映画日記、2004年 2006/12/09 更新





2004年12月31日(金) 雪 2005/01/02 更新

 仕事に行こうと思っていたが、雪であきらめ。
 紅白歌合戦の最初の方をチラッと見るが、応援の演出が子供だましならぬジジババだましの超低レベルでうんざり。
 さすが、不祥事を根本原因を突き止め再発防止しようとする代わりに紅白の視聴率を上げて視聴者をごまかそうとする、さらに紅白の視聴率を上げるために番組の質を上げる代わりに、ヨン様さえ呼べばなんとかなるだろうとギリギリまで頑張った、ジジババだましのNHKだけのことはあるな。まあ、実際にだまされているジジババオバサンも悪いのはもちろんだけど。
 結局、この時間帯は裏番組も見ずに、先日録画した「しりとり竜王」の録画をやっと見る。
 今回はテーマ的に面白くしにくいものが多くて今一盛り上がらなかったが、それでも面白かった。
 続いて、毎年恒例の「ビートたけしのTVタックル」の超常現象対決を見るが、今回は冗談で済まされない内容があって、笑うどころか見ていて腹が立った。
 20年後ぐらいに地球がフォトンベルトに入って天変地異が起こって人類は滅亡するが、少数は生き残って新しい世界を作るとか言ってる奴が出てきたんだけど、高校大学レベルの科学の知識があればでたらめだとわかるインチキ科学を振りかざして、(地球規模の異変を起こす電磁波の中で人が生き残るはずないのだが)、人々に不安を植え付けるだけでなく、パナウエーブの二ビル星とかオウムのハルマゲドンと全く同じ、カルトそのものことを言ったり無神経にフォローするような黒メガネとハゲとヒゲなんかテレビに出すな! 発言にちゃんと責任をとらせろ! オウム事件を何だと思ってるんだ! 忘れたのか?!
 続いて、年をまたいでナイナイの炎のダルマ脱出。間延びし過ぎる展開はともかく、これが大晦日3回続けて出演の牧瀬里穂さまを見ていると心が和むのが目当て。
 その後は、撮りためていた年末のNHKスペシャルの「地球大進化」シリーズの再放送を見るが、スマトラ地震や奈良少女殺人犯の容疑者逮捕などの大きなニュースがあったせいか、放送時間がずれていて録画は抜けだらけになってしまった。

2004年12月30日(水) 晴 2005/01/02 更新

 深夜、「朝まで生つるべ」。鶴瓶の携帯に間違ってかかってくる鉄工所の百崎さん、鶴瓶が友達の車から降りて落ちた自宅前の側溝、鶴瓶が脱輪した自宅前の坂道、目に付くところに「キダタロー」と書かれているので気が散ってしょうがないゴルフの手袋などのビデオが流れる。

2004年12月24日(金) 2005/01/03 更新

 HDDレコーダーを使い始めるが、VTRに比べてなんとも味気ない印象。
 それは、機械の中で記録が完結しているため、テレビ放送の単なるバッファー、あるいはタイムシフトマシンとしか思えないからで、テープを入れるといった操作がなくなっただけでVTRと印象が大きく変わってしまった。
 まあ、そういって使いこなせるようになったら、VTRの不便さを嫌うようになるのかもしれないけど。

2004年12月23日(木・祝) 2005/01/03 更新

 以前からVTRの調子が悪くなっていたので、HDDレコーダーを購入。こういうの、世間じゃ自分自身へのクリスマスプレゼントって言うのか?
 機種は藤原紀香でおなじみ東芝のW録最上機で、人気があるのかどこの店頭でもお取り寄せで、早く欲しかったので通販で買って本日納品。
 開封して驚いたのは取り扱い説明書の厚さで、薄めのタウンページぐらいのボリューム。取説読むのが苦手な人は、これを見ただけで後悔するんじゃないだろうか。そうでなくても、全部の内容を把握する頃には、本体がもう壊れてるんじゃないだろうか。
 それから驚いたのはリモコンのボタンの多さ。(これはあとで使ってみて判ったけど、ボタンの数が問題じゃなくて、リモコンを見ないでボタン操作をするのが難しい。四角いボタンが何列も並んでいると指の感触だけではお手上げで、その中に丸い形のボタンがあるとかろうじてわかるといった具合。)
 何はともあれ、夜通しかけて配線して、タイマー録画をセットして寝る。

2004年12月17日(金) 晴 2004/12/18 更新

 1ヶ月以上続いた外国人との仕事がやっと終わったが、国籍は伏せるけどはっきり発音する英語でしゃべってくれたので、コニュニケーションもスムーズですっかり英語がうまくなった気分に。(ちなみに、聞き取りにくいのはなんといってもインド人。それから、アメリカ人の英語もフニャフニャして苦手。)
 でも、これでおしまいではなくて来週以降も1人でズルズルと続けることに。
 まあ、とりあえずやっとひと段落ついたということで夜中に家に帰ってテレビをつけると、「虎の門」では「しりとり歌人王戦」として、ミュージシャン4人によるしりとり対決。
 まあ、ミュージシャンなので全体的に面白いというわけにはいかなかったが、歌人王に輝いたジョン・B・チョッパーのネタの中に面白いのがあった。
 「ワイルドな言葉」のテーマで・・・「たこです」 (これはやっぱりたこ八郎のことだろう)
 「青春っぽい言葉」のテーマで・・・「せちがらなこの世の中…、さよなら」 (自殺願望は、いい年した大人には似合わない)

2004年12月7日(火) 晴 2004/12/08 更新

 ここにきて忙しいだけでなく、不吉な情報が入ってきてるのだが、個人的なことなのでそれは置いといて…。

 「『冬ソナ』のロケ地の韓国の春川市で、ペ・ヨンジュンの全身像が公開」というニュースを目にしたから、ヨン様も早くも立派な銅像になるまでになったか、と思って見てみたらこんなのだった(朝鮮日報)
 いやぁ、まったくヨン様には毎度毎度笑わせてもらえるなぁ。500万ウォン(50万円)のお手ごろ価格のやっつけ仕事だけあって、どっちかっていうと、昔の村野武範か関口宏の息子に似てる気がするけど。

2004年12月6日(月) 晴 2004/12/07 更新

 あれからずーっと風邪ひきっぱなし、もしくは、いったん治ってまた別の風邪をひいてしまったか? まあ、当初にくらべれば症状は軽くて日常生活にはほとんど影響ないんだけど。
 それから、ここ1ヶ月ぐらい外国人と仕事をしてきて、今週いっぱいで必ず終わらせて帰してあげるために、今週はおそらく映画も見れないどころかサイトの更新もままならない模様。 それでも、今週末から時間が取れるようになればいいんだけど。

2004年11月22日(月) 晴 2004/11/24 更新

 WMCつきみ野での上映が今週いっぱいの『オールド・ボーイ』(2004 韓国)のレイトショーを観に行く。
 『ターミナル』の予告編を上映中に入場。お客さんは10人ぐらい。
 予告編は続いて『僕の彼女を紹介します』と『誰にでも秘密がある』と、韓国ということだけで『オールド・ボーイ』とつながっている2本の予告編で、後者はともかく、前者は『オールド・ボーイ』でも苦戦している郊外のシネコンでの上映は大丈夫かな?
 『オールド・ボーイ』は、最初の警察署のシーンで、ソウルオリンピックのマスコット(「なんとかグリ」だったっけ?)のポスターが貼られていたので、『殺人の追憶』の時代と同時期の1988年ごろ。
 チェ・ミンシクの監禁部屋のテレビでは、韓国ではご法度だったはずの日本のテレビ番組が映っていたけど、違法で傍受してたのか?それとも、ダメなのは日本語の会話だけで吹き替えればひらがなはOKだったのか?
 ユ・ジテの悪役は、『その男、凶暴につき』の白竜を笑顔にしたような感じだった。
 それから、『オールド・ボーイ』っててっきり「とっちゃん坊や」みたいな意味かと思っていたら、あっちの方の意味だったんですね。
 そんなふうに呼ばれたこともないから、思ってもみなかった。

 家に帰ると「きらきらアフロ」が始まっていて、象が踏んだらどうのこうのと話をしているときに松嶋が
「熊が最近よく里に下りて来ているのはなぜか知ってる?」と、突然象から熊に勝手に話を切り替えて、以後
鶴瓶「なぜですか?」
松「山に食べ物が無くなったから。」
鶴「そんなことは知ってますよ。じゃ熊は何食べてるんですか?」
松「熊は雑食。」
鶴「雑食っていっても、例えば鮭も食べますよ。それから蟻も食べますよ。」
松「蟻は食わんやろー!」(注:「食べる」が正解)
鶴「なんで他人が間違ってると思うと強気に出るんや!」
松「熊は蜂を食べるの。」
鶴「そう、熊は左手で蜂蜜を食べるから、左手が美味しいんですよ。満漢全席で出ますよ。知ってますか?満漢全席。皇太后が作ったやつ。」
松「それ西太后。」(⇒鶴瓶、撃沈)「西太后は、ライバルの女をウンコの中に落としたの知ってる?」
鶴「あなた、毎回必ずウンコの話しますね。」
松「でも、熊の手って蜂蜜の味せーへんやん。臭いの。野臭!」
鶴「それを言うなら、けもの臭! 満漢全席といえば、虎のペニスを食べましたね。」
松「あたしも、鶏のペニス。ピンク色の。鶏のペニスって小さい?あ、ペニスじゃなくて睾丸。そういえば、ツバメの巣って何で出来てるか知ってる?」
・・・・・・あのぉ、それで、熊が山から下りてくるのが増えた理由はどうなったんでしょう? どこまで話を転がすんじゃ、まったく!

 と、異常に盛り上がったところ、残念ながらこの時間はビデオはNHK-BS2の『告白的女優論』を録っていて、「きらきらアフロ」はここまでで、裏番組の爆笑問題のススメ」(ゲスト:矢口史靖にチャンネルを切り替える。
 「映画監督はサービス業」と以前にも言っていた通りのトーク内容だったが、『ウォーターボーイズ』の眞鍋かをり「ごめんね〜」という台詞を重くしゃべってしまうので、現場でその台詞を「おっぺけぺ〜」に書き換えてリハーサルを重ねて、いざ本番というところで「やっぱり『おっぺけぺ〜』だと変なので『ごめんね〜』でお願いします。」と言ったら軽くしゃべれるようになったとのこと。 うーん、すごい技だ!

 この後、留守録していた今夜の『SMAP×SMAP』『内村プロデュース』を見る。
 『内P』は今回も死ぬほど面白い。『スマスマ』はビストロのゲストがチェ・ジウで、『誰にでも秘密がある』のキャンペーンで、ポスターのイ・ビョンホンを見た誰か(木村?)が「(ネプチューンの原田)泰造?」と言っていた。
 うーん、気がつかなった。
 てことは、イ・ビョンホンはセンターマンの格好もイケるということか?

2004年11月21日(日) 晴 2004/11/24 更新

 今日は東京フィルメックスに行こうと思っていたのだが、風邪で体調が悪かった、というより、昨晩咳き込んで眠れなかったので、目覚めたのが昼になってしまい、家で大人しくしていることに。

 『中国の鳥人』(1998 日)の録画を観る。
 で、そのテープに何故か1999年度の日本アカデミー賞授賞式の録画も残っていたので見てみる。
 広末涼子、深作欣二、大島渚、いかりや長介、三橋達也なんて人々が出てきて感慨ひとしお。(誤解しないように付け加えると、大島監督は最近公の場に出席できるまでに病気が快方に向っているそうです。) それから、この年は市川歌右衛門、佐藤勝、宮川一夫が亡くなって会長特別賞を与えられた。
 広末は、「女子大生」「第二の吉永小百合」「室井滋(『のど自慢』で主演女優賞受賞)の後輩」などど紹介されていたが、後年大学を退学したので3番目が正解になってしまった。
 彼女、『鉄道員』では良かったから、あれ止まりってことにはしないでね。
 池脇千鶴が新人賞で、麻生久美子が前年に『カンゾー先生』で受賞したばかりで、2人とも女優歴は5年ぐらいしか経ってなかったのね。もっと長い間10年近く女優をしているように思ってた。
 しかし、このとき一番ウケたのは、『御法度』で助演男優賞受賞の武田真治の受賞インタビューで、
笛吹アナ「(略)個性的な共演者に囲まれてでしたけど、いかがでした?」
武田「…ためになりました。」
笛吹「どんなふうに?」
武田「…今後のために。」
と、ここで私は思いっきりズッコケでしまったことを覚えている。今や「トップランナー」の司会をしている彼は、ここから進歩したということなんでしょうか?
 番組進行は、日テレ福沢アナ市川森一、それに爆笑問題で、爆問はキャラクター上ボケるしかなくて、
 (「最優秀助演女優賞の予想は?」) 「『鉄道員』の森末慎二」
 (「最優秀監督賞の予想は?」) 「個人的には山本晋也監督に」
 「最優秀美術賞は『梟の城』。特にあの中井貴一さんね。本物ソックリ。」
 「最優秀編集賞は『金融腐食列島 呪縛』で、実際の銀行から問い合わせが殺到しているらしいですね。『銀行税を編集でカットできないか?』」
 「最優秀外国作品賞は『シックス・センス』。話題になりましたねえ、なにしろ、出演者全員が外タレ。英語劇。」
などと、さんざんボケてもボケればボケるほどひんしゅくを買うパターンだったのでかわいそうだった。「(作品賞の予想は)釣りバカ」とボケた直後に、空気を読めない福沢から「太田さんの予想は?」と振られて「…解りません。」と苦しいコメントさせられるし。
 日本アカデミー賞も、5年経ってしまえば単なる懐かしネタだな。福沢&市川コンビを邪魔臭く思わなくて済むようになったことは、とりあえず進歩かな? くれぐれも復活するなよ!

 近況。
 最近はただでさえ忙しいのに、ここ1週間ばかり風邪をひき続けていて(まだ治っていない)、サイトも中途半端にしか更新できなかったのでアップロードできなかったが、まだ完全じゃないけどとりあえずアップロード出来るところまで更新できた。
 この日記にも、書きたいことがもっといっぱいあったのになぁ…。

2004年11月20日(土) 曇 2004/11/22 更新

 「古畑任三郎」の、松本幸四郎が犯人役の「すべて閣下の仕業」を再見。
 初見のときと違って、今回は最初から田中要次にも注目。それにしても、あの役は卑怯過ぎる気がするなぁ。
 木村多江は芝居がクサ過ぎる。といっても、彼女は『花とアリス』であんなに自然な演技をしていたのだから、これは彼女のせいではなくて、演出家の違いで役者の芝居が良くもなれば悪くもなるといういい見本。

2004年11月17日(水) 晴 2004/11/22 更新

 深夜、「ものまねバトル☆CLUB」で秋の新作ものまね試食会から。
 イジリー岡田の平野レミのものまね、すげ〜!そっくり!
 神奈月の松坂大輔のものまね、相変わらす動きのまね具合がマニアックでくだらない。

2004年11月13日(土) 晴 2004/11/22 更新

 週末だというのに、外国人と仕事でいつもより早めの9時に待ち合わせで、遅れそうになったので自転車をかっ飛ばしてなんとか間に合う。
 でも、昨夜も帰宅時刻が遅くて寝不足だったところに激しい運動をしたせいか、風邪をひいてしまったようなので、例によって短期間の完治を目指して、豚のしょうが焼きとギョーザで滋養をつけたり仮眠をとったりする。

 「チューボーですよ!」で、ゲストのガッツ石松に「ガッツさんの座右の銘は?」と質問してガッツが「右が1.5で左が2.0」とかいうのをまた言っていたけど、ひょっとしてガッツは使い回しをするネタを考えておいているのだろうか?

 「美しき日々」を初めてチラッと見たけど、イ・ビョンホンを見てると前髪が目の中に入ってるんじゃないか?だからいつも薄目なんじゃないか?と気になってしょうがない。
 中途半端な音量で途切れなく流れ続けているBGMも、気持ち悪い。

 「鈴木タイムラー」今週のテーマは「遅刻」で、遅刻をする原因は約束の時間が「午前」だからで、それは「午後」より「午前」という言葉が人を滅入らせるからで、それは例えば始業時刻は「午前9時」と言うより「午後21時」と言った方が気が楽なことからも明らかで、よって遅刻を無くするためには午前そのものを無くしてしまえばいい、などと妙に説得力のある論理で押し切ったが、それはこの番組を観ている人が宵っ張りで朝が弱いからであって、そうでない人たちには通じない理論なのでは?と突っ込んでおこう。
 津島亜由子キャスターは素晴らし過ぎるなぁ。

2004年11月12日(金) 2004/11/22 更新

 遅く帰ってきて、「タモリ倶楽部」の「長ぐつオブ・ジ・イヤー」を楽しんで、続いて「30minutes」
 荒川良々、おぎやはぎ、バナナマンの5人がレギュラー出演者のドラマだけど、不条理なストーリーにコント演技でついていっているお笑いの4人にとっては、ストーリーを超えて不気味さを表現している良々の圧倒的な演技力が相手というのは分が悪いよなぁ。
 ドラマとして面白いかはともかく、良々だけは一見の価値がある。
 今週のゲストの女の子が誰か判らず、考えて「松本莉緒じゃないか?」と思ったら当たった。判別しにくい人たちが増えているのか?

 続いて、「ケータイ刑事銭形泪」の最後の方だけ。
 このシリーズは、オールワンカットとか時々変わったことをするのだけど、今回はヴィーナスフォートのステージでお客さんを前に演じているところを録画。監督は古厩智之。
 黒川芽以は以外に舞台もいけるかな? それから、鑑識の柴田を演じているのは、「鈴木タイムラー」金剛地武志だということに今頃気がついた。
 津島キャスターが「こんごうち?!」って呼びかけるのを最初に聞いたとき、絶対にウケ狙いの役名だと思っていたら、俳優の名前そのまんまだったのでした。

2004年11月9日(月) 2004/11/22 更新

 深夜、フジテレビ「お台場明石城」。出た!あの「大反省会」で芸人を潰しまくった村上真理子
 「ふでおろし」(初体験)の企画で、さんまが初めてディズニーランドに行ったときにチップとデールが「さんまだ!」としゃべったことや、奈良公園に初デートに行ったときに茂みに入ると、そこで鹿がゴソゴソと動いていたと思ったらそれはさんまの後をつけて来た爺さんだった話などで盛り上がっているのに、村上は乗ってこない。

2004年10月30日(土) 雨 2004/11/01 更新

 極道恐怖大劇場 牛頭」(2003 日)の録画を観る。
 タイトルの「極道」、「恐怖」という言葉のイメージからは全くかけ離れた脱力系のお笑い映画で、くだらなくて好き。

 26:15開始という時間帯のためたまにしか観れない「鈴木タイムラー」
 今週のテーマは「四捨五入」で、25歳と34歳が四捨五入でどっちも30歳なのはおかしいなどと、ちっちゃい問題を大仰に訴えているのが面白いのだが、最初にこの番組を観てショックを受けた9月12日の「動物園」の回のように、脈絡の無い内容を見るものに考える間を与えないような勢いで押しまくった方が面白かったかな?

 その後、太陽の季節』(1956 日(日活))の録画を観る。

2004年10月23日(土) 晴 2004/10/23 更新

 目が覚めたら昼で、「メレンゲの気持ち」のゲストの三宅裕司のおっちょこちょいな奥さんの新作、
 「料理教室は3階に行ってください」と言われて「料理教室、料理教室、料理教室…」と自信無さそうに言った。
とか、
 歯医者に行った後に美容院に行って、いすに座ったときに口を開けてしまった
などを聞く。

 夕方、なんか家が揺れてるなぁと思ったら、新潟県中越の震度6強の地震。
 でも、関東は地震に慣れているとか言われるけど、それはあくまで普通の小さな地震についてのことで、立っていられなかったりまっすぐ歩けなかったりの大地震はそれとは全く別物ですからねぇ、と、三十ン年前に体験した私は言えるけど、そうなると80年ぐらい大地震が来ていない関東が、残された未体験者密集地帯ということで、怖いですねぇ。
 素人と、私のような免疫が切れそうな半素人の皆さんは、覚悟していて下さいね。

2004年10月22日(金) 晴 2004/10/25 更新

 今や我が家でも大うけで、面白さもトップクラスの、「虎の門」の「第6回しりとり竜王戦」。
 この企画は、面白さが出演者にもの凄く依存しているので、今回は1回戦で面白くない人たちが多かったときには、いまいち面白くなかったが、後半になって選りすぐられたメンバーが勝ち残ってからは一気に面白くなった。
 今回の新メンバーでは、おぎやはぎの矢作がメガネにスーツ姿で考えている見た目が、本当にプロの棋士みたいで良かった。
 全然期待していなかった人たちからも、大槻教授が凄いブラックなネタを連発したりで、やらせてみないとわからないところがあるので、今後も回を重ねながらメンバーを発掘していって欲しい。
 それは今日の傑作は…
  1回戦:「演歌っぽい言葉」のお題で、
    「可愛がってすぐ捨ててね」(大槻名人)
  1回戦:「世界の珍しい行事」のお題で、
    「死体踏み」(大槻名人)
  1回戦:「金回りのよさそうな言葉」のお題で
    「オーストラリア2周」(板尾竜王)
    「イングランド全部」(矢作名人)
  1回戦「矢沢永吉の寝言」のお題で、
    「九九、八十七」(板尾竜王)
  準決勝:「さみしくなる言葉」のお題で、
    「うっかり者の宇宙旅行」(矢作名人)
    「悪い人のキャッチボール」(矢作名人)
  決勝:「中間管理職的な言葉」のお題で。
    「立派なスーツなのだがボタンゼロ」(渡辺名人)
    「類人猿っぽいルックスなのだが名刺交換はカッコいい」(渡辺名人)
    「一緒にゴルフ行くぞと言うのだが徒歩」(渡辺名人)
 というわけで、渡辺あつむ名人が新竜王になったのでした。

2004年10月15日(金) 曇 2004/10/16 更新

 WMCつきみ野で今日が最終日のLOVERS』(2004 中国)の夜の回に行く。
 予告編の途中で入場、お客さんは20人ぐらい。
 仕事の徹夜明けなのと、仕事のことが頭をよぎるのとでコンディションは最悪だったけど、まあなんとか乗り切る。

2004年10月11日(月) 2004/10/25 更新

 今夜再開した「ほんとにあった恐い話」を録画で観る。
 1回目の初っ端のエピソードの主役が菅野莉央ちゃんで、彼女はたまに見るたびにどんどん大きくなっているが、それより今からでもすぐにホラークイーンになれるほど(別に絶対なれ!とは言わないけど)表情がさまになっていて、他エピソードの和希沙也や岡田義徳よりも良かったくらい。

2004年10月10日(日) 2004/10/25 更新

 仕事から夜中に帰って、テレビをつけたらちょうど♪ルルルル〜ルルル〜♪と「怪奇大家族」の主題歌が流れているところだった。
 ところで、「怪奇大家族」といっても、両親と彼らの子供2人とお婆ちゃんと幽霊になったお爺ちゃんと犬の、親子3代7人ぐらいじゃ大家族と言わないと思うけど、「大」の字は「家族」ではなく「怪奇」にかかるのかな?
 今回も笑えた。特に唐突に車にひかれるところは、黒沢清の『ドッペルゲンガー』みたいで最高。でも、唐突過ぎてちょうど目をそらしていてちゃんと見れなかった。
 別の部屋でテレビを見ていた奥さんのゲラゲラ笑う声が聞こえたが、「怪奇大家族」の笑いのタイミングと違っていたので、こんな時間に他に笑える番組なんかあるのか?と思っていたら、NHK総合の「”冬のソナタ”・グランドフィナーレ」の再放送を見ていたのだった。

2004年10月6日(水) 晴 2004/10/07 更新

 歯医者で久しぶりに痛い思いをしたが、それよりも予約の時刻に遅れそうになって自転車をかっ飛ばしたら、疲れてしまって、その後何もする気が無くなってしまった。

 ガラガラ声の柳沢慎吾が、のど飴かなんかのCMに出ているのは、いいのだろうか?
 彼にふさわしいCMといえば、リップクリームでしょう。まゆ毛にも塗るくらいだし。

2004年10月5日(火) 雨 2004/10/07 更新

 「あしたまにあ〜な」で、ジグソーのゴールデンベストアルバム発売の情報が。でも、「スカイハイ」以外の曲を知っている人って誰かいるのだろうか?

 深夜、「怪談新耳袋」を観る。本当は感想のページに書きたいんだけど、忙しいからとりあえずこっち。
 5話のうち3つが清水崇監督作品で、まずまず良かった。あとの2作品と比べると、演出力の違いで作品の出来が大きく変わってくる、ホラーならではの結果になった。

2004年9月29日(水) 雨 2004/09/30 更新

 夜、先日放映された単発テレビホラーオムニバスドラマ「日本のこわい夜」の録画を観る。
 シンプルで展開も速い鶴田法男監督の「すきま」が一番面白かったものの、とんでもなく恐いとか、見たこともない描写があったなんてことは無かったのだが、それでも全体的にそこそこ面白かった。
 忙しくて感想かけず。採点もちょっといい加減。

2004年9月26日(日) 雨 2004/10/02 更新

 東京に買い物の用事が出来たので、ついでに渋谷のシアター・イメージフォーラム1にIZO』(2004 日)の11:00の回に行く。お客さんは10人ぐらい。

2004年9月25日(土) 2004/09/28 更新

 「メレンゲの気持ち」に、芸能生活50周年記念コンサートのキャンペーンで最近テレビに出ている小林旭が出演して、
  ・夜の銀座の路上で石原裕次郎とカーレースをしたこと、
  ・最近もバーでガラスのテーブルを手刀で割ったりグラスを握りつぶしたりしたこと、
  ・『地獄の部隊長』の撮影で本番の爆破にびびってリハーサル通りの動きができずに片足を吹き飛ばされたために怖気づいた爆破係に代わって自分で爆薬を作ってセットしたこと、
  ・大部屋時代にいびられた先輩に復讐するために父親の真剣を持ち出して撮影所の正面玄関で待ち伏せしていたら先輩は既に裏口から帰っていたこと、
などのエピソードを披露。
 それから、美空ひばりとは入籍してなくて、理由を聞かれたら「知るか!」と一言。念のために付け加えると、アキラによれば結婚も離婚もひばりから一方的に言われて、結局結婚はひばりの気まぐれだったんじゃないか?とのこと。

 夜、WMCつきみ野8にヴィレッジ』(2004 米)のレイトショーを観に行く。お客さんは80人ぐらい。

2004年9月18日(土) 曇 2004/09/19 更新

 WMCつきみ野に華氏911』(2004 米)のレイトショーを観に行く。
 相変わらず土曜日のレイトショーは、何を観に来たというのか混んでいて、チケットを買うのに5分以上並んで、予告編が始まる3分ぐらい前に入場。お客さんは100人ぐらい。
 しかし、ロビーや通路に置いてある近日上映映画の広告の立て看板が揃いも揃ってお子様向け映画ばっかりで、ダメだよなあ〜。

2004年9月17日(金) 曇 2004/09/19 更新

 北朝鮮の謎の大爆発のニュースで、「事故ではなく、水力発電所の工事現場で150トンの火薬で発破を行った。」のニュースを聞いて連想したのが、小林旭の「ダイナマイトが百五十屯」
 まさか現実にダイナマイト150トンを爆破させることがあるとは思わなかったが、映画マニアの金正日がアキラのファンで、どうせ発破のせいにするなら、ついでだから150トンにしようとした方が話としてありそう?

