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キャノン・コネクター cannon connector CANNON ELECTRIC CAMPANYが開発したコネクターの総称。構造が頑丈でワンタッチで脱着ができ、しかも確実にロックされることから、多くのプロ用機器に用いられている。音響用としては、XLRシリーズが用いられている。この製品に互換性を持たせたものに、スイッチクラフト社やノイトリック社の製品がある。

写真
キュー cue 1.演技、音楽、照明、音響などのキッカケを支持するために決めてある合図。インカム(インターカム)などの通話装置や、身振りで指示するハンドサインにより合図をする。Qと略して表示する。
2.テープレコーダーのCUEスイッチは、早送りや巻き戻し中に、テープを再生ヘッドに接触させて、音を確認するための装置。
3.音響調整卓(→音響調整卓)のキュー回路。モニター回路に信号を送り込む機能。
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きゅうおん(吸音) sound absorption 音が壁などで反射するとき、100%の音が反射するわけではなく、エネルギーの何%かは壁の材料抵抗により熱に変換され消失する。一般にこれを吸音という。完全に音を反射する材料は存在しないので、全ての材料は吸音材といえるが、通常90%程度の音を反射する材料を便宜的に反射性材料と呼んでいる。 .
きゅうおんきこう(吸音機構) . 音を吸収するように考えられた材料の構造。建築的な仕上の違いにより、いろいろな吸音機構があるが、一般的には以下の3種に大別される。
1.多孔質材料・・グラスウール、ロックウール、ウレタンフォーム
2.板状材料・・合板、石膏ボード
3.孔あき板・・合板、珪酸カルシウム板などの板状材に、適当な径の孔を一定の間隔であけたもの。
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きゅうおんざい(吸音材) absorbent 音を吸収する材料の総称。スピーカーキャビネットの内部や劇場内の音の反射を取り除くために使用する。 .
きゅうおんとくせい(吸音特性) . 吸音機構の違いで効率良く吸音する周波数が異なる。材料固有の吸音周波数特性をもつ。これを吸音特性という。 .
きゅうめんは(球面波) spherical wave 小さなスピーカーから音を出すと、それを中心に四方八方へ音が広がる。このように球がどんどん大きくなるような形で音波が広がっていくとき、これを球面波という。球面波は音源からの距離が2倍になれば音圧は半分になり、音圧レベルで6dB低下したことになる。 .
きょうしん(共振) resonance 物体に力を加えたとき、その周期がちょうど物体の動きやすい周期に一致していると、力はごくわずかでも物体は大きく揺れだす。このような現象を共振といい、振動の周波数を共振周波数という。スピーカーシステムなどのエンクロージャーが不要な共振を起こすと、再生音に悪影響を与える。管楽器は管の中の空気の共振を、弦楽器は弦の共振を利用したものである。電気回路でも、コイルとコンデンサーにより共振現象を起こす。 .
きょくせい(極性) polarity プラス、マイナスのこと。例えばスピーカーでは入力端子に直流を加え振動板が前方へ動いたとき、接続しているプラス側の端子を正極(+)、他の端子を負極(-)と決めている(JIS規格)。スピーカーやマイクを数多く同時に用いるときには、必ず極性を合わせて使用する。【参照】→位相 .
きょりげんすい(距離減衰) . 音波は球面状に伝わっていくため、音源から距離が離れるほど音圧が減少することを距離減衰という。音源が点音源ならば、音源からの距離が2倍になるごとに音圧レベルは1/4に、つまり6dB減衰する。 .
きんせつこうか(近接効果) proximity 無指向性マイクロフォン(→無指向性)ならば、音源にかなり接近して使っても周波数特性(→周波数特性)はあまり変化しないが、単一指向性や双指向性(→指向性)のマイクロフォンを音源に近づけると低音が強調される。これはマイクロフォンの振動板に加わる音圧が異なるからで、音源に近づけば近づくほど、その影響は大きくなる。この現象をマイクロフォンの近接効果という。ボーカル用マイクでは、この近接効果を見込んで、あらかじめ低音域を抑えて設計してある。 .