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コアキシャルスピーカー coaxial loudspeaker コアキシャルとは同軸という意味で、ウーファーの前面の同軸上にツイーターが配置されているスピーカーのこと。音源の位置が同じになるので、再生音の定位感がよい。

こうかおん(効果音) sound effect 1.広義には、音響部門が担当する、演劇の演出表現をするために用いられる全ての音を指す。SEと略して記す。音楽の場合はMまたはMEと記すことがある。
2.狭義には、演劇などに用いられる音楽以外の音。
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こうちょうはひずみ(高調波ひずみ) harmonic distortion トランスやアンプなどを通過すると、入力信号の周波数いがいに整数倍の周波数の信号が発生するひずみをいう。例えばアンプに1kHzの信号を加えたときに、増幅された出力信号は1kHzだけでなく、2kHzとか3kHzなどの周波数がわずかに発生して、歪を起こす。 .
ゴースト ghost 録音テープで、本来の音が鳴りだす前に、ごく小さい音量で本来の音と同じ音が聞こえる現象。磁性体(録音テープ)の重ね巻きによって起こる転写によるもので、録音されたレベルが高いほど起こりやすい。デジタル録音では、このゴースト現象は起こらない。【参照】→転写 .
コード cord 一般的に屈曲性に富む小規模な導線のことをいう。電源コード、パッチングコード、マイクロフォンコードなどがある。 .
コネクター connector 独立した機器や装置を相互に接続するための部品。音響用としては、キャノン・コネクター(→キャノン・コネクター)が有名で、機種も多い。 .
こや(小屋) . 劇場や映画館、演芸場などを呼称する俗語。 .
こやおくり(小屋送り) . 音響機器を劇場やホールに持ち込んで使用するとき、ミキシングした音響信号を劇場、ホールの既設の装置に送り込むこと。既設のスピーカーと持ち込みスピーカーを併用する場合と、楽屋モニター用とがある。「ハウス送り」(→ハウス送り)ともいう。 .
コーラスマシン chorus machine エフェクター(→エフェクター)のひとつ。時間を遅らせて、それを少しだけ変動させた音を合成すると、ひとつの音源でコーラスの効果が得られる。ステレオの場合には広がりのある音が得られる。 .
コラムスピーカー column loudspeaker コラムとは柱という意味で、柱状のスピーカーシステムをコラムスピーカーと呼ぶ。数個のスピーカーユニットを縦に並べて取り付けたもので、指向性が横に広く、縦に鋭くなる。トーンゾイレ型スピーカーと同型式。 .
ころがし . スピーカーやマイクロフォン、ストリップライトやスポットライトをスタンドなどに付けないで、舞台の床にそのまま置いて使用すること、またはこのような仕込み方法。「ころがしスピーカー」「ころがしマイク」などという。 .
コーン型スピーカー cone type loudspeaker 振動板が円錐形(cone type)をしたスピーカーのこと。コーンはボイスコイルに直結していて、ボイスコイルの動きにしたがって振動し、音波として放射される。コーンの材料はプラスティック、金属、布、カーボンなどであるが、紙(パルプ)を用いることが多い。コーンの形状には、ストレートコーン、カーブコーンパラボリックコーンなどがあり、周波数特性(→周波数特性)と指向性(→指向性)にそれぞれ特長がある。

コンソール console ミキシングコンソールの略。音響技術者がコンソールというのは音響調整卓のことを指す。【参照】→ミキシングコンソール

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コンデンサーマイクロフォン condenser microphone 静電容量の変化を利用して、音圧を電気信号に変換するマイクロフォン。固定電極と導電性の振動板との間に、外部からの直流電源によって静電気をたくわえてコンデンサーを形成させる。音圧によって振動板が振動すると固定電極との距離が変化して、静電容量が変化する。この変化を電気信号に変換する。原音に対する追従性がよく、ダイナミックレンジ(→ダイナミックレンジ)も広い。

コンプレッサー compressor 一般的に信号のレベルがある値を超えたときに、その信号レベルの上昇を抑える動作をするものをリミッターといい、比較的に低い値のレベルから徐々に圧縮する特性を持ったものをコンプレッサーという。したがって、リミッターのほうが動作上の圧縮比が高く、コンプレッサーのほうが圧縮比が低い。厳密に決められてはいないが、圧縮比が4:1程度までをコンプレッサーと呼ぶことが多い。【参照】→リミッター