 今日が最終日の『WALKABOUT 美しき冒険旅行』(1971 英)のテアトルタイムズスクエアでのレイトショーを観に行こうと思い、その前に夜の回の映画を何か1本観ようと思って、最初は『IZO』にしようと思ったが、終わってから25分で渋谷のシアター・イメージフォーラムから新宿まで移動できる自信がなかったので、もっと余裕のある父と暮せば』(2004 日)に決め、開映時刻18:50の5分前に岩波ホールに着く。お客さんは50人ぐらい。

 終映は20:30で、神保町から新宿まで都営地下鉄なら1本で行けるところ、半蔵門線で永田町まで行って、赤坂見附まで歩いて丸の内線で新宿三丁目までのケチケチコースで行って、これでも開映時刻の21:15に余裕で間に合うはずだったが、タイムズスクエアの入り口がことごとく閉まっていて、建物を半周以上してやっと入り口を見つけて、21:05ごろ入場が始まった頃に着く。
 整理番号107番で、お客さんは130人ぐらい。
 今回上映されたリバイバル版『WALKABOUT 美しき冒険旅行』は上映時間100分で、1971年日本上映版の『美しき冒険旅行』はallcinema ONLINEによると96分。(ついでに、公開当時はあったと思われるボカシが、今回は一切なし。)
 他に、IMDbによれば、オリジナルは100分だが、アメリカでは当初95分で、その後1997年に100分でreissue。
 また、アスペクト比は今回の上映では1:1.33のスタンダードサイズだったが、IMDbでは1:1.85のビスタサイズになっている。
 これは、スタンダードでは映画の最後の方の舗装道路を歩くシーンで、画面の下の方にカメラの影が映りこんでいるカットがあったので、ビスタサイズの方が正しいと思う。
 しかし、今日観た2本はどちらも良かった。
 最近は、観なくてもよさそうな映画は積極的に観ないようにし、その間世の中で薄っぺらい純愛モノなんかが流行ったりする流れにも擦り寄らない態度をとり続けてきたおかげで、懐の深い映画をより堪能することが出来、観るべき映画と観なくていい映画を選り分けることにおいて、ますます確信が持てたような気がする。

 ニュースでは今週末にプロ野球がストに入るニュースが大々的に報じられているが、このこととか、元チェッカーズのメンバーの間の確執だとか、なんで日本人は裏のゴタゴタ話ばかり注目するかね?
 映画でも、試写会といえば作品の出来についての話は無しで、観に来ていた芸能人の私生活とかばかり。
 はっきり言って、文化的レベルが低い
 受け手がこんな調子じゃ、本職に対する送り手の緊張感が下がるのも無理ないだろう。
 だからストのことには触れたくないんだけど、最低限コメントすると、プロ野球をつまらなくしようとしてるとしか思えないオーナーやコミッショナーは論外で、とりあえず現状だけは維持しようとしている選手たちはまだましだが、新しさをアピールできないと来年には地上波から消えるかも。まあ、こっちはその方がいいんだけど。

2004年9月15日(水) 晴 2004/09/16 更新

 最近のTVCF。
 あややの「午後の紅茶」は、サミー・デービス・Jr風スキャットのアイスティ、フレンチポップス風スキャットのホットティ、街頭でジャズ風のスキャット、サンバ風スキャットときて、今度は「カルメン」と、相変わらずどんな音楽でもいける勢いで続いているが、「カルメン」はスペインのタバコ工場で働いてたはずなのに、衣装がフランス貴族風なのは…。
 柴咲コウの「やらわかい」は、映画などの仕事も含めて彼女の久々のヒットだと思う。(でも、商品名は何だっけ?)
 シャンプーのCMで2人の女が長い黒髪を振り回しているのは、普通の人は連獅子を連想するだろうが、私はやっぱり海原はるか・かなたの方。髪質的にも、あのうそ臭いCGの黒髪より、はるか師匠のさらさらヘアの方がよっぽどいいと思う。

 「トリビアの泉」は、先日も「ニコチンは体内でコチニンになる」というネタでコニタンこと小西博之を出演させたりと、最近意表を突いたナイスなキャスティングを見せているが、今日のミラ・ジョヴォヴィッチがいきなり出てきて「ミラ・ヨヴォヴィッチ、です!」と言ったのもすごい衝撃だった。
 もちろん、その直後に『バイオハザード2 アポカリプス』のあからさまなタイアップがあったけど、彼女は『バイオハザード』のキャンペーンで来日したときも、深夜のプライベートビデオ撮影の30分番組ににも楽しそうに出演したので、何でもやってくれそうだから、お気に入りの109での買い物をエサにでもして次回作でも来日させよう。

 NHK総合23:15からの「今夜は恋人気分〜とっておき夫婦物語〜」の今夜のゲストは大林宣彦&恭子夫妻
 恭子さんが『転校生』で初めてプロデューサーになったきっかけが、それまでの大林作品では、監督自ら出演したりして、お客さんを楽しませる以前に監督自身が楽しんでいたので、監督自身もそれに気づいていながらも、実際に止める人が必要だったとのことで、なるほど。確かに、番組最中の様子も、じゃべる夫に対して彼女は黙って聞いていることが多く、やっぱり「監督=陣頭指揮」と「プロデューサー=背後でコントロール」みたいに見えた。
 ちなみに、この回は9月16日(木)の26:10-26:39に再放送予定。

 WOWOWで、明日放映される「DUEL」2部作の予告を流していたけど、『2LDK』の方は観ようと思っていたけど、堤幸彦のあの気に障る演出が感じられたので、やめた。『荒神』の方も、カッコつけてるくせにちっともグッと来ない、相変わらずの北村龍平演出で、こっちもパス。

2004年9月12日(日) 晴 2004/09/19 更新

 日本テレビの「@サプリッ!」のあべっきーのコーナーで、アメ横の店で有名人にそっくりの覆面(モデルを特定すると肖像権に引っかかるので、固有名詞でない商品名をつけて、あくまで偶然に誰かさんに似ているという建て前の覆面)の新作が売られていたのを取り上げていた。
 これまでのものでは、マイケル・ジャクソン風の、その名も「アメリカ人」とか、明石家さんま風の「関西人」とかあったけど、今回初めて見たのは、アントニオ猪木風の「あご」ガッツ石松風の「ごりら」、そして「貴公子」ペ・ヨンジュン風なのだが、第一印象ではヨン様ではなくオースチン・パワーズに見えた。
 ヨン様はオースチン・パワーズにも似てるということか? 確かに頭とメガネは合っているが、歯並びは正反対なのに。

 黒の盗賊』(1964 日(東映))の録画を観る。

 今週も「中井正広のブラックバラエティ」、いきなり千葉県佐倉市のラーメン屋「ガンジーラーメン」「クラーク先生次世代みそラーメン」、「ミトコンドリアXラーメン」などのすごいネーミングのメニューが踊るラーメン屋が出てきたと思ったら、なんとこれが単なる前座。
 本テーマの(株)イナモクの「野菜カッティングマシーンあれこれ」も凄かったが、それより選曲がさらに凄いことになっていて、新たに甲斐智枝美の「スタア」井上望の「ルフラン」(この曲名は、ゲストの磯野貴理子だけが知っていた。さすが元チャイルズ。ついでだけど、歌と笑いの女性3人組だったチャイルズって、貴理子の姑のかしまし娘みたい。)なども使われて、取材内容より音楽が気になってしょうがない。でも、大根のツマ製造機「イナづま太郎」のバックには、中居君も熱唱している(?)SMAPの「青いイナズマ」が流れていた。
 それから、良純はほんとうに面白い。

2004年9月11日(土) 晴 2004/09/12 更新

 つきみ野SATYに行ったついでに、WMCつきみ野の様子を見に行ったら、『NIN×NIN 忍者ハットリくん』だけがSold Outに。
 ふ〜ん。いや別に『ハットリくん』を観もしないでヒットするのがおかしいと言うつもりはないのだが、最近は世間の人々の作品に対する評価とか、映画の出来と興行収入がリンクしているか?とか、そんなことはぜ〜んぜん当てにしなくて気にしていないので、「ふ〜ん。」という感想も、文字通りの裏表のない感想。

2004年9月10日(金) 曇・雨 2004/09/12 更新

 タイトルが伏せられたモニター試写会の招待券が当たっていたのだが、終映が21:00ごろと遅めで、その後アンケートに記入する時間を加えると、その後ハシゴできる映画がないので、あまりオイシイ試写会ではなかったものの、時間が出来たのと気が向いたので行くことにする。
 でも、忙しいので会場のヤマハホールに着いたのは計算どおり開映時刻の18:30ピッタリ…、のはずが、あまりにギリギリを狙い過ぎてちょっと時間が足りず、新橋駅からダッシュしてなんとかピッタリに着く。
 上映が始まった映画はマイ・ボディーガード』(2004 米=メキシコ)で、観ていて「この映画、何だろう?」と思って、次第に居心地が悪くなるような映画だった。うーん、配給会社が自信を持って送り出せないから「覆面試写会」をやるのだろうか?
 それでも終映後にはアンケートに協力して真面目に正直にコメントし、会場を出てやっぱりそのまま帰る。

2004年9月7日(火) 雨 2004/09/08 更新

 夕方、『CODE46』の試写会に行くつもりが、仕事で電話をしているうちに電車の時間が過ぎてしまい、やっぱり行けず。
 NHK-BS2で23:00-24:00に「BSこだわり館・BSアニメ夜話・第2夜『ルパン三世・カリオストロの城』」なんてのをやっていたが、見なかった、というより、あれほどの映画に対して「観ればわかる」ということ以上に、何か語ることがあるというのだろうか?
 そんな番組に平気でノコノコ出るような人たちのウンチク自慢番組になったんじゃないの?
 台風18号が日本海を進んでいるせいか、夜になって湿度が高い。

2004年9月5日(日) 雨 2004/09/07 更新

 忙しくてサイトの更新がさっぱり出来ないが、せめて日記だけでも思いついたことをその日のうちに書いておこう。っていうか、日記ってそういうもんで、ためてかなり遅れてから更新するものじゃないよなぁ。

 というわけで、最近一番気になっていることは…、「ガムのCMのヨン様が、えなりかずきに似ている。」

 『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981 英)の録画を再見。
 今回は字幕に注目したのだが、菊地浩司氏による字幕は日本語として意味が通らないことが多く、わかりにくい。
 例えば、ボンドがスキー場で接触した連絡員がボンドに言った言葉を、「去年も密輸の罪を助けてくれた」と訳していたから、連絡員は裏で密輸をしたかのように思ってしまったが、そうではなくて「密輸の捜査を助けた」というのが正解、といった具合。
 そういえば最近、彼の担当した字幕の映画を観てない。まだ若いはずだけど。

 「ロンブー龍」で、ゲストの熊田曜子が、「私、愛知の隣の岐阜県出身なんですけど、(名古屋の名物の)みそかつがおいしいです。」と、文の前後が通じていない無理やりなコメントを言ったことを指摘されたら、その後も「父が喫茶店をやってるんですけど、お好み焼きおいしいです。」などと積極的にボケていた。やるなあ。

 「中井正広のブラックバラエティ」の中居くんが、確か先週まで「中井正広」と紹介されていたはずが、今週は「中居正広」と直っていた。
 社長自らの持ち込み企画らしい今週の「ナックリン」もユニークだったが、同社製品の「ヘブン」「七得」となるとユニークすぎて危険な香りが。
 だいたい、「七得」の7つの特長のうち「防寒性」と「保温性」ってダブってないか?
 公式サイトを見たら、オセロ中島の紹介文が「高校の学園祭で「ダンサー物語」主役のボビーでした」となっていた。
 選曲も相変わらず70年代中心だが、公式サイトの使用音楽リストに載っていないものでは、五十嵐浩晃「ペガサスの朝」(1980?)なんてのもあった。

 今日は19時ちょっと過ぎにマグニチュード6.8、23時57分頃にM7.3の、紀伊半島沖を震源とする地震が2回起きたが、こちらで23:58分に揺れるのより早く、テレビの地震速報が届いたのにはちょっと感動。
 それと、屋外のカメラで現地の様子が中継でテレビで映っているのだが、津波そのものより津波警報が出ているのに海辺でウロウロしている人が映っていて、危ないなあ。

 深夜、WOWOWで『狂った果実』(1981 日(にっかつ))を観ながら、眠くなったら寝ようと思っていたら、わき腹がかゆかったのと映画が面白かったのとで眠くならず、最後まで観てしまう。
 オリジナルが成人映画だったのを、おそらくカラミのシーンをカットしてR-15相当のバージョンにして放送。

2004年8月29日(日) 2004/09/02 更新

 とうとうオリンピックも最終日で、男子レスリング、見た目は向かい合ってばかりで面白くないテコンドーの岡本依子などを見る。
 でも、今日はちゃんと「中井正広のブラックバラエティ」を見る時間があって、選曲が♪チェチェチェチェック、ポイント♪(「チェックポイント」藤井一子)、♪よ〜つゆ〜に〜ゆれ〜る〜、も〜り〜を抜けて〜〜♪(「メリーアン」THE ALFEE)、それに「ブルーラグーン」高中正義と、ますます異常になってきて、おまけに今では妻であり母である藤井一子さんまで出演。
 でも、今日の商品「鱗トル」は、これまで紹介された「安全太郎」なんかと違って、ひょっとしたらヒッ商品になるかもしれない優れものだった。
 そして男子マラソンの、あの乱入男はひどかったな。被害にあって3位になったブラジルの選手は、本人のためとそれに再発防止のために、気が向いたら損害賠償訴訟でも起こして、当人がよそに行く交通費すら持てないように億ぐらいの金をむしり取って下さい。
 そして、閉会式。開会式の時のように、長々と続く催し物はいらないと思う考えは変わらず。だって、ショーの間選手たちが立ち話するしかないんだもん。
 恒例の次回開催国の中国の紹介で流れたビデオが、金大中が出ていた韓国観光のCMなどのような、世界中のこの手の紹介ビデオのパターンそのままの演出で、どこぞの中国人監督が手法だけ身につけてパターン演出なんかやっちゃって恥ずかしい!と思っていたら、このビデオとその後のショーの演出はチャン・イーモウだった。
 閉会式も終わりオリンピックも終わり、かと思いきやさにあらず、その後男子水球決勝戦の録画放送を観るが、さすがに最後まで起きていられず、途中で寝る。

2004年8月28日(土) 雨 2004/08/29 更新

 オリンピック、昨夜また夜中の陸上の途中で寝てしまい、昨日絶対見ると描いた水球男子も早朝に1回きりのの放送だから、寝過ごして観られなかった。
 でも、休日は寝不足を昼寝でカバーできるのは嬉しいけど、今週末で終わりとあっては遅すぎるか?
 夜のTBSのオリンピック番組で、司会の中居くんが、レスリングで銅メダルを取った田南部選手は北海道の岩内出身で、中居くんのお父さんと同郷だと言っていた。
 それから、ヨットの銅メダリストの関一人選手とも中居くんは知り合いらしい。
 レスリングの解説を山本美憂がしていたけど、彼女はテレビ東京にも日テレにも出ていたぞ! 他にいないのか?
 ロシアの陸上選手が、表彰台に上がるときにみんなチェブラーシカのぬいぐるみを持っているんだけど、あれは何か意味があるのだろうか?

2004年8月27日(金) 曇 2004/08/27 更新

 結局忙しくて、仕事してるか仕事しながらオリンピックを観てるかの毎日なのだが、ちょこっとだけ。
 肝心の陸上競技の放送時間の26:00頃になると、眠くて起きていられなくなって、ちゃんと観れない。録画してもいいんだけど、結果がわかったうえで観ても面白くないもんなぁ。おまけに昨日は、普段NHK-BSといえばBS2の映画を録画しているもんだから、BS1のオリンピックを録画したつもりが、再生したら『旗本退屈男』が映ってビックリ&ガックリだった。
 それから、水球はやっぱり面白い。女子はイタリアとギリシャの決勝で、1点差の接戦でイタリアが金メダル。男子も見よ。
 ちなみに、私の腕時計はずっとギリシャ時間にしてるので、小さく表示されている日本時間を日付と勘違いしやすく、今日が何日か自信がない日々をおくっている。

2004年8月19日(木) 晴 2004/08/20 更新

 サイトの更新が滞っているのに、ここにきて仕事がものすごく忙しくなってきて、でも家でオリンピックでも見ながら仕事すればいいやと思ってさっさと帰ってきたものの、家に帰ると結局仕事しないよなぁ。
 というわけで、仕事、オリンピック、サイトの3つの課題の優先順位に悩むが、やっぱり3番目は申し訳ないけどサイトだよなぁ。
 で、いい大人はやっぱり仕事が最優先…、と思っても結局オリンピックになりそうだなぁ。明日からとうとう陸上が始まっちゃうし。
 それに、今日の柔道は本当にすごかった。
 阿武教子(「あんの」でちゃんと変換出来た!「のりこ」もギリギリ候補にあった。)が準決勝で5分間戦っても勝負がつかず、ゴールデンスコア方式の延長戦でさらに5分近く戦って大内刈りが決まり、トータル10分近くの死闘を繰り広げた。
 この準決勝も決勝も、相手が阿武に投げさせないように必死の防御をする中、それでも食らいついて最後は投げで決めるという、すごい勝ち方だった。
 こういうのを見ちゃうと、オリンピックは結果を気にするんじゃなくて、気持ちを集中して通しで見ないといけないと思っちゃうもんなぁ。
 それから、放送時間は短かったけど、アーチェリーで日本選手団最年長41歳の山本博も銀メダルを取った試合が流れ、アーチェリーも緊張感が伝わってきて、1点差2点差の攻防で面白い。やっぱり、スポーツは見ていて心臓が悪くなりそうなものに限る
 明石家さんまはシドニーのときと違って、番組放送中のゴールデンタイムは現地ではまだ夕方なので、試合後の選手をスタジオに呼んで、インタビューをするとはいかないみたい。
 今日の放送で、柔道の野村忠宏谷亮子にインタビューしたビデオが流れていたけど、野村が1996年のアトランタで金メダルを取ったのに同じ日に金メダルを逃した谷の方が新聞の1面に載り、今回も自分は3連覇なのに2連覇の谷が大写しになって自分のは証明写真みたいだったから、(4連覇でも狙って)どうしても1面に載りたいと言っていたのは面白かった。

2004年8月17日(火) 曇・雨 2004/09/04 更新

 13:00からフィルムセンターの特集「日本アニメーション映画史」での政岡憲三のアニメ作品、『難船ス物語 第壱篇 猿ヶ嶋』『茶釜音頭』『べんけい対ウシワカ』『フクチャンの奇襲』『くもとちゅうりっぷ』『桜(春の幻想)』『すて猫トラちゃん』『トラちゃんと花嫁』『トラちゃんのカンカン虫』の上映に行こうと思い、平日の昼間だから混んでないだろうと余裕で5分前に着いたら、なんと満席でフィルムセンター怪談の鉄の扉が閉められ入場できず。
 そんなに人気があったのかぁ? 平日とはいえ、お盆休みでUターンしないで休んでいた人がかなりいたということか?
 『くもとちゅうりっぷ』は特に観たかったのに、考えが甘かった。
 ショックを隠しきれないまま、予定を変更してユーロスペース1で今週いっぱいの子猫をお願い』(2001 韓国)の14:15の回を見にいこうと思い、時間があったので混んでいるだろうけど一応銀座シネ・ラ・セットで13:25からの『誰も知らない』を観れたら観ようと思って歩いて行ったら、やっぱり満席だった。
 有楽町駅から地下鉄で渋谷に向かい、ユーロスペースに着いて整理番号21番で入る。お客さんは30人ぐらい。
 途中、音は出ているがスクリーンが真っ暗になる映写トラブルが起こる。
 ユーロスペースは2台の映写機を切り替えるタイプだと思うので、片方のランプでも切れたのだろうか?
 10分弱でフィルムを巻き戻して上映再開。

 終映は16:25ごろで、続いて「ユーリー・ノルシュテインの世界」の招待券のあるラピュタ阿佐ヶ谷へ向かい、まずは大人向けのBプログラム『ケルジェネツの戦い』(1971 ソ連)『25日・最初の日』(1968 ソ連)『アオサギとツル』(1974 ソ連)『話の話』(1979 ソ連)の開映時刻17:00の10分前ごろのちょうどいい頃に着く。
 お客さんは20人ぐらい。
 ストーリーのない映画と、歩き回った疲れがたまってかなりうとうとした。
 終映後、次の子供向けのAプログラム、『キツネとウサギ』(1973 ソ連)『ひとりぼっちのカバ』(? ソ連)『愛しの青いワニ』(1966 ソ連)『愛しの青いワニ』(1966 ソ連)『マルティンコの軌跡』(? ソ連)『お姫さまと怪人』(? ソ連)『犬が住んでいました』(? ソ連)『霧の中のハリネズミ』(1975 ソ連)が始まる前にコーヒーでも飲もうと阿佐ヶ谷駅前をうろつくが、かってがわからなくてコーヒー店を見つけられず、結局ひとまわりしただけでラピュタ阿佐ヶ谷に戻って来て入場。
 子供向きはストーリーが解りやすくていいねえ。

2004年8月16日(月) 晴 2004/08/17 更新

 オリンピックで、ある意味種目以上に期待している明石家さんまが、アテネに着いて日テレの番組に初出演。
 登場早々疲れきった表情をして見せて、日テレが用意した車が小さくてスーツケースに囲まれながら乗ったとか、日テレを意識して黄色いTシャツを着て来たのに誰も突っ込んでくれないなどとぼやいてた。
 それから、さんまと長嶋一茂のやりとりも面白かったんだけど、テレビ朝日にチャンネルを切り替えるとそこには松岡修造が映っていて、3人が一緒じゃないのが残念だなぁ。
 柔道でメダリストが出たら、スタジオに呼んでさんまとトークする予定だったのだろうが、シドニーオリンピックでトークが面白かった日下部基栄は、残念ながら敗者復活戦で敗れてメダルを逃して大泣きだった。

2004年8月15日(日) 雨 2004/09/02 更新

 フィルムセンターでの特集「日本アニメーション映画史」より、桃太郎の海鷲』(1942 日)海の神兵』(1945 日 (松竹))を観に行く。
 行きの電車の中でハシゴする映画をぴあを見ながら探し、早く帰りたかったので終映時刻の早いものがなかなか見つからなかったのだが、やっとみつけた新宿東急でのマッハ!』(2003 タイ)15:40の回にする。
 一応満席になることに備えて、開映時刻13:30の20分前ぐらいにフィルムセンターに入場。お客さんは200人ぐらい。

 終映は14:50ごろで、『マッハ!』開映まで50分なら余裕だと思い、50分京橋から銀座線、赤坂見附で丸の内線と乗り換えて新宿に着き、新宿東急には20分前ぐらいに着いて、そんなに余裕でもなかった。お客さんは150人ぐらい。
 予告編で、スティーブン・セガール主演の沈黙シリーズ最新作の惹句が「このオヤジ最強!」の久々のヒット作で、場内大爆笑。

2004年8月14日(土) 晴 2004/09/02 更新

 東京都現代美術館で開かれている特集「日本漫画映画の全貌」で、今日『わんぱく王子の大蛇退治』(1963 日(東映))が上映されるので観に行く。
 開映が12:00からで、8時に起きようと目覚まし時計をセットしたはずが、昨夜オリンピックの開会式を見ていて寝るのが遅かったせいか、目が覚めたのは10時過ぎで、あわてて駅まで自転車を飛ばし、ギリギリ急行電車に乗り、清澄白河から10分弱歩いて、11:45ごろに会場に到着。
 チケットを買って1階の会場に入場しようとしたときに12:00からの上映のことを聞くと、上映はそこではなく地下の講堂とのことで、ひょっとして上映会だけなら無料だったのか?と思いつつ講堂に行ったら、チケットを提示されたので、無料ではないってこと?
 200人定員のところ、5分前ぐらいに行って160番ぐらいで入場し、立ち見が少し出るほどの盛況ぶり。
 オープニングの東映の波の色が紫がかっていている程度に褪色していて、ただしホコリや傷はない。
 画面の周辺がけられていることからわかるように、16ミリプリントによる上映。
 13:25頃終映で、展示コーナーの方に入り、14:00頃に一旦出て講堂で高畑勲、大塚康夫の座談会の整理券106番をもらい、また展示コーナーに行って、じっくり見ていたらやっと半分ぐらい見終わったところで座談会の時間になったので、14:45ごろまた講堂に行って入場。
 このとき整理券しかチェックされなかったので、どうやら入場料1000円は展示品だけで、上映会や座談会はただで入れたようだ。
 15:00から座談会が始まる。
 出席者は大塚康夫、高畑勲、それに司会の人。
 専門用語や人名などの知らない固有名詞が多く、話の内容も身内話が多かったので、わかりにくかったのだが、苦労を重ねたことだけは伺えた。
 以下、内容は箇条書き。

 ・それまでの漫画っぽいものから『安寿と厨子王丸』からリアルになった。
 ・『白蛇伝』『安寿〜』共に原作は大人向け。アニメ以外の東映映画は「ジャリもの」と言われていて、クライマックスがあったり、主人公にコメディリリーフが付いているところはアニメと似ている。
 ・『わんぱく王子〜』から作画監督制がはじまり、森康二が選ばれた。
 ・ロケハンで伊勢神宮に行ったが何も見ることができず、出雲大社を参考にしたので、『わんぱく王子〜』は何故か天照大御神が出雲大社にいる絵になった。
 ・ライブアクションは、大蛇に襲われた少女が這って逃げるシーンで使われた。それから『安寿〜』で、山田五十鈴が演じたシーンが2つ、1つは安寿と厨子王の船が別れるところで使われた。ライブアクションは書き写すだけなので嫌がられるしつまらない仕事なのだが、実際の動きを見ることは参考になった。
 ・『太陽の王子ホルスの大冒険』のあたりでテレビのアニメの影響で、長編映画が作れなくなるんじゃないかという危機感はあった。
 ・それでも手をかけて作ったら『長靴をはいた猫』のような傑作ができた。
 ・『ホルス〜』以前はアイディアを持ち寄る民主主義的な演出だったが、『ホルス』あたりから宮崎駿のアイディアが良くて集中的に取り入れられたことと、テレビアニメは時間がないからアイディアを持ち寄れなく、そのため演出家の地位が上がるといったことが起きた。
 ・森康二が描いた『ホルス〜』のヒルダは女性の首が太くて母性的。
 ・『ホルス〜』は尺が短過ぎて詰め込み過ぎで、リメークできたらしたい。 ・ホルスがヤナから上がって突然服を着ていたり、1枚着物のセルが
裏返しになっているといったミスがある。
 ・東映は収支で序列が厳しかったので、『ホルス〜』でこけた高畑勲はしばらく演出助手になった。
 ・最近のアニメーターに求めることは、ものを良く観察して勉強すること。

 座談会は16:30ごろ終わり、残りの展示品を鑑賞。
 『わんぱく王子の大蛇退治』のクライマックスシーンがプロジェクターで映されていたが、こちらは褪色はなかった。
 結局なんだかんだで閉館時刻の18:00近くまでいて、そのまままっすぐ帰る。
 アニメって、やっぱり1コマ1コマの絵にかけるこだわりは凄くて、本来実写でもそれは同じはずだが、どうも作る方も観る方も最近は無頓着だよなぁ。

2004年8月13日(金) 晴 2004/08/14 更新

 さあて、(サッカーの予選は既に始まってるけど)深夜の26:40からアテネオリンピックの開会式が始まったので、これから2週間は映画サイトというよりオリンピック・サイトになるかもしれない。
 でも、せっかくのオリンピックなんだから出来るだけ多くの種目を観たいと思っている私は、ただでさえ日本の有力選手の種目のテレビ放送が中心なのに、野球やソフトボールが種目になってから、それらの試合を3時間近く、しかも再放送も流したりするので、そのしわ寄せで他の種目の放送時間がすっかり短くなったことがとーっても不満
 そんなわけで、明日14日の注目種目は、世間的には野村と谷の連覇がかかっている柔道、女子バレーボール、ソフトボール、水泳だろうけど、個人的にはオリンピックといえばなんと言ってもウエイトリフティング
 あの、物干し竿をスナッチで挙げるCMを見ても判るように動きは美しいし表情は豊かだし、挙げる前のサスペンスも楽しめるし、挙げるのを見ている方も力が入るし、挙げ始めたら一瞬で決まるからダラダラしないし、判定は明白だから怪しい審判の判定にムッとすることもないし、おまけに駆け引きでバクチの要素も楽しめる、などなど面白い要素満載なんだけど、賛同者いないかなぁ…。
 でも、いいCMってえてして何のCMだか判らないんだけど、あの物干し竿のCMって何の会社?
 で、開会式、ショーは確かによく出来ているかもしれないけど、なんかもう見なくてもいいって感じ
 いったいあのショーって、どこの大会から始まったんだろう? 閉会式のショーの最中にストリーキングが乱入した、1972年のミュンヘン大会あたりかな?
 単に選手が入場して、聖火も仕掛けなしであっさり点火して、選手退場で開会式が終わりでいいと思うんだけど、今更昔のようには戻れないか?
 日本選手団、女子は花柄のユニフォームだけど、旗手のハマキョー(?)こと浜口京子は男物の白いジャケットだったような気がする。

2004年8月10日(火) 晴 2004/08/11 更新

 近所の林で鳴いている多種多様のセミの中に、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきたので、もう暑さも峠を越えたか? そういえば、暦の上ではもう秋…、なーんて言ったって、ツクツクボウシはまだしも、二十四節季なんか当てになるわけないだろう。
 まだまだ、9月だって暑くなっても不思議じゃないぞー。

2004年8月9日(月) 晴 2004/08/11 更新

 久しぶりに時間ができたので、近所のシネコンで映画でも観ようと思ったら、上映されているのが揃いも揃ってお子様向けのものばかり。
 これだからいかんよなぁ、シネコンは。
 そんなに子供向けの映画揃えたって、子供が全部観るわけでもないから、『サンダーバード』なんてガラガラだと思うけど。
 『誰も知らない』あたりを上映した方が、広い客層を呼べていいんじゃないの?

