |
デッドポイント | dead point |
1.ワイヤレスマイクロフォン(→ワイヤレスマイクロフォン)使用時に、送信した電波の直接波と反射波が干渉することなどによって電波が減衰し、受信不良になる場所のこと。 2.劇場などの客席で、ほかの場所より音が聞こえにくい場所をいう。 |
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テープヒス | tape hiss | テープ特有のノイズのひとつで、可聴帯域全体に発生し、高音域で耳につくノイズ。磁性体のヒステリシス特性という非直線性に起因することから、略してヒスと呼ばれる。テープを再生したときに生じる「サー」という連続的なノイズで、ダビングの回数が多くなるほどノイズレベルが増加する。このノイズをとるために各種のノイズリダクションシステムがある。【参照】→ヒスノイズ、→ドルビーノイズリダクション | . |
テープレコーダー | tape recorder/reel to reel tape deck | 音の信号を磁気テープに記録し再生する装置。一般的にオープンリールのテープを使用する機器を指す。 |
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デモテープ | demonstration tape | 音見本としてつくる録音テープなどのこと。 | . |
デュアル・マイク | dual microphone | 片方を予備のマイクとして、2本のマイクロフォンを並べてセッティングすること。2本のマイク・ユニットが組み込まれているマイクロフォンもある。 | . |
デュープ | duplicate | 複写、複製の意。映画のフィルムや録音、録画テープの内容をコピーすること。プリント、ダビング、リレコともいう。【参照】→ダビング | . |
デルマ | ダーマトグラフの略。(→ダーマトグラフ) |
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てんおんげん(点音源) | point source | スピーカーなどで音を出す部分の面積が波長に対して充分に小さい場合を点音源という。点音源の音は球面状に広がる。【反対】→面音源 | . |
てんしゃ(転写) | print through | アナログ録音したテープをリールに巻いて、長時間保存しておくとテープの重なり合った部分で、記録されている音(記録信号)が互いに写ってしまうこと。ゴーストの原因になる。【参照】→ゴースト | . |
でんそうしゅうはすうとくせい(伝送周波数特性) | transfer frequency characteristic | 劇場やホールなどの音場における音の伝搬状態を、周波数に対する音圧レベルの変化で測定し、それをグラフに表したもの。劇場やホールの電気音響特性と建築音響の特性を総合的に評価するための要素のひとつ。 | . |
でんりょくぞうふくき(電力増幅器) | power amplifier | 【同義】→パワーアンプ | . |