 近所のスーパーで「納豆甲子園」が売られる季節になったので、ただでさえきつい選択を強いられる24時台のテレビ(「きらきらアフロ」「アメトーク」「爆笑問題のススメ」「お台場明石城」)に、「熱闘甲子園」のために遅い時間にずれ込んだ「内P」まで加わって、こりゃ東芝の「W録」でも買うしかないか?というような状況。
 結局「内P」⇒「きらきら…」と観たけど、「きらきら…」の時速60キロで名神をぶっ飛ばすマーチの話や、鶴瓶が前日に講談の会に出ていたと話すと松嶋が「なんでそんなのに応募すんの?」と、公団(住宅)と勘違いしてたのは面白かった。
 それにしても、最近安めぐみ原史奈のどちらかは毎日テレビに出ているなあ。

2004年8月8日(日) 晴 2004/08/13 更新

 午後、お染久松 そよ風日傘』(1959 日(東映))の録画を観る。

 相変わらず番組タイトルから選曲などの隅々に至るまでボケまくっていて快調な「中井正広のブラックバラエティ」だが、中居くんオセロ中島がそんな番組の雰囲気に慣れてきたのかそれともツッコミ疲れなのか、ツッコミに勢いが無くなってきたのが気になる。
 1回目と2回目のゲストだった石原良純を復帰させて、ツッコミを強化したほうがいいんじゃないか?

 「NHKアーカイブス」の、荒井由美の「瞳を閉じて」が流れるタイトルバックを見ていると、思わず自分の人生を振り返ってしまうほどの出色の出来。

2004年8月6日(金) 晴 2004/08/07 更新

 NHK教育22:50-23:00の「視点・論点」黒木和男監督が出演して、1945年5月8日に、15歳ぐらいだった黒木監督が、本を読みながら歩いていた友人との飛行機工場からの帰り道で、爆撃機からの爆弾投下を見た自分だけがとっさに伏せたため助かって、即死状態だった友人を見捨てて逃げたという、『美しい夏キリシマ』でも描かれた体験談を語った。
 柄本祐が演じた役にまつわるこのエピソードは、監督の実話ではないかと言われていたけど、本当だったようだ。

2004年8月4日(水) 晴 2004/08/05 更新

 渡辺文雄さん(74歳)が未明に病死。
 彼は、80年代以降は俳優としてよりも旅番組やグルメ番組に出るタレントとしておなじみで、その前の70年代は、『女囚701号さそり』や『聖獣学園』などの東映のB級映画でいかがわしい役をやっていたりした。
 でも、その前の60年代を中心とした大島渚監督作品の常連としてがやっぱり一番印象的で、『日本の夜と霧』『絞首刑』『少年』『儀式』なんてのは本当に面白かったもんなぁ。
 ということで、観てない人は是非この機会に鑑賞候補に入れてあげて下さい。

2004年8月3日(火) 晴 2004/08/05 更新

 シクロ』(1995 仏=香港=ベトナム)の録画を観る。

 『オールド・ボーイ』の試写会での舞台挨拶のために、出演者のチェ・ミンシクカン・ヘジョンが来日して記者会見(@nifty CINEMA TOPICS ONLINE)
 そこでの最後の質問で「韓流ブームをどう思うか?」(「韓流」自体が「韓国発芸能ブーム」で、「韓流ブーム」だと「韓国ブームブーム」になるんじゃないの?)という質問に
 チェ「関心がない。イメージ先行より、作品を通してコミュニケーションがしたい。」
 カン「一種のトレンド。自分の作品はブームでくくって欲しくない。」
とコメント。
 そりゃそうだろう。クリエーターなら、まず自分の仕事を通して得られる手ごたえを自分自身で感じられてこそ作品に対する自信が持てるはずで、それ無しに世間の評判ばかり良くても実感を持てないだろうから、同国人による作品が評判だからといって自分が関わってなければ実感は持てないだろうし、ましてやいきなり他の国で評判が良くなったからといって、実際どういう受け取られ方をされているかが解らないうちには答えようがないから、慎重に答えるのが誠実な態度というものだろう。
 要するに、コメントに自分の自信と責任を持たなければいけないと自覚した上で発言するのはマスに対する発言者として当然であり、その自信と責任の範囲を超えて、薄い根拠で不確かなことを発言することは、自覚無自覚にかかわらずあまりにも無責任だ。
 それなのに日本じゃ、いかにも最近せいぜい5、6本ぐらいしか観てないような人が、その程度で流れが見えるのか怪しいというのに「韓流、韓流」と騒いで、だいたい日本人なんて新しいものに手をつけてはあっという間に飽きてブームなんか1年も持たないのが当たり前なのに、ましてやオバサンたちの目利きが鋭かったことなんか未だかつてないのに、そんな国のブームなんか信用できないのはみんな周知のはずなのに、マスコミは大衆に迎合して増長させることしかしないもんだから「韓流、韓流」を連発し、受け手も平気でそれに安直に乗っかるんだもんなぁ。
 片や「作品を通して(心を動かしたい)」と言っている人たちと、マスコミをはじめ流行り廃りだけで動いていて、対象にしているものの良さを確かなものとして受け止めているのか怪しい日本人たちの、この違いっぷりって何だ?!
 来年にでもブームが終わったら、誰がどう弁解するんだ?(誰もしないの知ってるけど。)
 ところで、チェ・ミンシクって41歳だったんだ! 50近いかと思ってた。

2004年8月2日(月) 2004/08/04 更新

 NHK総合21:15から、「英語でしゃべらナイト・夏のスペシャル」で「韓国で英語をしゃべらナイト」ということで、今週は韓国ロケ。
 その中で、松本アナが英語の勉強もしているというイ・ビョンホンにインタビュー。
 最初のうちは韓国語でしゃべっていたのだが、英語の番組なので英語で質問して英語で答えてもらおうとしたら、答えがまとまるまでに約10分沈黙が続いた後しゃべりだし、それでもまとまりきれず途切れ途切れにしゃべって答えた。
 発音はとても良かったので、要するに彼が英語をしゃべる目的がコミュニケーションだとしたら、10分も時間をとらないで不正確でもいいからとにかくしゃべって意思を通じさせようとするはずのところ、彼の目的は台詞を上手にしゃべることのようで、だから英語でオロオロするような恥ずかしいマネは見せないようにするために10分間時間をとったたのだろう。
 ということで、彼はチョウ・ユンファや渡辺謙のように、ハリウッドに進出することを考えているのかも。

2004年7月31日(土) 2004/08/01 更新

 朝、早く目が覚めてしまって中途半端な睡眠時間のまま風流深川唄』(1960 日(東映))の録画を観る。

2004年7月30日(金) 2004/08/01 更新

 「はなまるマーケット」のはなまるカフェのゲストが綾瀬はるかで、最初の適当にめくったページに書かれている質問に答えるところで、漢字が読めないというハプニング。
 でも10秒ぐらい困った後で別のページをめくり直して事なきを得る。
 トークも慣れてないみたいだったけど、俳優なんか字が読めなくたってアドリブ効かなくたって、ちっとも構わないよー。
 ジャッキー・チェンだって字読めないもんね。

2004年7月29日(木) 雨 2004/08/05 更新
 スイカを食い切らないといけないので、4分の1個食べたら、最後はつらかった。

 ちっとも面白くない方も多いと思いますが、「うたばん」でまた出たダブルユーに対するクイズの珍解答。天才ですねぇ。ところで、今ケータイでコンビニの支払いが出来るCFの「ケータイでピッと!」と言っているのはダブルユー?
この年に
ちなんだくクイズ
問題 正解 加護
昭和62年(1987年) ボディコン ジュリアナ東京 パリコン
平成元年(1989年) 田中角栄 小林さん 森山さん
平成2年(1990年) 千代の富士 ドラゴン フルフル
平成3年(1991年) 大噴火した長崎の火山は 雲仙普賢岳 富じ山 トラ山
平成5年(1993年) 携帯電話の前に流行った通信機器は? ポケベル ポケベル 電子けいさんき
平成6年(1994年) 篠原涼子のヒット曲は? 愛しさとせつなさと心強さと 愛と恋と笑 愛しさと切なさと心強さ
平成8年(1996年) 岡本太郎の名台詞 芸術は爆発だ! げんばがばくはつ この世は爆発だ
平成10年(1998年) 佐々木主浩のあだ名は ハマの大魔神 ゴリラ ジャイアンツ
平成11年(1999年) 人類が滅亡すると予言したのは? ノストラダムス メルヘン ノストラダムス
平成12年(2000年) 高橋尚子の監督は? 小出監督 もときさん とばさん
平成13年(2001年) 廃刊になった写真週刊誌は? フォーカス スプラッシュ フラッシュ
平成15年(2003年) たまちゃんが最初に発見された川は? 多摩川 たま川 玉川
 深夜、「ケータイ刑事 銭形舞」の最終回で、堀北真希ちゃんとも見納めかぁ。
 今回は連続殺人の被害者の名前が尻とりになっていて、30分番組なのに4人も殺されて、3番目が「る」で始まる苗字なので八戸で殺人事件が起きたりして、結構面白かった。
 ラストは、突然現れた犯人役の田中要次を、山下真司が「太陽にほえろ」のように殴って逮捕するというのを久しぶりに見た。

 続いて、テレビ東京のシネ・ラ・バンバで『プルメリアの伝説 天国のキッス』(1983 日)を、つまらなかったら途中でやめるつもりで観始める。
 ハワイ育ちのハワイの大学生の松田聖子が、ハワイのホテル王の御曹司の山下真司と見合いし、嫌いではないものの結婚には踏み込めず、日本に来てウインドサーファーの中井貴一と知り合って…という話で、演出も松田聖子自身も、コスプレやらダンスやら歌やらいろんなことをやっていて、思ったより良かったんだけど、結局途中で寝てしまう。

2004年7月28日(水) 晴→雨 2004/07/29 更新

 うたかたの恋』(1968 英=仏)の録画を観る。

2004年7月26日(月) 雨→曇 2004/07/27 更新

 今日の「きらきらアフロ」の名場面。
 鶴瓶が和歌山の温泉の大浴場に入りに行くと、掃除のおばさんたちがちんちんをのぞこうとして襲われた。(犯罪や!)
 「尚美」と書いて「ナホミ」なのを、鶴瓶は「ホは、アホのホ?」
 松嶋曰く「宗谷岬にイガラシがいる。」 鶴瓶:「アザラシや!」

2004年7月27日(日) 2004/08/01 更新

 27時間テレビのFSN全国一斉期末テストは、キャラ的にはテレビ熊本の松井さんなど面白い素人が多かったけど、解答の面白さではやっぱりプロの圧勝だった。
問題 答え 解答者
「しちょうりつ」を漢字で? 視聴卒 濱口
「[七]転[八]倒」の穴埋め 自転車倒 加護
「[傍]若[無]人」の穴埋め 超若ノ人
「司馬遼太郎の写真」は誰? ミチコロンドン 濱口&山本
「カナダの地図」の国名は? ペキスタン 加護
「ミジンコの絵」の名前は? チューポン
サミンガ 加護
「ミドリムシの絵」の名前は? メンタン
チョロンボ 加護
「アメーバの絵」の名前は? クリケア
メロロン 加護
「airplane」を訳せ アップル
アイルプラン 加護
「watermelon」を訳せ バトミントン
ウァテァーメロン 加護
「sightseeing」を訳せ シグヒトスエイク
シグフトセイング 加護
「umbrella」を訳せ ユミデローア
ウメデララ 加護
「knee」を訳せ キーン
コネエ 加護
「Shall I take after Michael?」を訳せ みてください 出来あがりのミッチェルを 濱口
シャルさん あたしあなたがスキよ ねえーミルクのむ??
「I shook hands with a monkey at the zoo.」を訳せ 動物園でさるがショックをおこしていたぞ 山本
私はショックです。動物園でサルといっしょの手だなんて。 濱口
「He bought a ticket to Hong Kong to make a dream come true.」を訳せ ねぇあなた ヒングとキングとティケットとマックどれがスキ?
「会議に遅れてはいけません」を英語に訳せ Not Kaige. 濱口
で、最終結果は、
合計 国語 数学 社会 理科 英語
サマージャンボバカ、サガテレビ藤井 302 55 58 67 83 39
加護亜衣プロ 251 43 49 44 52 63
山本圭壱プロ 248 52 44 58 71 23
辻希美プロ 244 49 72 52 50 21
濱口優プロ 239 49 21 71 86 13
となって、やっぱりプロの実力は圧倒的で、しかも安定していることが証明された感じ。
 濱口プロは、理科は全国4位なのに合計が最下位なんだからすごいなあ。

 全体の感想としては、27時間テレビに限った話ではないけど、日本のバラエティが過去からいろいろ変化してきて、ついにここまでネタともドキュメントとも演出/ヤラセのどれともとれない状況で見せる形にまでなってしまったことを実感した。
 今の日本はリアリティ志向だから、タレントの素顔をドキュメントっぽく見られて喜んでるんだろうけど、でも断言すれば実際は100%仕込みと言っていいだろう。
 こうしたテレビの巧妙さに「知らぬが仏」では、バラエティならまだしも、反社会的な嘘に騙されてとんでもない事態になりかねないから、私のようにあくまで騙された振りをしてバラエティを楽んでほしいもんだ。

2004年7月24日(土) 2004/07/27 更新

 フジテレビ27時間テレビの名場面集。
 「笑わず嫌い王」で、さまぁ〜ずのコントでスタイリスト役の大竹が用意した黄色いTシャツを三村が着ようとして、「24時間テレビじゃないか!今日オレ27時間テレビで来てんの。3時間足らずなの!」。
 コントの後、小道具を大竹が片付けようとして元に戻したのを見て三村が「元戻り!」。
 三村と笑い飯のコラボで、取った受話器が長かったのを見て、「オー、ロ〜ング!

2004年7月22日(木) 晴 2004/07/24 更新

 深夜、カリブ・愛のシンフォニー』(1985 日(東宝))を観る。

2004年7月21日(水) 晴 2004/07/23 更新

 バレエ・カンパニー』(2003 米=独)の試写会を観に新宿へ。
 電車に間に合いそうになくて駅まで走ったら、出発時刻なのに電車が来ず、電光掲示板を見ると落雷で小田原と新松田の間が不通で、到着時刻も開映時刻18:30の10分ぐらい前とギリギリだったので、ちょっとでも遅れると間に合わないという状況のため、改札口で入ろうかやめようかとウロウロしていたら、結局3分ぐらい遅れて来たので入場、乗り換えの相模大野でも急行がちゃんと待っていてくれたので、ほぼ予定通り新宿に着き、初めて行く朝日生命ホールへ。
 開映時刻ちょうどに席につくと、予定されていたトークショーが始まり、司会の伊藤さとりの紹介で、KABA.ちゃん千秋が登場。
 トークの内容は主に「夢を実現すること」だったけど、後で映画を観たらあんまり関係ないトークの話題なのだった。
 2人ともテレビではテンション高かったりするけど、楽しませるけどはしゃぎ過ぎない、ちゃんとトークショーの場をわきまえた振る舞いだった。
 トークは20分で終了。テレビカメラも数台来ていた。

 終映後、間に合ったらシネパレス渋谷で21:00からの21グラム』(2003 米)のレイトショーを観に行こうと思っていたのだが、どうやら20:45頃で15分だと移動がきついということになり、エンドクレジットの途中で退場し、新宿駅まで早歩きで、ちょうどホームに入ってきた山手線に乗って渋谷に行き、2スクリーンになってから初めて来た渋谷シネパレスの、新しい下の階の方にいき、予告編が始まったころに入場。
 レイトで上映開始からかなり経つのにお客さんは思ったより多く、定員115人のところ整理番号は63番で全部で70人ぐらい。

 今日のニュースand/orネタ。「殺人微笑」のすごい異名を持つ韓国俳優のキム・ジュウォンが来日(サンケイスポーツ)
 殺人微笑といっても、もちろん連続殺人鬼ではない。
 写真で見た限りではえなりかずきに負けている気もするが、本当はこんなもんじゃないのだろう。

2004年7月17日(土) 晴・暑 2004/07/20 更新

 ポレポレ東中野の「木村威夫美術監督作品大回顧展」から、滅多に観れないのと、宍戸錠の変装がバレバレなのが見どころ(?)という理由で、怪盗X 首のない男』(1965 日(日活))と、監督作品の『街』(2004 日)と初監督作品の『夢幻彷徨』(2004 日)を招待券で。
 ポレポレに来るのはBOX東中野から変わって初めてで、東中野にはいつの間にか大江戸線も通っていた。
 ポレポレは、地下に降りていく階段の途中のおどり場に喫煙所があるのはなんとかして欲しい。
 『怪盗X…』の開映時刻17:20の10分ぐらい前に劇場に到着。お客さんは超マイナー映画にもかかわらず(レアだから?)思ったよりも多く20人ぐらい。
 終映は17:45頃で、次の『街』と『夢幻彷徨』の開映時刻18:40まで、腹ごしらえとPC入力をして、約10分前に入場。
 上映前に、元キャロルの内海利勝さんの曲「街」の数分間のプロモーションビデオを14分に拡大したものが上映される『街』というわけで、彼のトーク&ギター1本で3曲歌うミニライブが行われた。
 ちなみに、この特集上映を主催しているワイズ出版は、先日の中島貞夫特集も手がけて好評だったので、引き続き70年代あたりのレアな東映作品の上映を考えていて、その中にキャロルが出演している『番格ロック』も入れようとしているとのこと。
 終映は20:45ごろで、もうちょっと早かったらもう1本何か観ようと思っていたのだが、結局そのまま新宿から帰る。

2004年7月16日(金) 晴・暑 2004/07/18 更新

 池袋の新文芸坐「大林ワールド・セレクション」から、complexe=微熱の玻璃あるいは悲しい饒舌ワルツに乗って葬列の散歩道』(1964 日 14分)EMOTION=伝説の午後=いつか見たドラキュラ』(1967 日 38分)『CONFFESSION=遙かなるあこがれギロチン恋の旅』(1968 日 70分)の18:55の回を観に行く。
 18:45頃に劇場に着いたら、前の回の『CONFFESSION…』の上映で上映トラブルがあって(40年ぐらい前の映画だから、プリントが破損していたのかな?)終映が遅れていて、19:05から予告編を割愛して『complexe…』の本編から上映。
 お客さんは30人ぐらい。
 『complexe…』も上映が始まってすぐと5分後ぐらいに、プリントのパーフォレーションが破損していると思われる画面のたてブレが
起きて上映が止まるが、すぐに復旧。
 ノークレジットだが、顔の雰囲気から大林千茱萸と思われる赤ちゃんが出演。ちなみに、あとの2作にも出演している。
 続いて、休憩なしで『EMOTION…』の上映、20:00に終わり、休憩を挟んで予定通り20:10から『CONFFESSION…』の上映。今回は映写トラブルなし。
 プリント状態は、3作ともパートカラーで、褪色のため(恐らく)白黒部分がセピアになっている。
 スクラッチは縦線が1本画面に映るがほとんど気にならないし、ほこりも気にならない。
 終映は21:20で、新宿に向かうのは出発時刻が3分遅くても、例によって埼京線の方が早いと思ったのだが、出発が1分遅れたせいか、初めて山手線に負けた。

 さて突然、映画に対する決意表明として、この場でいくつか宣言を。
 とは言っても、内容は今までお心の中で思っていたことで、実際に方針や態度が何か変わるなんてことはないんだけど。
 じゃ、なんでわざわざ言いたくなったかというと、ネットをあちこち回って見ると、映画に関する鼻持ちならない発言が見たくもないのに目に付いちゃうわけで、「あんな奴にはならないぞ!」という意味を込めて、ていうかそれがすべてかも。
 他に言いたくなった理由があるとすれば、今日観た映画が素晴らしかったので、やっぱり素晴らしいものである「映画」には真面目に向かい合いたいと改めて思ったから。(とは言っても、ジョークやユーモアの不真面目方面もどしどし続けるつもり。)
 まず、「差別はしないこと」で、例としては「○○人の作る映画なんて良いわけがない。」といったもの。仮に99%がそうでも、1%でも傑作の可能性があるんだったら(ていうか、可能性がゼロなんてことはありえない)、そんなこと決めつけられないだろう。「決めつけ」「言い切り」は差別のもと。ただし、「あいつの言うことなんか当てにならん」みたいに、悪意をこめて言い切ることはありえる。差別と悪意は明確に区別できるのか?と聞かれれば、さぁ…。(って、それでいいのか?)
 差別にもちょっと重なるけど、次は「評価の材料として、映画以外のものを引っ張り出さない」で、例えばインタビューでの発言を参考にするとか(厳格に実行するのは難しいかも)、態度が悪かったとか、性癖がアブノーマルだとか。というわけで、私は断然「アイコ十六歳」を支持します。もちろん、私が観た他の2、3の今関作品はしょーもなかったし、彼の犯罪行為はイカンのだが、犯罪行為をもってして作品をけなすような良識派(幸い、そんな人は目にしてないけど)は、侮辱的に「良識派」呼ばわりしてやります。
 次は、また上のからみで「映画界や映画人の足を引っ張るようなことを言わない」。映画界と言う言葉は、「そんなもの存在するのか?」と言う疑問もあるが、叱咤激励はもちろんOKで、誰も得にもならない「足を引っ張る」ことをする理由といったら、引っ張った本人が「自分は偉い」と遠まわしに言いたいだけ。そんな下品なことはしない。
 うーん、この調子で言っているとどんどん出てきそうなので、最後は「好き嫌いで評価をしない」。仮にも評価(らしきもの)をするんだったら、自分の好き嫌いを前面に出したって読者には意味ないじゃん。こっちは作品がどうか?を知りたいから他人のサイトをのぞいてるんであって、どこぞの人間の好き嫌いなんか知りたくもないんだよ! でも好き嫌いを言っちゃいけないというわけではなくて、言うんだったらせめて遠慮がちにするということ。

2004年07月14日(水) 2004/08/01 更新

 『箪笥』(2003 韓国)の試写会を観に一ツ橋ホールへ行き、開映時刻の18:30に会場に着く。
 結構お客さんは怖がっていた。帰りにうちわをもらって20:30ごろ帰る。

 続いて、ハシゴする映画をテアトル東京の『プッシーキャット大作戦』(2004 日)『ずべ公同級生』(2004 日)の2本立てレイトショーにするか、渋谷シネパレスでの『21グラム』のレイトショーにするかで悩んだが、結局この機会を逃したら観るのが難しいというレア度が決め手になって前者にすることにし、神保町から都営新宿線ではなく、半蔵門線で永田町まで行って赤坂見附から丸ノ内線で新宿三丁目に行くというエコノミーコースで、それでも新宿のコンビニでおにぎりまで買う余裕があって、開映時刻の21:20の5分前ぐらいに入場。
 すると、休憩時間なのに予告編が既に映されていて、というのも上映前に今日上映される2本の映画の監督の本田隆一と、出演社の山本浩司と、現在ユーロスペースで上映中のオムニバス映画『穴』の中で、本田監督と共にその中の一編を監督している山口雄大のトークショーがあったからだ。
 予告編は、『機関車先生』『ラブドガン』『風音』など。『ラブドガン』に出てくるあおいちゃんは、スクリーンで見るとやっぱりいいなぁ。
 お客さんは25人ぐらい。予告編が終わって開映時刻の21:20から始まったトークショーの様子は、詳しくはこちらのニフティシネマトピックスのページを見ていただくとして、若い人たちらしくサバサバして楽しいトークショーだった。
 トークショーが終わって『プッシーキャット大作戦』の上映。
 この映画、出演者がみんな東北弁をしゃべるということなのだったが、東北弁というよりはあくまで東北風日本人向け訛りといった感じ。
 ちょうど、日本の中華料理屋の料理が、中華料理ではなくてあくまで中華風日本人向け料理だということみたいなもの。
 というわけで、舞台は東北らしいのだが、撮影が冬だった関係で八丈島ロケに。
 八丈島って、車は品川ナンバーなのか。
 それから、この映画では1万円札は聖徳太子だったってことは、時代設定はどうなってるの?

2004年7月12日(月)

続・座頭市物語

2004年7月8日(木) 2004/07/27 更新

 TOHOシネマズ海老名でのスチームボーイ』(2004 日(東宝))の試写会に行く。
 開映時刻の17:30の約5分前に着き入場。お客さんは150人ぐらい。
 予告編は、『ハウルの動く城』、リアリティ重視のヴィジュアルとマンガそのままの顔の渦巻きが共存できているのか疑問の『NIN NIN 忍者ハットリくん』、良純大好き?『ナルト劇場版』、最後だけゴジラがザザザーッと走るものの、ほとんど人間対人間の格闘シーンが続くのは何故?の『ゴジラ…』
 『スチームボーイ』で男の子の声を吹き替えている鈴木杏の台詞で「だめだよ!」っていうのは、『花とアリス』での砂浜のシーンでアリスに「花は別れて!」言われた花が「だめだよ、そんなの!」と言っていたのとおんなじだ。

2004年7月5日(月) 曇・湿度高 2004/07/06 更新

 夕方から日比谷のシャンテ・シネで行われているPFFに行こうと思っていたのだが、今日も忙しくて行けず。
 家に帰って、テレビ東京19:57からの「クエス・ファイブ」、番組自体は面白いのに、視聴率で苦戦しているのか、出題者を芸能人からクイズ王に変えたりの変更をいれてきたのだが、逆に問題が常識的になってかえって面白くなくなった
 回答者もオセロ松嶋だけが、「『2001年宇宙の旅』の美術監督を断ったのは誰?」の問題に「カールス モンキー 石井」「宝塚に記念館がある医学博士は誰?」の問題に「タカラジェンヌ」「カティサークは何を運んでいた帆船?」の問題に「宝物」「スクワランオイルはどんな生き物から取れるか?」の問題に「赤ちゃん」と、1人で面白い答えを連発していたのだが、それでもまだ物足りなかった。

2004年7月4日(日) 晴 2004/07/04 更新

 マーロン・ブランドの死去で、水野晴郎のコメントのビデオがテレビで流れていたけど、声が変わっていたのでどこか体が悪いのではないだろうか? 大丈夫かな?

 キートンの化物屋敷』(1921 米)の録画を観る。

2004年7月3日(土) 晴 2004/07/04 更新

 おとといの深夜に放送していた咬みつきたい』(1991 日(東宝))の録画を観る。

 日中家にいても、中途半端に暑くてもダルくて何も手につかないのだが、こんな夏バテのような症状のときに一番効く食べ物は何かというと、それはチョコレートだということに最近気がついた。
 しかも抜群の即効性で、食べたとたんに気分が晴れるものだから、食べ過ぎに気をつけながらも手放せない。
 でも、カカオはヨーロッパに渡ってお菓子になる前は、新大陸では専ら薬みたいなものだったはずだから、これって一種の中毒かトリップみたいなもんじゃないか?
 うーん、やっぱり食べ過ぎに気をつけよう。
 それから、家の中が暑いときは、風のある日はベランダに出るとかなり快適に過ごせることに気がついた。
 明日から実行しよう。
 でも、仕事が忙しかったりで、思うように映画を観れなかったり、サイトの更新が進まない状態はしばらく続きそうだなぁ。

 マーロン・ブランド死去のニュース。
 私はブランド品狂い人間が嫌いなので、これで彼の名前"Brando"に掛けて"brand"の皮肉を言うことが出来なくなってしまったが、そんなことはさておき、彼の作品で観たことを覚えているのは、内容は忘れた『ドン・サバティーニ』(1990)、インパクトはあった『地獄の黙示録』(1979)、たいしたことない役の『スーパーマン』(1978)、内容は忘れた『ミズーリ・ブレイク』(1976)、実は忘れた『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)、変装の『ゴッドファーザー』(1972)、忘れた『伯爵夫人』(1967)、それほどでもなかったはずの『サヨナラ』(1957)、大したことなかったはずの『デジレ』(1954)、クライマックスの盛り上がりがすごい『波止場』(1954)といった程度しかなくて、世間的には『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』の…のようだが、個人的にはなんといっても『波止場』の彼がベストなので、未見の人はこの機会に観てみよう。

2004年6月27日(日) 曇 2004/06/27 更新

 招待券があった、「日本映画の巨匠と女優たち 英語字幕付き日本映画」の13:00からの『按摩と女』(1938 日(松竹))と14:30からの『黄色いからす』(1957 日(松竹))を観に行こうと思い、ついでに午前中は運転免許の更新に行こうと思い、早く起きて、余裕で用意して出かけて、それでもまだ余裕をもって更新会場に着いたつもりが、並んだりビデオを観たりでみるみる時間がなくなり、終わったのは11:50ごろ。
 そこから早歩きで二俣川駅まで10分、横浜から東横線に乗り換えて、渋谷で銀座線に乗り換えて、溜池山王に着いて会場の国際交流基金フォーラムに駆け込んだのは13:10で、仕方なく途中から観る。
 さらに、観始めても朝早く起きたり、急いで来たので疲れてたり、プリントの状態が悪くて台詞が聴き取りにくかったりで、少しうとうとしてしまった。

 終映後、疲れを癒すために近所のスターバックスでくつろいで、上映5分前に会場に行ったつもりが、開映14:30だったのを何故か勝手に15:00からだと思い込んでいて、確認もしなかったので、もう25分ぐらい上映されていたのだが、やはりしょうがないので途中入場する。
 うーん、なんてズブズブな日なんだ! もういい年なんだから、もっとしっかりさねが!>自分
 でも、ストーリー的には不完全とはいえ、同じ不完全なら途中まで観て最後を観ないより最初は観ないで途中から観るほうがましだろうし、映画の雰囲気だけでも楽しめたので、まあとにかく観れて良かった。
 『黄色いからす』(ちなみに、1957年ゴールデン・グローブ外国映画賞)は、子供が自分は親に愛されてないとすねちゃって、親も子供に手を焼くという、今でも十分通用する物語なのだが、そんな親子の関係をきっちりと作られている映画を観ると、今観ている映画をいいと思うより、「それにひきかえ『おばあちゃんの家』なんて、大人にとって都合のいい子供像を描いただけの虫のいい映画で、子供の立場からの視点とか、子供と接する大人に対する厳しい視点とかが全く欠けてるじゃないか!」と、あんな映画のことをいちいち思い出すのがうっとうしいと思うことがしばしばで、別に私が執念深いわけではないと思うんだけど
 『おばあちゃんの家』なんて観るんじゃなかったよなぁ、まったく!
 
 帰ってから『孔雀城の花嫁』(1959 日(東映))の録画を観る。
 美空ひばり演じるじゃじゃ馬姫を、山奥に幽閉して精神を矯正する話しで、これも『おばあちゃんの家』か?

2004年6月26日(土) 晴 2004/06/27 更新

 首を突っ込んでしまった手前、「仔犬のワルツ」の最終回のフォロー。
 謎解きの方は適当に処理したといった感じで、何人も逮捕されて、最終回を見ただけでは誰が何をしたのか全く解らない状態だったが、謎解きは本筋ではないということで、この点はとりあえず無視。
 本筋は「人間の心」だろうが、今回は「希望」と「欲望」が明と暗が表裏一体であるということで、前回は「思いが通じる」だったりするなど、テーマが毎回少しずつ違うのは、やっぱり欲張りすぎだろう。
 そして本当のクライマックスは、なっちが自分の目的を達成するために、事件の真相を知りつつそれを隠していたことが最後に明らかになることだろうが、そのことと目的が達成された後のなっちの動じない態度の凄さが伝わって来ないのが、なんとももったいないよなぁ。
 描きようによっては、「清作の妻」などのかつての増村保造作品のヒロインのような凄いキャラになれたのに、結局思いつきだけは良くても、作劇とかキャスティングとか演出とかの作り込みがダメだったらダメだっていうことだな。
 増村作品には主人公が盲目という設定のものが多く、後に彼が手がける大映テレビの、例えば最近再放送している「赤い衝撃」も山口百恵が車椅子で歩けなく、そして偶然にも歩けない百恵にも思いが伝わらないなっちにも、どちらにもアンデルセンの「人魚姫」のキーワードが用いられていた。
 で、実は「仔犬のワルツ」はどうでもよくて、増村保造の話になるのだが、盲目だとか下半身不随だとか主人公を精神的に追い詰める設定にしておいて、その反動で人間のエモーションを力強く引き立てて(=強引に、大げさに)描くのって、やっぱり観ていて心が動かされていいなぁ、ということ。
 繊細だとか知的だとかなんかより、野暮でもエモーショナルな方が絶対にいい。

2004年6月25日(金) 雨 2004/06/27 更新

 今日で上映が終わる、WMCつきみ野の『キューティーハニー』(2003 日)の夕方の回を観に行く。
 開映時刻のちょっと前に着いたのに、1つしか開いてない窓口で、明日のチケットを買うのに5分ぐらいかけている奴がいたせいで、入場したのは予告編の途中。お客さんは5人。

 時間をおいて、やはり今日が最終日のTOHOシネマズ海老名の『ビッグ・フィッシュ』(2003 米)のレイトショーを観に海老名へ。
 こちらも予告編の途中で入場。お客さんは40人ぐらい。
 ティム・バートン作品は、今までどれも満足したものはなかったくせに(『エド・ウッド』と『マーズ・アタック』は観てないけど、それらは良かったのかな?)、なぜか観続けては、毎回「今度もダメだったか…。」という結果になっていたのだが、今度の『ビッグ・フィッシュ』は本当にひどかった!
 うすうす感づいていたことだけど、この際だからハッキリ言うと、ティム・バートンって基本的に才能ないよな
 ほら話の数々がちっとも面白くないのは原作者のせいかも知れないけど、親父の話し分不相応にが大きくなるのは、そこいらのご家庭でいくらでもあるありふれたことなのに、その程度のことをわざわざ映画にしたって、できた映画は結局その程度じゃん。
 ちなみに我がサルベージ家にもあんな話しはあって、5人いる祖父(血のつながっているのはもちろん2人だけで、残りの「義理の祖父」の関係は説明省略)の中には、酒好きでメチルを飲んで死んだ人がいることになっている。(ちなみに私は飲めない。)
 また別の祖父は戦時中に中国で工作員をやっていて、盧溝橋事件も北京原人の化石が行方不明になったのも、みんな爺さんが陰で仕組んだことに我が家ではなっている。(すみません、これは私が作りました。でも、話しを1万倍ぐらい大きくしただけで、ほんのちょっぴりだけ本当。)
 まだまだあるけど、こっちに比べたらアルバート・フィニーなんて甘いよなぁ…。

 客席から出たら、明日以降のために廊下のポスターを全部『スパイダーマン2』に貼り替えている最中で、床に置いてあったポスターを知らずに踏んじゃたけど、ロビーに出たらチラシまで全部『スパイダーマン2』になっていたから、そこまでやるんだったら私には逆効果で、「そんな独占企業のやり口のような映画なんか観るもんか!ポスター踏んづけて良かった!」と思ったのだった。
 終映時刻の関係で、最終電車が終わって隣駅から歩いたりすると、家に帰ったら水をがぶ飲みする季節になってきた。

2004年6月22日(火) 2004/06/27 更新

 NHK-BS2で放映していた『港のロキシー』(1999 日)『僕は天使ぢゃないよ』(1974 日)の、あがた森魚監督作品シリーズの録画を観る。
 今の目で見るのとは別に、70年代って楽しそうだなぁ。

2004年6月20日(日) 2004/06/27 更新

 深夜、『大菩薩峠 第二部』(1958 日(東映))の録画を観る。
 三部作の最後の『大菩薩峠 完結編』は録画し損なったんだけど、どうしよう。

2004年6月19日(土) 晴 2004/06/22 更新

 文句を言いつつ、何故か観ている「仔犬のワルツ」、ついにラス前の第10話
 今回は普通に楽しめたが、なっちと西島秀俊のエピソードの割合が多くて、海中で2人がからむ幻想的なシーンもあったりして、その反面に謎解きやピアノ対決などに割かれる時間が短かったからだろう。
 それはやはりこの色々な要素が盛り込まれたドラマの、その中でも本当に重要なのは人間の「感情」がドラマのすべてを支配しているということだからだろう。
 まず主人公のなっちは目が見えないから感覚が研ぎ澄まされたキャラとして描かれるし、いじめられた過去から他人を信じないと決めているのに、西島と出会って彼を信じたい、でも裏切られたら憎しみのあまり殺すかもしれないという、心の中が常に大きく揺れている役。
 なにしろ、彼女の役名は葉音(はおと)→(ハート)だし。
 そんな彼女だから、彼女の強い「意志」が、彼女の身に起こることを「運命」として受け入れること拒否しようとしてぶつかることにもなる。
 あと、登場人物の心を「GOD」「ANGEL」「DEVIL」とカテゴライズして、人の心の明と暗を判りやすく表現したりもしている。
 テレビドラマはあまり見てないので良くわからないのだが、「日常」とか「出来事」とか「物語」といったストーリー的なことが軸となって進むことがおそらく大半と思われるテレビドラマに反し、「感情」のうねりがメインになっているのは最近では珍しいのではないか?
 それとも、つい最近までのテレビドラマが日常的なモノが多かったために小粒になってしまっていたのに対し、「純愛」とか「白い巨塔」「砂の器」のような「大物語」のような非日常的なものが注目されつつある流れを先取りしているのかもしれない。
 で、「仔犬のワルツ」では「感情」をさらに強調するために、常人以上の精神的テンションの高さを要求される音楽という芸術家の設定を取り入れ、さらに精神論的な考えを発展させて音楽が単に人の心を動かすだけでなく、花も咲かせ、動物の心も操り、死者の霊も呼び出し、人の命も救い演奏家の命も縮めるものとして描かれる。
 この辺のスポ根みたいな設定が既に恋愛モノの設定と合わなくなっているのだが、さらになっちの親が学長の息子とその妹で、その父は双子の弟と時々入れ替わっていて、事故で死んだはずが墓は空で、今どこに?といった複雑な血縁関係は、「意志」とぶつかる「運命」には違いないのだが、それを気にしだすとストーリーの細部に気を取られて、「感情」に対する注目が弱くなってしまう。
 殺人の謎解きの要素も、それに「ツインピークス」のように謎解きに超常現象を絡める展開も、更にストーリーにばかり気を取られることになってしまっているし。
 まあ「牡丹と薔薇」もそうだったけど、エモーショナルに盛り上げることを重視していることは評価したいのだが、それ以外に色々と盛り込んでいるその盛り込み方がうまくないので、ことごとくエモーショナルな盛り上がりを妨げる結果になってしまっていることが失敗の原因だろう。
 でも、最終回にはなっちの感情を揺るがすことが更にもう1つ起こって大団円を迎えるということになるだろうなぁ。
 例えばなっちの父でピアノの名手だった死んだはずの男は、実は…ピアノを弾ける人間はあの人しかいないから…なっちの愛は…とか…。
 或いは、コンピューターに「DEVIL」と指摘されたなっちの心に謎の部分が残っているから…彼女は「運命」で西島に見つけられたのではなく、自分の「意志」で…つまり彼女は実は…だったことが明らかになるとか…。

2004年6月18日(金) 晴 2004/06/19 更新

 夕方、『ブラザーフッド』の試写会に行く予定が、仕事が忙しくて行けず。

 深夜、今週の「虎の門」は第4回しりとり竜王戦。
 出場者が、よゐこ有野晋哉、矢部太郎、千原浩史、オアシズ大久保佳代子、志茂田景樹、川元文太、渡辺あつむ、板尾創路と、見事にインチキくさいメンバー。
 改めて見ると、矢部太郎は伊勢谷友介、千原ジュニアは橋下弁護士(てことはヨン様も?)、板尾は生瀬勝久に似ていて、どっちにしてもインチキくさい。
 「ロックな言葉」のお題での大久保女流名人の「タオルケット」には笑った!って、これはこうやって文字で書いても何が面白いのかわからない。この面白さは実際に見てもらわないと。

2004年6月17日(木) 2004/06/28 更新

 『スウィートヒアアフター』(1997 加)の録画を観る。
 続いて、NHK-BS2の『オー!ゴッド』(1977 米)を録画しようと思ったが、VTRが調子悪かったのかテープのせいなのか、録画ができずに結局生で観る。
 うーん、やっぱりDVDレコーダーの購入を検討したほうがいいか?

2004年6月14日(月) 晴 2004/06/15 更新

 「はなまるマーケット」はなまるカフェのゲストで尾美としのりが出演。
 『転校生』のオーディションに落ちた後に、なんとなく伸びていた髪を切ったら、大林監督から「髪を切ってまで主役をやりたいという熱意を買って主役に決めた。」との謎の理由で主役に選ばれたとか、『転校生』の後に一般人に「オカマ」とバカにされたとか、『姉妹坂』は、直前の『さびしんぼう』で坊主頭にしたのでカツラだったとか、美人4姉妹の相手役が宮川一朗太と自分では不釣合いで恥ずかしかったとか、恥ずかしいから俳優を辞めようかと思っていたら、『さびしんぼう』で賞をもらったので少しやる気になったとか、『さびしんぼう』で富田靖子にピアノのオルゴールをプレゼントして「もう会わないで」と言われた帰り道で泣いていたのは、当時別れた彼女のことを思って泣いたなどのエピソードを披露。
 ちなみに、10年ぐらい前に芸能人ではない人と結婚して、子供はいないとのこと。

 日刊スポーツサイトより、「『下妻物語』が世界公開されることが13日、分かった。今年5月に開催されたカンヌ映画祭のマーケット試写会で見た各国の映画関係者から配給のオファーが殺到。…」とあるけど、こういうのは上映直後に現地で商談が成立しているはずだから、今の時期に東宝あたりが情報を流したということなのだろう。
 主人公の個人主義のキャラは、全体主義の日本だからこそ輝いて見えるだろうから、個人主義が当たり前の国では反応が違うかもしれないけど、あの映画は文句なしに面白いからそれでもウケるかも。

2004年6月12日(土) 2004/06/19 更新

 急に思い立って、終映間際の『グッバイ、レーニン!』(2003 独)『殺人の追憶』(2003 韓国)を観に行く。
 まず、『グッバイ、レーニン!』の11:30の回に余裕で間に合うと思って出かけたつもりが、途中で実はギリギリだと気づいて、恵比寿の動く歩道を速足で歩いて、整理番号105番をもらって予告編が始まった頃に恵比寿ガーデンシネマ1に入場。よって、お客さんは110人ぐらいで50%ぐらいの入り。
 予告編で、初耳の「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」って、タイトル長〜い。
 『丹下左膳・百万両の壺』は、恵比寿ガーデンシネマ10周年記念作品ということで、劇場ロビーにディスプレーがあって、オリジナルの『丹下左膳余話・百萬両の壺』の脚本はほとんどそのまま変更なしなので、オリジナルの欠損部分の立ち回りのシーンが復活するというものなのだが、演出は同じではないので雰囲気がまるっきり違っていて、違っているだけならいいのだが、さっぱり惹かれないものになっていた。ダメかな?こりゃ。
 『グッバイ、レーニン!』は、1989年ベルリンの壁崩壊前後の頃の話なのだが、主人公の青年の同僚のアマチュアビデオ作家が、『マトリックス』のような裏返しカタカナのTシャツを着ていた。

 終映後、山手線と京浜東北線を乗り継いで大森に行き、キネカ大森2での『殺人の追憶』の15:00からの回の30分ぐらい前に着き、整理番号8番をゲットし、時間を潰すのに苦労して入場。半分ぐらいの入りで、35人ぐらい。

 帰りは、来るたびに様子が変わる大井町で大井町線に乗り換えて帰る。
 しかし、今日の2本はどちらも期待した程ではないと感じたのだが、それは私が『グッバイ、レーニン!』が『アンダーグラウンド』のような映画、『殺人の追憶』が『野良犬』みたいだという意見も聞いていたので、それとか『夜の大捜査線』みたいな刑事モノだろうと勝手に予想してたのがはずれたからかもしれない。
 映画を観る前に先入観を持ってもいいことなんかないなんてことはわかっているのに、そんなことをしてしまうなんてまだまだ修行が足りないなぁ。

 夜、ここにきてついにはまってしまったかもしれない「仔犬のワルツ」。 「冬ソナ」こと「冬のソナタ」に勝手に対抗して、こっちは「仔ワル」?それとも「仔いワル」?
 先日の5月22日のところに、なにげなく犬神佐清と書いたのが、今回ついに、孤児院から偶然連れて来られたはずの安倍なつみが、杉浦幸と彼女の兄との間にできた子供らしいという、まさに横溝正史をほうふつとさせる血縁が入り乱れたとんでもない展開になってきて、おまけにこれまでずっと無表情だったなっちがヘラヘラと笑い出しはじめた。
 残念だなぁ、最初から横溝色を前面に出していれば良かったのに、前半はスポ根ならぬ音楽根性モノ、あるいはピアニスト版「ガラスの仮面」の出来損ないにしか見えなかったもんなぁ。
 それから、このドラマは芸術家のこだわりがエキセントリックな領域まで踏み込んでしまう危うい輝きも見せてくれそうという期待もあるので、それも楽しみ。というより、やっぱりいろんな要素を盛り込みすぎか?

 続いて、『キートンの船出』(1921 米)の録画を観る。

2004年6月11日(金) 2004/06/13 更新

 深夜、テレビ東京の「二人ゴト」で、後藤真希「呪怨、ビデオ版」を鑑賞しているところをひたすら映す。
 それも猫を抱きながら。
 表情が固まって、顔つきがアイドルでない。隣にいるニャンコがゴマキの顔を覗き込んでいる。
 猫がきょとんとしているところ、ゴマキが「ぎゃー」と悲鳴を上げて猫ビックリ。
 そして、「ギャー」という悲鳴とともに、座椅子から後転で転げ落ち、ニャンコも投げ出される。
 いやあ、ホラーを見ている姿を映すだけでも、ネタとして十分使えるなあ。そのときは猫を忘れずに。

2004年6月7日(月) 曇・雨 2004/06/18 更新

 『決闘 高田の馬場』(1937 日(日活))の録画を観る。

 「内村プロデュース」、今回は「第3のジャッキー・チェンを探せ」ということで、なんとジャッキーが最初から最後まで出ずっぱりで、しかも小芝居まで披露するという、海外スターにしては破格のサービスぶりはさすがジャッキー。
 目的はもちろん新作の『メダリオン』の宣伝で、第2のジャッキーは既に誰かがそう呼ばれているはずだから、ということで第3のジャッキー。

2004年6月6日(日) 雨 2004/06/18 更新

 ビデオテープチェックで、まず『ねらわれた学園』(1981 日)を観る。
 これはご存知のように問題作なのでコメントに困ってしまうのだが、いずれスッキリとしたコメントを言ってみたい。
 ただ1つ言えることは、この映画のいい加減さは、心がまっすぐな若い人には許されないかもしれないが、年を重ねていくうちに細かいことが次第にどうでも良くなっていくに従って、だんだん楽しい映画に見えてくるのではないか?

 続いて『ふたり』(1991 日)を、最初のうちはチェックだけだったつもりが、見始めたらさすがの大林映画で、石田ひかりと中嶋朋子の身のこなしやツーショットのあまりの美しさに惹かれて、ついそのまま最後まで観てしまった。
 最近、こんな感想が出てくる映画ってないなぁ。俳優を魅力的に見せるのは演出の基本中の基本なんだけど。
 CGだとかカメラワークだとか、そんなことばっかり言う奴が多いもんなぁ。
 で、観終わって、さすがの赤川次郎原作の、単なる少女の成長もの以上の重層的なストーリーで、泣ける泣けない程度の薄っぺらい尺度では及びもつかない、「豊かさ」を感じさせる映画だった。

 夜、「堂本兄弟」でゲストの竹内結子に対する堂本一問一答の質問が立て続けに酒関係で、また内心ムッとしてたりして。

2004年6月5日(土) 2004/06/15 更新

 夜、適当なテレビ番組がどのチャンネルでも流れてなくて、つい「冬のソナタ」第9話を途中から観てしまう。
 現実といちいち照らし合わせて矛盾点を挙げるような、くそリアリズムな品の無いマネはしないのだが、リアリティに対してというより演出的にいろいろとおかしいぞ
 見始めたのは、スキー場のラウンジでジャズバンドが演奏しているところで、それが終わって司会者が知り合いのユンピョウ(役名とか知らないので、適当な人を当てさせていただきます)をステージ上に呼ぶ。
 演奏でいい気分になっている客の前で、勝手に超プライベートなことをし始めるのも変だが、ユンピョウは来月結婚するとか言って、婚約者の唯野未歩子もステージ上に上げる。
 このときの未歩子の表情が、どう見ても幸せそうでない、まるで借金のかたに好きでもない男と一緒にさせられる娘っ子のように嫌がっているのをあからさまに見せているのに、目が節穴の客一同は祝福の拍手
 客席にいた橋下弁護士は、彼女の表情を見て怪訝な表情をする。
 その後、司会者が歌を歌うという全然重要でないシーンが延々と続き、全くもって時間の無駄
 一方別室では、ユンピョウとその両親と未歩子とその母親がいて、さすがに未歩子の気持ちを察したユンピョウの母親が、「本当は結婚したくないんじゃないの?」と未歩子に聞くと、父親が「何もそんなこと聞かなくてもいいじゃないか。」って、おいおい、それはものすご〜く重要なことだろ!
 それでも、未歩子は下を向いたままで何も言おうとしないもんだから、ユンピョウの母親が「本当は結婚したくないんじゃないの?」…って、あのねぇ、これはドラマなんだから、同じ台詞を言う同じ展開を2回も繰り返す必要はないの! 1回でいいの!
 2回繰り返すのは時間の無駄にしかならないし、観ていてイライラするんだけど…。
 するとそこに橋下弁護士が現れ、それを見たユンピョウは恋敵の彼に出て行けといい、橋下弁護士は何も言わずに出て行く。
 そして、ついに未歩子が「ごめんなさい!結婚できない!」といってその場を飛び出す。
 ユンピョウ、婚約者が結婚しないと言って飛び出して行こうとしているのに、なぜか彼女を引き留めようともしないで、しかもまるで逃げる猶予を与えるかのように20秒ぐらい待ってから後を追って行く
 案の定、ユンピョウが未歩子を見つけたときには、さすがの橋下弁護士が一言も発しないで未歩子をものにして抱き合っていて、計ったようなタイミングで2人の乗った車が目の前を走り去っていく。
 あの…、この理解不能の展開を見せる「冬のソナタ」って、不条理劇だったのでしょうか?
 実は、「冬のソナタ」ファンの女性たちは、ヒネリにヒネった目線で「冬のソナタ」をコメディとして観るのが暗黙の了解だという、お笑いファンとしての非常に高度な技を駆使しているとか?
 是非ともそうであって欲しい! そうでなければ、理解不能のことが起こっている世界にいることが耐えられない。
 どなたか、ここだけの話ということで誰にも言わないから、そうだと言ってくれぇ! 橋下弁護士なんて書いたこと誤るから!
 しかし、このまま見続けていたら、何度も重いパンチをもらって、最終回を迎える頃には立派なマゾになりそうな気がするので、危ない世界への高まる好奇心をなんとか抑えて、「冬のソナタ」鑑賞はセーブさせていただきます。

2004年6月4日(金) 2004/06/11 更新

 「メントレG」竹内結子がゲストで出演。
 結子ちゃん、バラエティで酒をたくさん飲むとポロッと言って以来、毎日のように大酒を飲んでいると誇張されて広まっていることを本気で怒っていた。
 でも前に、ロケで地方に行ったときに、毎日1人で酒を飲みに出かけてたって言ってなかったっけ?
 まあ、のんべえでもいいじゃん。

2004年6月2日(水) 2004/06/06 更新

 今日は竹内結子が今週末公開の『天国の本屋〜恋火』と自己のエッセイ「ニオイふぇちぃ」のPRで、21:00からの「トリビアの泉」、22:00から「水10!ワンナイR&R」、23:15から「Matthew's Best Hit TV」と連続テレビ出演。
 しかし、「トリビアの泉」の最後のおさらいに、いつもと違う曲が流れていて、なんの曲だろう?と思っていたら、♪チャン〜バ〜ラ〜♪と、先週のトリビアのアニメ水戸黄門のテーマ曲「ザ・チャンバラ」だと判って、一気に脱力。 やられたぁ〜。

 深夜、「ケータイ刑事 銭形舞」第5話「シベリア超特急殺人事件」を観る。
 ゲストは水野晴郎で、殺人事件が起きた山奥の乗り合いバスの乗客の1人の山下奉文陸軍大将役。
 時代設定が現代なのに、幽霊の設定なのか?などと思っていたら、実は彼は山下大将にふんした水野晴郎で、『シベリア超特急5』(現在制作中)の宣伝をして去っていったのだった。
 あの、おなじみの演技で、作品にゆったりとした余裕を与える役割を果たしていた。
 他の出演者は、殺される役で俳優&監督の堀江慶

 その後、今日も「赤い衝撃」を観ていたらすごい遅い時間になっていたが眠くなく、眠くなるまでさらにWOWOWの『あずみ』(2003 日(東宝))を観る。
 ワイドレンズに速いカット割りのいつもの北村演出はキマっていて気迫は感じられるのだが、残念ながら彼のそんな気合の入れる場所はあくまで映像的にカッコよく見せることだけで、それ以外のことには全く無頓着な演出なので、まるっきりポイントをはずしているようにしか感じられない。
 だから、刀は全然本物に感じられないから、殺陣に重々しさや危なさは感じられないし、役者たちも気迫が感じられないから、斬られても死んだふりすればいいや!といった感じだし、そんなわけで「大事なのは映像に凝ることより、こっちだろ!」とずっと思いながら観ていた。
 同じ若い俳優たちが出演している映画でも、『バトルロワイヤル』の深作監督のような、俳優に気迫ある演技をさせる演出とは180度逆で、「カッコつけた映像」と「気迫が感じられる映像」のどちらをお客さんに見せようとしているかの違いが如実に現れてしまった。
 少しは深作監督を見習わないと、今のままでは一生かかったって人の心を動かす映画は作れないぞ。
 結局、半分も観ないうちにいつの間にか寝てしまう
(途中までの採点:★☆、感覚系)

2004年6月1日(火) 2004/06/06 更新

 WMCつきみ野では今週いっぱいの『スクール・オブ・ロック』(2003 米)の夕方の回を観に行く。
 仕事に時間がとられたので、WMCつきみ野に着いたのは開映直前で、予告編前のCM上映中に入場。お客さんは40人ぐらい。

 深夜、「ウルトラQ dark fantasy」「午前2時の誘惑」を観る。
 さとう珠緒演じるデブで陰気でモテないOLが、毎晩観ている深夜のテレビショッピングで、若返りのクスリを買って変身して会社に行く、といった話で、購入先がエド山口演じる宇宙人のテレビショッピングだという1点のみがウルトラQらしくて、それ以外全体的には完全に悩める中年女性もので、そんなものをウルトラQの枠で放送していいのか?とちょっぴり不安。
 いや、別にウルトラQらしくなくても、中年女性のリアリティを感じさせるとか、変身の落差を楽しむ話になっていれば良かったんだけど、それも無しじゃ面白くなりようがない。
 特に後者の面では、変身前後で別人過ぎるし、かといって変貌ぶりが面白いわけでもない中途半端なもので、なんのために珠緒を起用してるんだか。もぉー。

2004年5月31日(月) 2004/06/04 更新

 清水健太郎が、覚せい剤所持で4度目の逮捕のニュース。
 日本には「反面教師」といういい言葉があって、彼が2001年のレクイエム・フォー・ドリームの高校生試写会に、薬物中毒の体験を語るゲストとして現れたとき、日本を代表する反面教師だと思ったが、今回また「やめたくてもやめられない」薬の恐ろしさを物語る反面教師ぶりを発揮した。
 まあ、今度はみっともない姿を人前にさらしてくれでもしたら、またちょっとは認めてやろう。

 深夜、今日も調子に乗って「赤い衝撃」を観てしまうが、これ全部で29話もあることを知った。
 とすると、月〜木で週4回放送しているから、終わるまで7週間ぐらい、7月中旬までこんな調子で見続けなきゃいかんのか?!
 ひえーっ。

2004年5月30日(日) 晴 2004/06/04 更新

 昨日放送された『阿片戦争』(1997 中国)の録画を観る。
 監督の謝晋は、最初に観た『芙蓉鎮』(1984)で既に「ちょっと古いな」と感じていて、中国第五世代の監督たちを、(確か)「テクニックばかりで心が無い」と批判した直後に、『最後の貴族』(1989)と張芸謀の『菊豆』(1990)が共に日本で1990年に公開されて、主張に反してはっきりと差がつけられたと思った。
 それ以来彼の映画は観ていなくて、今回は高速再生。まあ、いいかな?

 「アッコにおまかせ!」、ゲストは『下妻物語』の宣伝で深田恭子
 友達の篠原ともえが出題するクイズで、恭子ちゃんと朝まで飲んだとき、締めのラーメン屋で替え玉とビールまで注文するのはやめて欲しい、とのこと。(ただし、そんなことは1回しかしていないとの弁。)
 新たな深田恭子伝説だが、彼女に関しては各地のラーメン屋を食べ歩いているので、日本中のラーメン屋にサインがあるという未確認の大ネタもある。
 でも、その情報源は、京本政樹はズラだとか(彼はジェットコースターに乗っていた)、ガセネタ専門の某さんなので全く当てにならない。
 だいたい、どんな人間がこんなことに気がつくというのだ? ものすごいラーメンマニアで尚且つアイドルマニア? そんな奴いるのか?
 クイズの後、恭子ちゃんがお笑い芸人を審査するコーナーになり、好きなお笑い芸人を聞かれて「くりぃむしちゅー」と答えた。なかなかナイスな好み。

2004年5月29日(土) 2004/06/04 更新

 NHK-BS2の『大菩薩峠』(1957 日(東映))を観る。話が途中飛んだりして、ストーリーがかなり判りにくい。

2004年5月28日(金) 晴 2004/05/30 更新

 今月いっぱいが期限の平日の招待券があったので、TOHOシネマズ海老名に夕方に行き、予定通り世界の中心で、愛をさけぶ』(2004 日(東宝))を観る。
 予告編前のCMが流れているときに入場。お客さんは40人ぐらい。
 予告編は、まず公開日が後ろにズレた『ハウルの動く城』は、映像は進んでいるようだが、台詞は相変わらずなし。
 『69 Sixty nine』は、時代設定が1969年の映画だということが伝わっていないような気がする。
 その後、『ハリポタ』『海猿』『天国の本屋〜恋火』『デイ・アフター・トゥモロー』『深呼吸の必要』で予告編終わり。
 あれ、『世界の中心で、〜』は東宝なのに、『下妻物語』の予告編はないの?
 『世界の中心で、〜』の本編、映画の大半は1986年の夏から秋にかけてが舞台で、時代考証はまずまずで、カセットテープもソニーのHF-SとかTDKのAD(超ロングセラーだけど、何度も代替わり有り)など、当時のものが使われていた。
 \32,800のソニーのウォークマンIIも年代的には合っているはずだけど、当時は既に携帯カセットプレーヤーはかなりポピュラーだったから、香川県の港町だからといって、電気屋の店頭に目玉商品のように1台だけ展示されているなんてことはなくて、多数売られていたと思うけど、これは数多くの小道具を用意できないという事情のせいかな?
 それから、うーん長澤まさみちゃんのスカートは丈が21世紀並に短すぎ
 ひざ下じゃなきゃいけないと思うけど、これも時代考証より今の観客に見た目を合わることを重視した結果かな?
 それから、1986年といえば、春にチェルノブイリ原発事故が起きて、私なんか世界が終わったと思ったぐらいショックを受けたんだけど、夏にはもう何事もなかったようになっていたのかな? それとも、その放射能が白血病の原因だったりして。
 映画の最初と最後の黒バックにしろ文字のクレジットで、ハレーションのようなものが見えたけど、これってプリントがそうなっているのか?TOHOシネマズ海老名の映写状況が悪かったのか?それとも、どんな映画館でもこのように映写されてしまう、しょうがない現象なのか?
 お客さんの中には泣いていた人がいたけど、私的には良い点悪い点両方感じて、複雑な気持ちで観ていた。

2004年5月27日(木) 2004/05/30 更新

 おとといのNHKに関する記述を読み直してみたら、ツッコミを入れていたつもりが批判しているように読めてしまうので、訂正。
 NHK教育テレビといえば、一昔前は地味な出演者による純粋な教育番組だけだったけど、「イタリア語講座」板谷由夏、辻香緒里、山口もえなどを起用したことに始まって、「フランス語講座」井川遥を起用したあたりから次々と意表を突くキャスティングをして、今では恐らくタレントを使っていない番組の方が少ないくらいで、番組の内容以外で注目を引こうという狙いが感じられる。
 それに、出演者だけでなく番組の内容の方も、「ハッチポッチステーション」に代表されるように、表向きは子供番組でも大人に向けても作られていたりするので、深夜の再放送もそんな秘策奇策の数々の1つとしてツッコンでみたのでした。

 昨日、毎週放送するのでは?と書いた「赤い衝撃」が、本日も続いて深夜に第2話。
 今日の見どころは、豪腕経営者の中条静夫が、過酷なビジネス競争を勝ち抜くためにはまず体を鍛えなくてはいけないと言って、自宅の庭でおもむろに赤ふんどし一丁になって、プールに飛び込んでひと泳ぎし、あがって四股を踏んだり空手の形を見せたりする。
 これがホントの「赤い衝撃」などといったオヤジギャグが一番ピッタリする、本当に衝撃だった。
 これ一発で第3話に期待が膨らんだ。

2004年5月26日(水) 晴 2004/05/27 更新

 深夜、「ケータイ刑事 銭形舞」を観る。ふむふむ、来週は第5話「シベリア超特急殺人事件」で、ゲストで山下奉文陸軍大将(水野晴郎)が出るのか…って、時代設定はどうなっているのでしょうか?
 そして、その後に始まった番組がなんと「赤い衝撃」の第1話の再放送。
 三浦友和演じる刑事が、犯罪に手を染めているらしい中条静夫を追ううちに、彼の撃った弾丸が中条の娘で陸上選手の山口百恵に当たってしまい、彼女が下半身不随になってしまうという話。
 このドラマの中の中条静夫はすごいなぁ。百恵も含め誰かれ構わず殴り倒し、かわいい百恵のことを「うさぎ」と呼んでいるという異常さ。
 しかし、最近の日本でのテレビドラマ(韓国も含む)や映画でのベタベタ恋愛志向や、「白い巨塔」「砂の器」などの大時代なお話志向を見ると、この「赤い衝撃」のようなドラマは侮れないかもしれない。
 どうやらこれ、ちゃんと毎週1回ずつ、最終回まで放映しそうな雰囲気ですねぇ。

2004年5月25日(火) 2004/05/29 更新

 深夜、テレビ東京の「ウルトラQ dark fantasy」第8話「ウニトローダの恩返し」を観る。
 今までこの番組は観ていて怖い内容のものがほとんどだったが、今回は寿司好きの宇宙人ウニトローダが、下町のオヤジ(なぎら健壱、他)たちと共に宇宙怪獣と戦うという話で、ウニロトーダはかぶりものミエミエの、どちらかといえば子供向けと思える内容。
 で、内容の良し悪しはともかく、子供向き番組をこんな深夜に放送してていいの?
 …などと思っていたらその後、教育テレビで26:50-27:50の間、「ドレミノテレビ」(小学1、2年生向け)4連発に、NHK-BS2では28:15-28:30の間に「ストレッチマン2」(養護学校向け)を流してた。
 うーん、いったい何考えてるんだ、NHK?
 まあ、「ドレミノテレビ」には、うたのおねえさん「ううあ」ことUAが出てるから、彼女目当てで見ようにも昼間に番組を見れないマニアックな大人のために、とこじつけておこう。
 じゃ、「ストレッチマン2」はさらにもう1段マニアックな大人向け?

2004年5月23日(日) 2004/05/26 更新

 『二人の瞳』(1952 日(大映))の録画を観る。

 さて、今日が最終日の第57回カンヌ映画祭について。
 まず、13日の監督週間のオープニング作品、石井克人監督の『茶の味』は、ちょっと見た感じは日本の田舎の風景に変な合成を合わせていて、本当に面白そうだけど、評判も良かったみたいなので観るのが楽しみ。
 同じ日に公式上映があった是枝裕和監督の『誰も知らない』もとても評判が良かったそうで、しかし何といっても嬉しいことに、あの元フェアチャイルドのボーカルで、心が無い毒舌タレントのYOU(この名前、外人にどう思われたんだろう?)が俳優としてカンヌの赤絨毯を歩いて、しかも演技が好評だったなんて、とんでもないことですねぇ。
 それから、主演男優賞を獲った柳楽優弥くん、確かにいい顔してますねぇ。こういう人を日本人は例によって寄ってたかってだめにしようとするだろうから、惑わされずに浅野忠信やムラジュンみたいに地道に頑張って下さい。
 15日は『シュレック2』紀香登場。でも、『シュレック』ってホントに面白いの?
 WOWOWのサイトのカンヌレポートによると、『華氏911』とパルムドールを争ったグランプリ作品『OLD BOY』の記者会見は、『シュレック2』の3分の1の記者の人数だったそうで、ところでこの韓国映画、日本のマンガが原作とのこと。良く知らないけど。
 16日は『華氏911』の公式上映で、上映中は笑いも起き、スタンディングオベーションが15分(ってどんな状態か想像できないなぁ)という大好評を受けて、パルムドールと批評家連盟賞を受賞。
 これでアメリカ上映にはずみがつくかもしれないけど、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』がコケた国だからまだ安心できない。
 19日、『LOVERS』の記者会見で、金城武が久々に登場。最近は、彼の憧れの人志村けんと共演しているTVCMぐらいしか見れなかったもんなぁ。
 そして、この日予定してた『2046』のプレス試写が、編集が遅れてプリントが届いてなくて中止に。翌日の公式上映は大丈夫か?と心配していたら、ギリギリ間に合った。うーん、どうなってんだろ? ワザとだったりして。
 日本の記事では「木村拓哉、世界進出」なんて書かれていたものがあったけど、彼は海外でとっくに有名だから、世界進出はもう済んでいるのだが。
 ただし、映画に限れば確かにこれが最初で、知名度の割にはむしろ遅すぎるくらい。
 彼が今まで映画に出なかったのは、新しい分野に進出してその結果が失敗だった場合、人気をなくしてしまうことになりかねず、よってそんなリスクを冒すよりは、今の路線で当たり障りのないドラマに出て、「あー…、あー…、ちょ、ちょ待てよ!」という台詞でおなじみの「キムタク」というキャラを演じ続け、あとはあるドラマで「ぶっちゃけ」といったら次のドラマでは「がっちゃぎ」と言うといった程度の変化をつけることを続けてさえすれば、あと10年は安泰という安定志向に立っているからだと思っていた。
 確かに、人気を重視したら後者の方が正解だろうし、俳優としてクリエイティブな面を重視したところで、所詮俳優の仕事なんて歴史に残るものじゃないしね。(残ったとしても、せいぜい100年ぐらいか?)
 でも、彼はどうやらカンヌに行って映画に目覚めたのか、映画に出たいと言っているようなので、さて彼は今後クリエイティブな方面の仕事をしていくのか?それとも映画への興味の発言は軽い気持ちで言ってみただけのリップサービスで安定路線でいくのか?どっちなんでしょうねぇ?
 同じ20日の『イノセンス』の公式上映と記者会見は、押井監督のタキシード姿がいつもと違うだけで、彼の受け答えはいつもと同じ調子だったよう。無冠に終わったけど、あんなにいい映画なんだからいいよね?
 あとは表彰式があっておしまい。今年はコーエン兄弟やクストリッツァらがたいして話題にならないほど面白そうな映画が多かったみたい。

 深夜、『ドッグヴィル』の感想、詰めの部分がどうしてもまとまらずに苦労したが、エイヤ!でアップロード。
 文章の細かい部分が解り難いかもしれないけど、それを見つけたら直すのにまた苦労しそうだから、見ないようにする。

2004年5月22日(土) 曇→雨 2004/05/25 更新

 午後、GUN CRAZY Episode3 叛逆者の狂詩曲』(2003 日)の録画を観る。

 たまにちらっと見るだけだけど、日テレの「仔犬のワルツ」がだんだん変な方向に進んで来て、犬神佐清のような覆面を被った少女が出てきたり、今回もユニーク過ぎる勝ち抜きピアノ合戦で、ピアノ演奏でバラの花を咲かせた人が勝ちというもので、バラのとげで血まみれになったりしていた。
 まあ、こんな無茶苦茶なドラマがあってもいいと思うし、ただ変なだけではなくて一応意味ありげなのだが、それでも致命的なのは安倍なつみのライバル達(何故か市原隼人(『リリイ・シュシュのすべて』)、忍成修吾『リリイ・シュシュ』『BRII』)、加藤夏希(『BRII』)がいる)をはじめ、出演者にキャラクターが無さ過ぎることだろう。
 「巨人の星」でいえば花形満のように、ライバルだって得意なキャラだったからこそ荒唐無稽な展開でもなじんでいたのに、注目に値しない普通のキャラだと、異常な展開にオロオロするだけで、なんともバランスが悪すぎる。佐清でもまだキャラ不足。
 というわけで、なっち目当てで今後も見続けるとは限らないので、なんとか巻き返して下さいね。

 フジテレビの「プレミアムステージ」で『レイダース 失われたアーク<聖櫃>』を放送していたけど、ここに出てくるアークは、先日観たソロモンとシバの女王(1959)の、エホバの神の神殿にあったものとソックリ。
 とはいえ、ものは一緒だし、西欧人にとってアークの形というのが、日本でいえば遮光器土偶のような誰にでもおなじみのものだとしたら同じ形になるのは当然で、そうでなければ『レイダース〜』が『ソロモンの〜』を参考にしたのかもしれないけど。

2004年5月21日(金) 2004/05/25 更新

 おととい書いたように、今日が最終日のチルソクの夏』(2003 日)の夜の回と、招待券があったレイトショーの『タカダワタル的』(2003 日)を観に新宿へ。
 本当は、この前に『殺人の追憶』の夕方の回を観たかったのだが、日中に寝不足のような症状だったので、これはヤメ。
 『チルソクの夏』を上映しているシネマミラノには、予告編の上映中に入場。お客さんは60人ぐらい。
 予告編は『箪笥』(?)、「CG、ワイヤー、はや回し、スタントを使わない」の公約を掲げたムエタイ映画『マッハ(ハハハハ)』、相変わらずSFXデモ映画にしか見えない『ハリポタ』、予告編は快調だけど果たして本編は?『キューティーハニー』『トロイ』、話題を呼びそうも無いスタローンの『ザ・ボディガード』(ザを付けただけ?)、数年前の映画も掘り返しにかかっている韓国映画の『ホワイト・バレンタイン』など。
 予告編が終わって、19:35頃に『チルソクの夏』の上映が始まったが、上映時間が114分なので、終映は21:30ごろで、実は『タカダワタル的』の開映は21:20で、予告編が終わって本編が始まるのが21:30と予想していて、時間が重なることを承知した上でのハシゴだったので、エンドクレジットは見ないで『タカダワタル的』に向かうことに決める。
 『チルソクの夏』は、1977〜1978年の下関が舞台で、時代考証はかなり頑張ってやっていて、スプライトのビンが出てきたのには驚いた。
 それから、マジソンバッグのようなスポーツバッグも。
 当時の歌もいろいろ出てきて、「カルメン'77」は年代がわかりやすいタイトルだからとても便利。
 出来れば、将来も残りそうな曲には、みんな年を入れて欲しいもんだ。「さくら2003」とか「2003年の世界に1つだけの花」とか。
 うーん、でも残念、ビール瓶のラベルに、当時はまだ無かったはずのバーコードがあった。
 それから、主人公の水谷妃里の父親は流しをしているが、カラオケが流行りだして仕事が無くなる(演じるのは下関出身の山本譲二!)のだが、このカラオケがいつ流行ったかが怪しかったのだが、調べてみたらどうやらこの時代と一致するらしい。
 とはいっても、映画の中にはカラオケ再生機は映らなかったのだが、当時はCDもLDもVHDもなかったから、考えられるのは8トラックのテープだろう。
 このへんは、流しの時代が終わったことを明らかにする意味でも、カラオケの器械を映してほしかったな。
 さらに、「チルソク」というのは七夕の意味で、7月7日に陸上競技会が開かれるんだけど、いくら下関でも7月にはツクツクホウシは鳴かないよなぁ。鳴くのは8月下旬頃とかでしょ。
 あと、上野樹里は今はもう八重歯ではなかったような…。八重歯時代の映像は貴重になるかも。

 エンドクレジットが始まったところで、予定通り客席から立ち去り、本当はトイレにも行きたかったのだが行かずに、ミラノ座前に作られた『トロイ』の木馬を横目に歌舞伎町を駆け抜け、5分ぐらいかかって『タカダワタル的』を上映しているテアトル新宿に21:32頃着いたら、やはり本編は少し始まっていたが、そのまま入る。
 後で知ったのだが、映画は30年ぐらい前の映像から始まるそうで、入場したのはそのシーンが終わった後だった。
 お客さんは50人ぐらい。
 映画が終わって、先月映画上映と共に行なわれていたライブ演奏のビデオの上映。
 終映は22:45ごろで、やっとゆっくりトイレに行ってチラシも集める。
 でも、チラシを集めるような映画ファンはほとんどいなくて、代わりにロビーにいた高田渡本人にサインを求める20人ぐらいの列が出来ていた。
 しかし、チラシといえば『ラブドガン』。永瀬正敏版、宮崎あおい版、新井浩文版、拳銃版と、4種類もあったぞ。ちなみに裏はどれも同じ。

2004年5月20日(木) 雨・台風 2004/05/21 更新

  昨日『キル・ビルVol.2』を観ていた時間に放送していたテレビ番組の留守録を観ると、「爆笑おすピー問題」で、出ました!三宅裕司の奥さんの言い間違い&聞き間違いの数々。
   「あそこ立っているのが私の主人です」、を、「あそこ立っているのが私の主人です」、と言い間違い。
   「ソリンんたん」、を、「ソリンんたん」、と言い間違い。
   「ゴルフの打ちっぱなし」、を、「ゴルフのメッタ打ち」、と言い間違い。
   「夜分、失礼しました」、を、「おやぶん、失礼しました」、と言い間違い。
   「家業は何ですか?」、と聞かれて、「かきくけこ
   歯医者で「口紅拭いて下さい」、と言われて、口笛を吹いたり
 ついでに、昨日は紹介されなかったそれ以外のものでは、
   「ダメで元々なんだから」、を、「元々ダメなんだから」、と言い間違い。
   「しゃぶしゃぶ食べ放題」、を、「食べ食べしゃぶ放題」、と言い間違い。
   「文金高島田」、を、「南京玉すだれ」、と言い間違い。
   「坊主丸儲け」、を、「坊主丸坊主」、と言い間違い。
   「犬なんて、誰が世話するの!」、を、「犬なんて、誰が始末するの!」、と言い間違い。
   「同じ釜の飯を食う」と「同じ屋根の下に住む」、が混じって、「同じ釜の下に住んでるんだから」、と言い間違い。
   義母に手紙で「も近づきまして」、を、「も近づきまして」、と書き間違い。
 すごいなぁ、どれも1つだけでも凄いのに、こんなに連発するなんて、なかなか無いなぁ。
 私の実体験だと、せいぜい某さんが「大盤振る舞い」を「大判ブルマー」と聞き間違えたぐらいしかないもんなぁ。
 それ以外にも、犬の散歩に行こうとシャベルと袋を持って犬を連れて行かなかったので「芋掘りですか?」と言われたり、外出時にケータイと間違えて子機を持ってきたりなどもしていて、これから三宅裕司は大注目だなぁ(って、奥さん目当てじゃ失礼か?)

 それから、南とめさんのサイトがありました。

2004年5月19日(水) 2004/05/21 更新

 しばらく映画館に映画を観に行ってなかったら、観る予定の映画で今週で終わってしまうものが溜まってしまった。それは
  『チルソクの夏』・・・今週まで。
  『タカダワタル的』・・・レイトショーは今週まで。その後はモーニングショー。
  『殺人の追憶』・・・今週末から、行くのに不便なキネカ大森に劇場が変わる。
  『キル・ビルVol.2』・・・近所では今週まで。来週から劇場が減る。
というわけで、せめて『チルソクの夏』と『タカダワタル的』を金曜日に片付けることにして、今日はWMCつきみ野に『キル・ビルVol.2』(2004 米)の夜の回に行く。
 お客さんは20人ぐらい。
 『キル・ビルVol.2』って、副題が「ラブ・ストーリー」と付いていたけど、うーん、少しは「ラブ」の要素はあるけど、あの程度じゃ「ラブ・ストーリー」とは言わないよなぁ。
 おまけに、『Vol.1』では黄色をイメージカラーとして、ダンディ坂野をベスト黄色ニストに選んでいたのは理解できるが、それに続いて『Vol.2』ではピンク色をイメージカラーにしていて、林家ペー&パー子を起用していたけど、映画の中にピンク色のものが何か出てきたっけ?
 ギャガのCM、『Vol.1』は最初のチラシでは日本が舞台になっているとは一言も書いてなくて、予告編では「アヴェ・マリア」なんか流して、公開前のテレビCMでは「映画を壊す」とか言って、公開後のCMでは梶芽衣子の歌を流したりして、行き当たりばったりといった感じだったけど、『Vol.2』もいい加減だなぁ。
 本編は、プリントの最初の1巻が珍しいモノクロフィルムで、スクリーンプロセスによる背景でユマ・サーマンが車の運転をしながらモノローグを言っているシーンが、『サイコ』のジャネット・リーが運転しているシーンみたい。
 エンドクレジットを見ていると、ルーシー・リューのスタントは、『チャーリーズ・エンジェル』の時と同様に、西脇美智子さんが担当。
 それから、Special Thanksのところに"SOGO ISHII"の名前を見つけたけど、石井聰亙監督はどう関わっていたのだろう? オーレン・イシイの元ネタってこと?
 終映後、ロビーを見たら、『スキャンダル』の立て看板が目立たない所にあって、それが5人ぐらいの人が映っている中の、ペ・ヨンジュンの隣の女の顔が穴になっていて、そこから顔を出せるようになっていた。
 でも、その裏側がすぐ壁になっていて、せっかくの看板が顔を出せるような置き方になっていなかった。
 それとも、実際に置いてみたら誰かが問題を起こしたから、今のような置き方になったのか?

2004年5月18日(火) 2004/05/21 更新

 深夜、テレビ東京の「ウルトラQ dark fantasy」第6話「綺亞羅」をなにげなく見始めたら、監督が金子修介だったので、真剣に観る。

 引き続いて、今日放映されたブーメランのように』(1976 仏)の録画を観る。まあ、あまり期待してなかったので、高速再生。

2004年5月17日(月) 2004/05/18 更新

 豚の報い』(1999 日)の録画を観る。

 三橋達也さんが15日の午前0時29分に80歳で亡くなったという知らせを目にする。(毎日新聞)
 彼といえは、やはり『天国と地獄』『地獄の饗宴』などの男らしい役が思い出され、でも彼は日本では珍しいぐらい、熱演タイプではなかったのが好きでしたねぇ。
 先日、『忘れられぬ人々』で共演した青木富夫さんが、まるで小津生誕百年を待っていたかのようにその直後に亡くなったのに続く訃報で、これであの映画の3人組は大木実さんを残すだけになってしまった。(女性陣の風見章子さんと内海桂子師匠は2人とも健在だけど。)
 それから、その訃報の情報を集めていた過程で、日本映画をエンドクレジットまでちゃんと見ていた人にはおなじみの名前の、ネガ編集の南とめさんも、16日に93歳で亡くなったとの記事を目にする。(毎日新聞)
 撮影されたネガフィルムは、現像され、ポジフィルムを起こして(それをラッシュで試写したりする)、それを去年亡くなった冨田功さんのような編集マンが切ったりつなげたりして編集して(最近は、この編集作業はコンピューターの画面で行なったりする)、そしてその編集内容と同様の編集を、オリジナルのネガフィルムに対して切ったりつなげたりして行なうのがネガ編集の仕事で、そのネガ編集が行なわれたものが元になって上映用のプリントが製作される。
 だから、ネガ編集の人がミスをすると映画が台無しになってしまうという、とっても大事な裏方の仕事で、南さんは1996年まで仕事を続けていたそうだが、主にそんなおばあさん達が就いていることが多い仕事らしい。
 で、最近やたらカット割りが多かったり、突然動きが速くなるコマ抜き(コンピューターで編集するようになってから簡単に出来るようになったので、みんなやり出すようになった。)を多用していたりすると、それによって1本の映画で彼女たちのハサミを入れる回数が多くなってしまい、その結果できた映画がろくでもないものだったりしたら、苦労が報われなかった彼女たちにとっては大ひんしゅくもいいところ。
 というわけで、南さんへの追悼の意味も込めて、映画の裏方さんにも目を向けてみました。

2004年5月16日(日) 雨 2004/05/16 更新

 朝、突貫小僧』(1929 日(松竹))の録画を観る、といっても15分間なんだけど。

 「行列のできる法律相談所」は、もはや法律番組ではなくトーク番組、さらにそれを通り越してアドリブコントみたいになってて、ゲストたちと彼らの出演を無駄にしないようにイジリまくる紳助のアンサンブルがすごいなあ。

2004年5月15日(土) 晴 2004/05/16 更新

 午後、鑓の権三』(1986 日(松竹))の録画を観る。

 夜、「SmaSTATION-3」「ジャパニーズアニメ」特集。
 その中で、日本の人件費が高いので、海外に外注しているという「空洞化」の話が出ていた。
 でも、空洞化は製造業や農業などの一般的な問題だから、特にアニメに限ったことではないなぁ。
 で、例によって「国になんとかして欲しい。」って話が出て、私はこういう風に言われる一方で「規制緩和」と逆のことも言われるのがよく解らなくて、「いったいどっちがいいって言うんだ?!」
 とりあえず「農業は国の保護でダメになった。」ということをで、国の援助には賛成とは言えなとしておこう。

2004年5月13日(木) 2004/05/16 更新

 毎日新聞のサイトで『CASSHERN』の紀里谷監督インタビュー(5/12付)を読む。
 まあ、言っていることは概ね真っ当なことばかりで、それどころか「説明的な台詞に対する批判への反論」や、「映画はこうあるべき」と言う人への批判の部分は全く同感
 「○○な映画はダメ」などと、わざわざ映画をつまらなく感じるためのルールを作るようなことをするくらいなら、そんな先入観は持たずに自然に観た方がいい。
 だいたい、それまでの映画の文法にこだわった映画の観方しか出来ないと、例えば1977年に大林宣彦の『HOUSEハウス』が現れたときのように、それまでの文法が全然通じない映画が出てきたときに、ちゃんと評価できずに後々汚点として残るといったことになりかねない。
 それから、「説明的」なことが悪いかというと、例えば逆に『エレファント』のような説明的でない映画がいいかといえば、そんなことは言えないだろう。
 正直言って、『エレファント』は観客にとって観る意味がある映画だったのか?そう感じたというのも、作り手のガス・ダン・サントが、自分の思いを観客に伝えようという意志を本当に強く持っていなかったのではないか?という疑問がないわけではない。
 単純に考えて、ただでさえ映画というメディアは誤解をされる恐れがあるというのに、作り手の思いを映画を通じて観るものに伝えたいと思ったら、誤解されにように明確に作るのが当然で、曖昧に作るということは「伝えたい」んじゃなくて、「勝手に感じて」ということだと受け取るしかない。
 だから『エレファント』は、しょせん「何も感じなかった」とか、「私も殺しまくりたい」と言われても無理もない映画で、私はそんな気持ちで映画を作る「意味」というものにどうしても疑問を感じてしまうんですけどねぇ。「客をどうでもいいと思ってるの?」みたいな。
 つまり『CASSERN』と『エレファント』とどっちが正しいということはなく、説明的だろうと抽象的だろうと、それが映画の出来を決める絶対条件になるものではなく、あくまで一要素に過ぎないということ。
 というわけで話を『CASSHERN』に戻すと、私が『CASSHERN』を観ようとしない理由はただ1つ、インタビューの中で監督は「見たことのないものを作りたいと」言っているんだけど、残念ながらテレビで流れていた映像は「見たことあるようなものばかり」だったんですねぇ。
 いや、別に見たことあるような映像でも、何か心を熱くしてくれそうな「予感」だけでも感じられればよかったんだけど、それすらこれっぽっちも感じなかったんですねぇ。
 「絶対的に新しい」と言ったって、感動させるセンスも情熱もなければ意味が無い。
 彼はインタビューでは熱いことを言っていたり、別のテレビでは制作費を節約するために、CGのPCを自作でまかなった、などのことを言っていたのだが、これら単なる「過程」を熱く語ったところで、映画のお客さんにとって重要なのはあくまで「結果」のみ。
 例えれば、テレビのグルメ番組で店の主人が「材料にこだわった」とか「妥協を許さない」といくら言ったところで、それが間違ったこだわりだったり、妥協を許さないと言っても実は穴だらけだったりすると、何の意味も無いということ。
 こだわりのラーメン屋が作ったラーメンがまるで出前一丁だったら、「何のためにこだわってるんだ。これなら最初から出前一丁を出せ。」と文句を言うだろう。家では好んで出前一丁を食べてるとしても。
 グルメ番組を熱心にチェックするような、目と耳で食べるような頭でっかちなえせグルメはだまされるかもしれないけど、料理は舌と鼻で食べる者としてはだまされるわけにはいかんのだよ。
 というわけで、『CASSHERN』については、別にダメだと決めつけてるわけではないです。食指が動かないと言っているだけ

 「うたばん」のゲストがテレビ初見参(?)のダブルユーで、リーダーが辻ちゃんって大丈夫か?
 いやそれ以前に、加護ちゃんもサブリーダーって、お前ら旦那が社長で奥さんが専務の個人会社か?! と、突っ込んでおこう…。

 深夜、頭山』(2002 日)の録画を観る。

2004年5月12日(水) 2004/05/18 更新

 アレクサンドル・ネフスキー』(1938 ソ連)の録画を観る。
 しかし、日記とは言っても、後になって数日前のことを思い出して書いているので、こんな調子で「○○を観た」だけになってしまうのはいかんなぁ。その日のうちに書くことにしよう。

 深夜、「ケータイ刑事 銭形舞」
 先日までの「ケータイ刑事 銭形愛」の宮崎あおいはご存知のように天才肌だけど、この手のメリハリを求められる役はタイプじゃない感じだった。
 彼女を引き継いだ銭形舞の、現在「あんた、出すぎ!」の女優部門第2グループにつけている堀北真希ちゃんは初めて見るけど、線が細いなあ。まあ、これからを期待します。

2004年5月11日(火) 2004/05/16 更新

深夜、ファンダンゴ』(1985 米)の放映を観る。

2004年5月10日(月) 2004/05/16 更新

 相変わらず精神的に行き詰った日々が続くが、こういうときの気晴らしには映画…と言いたいところだが、私の場合映画を観ながら考えることは現実とリンクすることが多かったりするし、映画は気晴らしのために観るよりいい気分の状態で映画を楽しみたいと思っているので、気晴らしにはなんといってもバカTV。
 というわけで、まずテレビ東京19:53からの「クエス・ファイブ」で、オセロ松嶋の絶妙な回答を堪能。
 ついでに裏番組の「HEY!HEY!HEY!」のモー娘。の辻ちゃんのメンバーに制止されるほどの顔芸も堪能。
 あと、23:15からの「内村プロデュース」も、説明不要の面白さで、これまた堪能。
 続いて、深夜の「爆笑問題のススメ」「お台場明石城」「アメトーク!」「きらきらアフロ」がぶつかる困った時間帯は、「きらきら〜」を録画して「アメトーク!」を堪能。
 続いて25:10からの「マルチなあいつ」で、「内P」に続いて今日2度目の原史奈を堪能。
 ま、今日はそんなところで…。

2004年5月9日(日) 2004/05/16 更新

 午後、ソロモンとシバの女王』(1959 米)の録画を観る。

 夜、今日放送されたNHK教育の庵野秀明ゲストの「トップランナー」の録画を観る。
 アニメについての話が思ったより多かった。
 『風の谷のナウシカ』で、庵野監督が描いた巨神兵のシーンが、宮さん(宮崎駿監督)の言うとおりにしたのが失敗で、抵抗してでも溶けるのをもっとゆっくりにすべきだったと悔やんでいたのが印象的。ついでに、それ以来宮さんの言うことを聞かなくなったとのこと。
 「エヴァンゲリオン」については、あれは哲学ではなく衒学(げんがく。知識があるように知ったかぶって見せること。)で、あの話にのめり込んで現実逃避の対象にされることが予想以上だったので、ラストは目を覚まさせようとしたとのこと。
 うーん、でもあの話は自分の殻に閉じこもっていた少年が殻を破る話で、それが理解されずに現実逃避の対象にされるという逆の結果を引き起こしてしまったから、それを修正するために、本当はあれに込めていた思いというものを、今となっては無かったことにしたいということなんじゃないかと勘ぐってしまうなぁ。

2004年5月8日(土) 2004/05/16 更新

 寒い国から帰ったスパイ』(1965 米)の録画を観る。

2004年5月5日(火) 雨 2004/05/09 更新

 朝、テレビ東京でのミニモニ。じゃ ムービー お菓子な大冒険!』(2002 日(東映))仔犬ダンの物語』(2002 日(東映))の放送を観る。
 公開当時、『仔犬ダンの物語』は「子役の演技が学芸会みたい。だから、駄作だ。」といった感じで圧倒的に不評だった。
 今日私が観て、まず感じたことは「いい話じゃないか!」。 で、演技はどうだったか? 確かに下手だったかもしれないけど、そんなの最初の「いい話じゃないか!」の印象を持ったことには何の関係もないことだ。
 「○○の原則に則ってない。だから、ダメ映画。」みたいな頭の固い原則論じゃなくて、素直に観た結果でまず良し悪しを判断して、その理由はその後でつけるということ。
 百歩譲って、出来がどんなに悪い映画だって、ちょっとでも心を動かす映画、ましてや心を豊かにするような映画だったら、その価値を無視してまで、もっともらしくコメントして、星なんかつけちゃって、映画の出来を「評価」したって、そんなもの何の意味があるんだ。「やめちまえ!」、だな。

 で、『仔犬ダンの物語』を10:25に観終わった後、次のWOWOWでの『クレヨンしんちゃん』の放映が始まる11:50まで時間があいたので、WOWOWの『二十四の瞳』(1954)を途中からながら視聴。
 うーん、これも子役がたくさん出てきて、演出はオーソドックスを通り越して、映像からの力を感じさせない淡々とした印象の映画で、『仔犬ダン〜』と重なる部分が大きい映画だけど、ということは、『仔犬ダン〜』がウケなかったということは、この日本を代表する名作ももはやウケないということなのかなぁ?
 いや、ひょっとしたら今の日本人の映画の観方からすると、小津、溝口、成瀬のような映画って、もはや理解すらされないんじゃないかという、過去の日本映画に対する危機を感じることが最近あるんだけど、『二十四の瞳』も危ないかなぁ…?
 それとも、そんなことはなくて片や名作、片や駄作だと言うのなら、『二十四』と『仔犬ダン』ってどこがそんなに違って評価が大きく違うのかがよくわからないんだけど…。

 11:50からのクレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997 日(東宝))は録画しておいて、午後に観る。

 深夜、NHK-BS2で「ヒッチコック・天才監督の横顔」を観る。
 以前観たときは途中からなので、今回は最初から観ていったら、後半もついそのまま観てしまい、『めまい』をちらっと観てまた冷静さを失ってしまい…、といった感じだった。
 内容についてはいまさらいちいち書かないが、彼の『めまい』や『サイコ』や『鳥』のように、他のどの映画も踏み込んでいないような、一段上の邪悪さを持っている映画を作れたのも、彼は心の中にその邪悪なイメージを持つことが出来た人間だったからだ。
 それは、彼が本当に邪悪な人間だったか?あるいは、彼自身は邪悪ではないが、邪悪な心を完璧にシミュレート出来た人間だったか?どっちが本当かは定かでないが、そんなことは詮索しても意味のないことで、彼自身は別に犯罪者でなかったことだし。
 我々は上の3つの作品を作ることができた人間が存在したことを素直に感謝すべきだろう。
 先日の今関あきよし監督の淫行事件のようなことが起きると、(もちろん、犯罪を犯したことは、越えてはいけない一線を越えたことに違いないのだが。)映画監督の心の内を詮索したがるもんだし、それは犯罪者でない監督に対しても、アブノーマルな内面を想像したがるようだ。
 でも、監督のことを気にするくらいないら、作品自体に対して気にするべきだし、だいいち監督の品性を詮索して、暗に監督がノーマルであることを期待したところで、そんなの映画をつまらなくするだけだと思うけど。
 最近のハリウッドや邦画につまらないものがあるのは、世間的にそんな人たちが多いから、作り手も反感を買わないような当たり障りのない映画を作る傾向にあるからじゃないの?

2004年5月4日(火) 2004/05/06 更新

 今日放送されたクレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(1996 日(東宝))の録画を観る。
 続いて、全線』(1929 ソ連)の録画を観る。
 コルホーズとかの用語がすんなり理解できるのも、学校教育の賜物。

 平日の午後のワイドショーを見てしまって、韓国男性俳優特集で、「…ヨン様、…ヨン様、…ヨン様、…ヨン様…」と何回も言っているのを聞くと、もうホント「バッカみたい!」
 彼のファンも、軽薄な響きがすると感じないのだろうか?
 何より、本人にとって失礼な気がするので、というわけで個人的に「ヨン様」と書くのは封印して、「ペ・ヨンジュン」と書くことにしよう。

 深夜、十月』(1928 ソ連)の録画を観る。
 感想を書くためにロシア革命の成り行きを調べて、おかげでこれまで知らなかったことをいろいろと知ることが出来た。
 (高校で習ってなかったよなぁ? 世界史はかなりサボってたのは確かだけど。)

2004年5月3日(月) 雨→晴 2004/05/04 更新

 WOWOWのクレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』(1995 日)を途中まで観て、残りをビデオで後から観るが、途中で最近ビデオの調子が悪くなってきている症状が本格的に出始めて、ついに再生しようとしてもすぐに電源が切れたり、早送りも巻き戻しも出来なくなってしまった。
 あれこれ復旧を試みて、井時間ぐらいコンセントを抜いて置いておいたら、早送りと巻き戻しがちょっとおかしい以外はなんとか復旧して、最後まで観ることが出来た。
 電源を抜いて電気的にリセットされたから良くなったのか?暖まった本体か冷えたのが良かったのか?よくわからないが、DVDレコーダーの購入を真剣に考えた方が良さそうだ。

2004年5月2日(日) 晴 2004/05/03 更新

 午後、WOWOWでクレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』(1994 日(東宝))を観る。
 続いて、クン・パオ!燃えよ鉄拳』(2002 米)の録画を観る。
 深夜、ある殺し屋』(1967 日(大映))の録画を観る。
 しかし、本当は他にやることがあるというのに、家でなにかするとついついついでにビデオを観てしまい、ついそっちの方に夢中になって見入ってしまうのはいかんなぁ、やっぱり。

2004年5月1日(土) 晴 2004/05/01 更新

 午後、WOWOWでクレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』(1993 日(東宝))を観る。

2004年4月29日(木・祝) 2004/05/01 更新

 昨日の深夜に放送していたGUN CRAZY Episode4 用心棒の鎮魂歌』(2003 日)の録画を観る。
 期せずして、又野誠治追悼になってしまった。
 彼といえば、なんといっても「太陽にほえろ」のブルース刑事…、というのは嘘で、この頃には「太陽にほえろ」はちゃんと観てなかったし、ブルースもジーパンの2番煎じのスニーカーのさらに2番煎じみたいな印象しかない。
 で、その後はさっぱり印象に無かったところに死亡の知らせが入り、今回ひょっとして彼の遺作(?)を観たら、絵に描いたようなマッチョなアクション俳優で、見た目のインパクトでは竹内力すらもしのいでいるかも。
 ひょっとしたら、いかりや長介の損失よりも大きいかもしれない。

 クルーゾー警部』(1968 英)の録画を観る。

2004年4月24日(土) 雨 2004/04/27 更新

 深夜、NHK総合の「冬のソナタ」をちょこっと観る。
 ちゃんと観たのは今日が初めてなので、最初からちゃんと観たのとは印象が違うかもしれないけど。
 感想は、うーん、何かある度にいちいち回想シーンが挟み込まれたりして、展開が遅いなあ。
 それに、私は日本の連続ドラマですらほとんど観ない最大の理由は、全部観終わるまでに何ヶ月も待ってられないから、ということで、「冬のソナタ」の場合は観終わったときに秘密の真相が明かされると思われるオチがたいしたことがない予感がするから、なおさら観る気がしない。
 何しろ、ヨン様が高校生のとき一緒だった男なのか?それとも彼の言うとおりアメリカのペパーダイン高校だかに確かにいたのか?なんてことは、すぐ判りそうなたいしたことのない秘密に思えるから。
 結局、「冬のソナタ」人気ってほとんどヨン様人気によるものなのか?

2004年4月23日(金) 2004/04/27 更新

 フジテレビ21:00からの金曜エンタテイメント「牡丹と薔薇 完結版」を観る。
 「牡丹と薔薇」を観るのはこれが初めて。
 総集編だからリアルタイムで毎日観るのとは違うだろうけど、展開がとんでもなく大きくて速い。
 そんな展開や、死語のような言葉が混じった変わった台詞など、大映テレビに例えられるのはよくわかる。
 しかし驚いたのは、最後の方で主人公が目が見えなくなるという唐突な展開があることで、これって大映テレビといえば増村保造、増村保造といえば、『清作の妻』もそうだけど、主人公が麻酔の実験台になって目が見えなくなる『華岡青洲の妻』、暗い所に閉じ込められて目が見えなくなる『盲獣』、体を酷使し過ぎて目が見えなくなる『大地の子守唄』などのように、「ほんとにそんなことで目が見えなくなるのか?」と思ってしまう展開を彷彿とさせる。
 でもこの目が見えなくなるという設定、さすが増村監督が好んで使っただけのことはあって、粘っこい展開の物語がより一層エモーショナルになって面白い。
 この大映テレビ路線って確かに変なんだけど、でも面白いのも確かで、増村保造の行き着いた先としてのこれがいったい何なのか?とても気になるところ。
 ぼたん役の大河内奈々子は、これまである程度キャリアがあるのでこの出演が今後にどう影響するのかはわからないが、これまでこれといったキャリアが無かった香世役の小沢真珠はまさにはまり役で、これは良かった。

2004年4月22日(木) 晴 2004/04/23 更新

朝、WOWOWで放映された黄線地帯』(1960 日(新東宝))を観る。

2004年4月18日(日) 2004/04/20 更新

美貌に罪あり』(1959 日(大映))の録画を観る。東京MXTVのような首都圏のUHF局の映画は、キー局で放送済みのフィルムを買ったりしてるのが多いのだが、これは恐らく2、3年前の増村保造レトロスペクティヴの時のニュープリントで褪色も無し。

2004年4月17日(土) 晴 2004/04/18 更新

 昨日放送された真田風雲録』(1963 日(東映))の録画をざーっと再見。

2004年4月16日(金) 2004/04/18 更新

 今日が最終日のドッグヴィル』(2003 デンマーク)のシネマライズでの午後の回を観に行くことにし、もう1本その前に同じ渋谷で上映中のエレファント』(2003 米)の昼の回を観に渋谷へ。
 予告編が始まった頃に整理番号80番で入ったので、お客さんは80人ぐらい。
 『エレファント』の画面は最近珍しいスタンダード(縦横比=1:1.33)で、日本語字幕が画面の下の端に近いところに出るので、ビスタで上映しようとすると字幕が映らなくなり、スタンダードでしか上映できない。
 アメリカではスタンダードを上映できる映画館がほとんどないのではないかと思うのだが、製作がHBOなので、映画館の上映は少なくて、テレビ放送の方がメインだったりしたのだろうか?

 続いて、シネマライズ2Fに移動し『ドッグヴィル』。
 お客さんは50人ぐらい。
 『ドッグヴィル』は、いやぁ以前『イディオッツ』を観たときに、他人の偽善を問うこと以上に、自分こそ偽善者じゃないかという疑いの目を強く感じて、「トリアーっていい奴じゃないか?」と思ったのだが、『ドッグヴィル』を観て改めて「やっぱりトリアーっていい奴!」

2004年4月14日(水) 2004/04/18 更新

 ブレージングサドル』(1974 米)の録画を観る。

2004年04月13日(火) 2004/04/18 更新

 深夜、TBSの「UN街」を途中から観ると、若手映画監督たち(ただし、知っている人はいなかったようだ)の討論会をやっていた。
 ただしその中に、別室にいる塚本晋也監督の言うことを無線で聞いてそのまましゃべっている人が紛れ込んでいるというのがミソ。
 見始めたのは、ちょうど「映画は娯楽か芸術か?」というテーマが司会に提示されて、逆に「何が娯楽で何が芸術か?」「落語はどっち?」などと聞き返したり、「お客さんのために作るのであって、独りよがりなのはいけない。」「自分が表現したいと思うことを表現するのだから、独りよがりは当然。」など、ちゃんと筋は通っている討論会で、何よりこうした監督の言葉を聞いていると、「虎乃門」の井筒監督もそうだけど、(映画をどう評価しているのかよりも)映画監督が映画のどういうところにこだわっているのかが、映画ファンのそれとは違っていることがわかるのがいい。
 この特集、来週20日の同じ時間(23:50)に後半が放送されるから、今度は最初から見ることにしよう。

2004年4月11日(日) 晴 2004/04/12 更新

 NHK総合の「笑いがいちばん」、爆笑問題や坂下千里子がいなくなって、純粋に演芸番組になっていた。
 いたいなぁ、楽しみだったのに。

 深夜、水の女』(2002 日)の録画を観る。

2004年4月10日(土) 2004/04/12 更新

深夜、真実の瞬間』(1965 伊)の録画を観る。

2004年4月9日(金) 2004/04/12 更新

深夜、悲しき口笛』(1949 日(松竹))の録画を観る。

2004年4月7日(水) 2004/04/12 更新

 朝、WOWOWで先日放送された変態家族 兄貴の嫁さん』(1984 日)を観る。

 WMCつきみ野に花とアリス』(2004 日(東宝))の午後の回を観に行く。
 お客さんは20人ぐらい。
 『花とアリス』のタイトルバックは、アリスが画面右から左に向かって歩いていて、花がその後を追って歩いているところに"hana & alice"とタイトルがかぶさるから、文字の位置と人の位置が左右逆になっているのが惜しい。
 手塚治虫はじめ、いろいろな漫画がネタになっているが、ラストシーンに出てくる雑誌の名前が"melmo"。
 伊藤歩、松田一沙、細山田隆人はどこに出ていたんだろう?

 an・an好きな男ランキングが発表されて(サンケイスポーツ)、まあan・anの読者なんてどの程度かたかが知れているので、このランキングが日本女性の総意を表わしているとは言えないんだけど、見事にやさ男系に偏っている今の志向&嗜好が、よく言われる「日本映画には主役を張れる骨太の男優がいない。」という不満以前の現実としてあるということになるのかな?
 結果的に今の日本の状況を選んだことを棚に上げて、現状にもの足りなさを言ったりしたら、虫が良すぎないか?

 夜、「内村プロデュースゴールデンスペシャル」、いやぁムチャクチャ笑った。
 4月3日に書いた「ネタ」偏重に対抗するような、ナンセンスとリアクション芸のオンパレードで、an・an嫌いな男1位の出川哲朗も大活躍。
 ダンディもたのむよ。

2004年4月5日(月) 2004/04/12 更新

 芸能ニュース、「冬ソナ”ヨン様”衝撃告白『恋人いる』 熱狂が一瞬静まり返った」(スポーツ報知)
 ケッ!全くいい年して。生娘でもあるまいに!(←1度使ってみたかったフレーズ)
 まあ、夢中になること自体は構わないんだけどねぇ。
 「牡丹と薔薇」のファンのマダムたちと、どっちが優勢なのか気になる。

2004年4月3日(土) 2004/04/12 更新

 あいつと私』(1961 日(日活))の録画を観る。

 芸能ニュースで、日経エンタの「『来年消えそうなお笑い芸人』でダンディ坂野が1位」(日刊スポーツ)
 まあ、所詮日経エンタなんかにむきになってもしょうがないのかもしれないけど、メディアとしての使命感なんて考えてもないんだろうな。
 一般人のアンケートまとめれば記事になるみたいな他人のふんどしで相撲をとる企画で、それで一般人にに擦り寄ってウケればいいという、金儲けオンリーの無責任な雑誌だな。
 記事で世の中を変えるという考えがあるのなら、「今すぐ消えてほしいお笑い芸人」ぐらいの主体性を持ってもらいたいもんだ。
 消えそうな芸人だったらそっとしておけばいいのであって、私のように「極楽とんぼがテレビに出てきたらチャンネルを変える」ぐらいに思って、初めて名指しで批判する意味があるだろう。
 ダンディについて言えば、今はお笑いがあまりに「ネタ」偏重になっているので、彼みたいな話「芸」タイプの芸人はつらい状況だろう。
 それから、先日いかりや長介へを惜しむ声が多かったのは正直気持ち悪かったのだが、というのも「8時だよ!全員集合」のコントを見て、ああいう「仕掛け」で笑わせることを、自分を含めた日本人の方が結局見捨ててきたと思うから。
 ドリフのコントを受け継ぐ志村けんが、水曜深夜と改正期の「バカ殿様」だけとパワーダウンしているように見えるのも、当人だけの責任とは思えない。
 ネタ芸人の笑いも面白いとは思うが、あまりに小さく固まっていて開放感や破壊力を感じなくて、時々息がつまりそうになるので、他のタイプの芸人にも頑張って欲しいもんだ。

2004年4月1日(木) 2004/04/04 更新

というわけで、当サイトも地味ながら世間並みに四月馬鹿をやってみました。
実際に『キャシャーン』(2004 日)が大傑作だったら「嘘から出た真」でギャグにならないんだけど、既に観た人の評判では何となくそれとは逆の雰囲気なので、まあギャグになっているでしょう。

WMCつきみ野にイノセンス』(2004 日(東宝))の夜の回を観に行く。
上映が始まってから1ヶ月近く経つのですいてるかな?と思ったら、お客さんは定員の半分ぐらいの60人ぐらい。
今日がついたちで映画1000円の日だから、リピーターが多かったのだろうか?
予告編で、『世界の中心で、愛をさけぶ』は、また大沢たかお他数人が大げさに泣き叫んでいるもので、だいたいタイトルからして大仰でいやなのに、観る気をなくするなぁ。

家に帰ってネット接続してみると…、うーん、四月馬鹿ネタはすべっちゃったみたいですねぇ。

2004年3月31日(水) 2004/04/04 更新

仕事は午前中で切り上げ、ユーロスペース1でのめざめ』(2002 仏=ベルギー=スペイン=スイス)の昼の回を観に渋谷へ。
予告編の上映少し前に、整理番号12番で入場。お客さんは20人ぐらい。

続いて、オアシス』(2002 韓国)の夕方の回を観にル・シネマ2に行き、開映15分前ぐらいに着く。お客さんは10人ぐらい。
予告編、『パッション』の最後に「真実のロードショー」なんて字幕が出るけど、この映画のウリって真実(っぽいこと)だけなんだろうか?
だとしたら、観る意味ないな。
編集のパターンとナレーションが『ラスト サムライ』と同じで、どちらもアメリカ版だろうけどワンパターンだなぁ。

2004年3月30日(火) 2004/04/04 更新

昨日NHK-BS2で放映された俺は待ってるぜ』(1957 日(日活))の録画を観る。

2004年3月28日(日) 2004/04/01 更新

朝、男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995 日(松竹))の録画を観る。
午後、ロイ・ビーン』(1972 米)の録画を観る。

夜、テレビドラマ「砂の器」を、今まで観ていなかったくせに最終回だけ観る。
オープニングクレジットで、「潤色 橋本忍、山田洋次」となっていたので、松本清張の原作よりも映画版の『砂の器』をベースにしているのだろう。
ということで、ドラマの時代設定は映画版から30年も隔てた現在なので、ハンセン病⇒殺人犯、空襲⇒長崎の集中豪雨といった設定は違うものの、全体の展開は映画版のファンの印象を崩さない作り。まあ、はっきり言えば焼き直し
とはいえ、焼き直しが許される良く出来たドラマというものがあるもので、そうしたドラマを背景として登場人物たちの人間としての輪郭がくっきりと浮かび上がっていた。
まあ最近のテレビドラマは、例えれば登場人物が人間の形をしていても、よく見ると毛穴のない、人間とは似て非なる生き物だったりするような、表面的で薄っぺらいものばかりなので、今回の「砂の器」は「やっぱりみんなが観たいと思っているのはこっちの方だろ?!」と言っているような力強さがあった。
最後に中居くんが父親と会うシーンが追加されたことが今回のオリジナルなのだが、まあ無くてもいいシーンだとは思うが、あった方がラストとしてスッキリとして解りやすいし、説明過剰だとは思わない。
中居くんはほとんどピアノを弾いてばかりで、演技の幅を見せることはできない役だったので、可も不可も何とも言えないといったところ。
あと、時代考証として、1982年にはいくらなんでも「○○驛」なんて「駅」の旧字体は使われていないし、SLも既に観光目的でしか使われてなかっただろう。
でも、普通のディーゼル車両を使うよりは、SLの方がドラマチックだからいいか?

その後、「行列ができる法律相談所」のゲストのさとう珠緒のブリッコ子ねたを堪能したりして、日曜洋画劇場の『パールハーバー』を、最後の方だけ初めて観る。
B-29(?)が東京を空襲しに向かうところから観始めて、その前段階を観ていないので間違っているかもしれないのだが、信じられないほどの低空飛行で、軍需工場だけを爆撃していて、これってアメリカは今も昔も爆撃はピンポイントで、一般市民は殺していないというメッセージなんでしょうかね?
天気が悪かったわけじゃないんだから、本当は高射砲しか届かないような高い所から爆撃したに決まってるじゃん。
その後、撃墜されて日本兵と銃撃戦になって次々と撃ち殺されるのも、結局その人たちは悲劇性を強調するためだけに死んだような意味の無さ。
こういうのがヒットするのって、「死ぬ⇒悲しい⇒泣ける⇒いい映画」みたいな底の浅い情緒しか持ち合わせていない人が多いってことか?

深夜、銀嶺の果て』(1947 日(東宝))の録画を観る。

2004年3月27日(土) 2004/04/04 更新

夜、「ウンナンの気分は上々!」スペシャルに代わって、急遽差し替えられたいかりや長介追悼番組を観る。
スタジオに加藤、高木、志村の3人を読んで、全員集合のビデオなどを観ながら思い出話をするというもの。
国語算数理科社会のコントでは、ボケ役の志村が目立つけど、最初から最後まで長介だけがほとんどしゃべりっぱなしだった。
全員集合のリハーサルが長くて大変だったのは、長介が覚え切れなかったからだという話が3人から出た。
長介の母さんと4人の子供のコント、今ではほとんど見られなくなった大仕掛けなコントは、単純なんだけどゆったりした気分で観れて面白い。
でも、その単純で緊張感の抜けた感じが、自分も含めて全員集合離れをした原因のような気がする。
長介がNASAの宇宙飛行士の教官に扮し、朝礼で「ナサば成る、ナサねば成らぬ…」の標語の復唱や、♪ナサ、ナサ、ナサナサナサナサ…♪という「NASA音頭」を踊ることを長介が強要したコントを見て、3人が「あの人、ああいう馬鹿馬鹿しいの好きだったんだよ!」と言ったり、長介のいびきがうるさいので、他の4人が寝ている長介の口に水を流し込んでマジで笑っているコントを観て、「ホントにおかしかった。」などのコメントが、追悼としていい感じだった。

2004年3月26日(金) 2004/04/03 更新

昨日あたりから、物思いにふけることをこじらせてしまって、軽く精神崩壊気味で気力減退。
具体的かつ簡単に言うと、世の中「自分は正しい/正しい自分は偉い」と思っている奴ばかり、つまり愛国心だとか宗教だとか身近な存在に対するせこい差別だとか、本当にしょーもなくてウンザリ。
こんな気分が滅入るときは、映画鑑賞が現実逃避にもってこい、と思っている人も多いかもしれないが、私にとっては現実って重いもので、『ハンナとその姉妹』の中でウディ・アレンを立ち直らせたマルクス兄弟の『我輩はカモである』ぐらいの強力作なら私の憂さが晴れるかもしれないけど、程々に良い映画ぐらいだったら、「こっちは真剣に悩んでいるのに、こんないい加減なものがなんで通用するんだ?!」と逆効果になりかねない。
ので、最近は映画館に足が向かなく、サイトの更新も滞り気味だが、まあ無理しないことにしよう。

深夜、フジテレビのニセ・ドキュメンタリーの放送禁止3を観る。
その後、放送時間が短くなって、実際には朝までやってない「朝まで生テレビ」の、全共闘やテロについての特集の最後のところだけ観る。
もともと感心する番組ではないのだが、日本では過激派やオウムなど集団によるテロに代わって、個人による(通り魔みたいな?)ものが中心になると言っていて、私もなんとなくそんな気がしますねぇ。
今、日本でもアルカイーダ関係のテロの警戒をしているみたいだけど、例えこれが終わっても、日本人の1個人ががとんでもないことをするかもしれなし、そんなこと前もって見つけようもない。
『太陽を盗んだ男』みたいなことが現実になるかもしれないですねぇ。
とはいっても、『太陽を盗んだ男』は社会にテロの脅威の警鐘を鳴らすような映画ではなくて、あくまでファンタジーなんだけど。

2004年3月23日(火) 曇 2004/03/25 更新

朝、スティーブン・シガールと名乗る人かららしいメールが届いていたので、恐る恐る見てみると、「こんいちは、スティーブン・セガールです。…」という文章と、確かにスティーブン・セガールの写真が。
こんなふうに日本語がところどころおかしかったり、機械翻訳したような不自然に固い日本語だったりしても、セガールが書いたならありえる話なのだが、で、内容の方はなにやら出資を募っているようで、Webサイトの方も見に行ってみると、…うーん、ざっと見たところ、こりゃ怪しいというのを越えて、黒に近いでしょう。
というわけでURLも内容も一切伏せておくことにして、まあ彼は勝手に名前を使われただけの可能性もあるのでなんとも言えないんだけど、文子ちゃんや剣太郎くんを悲しませることはするんじゃないぞ!

夜、イバニエズの激流』(1926 米)の録画を観る。

ところで…、
(きむ拓)「ん世の中にはぁ、2種類の人間がぁいると思うんだあ〜。ん開いてる奴とぉ、ん閉じている奴。ん今日のおれはぁ〜、ん開いてんのかなぁ?」

(サルベージ)「俺も、2種類いると思うんだ。乾いている奴と、濡れてる奴。それから、飛び出ている奴と、引っ込んでいる奴。でも本当に本当なのは、2種類あるとかいうこんな御託に深い意味があると思い込んでいる奴と、何の意味も無いことがちゃんとわかっている奴。今日も明日も、俺はわかっている奴。」

2004年3月21日(日) 晴 2004/03/21 更新

朝、いかりや長介さんの訃報が飛び込んでくる。
いかりやといえば、ドリフではどうしても志村やカトちゃんの陰に隠れてしまうのだが、全員集合の「国語、算数、理科、社会」のコントで、教壇の机の天板が、彼がコケるたびに何故か手前に起き上がって頭に直撃するというのが、わけわかんない面白さで印象に残っている。
それから、『夢』に出たあたりから俳優の仕事が多くなったのだが、それでも「ドリフ大爆笑」で結構最近まで仲本工事と「バカ兄弟」のバカなコントをやっていたのを見て、偉いと思ったものでした。
では、追悼の言葉を…。『おいっす!』、『ダメだこりゃ』、『次いってみよう!』

2004年3月19日(金) 2004/03/21 更新

「恋するハニカミ!」、今夜のゲストは牧瀬里穂山本太郎で、牧瀬里穂は女優としても好きだけど、普段の彼女もゆる〜い感じがいいな。
『猟奇的な彼女』みたいに、2人で高校生の制服に着替えたりして、大サービス。
山本太郎も、「めろりんきゅー!」の高校生の頃から見てるけど、もう高校生のブレザーを着てもサラリーマンにしか見えない歳(29歳)になったんだ…。

深夜の「ウラ関根TV」、男の体臭&体毛大好きの安めぐみをゲストに迎えての「男くさい祭り」で大盛り上がり。
取り上げられたのは、ふんどし一丁の鼓童、ひげ面&どんぶり飯の海の男加山雄三、上半身裸で踊るホアキン・コルテス(とバックの合いの手の人)、『ドラゴンへの道』のチャック・ノリス、『さらば友よ』と『狼の挽歌』のチャールズ・ブロンソンゲーセンでの関根勤、「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 妖怪伝説」のカッパと戦う竹内力ブルーザー・ブロディ高見山
個人的にも関根以外は全員横一線といった感じの中、安めぐみが選んだ第1回チャンピオンはブルーザー・ブロディ。
いいなぁ、「男くさい祭り」。今の日本は女にウケないものはダメみたいな感じで、女に合わせた男ばかり注目されるけど、そうした偏りはあまりにも不健康で、これらの女に媚びない男たちがいいと思うのって、安めぐみぐらいしかいないのか?
第2回にも期待したいけど、「ウラ関根TV」は来週が最終回なんだよなぁ…。

2004年3月18日(木) 雨 2004/03/21 更新

今夜の「ものまねバトル春スペシャル昭和vs平成名曲対決!!オール新ネタ満開祭り」は、相変わらずくだらないネタ満載で、頭空っぽで楽しめるのがいいのだが、今回は中でも神奈月による「勝元」こと渡辺謙のものまねには大ウケ。
険しい顔で睨みつけてるだけで何もしゃべらなくてよくて、たまに「パーフェクト」って言えばいいんだからいいよなぁ。
でも惜しいなぁ。もうちょっと早く披露できていれば、去年の年末からアカデミー賞授賞式の頃まで、世界中どこに行っても大ウケ必至だったのに。

2004年3月17日(水) 2004/03/21 更新

「Mathew's Best Hit TV」今夜のゲストは井川遥で、様々なシチュエーションを演じてみせて、先日も「メレンゲの気持ち」で田中邦衛のものまねをしたり、女優業も作品を選んでないかのようにいろいろな所に顔を出したりして、活動がますます男前になっているのがいい。

2004年3月16日(火) 2004/03/19 更新

新しいHDDに、仮のHDDからデータをコピーして使用開始。
熱対策として、HDDの蓋をはずした状態にして熱を逃がし、10円玉を5、6個敷いてその上にPCのHDDがあるところが当たるようにする。
効果があるかどうかはわからない。

深夜、おとといWOWOWで放送していた蝿男の逆襲』(1959 米)を観る。

2004年3月15日(月) 2004/03/19 更新

朝、薄桜記』(1959 日(大映))の録画を観る。

修理に出していたHDDが戻ってきたので取りに行く。
修理といっても、直ったわけではなく良品と交換。
それも、容量はそのままだが、回転数が4200rpmから5400rpmに上がって、これで速度アップして儲けもの…と普通の人なら思うところだろうが、確かに速くはなるかもしれないが、消費電力は大きくなってただでさえ熱かったのがさらに熱く、バッテリー動作時間も短くなることが予想されて、あまり嬉しくない。

2004年3月14日(日) 2004/03/18 更新

朝、おととい放映された少女〜an adolescent〜』(2001 日)の録画を観る。

2004年3月13日(土) 2004/03/19 更新

今夜の「SmaSTATION-3」「キタノタケシスペシャル」で、日本でのインタビューなどに加え、イギリス、ドイツ、オランダ、フランスから買い付けた、本邦初公開のドキュメンタリー番組が目玉。
さらにその中でも一番の目玉はフランスの番組で、インタビューアーが蓮實重彦で監督がジャン=ピエール・リモザン
1999年放送の番組なので、たけしが彼の『TOKYO EYES』(1998 仏=日)に出演した後に作られたもの。
でもまあ、これだけ揃えて全体的には目新しい内容も鋭いつっこみもない「キタノタケシスペシャル」だったのだが、改めて思ったのは、北野監督は一言で言えば勘を頼りに演出をしていて、ただその勘のあまりの鋭いので、ヨーロッパの人たちは多少誤解も含みながらも、その「勘」を感覚的に受け止めるという素直な捕らえ方をしている。
それに比べて日本は、この番組のように歯の浮くような褒め言葉(その先頭に立っていた香取慎吾は、まあ気の利いたコメントは元々期待していないからいいんだけど)一色だったり、反面番組の外では彼の「勘の演出」を、なんだかんだ理屈っぽく観ては悪く言ったりするあら探し映画ファンが多かったり。
後者なんて、例えればアドリブが目一杯入ったジャズを聴いても、ポップスというジャンルに凝り固まって音楽を聴いては文句を言っているようなものだろう。
褒めるにしろけなすにしろ、もっとちゃんとしようよ。

2004年3月12日(金) 曇・小雨 2004/03/24 更新

早朝、むか〜し録画していた見ざる言わざる目撃者』(1989 米)の録画を観る。たいした映画でないとの予想で飛ばし見。

渋谷のシアター・イメージフォーラム1に、今日が最終日のふくろう』(2003 日)の最終回である夕方の回を観に行く。
5分ぐらい前に着いて、開映時には恐らく定員64人の座席が満席になっていた。
予告編、『ナコイカッツィ』『リアリズムの宿』『ヴァンダの部屋』『May』などのミニシアターっぽいものに混じって、突然毛色の違う『花と蛇』が流れたのにはちょっとビックリ。
『ふくろう』は、時代設定が「1980年ごろ」と曖昧で、確かに1万円札は聖徳太子なのだが、「リストラ」なんて最近の言葉の台詞があったりするのだが、これは単なるミスだろうか?それとも、1980年というのはあくまで「とりあえず」で、この物語は特定の時代で限ったことではない、いつの時代でも通じることだというメッセージだろうか?
出演者の1人池内万作は、勝手に不破万作みたいに背が低くて頭が禿げている人かと思っていたら、伊丹十三の息子だったんですねえ。
ということは伊丹万作の孫に当たるわけで、…ん?、ということは、じいさんと孫で同じ名前という、まるで五月みどり小松みどりが同じ名前という、変な名前を名乗っているということか?
それから不破万作は、見た目では諏訪太朗とどっちがどっちだか一瞬わからなかったりする。
『ふくろう』はもっと笑が起きても良かったのに、シアター・イメージフォーラムのお客さんは真面目過ぎ?

終映は20:55ごろで、続いてテアトル新宿で21:20からの、これも今日が最終日の『恋する幼虫』(2003 日)へ。
25分以内に移動しなければならないので、渋谷駅まで早歩きで行き、山手線がちょうど出て行ったところだったので、時間を確認して速く新宿に着きそうな埼京線で行き、劇場には開映直前に着く。
地下に降りる階段のところに、らっきょうみたいな絵のシールがたくさん貼られていたのは何だろう?
お客さんは半分程の入りで、100人ぐらい。
お客さんの入場が終わってないせいか時間通りに始まらず、そして急遽井口昇監督、特殊メイクの西村喜廣、チーフ助監督&スタイリスト&出演の田中康治(デモ田中)の3人による舞台挨拶をすることになる。
『恋する幼虫』は2月14日からレイト上映が始まって、監督は毎日劇場に来てたそうな。
それから、他の地域での今後の上映は決まっていないようなので、気に入ったら評判にすればどこかで上映されるかも、とのこと。
挨拶は10分ほどで終わり、21:35から予告編なしで上映。
メディアはフィルムではなくビデオで、映写機はテアトル新宿常設(?)のDLPプロジェクター(?)

終映が23:25で、終電まで10分しかなかったので、パンフレットを買った人にサインをするためにロビーで待ち構えていた監督を横目にさっさと帰り、早歩きで駅に向かってなんとか間に合う。
電車の中の広告、河合塾蒼井優ちゃんか…。
そういえば、去年は北村一輝の出演でごく一部でセンセーションを巻き起こした(←変な表現)みすず学苑CM、この今年の人は誰なんだろう?

深夜、「ウラ関根TV」で、まずその名もブルース・リの復讐』(1982 香港、未公開)
IMDbによると、主演はブルース・リ(Bruce Le)、監督はブルース・リを含む3人。一応Bruce Leeのそっくりさんということだが、猿顔過ぎて全然似てなく、むしろ間寛平に似ている。
同じアクションのショットを何度も使い回ししたりして、かなりいい加減な出来。
出演者の中にハロルド坂田の名前もあり、彼は1982年に亡くなっているので、ひょっとしたらこれが遺作。
続いて、映画の中の特別出演(?)シリーズ。
『JSA』に爆笑問題の太田光、毒蝮三太夫(=ソン・ガンホ)、くりいむしちゅー上田(=イ・ビョンホン?)、『愛人/ラマン』にトミーズ雅(=レオン・カーフェイ)、でも、極めつけは『少林寺2』の藤井隆

2004年3月11日(木) 晴 2004/03/18 更新

めざましテレビの芸能情報コーナーで、『花とアリス』の特集で軽部アナが鈴木杏、蒼井優、岩井俊二監督とインタビューをしたビデオを流す。
杏ちゃんと優ちゃんは映画の中で使われた中学生の頃のセーラー服で、改めて考えたら昨晩の「堂本剛の正直しんどい」で着てたのも同じものだった。
ついでに、センパイの設定だった剛の制服も映画と同じ(?)で、映画で杏ちゃんが高校の先輩の郭智博に憧れる設定の再現だったことに今頃気付いたのは、剛との間に色気のかけらもなかったからだな。

深夜、テレビ東京で放映の『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(1986 日(東映))をながら視聴。

2004年3月10日(水) 晴 2004/03/11 更新

フジテレビ19:00からの「爆笑おすピー問題!」で、今年公開されるアニメの実写映画が紹介され、短い映像ながらどれも初めて見るものだった。
まず『デビルマン』、夜の都会の上空で空中の肉弾戦を繰り広げているんだけど、たくさんむしり取られた羽毛が宙を舞ったりする映像が、いかにも頭で考えたようなイメージというか…、デモ映像みたいというか…、長いCMみたいというか…。
続いて『キューティーハニー』、背景が原色に置き換えられたり、悪役の長い髪(?)に絡まれて振り回される動きが30年ぐらい前のアニメっぽく、思った通り実写の映像を素材にしてアニメを作ったといった感じ。
手間をかけてチープな映像を作ったことが波紋を呼びそうだが、逆の視点から見ればアニメで絵をリアルに描こうとした結果の究極の姿と見ることもできる。
映像的にはチャレンジしているが、それも『キューティーハニー』だから内容的に許されるのかも。
続いて『キャシャーン』、お金がかかっているだけあって、CGは緻密だし、イメージも現実離れしているのだが、今となってはこうした映像はかえって「普通」に見えてしまう
この映画を観て、「技術的には高いなぁ」とは思うだろうが、「グッとくる映像だなぁ」と思えるかどうかは、果たして…。
最後は『忍者ハットリくん』、藤子不二雄のマンガっぽいイメージはなくて、むしろJACの忍者アクションっぽい
でも、ハットリくんにその映像って、どんな映画になるの? 本当に面白いの?
というわけで、総じてポストプロダクションで技術的なものを色々盛り込んでいるのはわかるが、今となってはこの手のアプローチの映像はすっかり当たりまえなので、そこからオリジナリティを発揮出来ているかどうかを期待させる映像は、今のところは何もなかった。
一番期待できるのは、一か八かで『キューティーハニー』だろうか?
これらVFX4作品よりは、『花とアリス』の方がずっと映像の力を感じたりする。
ポストプロダクションで何とかしようとするより、撮影中の撮影とか照明とかその後の編集とかの基本的な作業の力量を問う方が、よっぽど重要なんじゃないの?

というわけで、その『花とアリス』鈴木杏がゲストの、NHK-BS2で23:00からの「真夜中の王国04」
杏ちゃんって、まだ16歳で高1だったんだ…。 辻ちゃん&加護ちゃんと一緒か…
メイキングとか岩井監督のインタビューとかあったけど、目新しい内容は特になし。
ところで、この『花とアリス』というタイトル、鈴木杏演じる「ハナ」と蒼井優演じる「アリス」という役名からきているので、「花」のアクセントは「ハ」にあって、「ナとリス」と発音するらしい。

続いて深夜、「堂本剛の正直しんどい」、ゲストの鈴木杏との高校生の制服デート。
杏ちゃん、普段はひたすら普通っぽいなぁ。
剛はセンパイという設定のはずが、いつのまにか女子高生を相手にしているオヤジっぽい口調になっていた。

2004年3月8日(月) 晴 2004/03/09 更新

夜、家に帰ったら、ちょうどNHK-BS2で、先日観なかったアカデミー賞授賞式の総集編が始まったところだった。
司会のビリー・クリスタルやロビン・ウィリアムズやジム・キャリーや、それにエイドリアン・ブロディのジョークや物まね(?)は面白かった。
今年は、ジョークのすべりなし。
ブレーク・エドワーズの作品が次々映し出され、『ピンクパンサー』のクルーゾー警部のコケ芸に始まって、ピーター・セラーズもオードリー・ヘップバーンも、ジョージ・ペパードも、ダドリー・ムーアも、みんな死んじゃったなぁ〜、と思っていたら、舞台の上で監督本人がコケ芸をやってくれて、これはうれしい。
というわけで、 賞の結果としては『ラスト サムライ』『ミスティック・リバー』『シー・ビスケット』ぐらいしか観てないところ、それらを避けて観てない映画ばかり注目を浴びていたのでちっとも盛り上がらない。
でも、個人的にはショーン・ペンが受賞したのはうれしい。
ともあれ、ショーとして面白かったので良かった。

2004年3月7日(日) 晴・小雪 2004/03/08 更新

今売りのキネマ旬報3月下旬号の映画批評のコーナーの、田中英司さんによる『ゼブラーマン』評は、内容的にはほとんど何も書かれていないのだが、『ゼブラーマン』という映画の価値をしっかりとくみ取っている文章で、あの映画に捧げられた文章としては、今まで見た中で最高のものだろう。
例えカッチリした文章で理論的に欠点を指摘したものが他にあったとしても、あの文章はそれらをすべて無意味なものにしてしまっている。
例えれば、「どっちの料理ショー」で最高の素材にこだわってもんじゃ焼きを作れば最高に美味しくなり、駄菓子屋のいい加減なもんじゃなんか美味しくないと言ったところで、駄菓子屋のもんじゃには駄菓子屋なりの良さがあるという意見が通じる限り、身の丈に合っているという点で後者が正しく、前者は筋違いと言ったところだろうか。
というわけで、『ゼブラーマン』をもっともらしく批判したみなさん、あんたの負けですよ。(私も負けました。)

当サイトにも時々登場するたまやんさんのサイト「たまやん保存会」に、掲示板への荒しが原因で閉鎖騒ぎが起きてしまったようで、昨日書いたようにサイバー世界はふさわしくない人々の勢力が拡大しているのだろうか?
戦うにしろ避けるにしろ、バカが相手じゃ頭が痛い。
どうしたらいいかと言われても、この世から戦争をなくすることぐらい難しいよなぁ。弱っちゃうよなぁ。

2004年3月7日(土) 晴 2004/03/07 更新

今日やっと本格的に更新をする気になったけど、1週間も間があいたのはPCが壊れたせいだけでなく、相変わらず突っ込みに欠けるオウム報道とか、それにネットで見かけた主に映画に関するものの愚にもつかないやりとりの多さに、すっかり気が滅入ってしまったから。
某おたく系映画評論家なんか、結局おたくは自分がものしりだと自慢したくて、映画の素晴らしさではなく知識で固められることをしか語れなくて、他人は知識が足りないと見下したり、バカと決めつけて意見交換もしない、自分に甘いつまんない人間ぶりが丸出し。
あと、昨日のところに書いた『ラスト サムライ』のことのように、あまりに客観性に欠けたり、主張が一貫してなかったり、枝葉末節ばかりで本質には全然触れてなくて具体性に欠けていたりというのは、いくらアマチュア映画ファンによるものとはいえどーなんでしょうかねぇ?
他にも、掲示板での「『○○』良かったね〜」「ほんとね〜」みたいな、馴れ合いのようなやりとりも、なんかねぇ…。
なんか、いよいよインターネットは淘汰の時期、それも無神経な奴には変な取り巻きが必ず現れて、まともな人が去っていく(というか、リアルワールドで活動する人こそ本物で、所詮ネットなんかでくすぶっているのはロクな奴じゃない)という逆の淘汰が起こっているみたい。
さて、それでは私は何故こんなことを続けているのでしょう? うーん…。
まあ、迷いや悩みは多いけど、考えても結論出そうにないから、とりあえずこの調子で続けるか?

ファイヤーウォール、結局設定は全部消えちゃうけど、アンインストールしてからインストールし直したらうまく動いた。やれやれ。

TBSテレビの「世界・ふしぎ発見!」、今週はバリ島
一度行ったことがあるけど、あそこは本当にいいところだよなぁ。
最近、人間はエゴイスティックにしか生きられない宿命なのでは?と思っていたけど、バリ島のことを考えると穏やかな人間たちの世界の方がみんなで幸せになれていいよなぁ、と考えを新たにする。
それと、どうでもいいことだが、ゲスト解答者でベッキーと中川家(の弟)が一緒に出ているのを見て、ちょっとウケる。

続いて、TBSテレビの「ブロードキャスター」のワイドショー講座の直後のコーナーで、日本映画の特集。
取り上げられた作品は、『ラスト サムライ』『たそがれ清兵衛』『ロスト・イン・トランスレーション』『ザ・リング』『呪怨2』『カオス』『キル・ビル』『アップルシード』『イノセンス』など。
加えて、原田眞人、中田秀夫、押井守のインタビュー。
インタビューの内容は良かったのだが、特集全体としては要するに上記の作品を並べて、今日本映画が注目されているという結論を、「これらの映画を本当に半分も観たのか?」と思える程、上っ面だけ撫でて導き出したようなもの。
「日本人が偉い」とでも言いたいのだろうが、偉いのは良いと思ったら例えよその国のものでも注目する外国の方で、こんなことで天狗になっている日本なんかちっとも偉くないぞ!
これも昨日のところに書いた『ラスト サムライ』のトンチンカンな日本人の反応と重なるよな。
だいたいこの手の反応自体が、日本ではクリエーターに対して散々足を引っ張っておきながら、海外で評価されると掌を返したように持ち上げるという、かつて黒澤明監督が不満を漏らしていた頃から何にも変わっていないわけで、みっともないことだという自覚もないんだろうなぁ。

2004年3月5日(金) 晴 2004/03/07 更新

<今日のニュース> 『ケイナ』のイベントで、田中健ケーナを演奏。(毎日新聞
映画は"Kaena"で笛は"Quena"と何の関係もなく、まるでかつて「リングの魂」でアンディ・フグとふぐを食べたみたいな無理矢理なネタ。
田中健といえば、受賞経験もある立派な俳優なのに…。

今週は仕事が遅くまでかかってしまって、家に帰ったときには金曜ロードショーのたそがれ清兵衛で、宮沢りえが現れたあたりだった。
最近、ラスト・サムライの日本での変な盛り上がり振りにはますますムカムカさせられるから、前にも書いたことをまた繰り返すけど、まず「時代劇も日本では作られずにハリウッドにお株を取られた」なんてことを言った人は、『たそがれ清兵衛』も観ないで時代劇のうるさ方みたいなことを言っていたのかね?
それとも、記憶力が1年分ぐらいしかないから忘れちゃったとか?
それから、渡辺謙が英語ペラペラなのはおかしいなどの、日本の描き方が現実とは違うと文句つけていた人は、なぜ同様に『たそがれ清兵衛』のがおかしいと文句つけなかったかね?
話し言葉でも、例えば「牛…馬…」なんて台詞があったけど、東北じゃそんな言葉使わないよ。
「べご」とか「まっこ」とか言うの。
でも、そんな調子で現実の幕末の訛りをリアルに再現(といっても、今では100歳の人だって明治末期生まれだから、誰も正確な幕末の雰囲気なんか知らないので、あくまで「リアルなつもりで再現」だけど)したら、日本人でも誰も聞きとれなくて日本語字幕をつけなきゃいけないから、標準語で薄めた方言っぽい言葉を使ってるの。
そもそもジョン万次郎が単にアメリカに渡った人じゃなくて、明治の前に日本に帰ってから日本人に英語を教えていたことを知っていたら、明治10年ごろの政府の要人だった渡辺謙が英語ペラペラだなんて十分ありえる。
『ラスト サムライ』が現実と違うと文句をつけて得意になっているのは、中途半端な知識を振りかざしているわけで、赤っ恥もいいところ。
「自分の知識は完璧じゃないから、知識だけを拠り所にして決め付けるような発言は避けよう。」っていう謙虚さを身に着けてから出直すんですな。
『たそがれ清兵衛』に話を戻すと、最後に○○はワザと斬られたのか本当にヘマをしたのか、改めて観てもハッキリとは判らない。

ファイヤーウォールの設定に今日も悪戦苦闘。

深夜、先日テレビ東京で放映された男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』(1994 日(松竹))の録画を観る。

2004年3月4日(木) 2004/03/07 更新

HDDのデータはほとんど無事だったが、パーソナル・ファイヤーウォールのプログラムが壊れていて、一部機能がなくなっていた。
上書きでインストールしたら、ファイヤーウォールが効き過ぎてインターネットに繋がらなくなって、でも無効にすれば繋がるんだけど、それじゃ意味がない。

2004年3月2日(火) 2004/03/07 更新

HDDは保証期間内だということがわかって、修理(といっても多分新品に交換)に数週間かかるということで、新品を買おうとも思ったが、1万ン千円の出費は大きいので、HDDの中身は消してから修理に出して、しばらくは仮のHDDで使い続けることに。
それでも、データが消える恐怖を身に染みて感じたので、1000円でCD-Rを買ってバックアップをとる。
それにしても、2年弱でHDDが2台壊れるなんて、熱がこもるせいかなぁ? 3台目を使う時には改造しよう。

2004年3月1日(月) 2004/03/07 更新

HDDからは立ち上がらなくなったものの、他のほかのHDDから立ち上げたPCに入れれば読めたので、他のHDDに丸々コピーして、HDDの中身はほとんど無事だった。すごいラッキー。
でも、HDDは結局壊れてしまったので、新しいものを買わなければと思ったが、買ってからまだ1年未満だったので、保証が利くかもしれないということで、とりあえずはコピーした仮のHDDで恐る恐る使う。

こんなことでドタバタしてしまったため、今日放映されたアカデミー賞の授賞式は結局観られなかった。
結果は全然気にしていなかったので、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が受賞したと聞いても、「ふーん、良かったね。」まあ、それでも観ないんだけど、それより授賞式が面白かったかどうかが気になる。

2004年2月29日(日) 晴 2004/02/29 更新

愛と誠 完結篇』(1976 日)の録画を観る。

夜、使っていたPCの動きが悪くなって、電源を入れ直しても立ち上がらなかったり、立ち上がってもすぐ止まったりで、そのうちハードディスクがら変な音がしてついに立ち上がらなくなってしまった。
うーん、これはデータが全部パーになったかも。困った…。

2004年2月28日(土) 晴 2004/02/29 更新

今日からヴァージンシネマズ海老名改め、TOHOシネマズ海老名へ行き、ミニシアター系にもかかわらずここで上映されているツインズ・エフェクト』(2003 香港)16:30の回を観に行く。
TOHOシネマズ発足記念ということで、今日から3月2日(火)まで1000円興行で、さぞかし混んでいるだろうと思っていたら、チケット売り場に行列がなくて、いつもより空いていたぐらいだった。
チケットを買って、入場前に隣のワーナー・マイカル・シネマズ海老名へ行って、『クイール』の試写会の申し込み。
すぐにTOHOシネマズに戻って入場。お客さんは40人ぐらい。
予告編は、まず『サンダーバード』、なんかパッとしないなあ。『ロスト・イン・スペース』みたい。
『キル・ビル vol.2』も、vol.1の映像の方がむしろ多いぐらいで、目新しい映像はほとんどない。これからいろいろ出てくるのか?
そこへいくと、『花とアリス』は、映像の力が圧倒的だなあ。他の映画は完全に差をつけられた。
『ツインズ・エフェクト』の主演のツインズの2人のことは全然知らないのだが、1人はほとんど安倍なつみで、なっち90%に加えて微妙に南果歩が10%。
もう1人は、さとう珠緒50%+山口もえ30%+野波麻帆20%

終映後さっさと海老名から帰り、続いてラブ・アクチュアリー』(2004 米=英)のWMCつきみ野でのレイトショーへ。
お客さんは、50人ぐらい。
予告編、『ビッグ・フィッシュ』の最初に「アカデミー賞最有力」と出てしまうのが哀しい。
でも私は正直言って、いつまでたってもあらが目立つ映画を作り続けると思いつつ観続けていたティム・バートンをついに見限って『猿の惑星』はパスしたんだけど、今度のはいけるかも。
『ペイチェック』も、ベン・アフレック&ジョン・ウーが先日来日したというのに、予告編が未だに本編の映像がほとんどないやつで、力を入れてないのかな?

2004年2月26日(木) 2004/03/08 更新

朝、WOWOWで続 愛と誠』(1975 日(松竹))を観る。

アカデミー賞特集でNHK-BS2で放映された『キャット・バルー』(1965 米)の録画をちらっと観る。
主演男優賞受賞のリー・マーヴィンの一世一代の名演技が見られる、文句なしに楽しい作品だけど、主役はジェーン・フォンダで、彼は助演とも言えるかも。
彼が主演なら、『ヴァイブレータ』の大森南朋も助演じゃなくて主演だよな。
このあたりの主演と助演の定義がはっきりしないのが気になるが、そもそも分けること自体が間違っているのかも。

深夜、長年観たいと思っていた『早春物語』(1985 日(角川))を観る。
原田知世が17才の高校生の役で、澤井信一郎監督は去年も『17才 旅立ちのふたり』の監督もしたり、去年は他に『17歳』『17才』という映画もあったり、でもだからどーした?
で、知世の友達が仙道敦子!、チョイ役の受付嬢が高木"Wの悲劇"美保!、教師と出来ている同級生は誰?と思っていたらこれが早瀬優香子!!という豪華メンバー。
カフェでサロン・ミュージックが流れていたりもして、時代を感じさせる。

2004年2月21日(土) 晴 2004/02/22 更新

おとといテレビ東京で放映された、男はつらいよ 寅次郎の縁談』(1993 日(松竹))の録画を観る。

「SmaSTATION-3」を点けたら、渡辺謙がノミネートされているアカデミー賞発表間近ということでナンシー梅木マコの特集を途中から観る。
ちなみに、1月17日には早川雪州が紹介された。
ナンシーは、アメリカのテレビや舞台でももの凄く人気があった中、43歳で謎の引退をして、その後完全に雲隠れ、現在生きていれば74歳なのだが、生死も定かでないとのこと。
マコは改めて言うこともないほど有名だけど、彼は映画の出演料を自分の劇団イースト・ウエスト・プレイヤーズにつぎ込むほどなので劇団の方がメインで、だからいかにもつまらなそうでもお金になりそうな映画にたくさん出ちゃうんだろうな?
あと、外国語映画賞ノミネートの『たそがれ清兵衛』に絡んで、この日のゲストの加賀まりこが出演している、1981年ノミネートの『泥の河』の話にもなって、この年受賞したのは『メフィスト』で、これは観てないからわからないんだけど、でもその1981年以降の作品賞受賞作でも、この『泥の河』を越えるものってないかもしれない程の傑作なのにな。(少なくとも、ここ4年ぐらいの作品賞なんか、『泥の河』に比べたら論外。)

深夜、つばさ』(1927 米)の録画を観る。

2004年2月20日(金) 晴 2004/02/29 更新

昨日授賞式があった東スポ映画大賞の記事が載っている東スポを購入。
1面の受賞者の集合写真、エスパー伊東は賞が似合わないなぁ。
石田純一は、長谷川理恵に怒られて賞を辞退したそうな。
大楠道代岸部一徳がいると、なんだか本当にちゃんとした賞みたい。
黒沢あすかのお祝いで、塚本晋也監督が花束贈呈したりして、本当にちゃんとした賞みたい。
でも、テレビで授賞式の映像を見たら、大賞の『座頭市』のたけしの「まさか自分が賞をくれるとは思わなかった」の受賞コメントに、司会のガダルカナル・タカが殿の頭をスリッパで張り倒していた。
そんな映画賞ないか?

夜、テレビで日本アカデミー賞授賞式を観る。
まあ、賞の結果は気にしないで、何も考えずに気楽に観て、「あ、杏ちゃんだ」とか、「福本清三だ」とか、「受賞はしてないけど、どの映画にも夏川結衣が出てるなあ」とか、「受賞コメントを言っているときに、ナイフとフォークと皿の音がカチャカチャうるさいなあ」などと。

2004年2月19日(木) 2004/02/21 更新

朝、仕事に行く準備をしながら、WOWOWで愛と誠』(1974 日(松竹))を観る。
ながら視聴でもいいかと思っていたら、これが結構面白い。

深夜、NHK-BS2のおもいでの夏』(1971 米)を観る。
どんな内容だかすっかり忘れての再見だが、忘れても無理のないような内容だった。

2004年2月16日(月) 2004/02/21 更新

昨日放映された、男はつらいよ 寅次郎の青春』(1992 日(松竹))の録画を観る。

2004年2月15日(日) 晴 2004/02/15 更新

テレビをつけたら、今日が第1回の「特捜戦隊デカレンジャー」がたまたま始まったので観る。
「デカ」っていうのは「でかい」のか、それとも「10」の意味なのかと思っていたら、これが「刑事レンジャー」だった。
始まってすぐに、教会の結婚式(ただし他所の星で、新郎新婦は犬型宇宙人)で白い鳩が飛んだり、デカレッドは2丁拳銃を操って、しかも動きが『リベリオン』のガン=カタみたい。
この時間枠のスーパー戦隊シリーズは、確か20年ぐらい前にワイヤーアクションを取り入れていたのが恐らく日本初ではないかと思うのだが、そんなわけで新しいものには敏感なので結構侮れない。
そんなネタ的なものはともかく、今回は第1回なので紹介も兼ねているので、来週からは雰囲気が変わってしまうのかもしれないが、やたらテンポが良くて、デカなので聞き込みとか刑事ものらしいこともやってるし、悪者のキャラクターもユニーク。
おまけに、デカピンクの入浴シーンが毎回あるらしい、ってなんじゃそりゃ?
そんなわけで、今回はなんか期待できそうですねぇ、って気が向いた時にしか観ないんだけど。

9:55からの「いつみても波瀾万丈」、ゲストがお気に入りの根岸季衣なので観る。
父親が警察官で真面目な性格を受け継いで、小さい頃から目立ちたがり屋で女優にあこがれて、中学のころ『鬼婆』に衝撃を受け、高校は70年安保の頃で文芸地下やジャズ喫茶に入り浸り、中高は演劇部で桐朋学園短期大学演劇科にすすみ、19歳のときにつかこうへいに見出され、そこで夫の故大津あきらと知り合い、以後省略、と、大体イメージ通り。
石丸謙二郎の証言で、番長みたいで毎晩酒飲んで、彼女に内緒で飲んでいても、場所を嗅ぎつけて現れる、と、これもイメージ通り。

13:45からの「笑いがいちばん」、コントのコーナーで先週あたりから坂下千里子に恥ずかしいことをさせるようになった。
先週が、人気女子アナのイセパンと脚を広げてするイセパンジャンケン、今日が人間を襲う熊のモノマネ。
実は千里子って好きなんだけど、今まで心のないキャラだったのに、イジられ役も目指してるのかな?

2004年2月14日(土) 晴・春一番? 2004/02/21 更新

フジテレビ21:00からの「ゴールデン洋画劇場…」じゃなかった、「プレミアステージ バレンタインデー特別企画『Love Letter』(1994 日)」をチラチラとつまみ食い。
地上波初放映だそうで、シネスコをスタンダードにトリミングし、オリジナル117分をクレジット以外の本編部分を20分ぐらいカットしたバージョン。
ウチのテレビが画面の周辺のケラレが大きいせいかもしれないが、トリミングだと最後の方の、プルーストの「失われた時を求めて」第7篇を酒井美紀が図書室の本棚の一番上の棚に戻すのを逆光で撮っているカットで、背伸びをしてちょっとかかとを上げる美しいシルエットの、その肝心のかかとが画面からはみ出してしまっていた
今回見て気づいたこと。病気の中山美穂を祖父役の篠原勝之が吹雪の中を病院まで担いで行くとき、一緒に付いて行った母親役の范文雀が傘をさしていたんだけど、雪が降っているからといって小樽ではのん気に傘なんかささないよ
あと、この病院まで担ぐシーンは、やっぱり残念ながら映画の中で浮いてしまっている。
1人2役の中山美穂の神戸の方の役のエピソードは完結してないように思っていたのだが、最後に手紙を送り返したことで吹っ切ったと言えるのかも。
それから、ラストに現れる図書委員の女子中学生は、5人組だと思っていたら実は6人組だった。
このぐらい何でもないと思われるかもしれないが、中で一番目立つ藤村ちかを中心に5人をシンメトリーに配置して、そこまで映像にこだわるのはさすが岩井監督と思っていたので、ちょっとショック。
本編終了後に岩井監督が出演して、『Love Letter』のことを語っていた。
中山美穂に対する感想は、彼女は最初(テレビドラマより)映画に出ることを嫌っていたそうで、(ちなみに、ロケ地の小樽での宿泊先は、彼女だけはお洒落な「小樽ホテル」のスイートで、トヨエツ以下他のメンバーはもっと下のランクの部屋だったそうで、「さすが彼女はスターだ」と思っていたのだが、そうした映画に対する偏見があったからそうしてもらったのかもしれない。)でも撮影が終わったら、もう映画以外の仕事はしたくないと言い出し、極端な人だと思ったとのこと。
確かにこの映画の彼女は、テレビドラマでの彼女なんかとは演じ切っている度合いがまるっきり違って、奇跡のような空前のはまり役。(空前絶後でないのは、この後『東京日和』があったから。)
日本ではテレビドラマなんか出てたって、俳優としての実力を出し切れることなんてほとんど考えられないよなあ、やっぱり。
監督の『Love Letter』への思いは、愛する人に自分の知らない秘密の別の一面があることに気づくという話をうまく形にすることができたということで、まあ自信作ということのようで、それはごもっとも。
『Love Letter』に続いた作品も、『Love Letter』があったから更にもっと良い作品を目指して頑張ることができたそうな。
最新作の『花とアリス』も紹介して、この映画も頑張ったということなんでしょう。
『Love Letter』を改めて観て、この手の映画は日本では小バカにされるせいかあまり作られず、代わりに最近韓国や台湾から似たタイプの映画が来ては日本でもウケたりして、全くこの国はいい加減なのだが、でも作品の出来は相変わらず『Love Letter』が他の追随を許さない。
あるときは映像と音楽、またあるときはエピソードと、次々に色々な要素で観る者を引き付け、それでいて映画の流れが乱れることもないのは、岩井監督の映画をコントロールする力が強いからにほかならない。

2004年2月13日(金) 晴 2004/02/14 更新

朝、「はなまるマーケット」に哀川翔が登場。
彼は、特注の原稿用紙を愛用していて、それには隅に"Show Lonely River"って書かれているそうな。
でも、Lonelyじゃ「哀しい」じゃなくて「寂しい」だよなぁ。哀しいは"Sad"かな?

先月深夜に放映していたカルテット』(2000 日)の録画を観る。

深夜に、テレビで放映されていたガス・ヴァン・サントの『サイコ』(1998 米)をちらっと観る。
オリジナルのヒッチコック版とは、金額の桁が1つ増えた以外は全く同じ脚本で、カメラワークや編集までもほとんど同じというやつ。
違いは、カラーになったことや小道具が現代風になっていることは誰でも気づくが、あとは見せ場のシーンにショッキングなカットをインサートしたり、ノーマン・ベイツの部屋にポルノ雑誌があったり(オリジナルは子供向けの本だったはず)、クライマックスの地下室の中に鳥や水槽があったり、そのシーンでジュリアン・ムーアの蹴りが追加されてたり、など。
でも、そうした意図的な変更部分は、ことごとくはずしているか無意味なものばかり。
何より両者の最大の違いは、オリジナルではアンソニー・パーキンスのオドオドした演技や、潜入したヴェラ・マイルズのこわばった表情や身のこなしなどの俳優たちの演技などに、観る者を凄い緊迫感に落とし入れようという気迫が感じられるのに、リメーク版では同じシーンでもただつっ立っているだけだったりで、要するに完全に観客の方を向いているヒッチコックと、比較のために映画を作ったサントの、そもそもの演出の志の違いが、完成した作品に如実に表れていること。
全く、映画をなめちゃイカンよ!
(★、オタク系)

2004年2月11日(水・祝) 晴 2004/02/12 更新

『ゼブラーマン』の公開を今週末に控え、テレビへの露出が今週異常に多くなっている哀川翔の、WOWOWの主演作品特集から、昨日の深夜に放映された勝手にしやがれ!! 強奪計画』(1995 日)の録画を朝に観る。

水曜日と言えば、朝のワイドショー「とくダネ!」の、デーブ・スペクターの「スター☆まるみえチャンネル」のコーナーを目当てに観るのだが、今日は「エイリアンVSプレデター」(略して"AVP"と言うらしい)の紹介があって、デーブの「この対決はK-1ルールで行なうのでしょうか?」のジョークに、高木美保「バカじゃないの?!」のきついツッコミが。
しかしこの映画、いかにも「企画不足なのででっち上げました」の感が強いが、製作者の目的のプライオリティは、
 1)金儲け
 2)金儲けのために、イベントとして盛り上げること
 3)イベントとして盛り上げるために、映画の出来を良くすること
と、映画ファンにとって一番重要なことは、最高でもせいぜい3位止まりだろうな。
そんなわけで、いい映画を作る意気込みの感じられない映画はパスだろうなぁ。
こんな企画でウケるんだったら、『ブルース・リーVSジャッキー・チェン』だろうが、『ロッキーVSモハメッド・アリ』だろうが、何でも出てくるぞ。

2004年2月9日(月) 曇 2004/02/11 更新

深夜、NHK-BS2でシベールの日曜日』(1962 仏)を再見。
シネスコサイズを、テレビのスタンダードサイズにトリミングしたもの。
放映時間は110分で、all cinemaでは116分、IMDbでは110分、キネ旬では3059メートル(=10036フィート⇒111.5分)となっているので、all cinemaが間違っているのではないか?

2004年2月7日(土) 晴 2004/02/07 更新

いつも観ている19:00からの「爆笑問題のバク天」がサッカーでつぶれたので、裏番組の「ほんとにあった怖い話」を観る。
相変わらずホラーには、蒼井優、長澤まさみなどの、豪華な若手女優がじゃんじゃん出てくる。
ついでに、ドラマでない部分にも『ゲロッパ!』で常盤貴子の娘を演じていた太田琴音ちゃんも出ている。
番組については、ホラーはドラマとして作られてるからいいんだけど、それ以外のノンフィクションな部分は、霊媒師とか霊能者の言うことなんて全部ウソだから、こういう霊感商法のアシストでしかない番組は、反社会的もいいところ。
少なくとも子供に見せちゃいかんよ。
さっさとやめて欲しいもんだ。

深夜、ロミオとジュリエット』(1968 英=伊)の録画を観る。
改めて観るまでもないはずの映画だったが、久しぶりに観て前に観たときより一段と良く思えた。

2004年2月6日(金) 晴 2004/02/07 更新

今日も『N.Y.式ハッピー・セラピー』の試写会の招待状が当たっていたのだが、別件があって行けず。

毎週金曜日に更新される、日本映画専門チャンネルのサイトの快楽亭ブラック師匠の連載を見たら、今月末の自由が丘武蔵野館の閉館に続き、中野武蔵野ホールも3月末に閉館というショッキングなニュースが。
これで、都内の武蔵野興業の映画館は、新宿武蔵野館の6階の封切り館も最近既に閉館になったので、2階のミニシアター3つだけになってしまった。
いよいよ映画館はシネコンとオサレなミニシアターだけになろうとしているようで、つまり日本の映画産業は女子供相手の商売の色合いを強くするということかな?
まあ、大人の男なんて相手にされなくて当然といえば当然なのだが。
でも、シネコンやミニシアター以外の映画館が存在できない状況や、女性に受けるような映画を志向するといった、多様性を否定するようなこうした流れが、日本の映画を弱体化している大きな原因になっているような気がしますねぇ。
そして、そうしたツケが去年あたり現れ出して、大衆的な映画が薄っぺらくなって、きちんと作られる映画はマイナーな領域にしか現れなくなってきているような。
まあ、以上のことは漠然とした想像なんだけど、例えば泣ける映画がウケるからといってそんな映画ばかり作っていたり、見る側も映画を泣く道具にしか考えなかったら、世の中注目されるのは薄っぺらい泣き映画ばかりになるなんて事態が容易に想像できますからねえ。
そうして日本人のストライクゾーンがどんどん狭くなって、芸能も先細りになりつつあるという悪い予感がしてしょうがないんですけど…。

2004年2月5日(木) 2004/02/07 更新

今日は『ラブ・アクチュアリー』の試写会と、続いてレイトショーの『のんきな姉さん』を観に行こうと決めて、結構その気になっていたのだが、仕事が思うようにいかず、行けなかったばかりか夜中近くまで働いた。ガッカリ。

武蔵野興業のサイトで、自由が丘武蔵野館閉館の知らせが。
最近行ったのは去年の年末で、その前がおととしの9月15日
その去年1年ぶりに行ったときに、座席がますますボロボロになっていて、場末感が強くなっていた気がした。
大井武蔵野館の後を継いでいた感のあった映画館だけど、昼もレイトもお客さん少なかった。
私なんか、観たい映画が上映されていればどこにでも行っちゃうんだけど、映画館にとって大井町とか自由が丘といった立地の悪さって影響が相当大きいのかなぁ?

深夜、テレビで放映していた『恋は舞い降りた。』(1997 日)をちらっと観るが、ヒドい映画だなぁ、これ。
唐沢寿明と江角マキコが、なんであんなに始終声を張り上げて台詞しゃべってるんだ?
しかも、これってファンタジーだというのに、そんな芝居のせいで雰囲気が険悪過ぎる。
観客に映画を注目してもらうために最善の表現をすることが演出というもののはずなのに、観客を威圧してどうする?!
江角マキコって、『幻の光』(1995)でデビューして注目されたが、この2作目といい、テレビの「ショムニ」とかといい、連ドラなどに出てだんだん変な演技を身に着けてしまうという、日本の俳優のダメになるパターンの典型だと思っていた。
それでも、おととしの『命』で見事な演技を見せていたから、やっぱりちゃんとした演出ができる人の作品に出ないといけないと実感したもんだ。
逆に、ろくな演出もできない人たちは、被害を広げないためにさっさと監督業を辞めて欲しい。
『恋は舞い降りた。』の監督は、今のところこれが最後らしいが。
結局、『恋は舞い降りた。』は2、30分ぐらいしか観ないで寝たが、全部観るまでもないだろう。
(☆、ドラマ系?)

2004年2日3(火) 2004/02/04 更新

先週、テレビ東京の深夜に放映していたけものがれ、俺らの猿と』(2001 日)の録画を観る。10分ぐらいカットされたもの。

<今日のオセロ松嶋>
名前が「マン」で終わるので、ニコール・キッドマンを男だと思ってた。(「ぴったんこカンカン」より)
<最近気になるCM>
♪ マストに行きますと ♪ というCMソングが流れる、お部屋探しのMASTのCMで、照英はじめ着飾ったモデルたちが、様々な部屋の中でポーズを決めるというものだが、あの格好とポーズは不動産物件探しのイメージじゃないだろう!(とツッコミを入れられたいと思って作られたはず?)

2004年2月2日(月) 雨 2004/02/04 更新

『フルタイム・キラー』のアンディ・ラウ舞台挨拶付き試写会と、ゼブラーマン』(2004 日)の試写会が2つとも当選したが、バカ映画好きの奥さんが観たいということで『ゼブラーマン』に決める。
開映時刻18:30の20分前ごろにほぼ同時に銀座のヤマハホールに着く。
お客さんは、ほぼ満席の500人ぐらい。
予告編なしで、いきなり上映開始。
『ゼブラーマン』は、パナビジョン・デジタルイメージのカメラによるビデオ撮り
意識的に粒子を粗くしたり彩度を落とした(と思われる)シーンが多いが、クレジットで確認するまでは「多分ビデオ撮りじゃないかなぁ?」と思っていたぐらいなので、フィルム撮りだと嘘を言われたら見抜けないかも。
最近の映画の中では、笑い声がかなり起こっていた映画だった。
でも、クライマックスの最後の○の生えた○○○○が出てくる一番くだらないシーンで、私はヒクヒク笑っていたのに、画面の中であまりにもとんでもないことが起きていたので、他の人たちはむしろあっけにとられて笑えなかったようだ。
ちなみに、もう1ケ所大笑いしてしまったところは、突然現れた怪物を目にして、ありがちな芝居臭さで驚くといったバカリアクションを見せた鈴木京香
終映後は、新橋で焼肉を食って帰る。
映画に食事をつけると高くつくなぁ…。

帰宅後、録画していた「SMAP×SMAP」を観る。
ビストロスマップのゲストは、『ドラッグストア・ガール』の宣伝も兼ねた田中麗奈
一時細くなっていた彼女の眉毛が、デビュー当時のような太眉毛に戻っていたのは、なんか嬉しい。

2004年2月1日(日) 晴 2004/02/03 更新

WMCつきみ野に『ミスティック・リバー』(2003 米)の10:25の回に行く。
09:55頃に着いたら、今日は映画1000円の日なので、チケット売り場前に200人ぐらいの列が出来ていた。
毎月ついたちの割引とかレディースデーとかというのはやめて、レイトショー割引やマチネー料金の導入など、お客さんが集まりにくい時間帯をやすくする方が料金設定としてリーズナブルだし、混雑度のむらが平坦化されて映画館にとっていいと思うし、お客さんもこんな長い行列に並ばなくても良くていいと思うんだけど。
現状でも休日とついたちが重なったピークの混雑時でも満席にならないので、時間帯で料金を変える意味が無いということなのか?
行列200人といっても、10分ぐらいでチケットを買うことが出来たので、すぐに入場して自由席でもいい席に座ることができた。
最終的にお客さんは120人ぐらい。
予告編で、『ラブ・アクチュアリー』のは実はおとといから3日連続で観たことになる。大勢の人が出てくるけど、キーラ・ナイトレイがひと際目立っていて、この後日本でブレイクしそうだな。
あと、ヒュー・グラントに絡む女は小池栄子に似ている。(また小池栄子。彼女はオールマイティか?)

2004年1月31日(土) 2004/02/02 更新

ヴァージンシネマズの今日まで有効の招待券があったので、夕方から観る予定の『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』(2003 アイルランド=英)『海女の化物屋敷』(1959 日(新東宝))とのつながりを考えて、結局昨日j観られなかった『ラブストーリー』(2003 韓国)の13:15の回を観にヴァージンシネマズ海老名へ。
お客さんは40人ぐらい。
『ラブストーリー』を観ていて、どうしても日本映画の数々を連想してしまった。(連想した方が見方が定まりやすいんだけど、今回は邪魔に感じて困った。)
母親の手紙を見つけるのは『はつ恋』、手紙が風に舞って拾い集めるのは『さびしんぼう』、白いカーテンが風に揺れるのをスローモーションで映すのは『Love Letter』、図書館が出てくるのも『Love Letter』、現在のシーンと過去のシーンが交互に展開するのも『Love Letter』、過去のシーンにお笑いエピソードが多いのも『Love Letter』、1人2役も『Love Letter』『さびしんぼう』も、傘が重要な役割を果たすのは『四月物語』『卒業』、そして、積極的な友人に好きな人を横取りされそうになるのは『花とアリス』(これは『ラブストーリー』より後の作品)といった具合。
ついでに、検便に犬のウンコをいれたら、多種多様の寄生虫が見つかって大騒ぎになったというのは、ビートたけしの少年時代の実話でもある。
これらの作品が思い浮かぶのは、岩井俊二、長澤雅彦、大林宣彦あたりの作風が、韓国映画に通じるものがあると日頃思っているからなのだが、これってただの偶然なのか?それとも『Love Letter』が韓国で広く観られて(当時、日本映画はまだアングラ)、それがその後の韓国映画に影響して今に至るといったことがあったのか?ご存知の方は教えてください。
過去の日本映画に似ているかもしれないけど、こんなものは別にパクリでもなく、それに『ラブストーリー』が上記の日本映画のようなファンタジックな趣があったのは前半までで、後半は全く雰囲気が変わって、連想もほとんどしなくて済んだ。
お客さんは結構すすり泣いていて、一番激しかったのは喫茶店みたいなところで再会して、実は…というところ。
まあ、私にはあのシーンは作り過ぎに思えたんだけど。
あと、もう1つ悪いくせが出て、韓国映画を観ると、日本人の誰に似ているかを考えてしまう。
主人公のソン・イェジンは、水野美紀清水美砂前田亜季富田靖子を合わせた感じ。(でも、これだけ合わせたら誰にも似てないってことにならないか?)
彼女の意地悪な友人スギョンのイ・サンインは、矢沢心MEGUMIという、なぜかおっぱいの大きさが正反対の2人。
あこがれの演劇部の先輩サンミンのチョ・インソンは、ズバリ小澤征悦だと思っていたが、今になってみれば、むしろガレッジセールの川田に似ている。

終映は15:45分頃で、次の『イン・アメリカ』の新宿文化シネマの18:50の回まで3時間も移動時間の余裕があったので、タダのマイレージカードに入会したり、食事をしたり、WMC海老名に行って『イノセンス』の試写会を申し込んだりしてから、小田急で新宿へ。
新宿で金券ショップでチケットの値段をチェックすると、『精霊流し』だけ値崩れを起こしていた。新宿文化シネマ4に着いたのは開映30分以上前で、ロビーで開場を待つ。
入場してから次第にお客さんが増えていって、定員56人の満席近い40人ぐらい。
予告編無しでいきなり上映。
『イン・アメリカ』は、時代背景がはっきりしなくて、1982年製作の『E.T.』を映画館で観ていたシーンは、公開時のことだと思う。
当時はAIDSがまだあまり知られていなかったのか、「AIDS」という言葉は映画の中に出てこなかった。
AIDSで最初に死んだ有名人と言われているクラウス・ノミが1983年に死んだときには、すでに私はAIDSという病気を知っていたのだから、1982年だったらまだ辻褄があう。
でも、映画の中で出てくるビデオカメラが、液晶ファインダーの手のひらサイズのもので、90年代後半ぐらいになってやっと世に出たものなのがおかしい。
1982年当時のカメラは、VHSかベータのフルサイズのテープが普通で、小型のものは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきたVHS-Cか、キャノンが作っていた確か1/4インチテープのもの(規格名は失念)がせいぜいあったか無かったかぐらい。
でも、映画の内容的には時代はあまり関係ないからいいか?
『イン・アメリカ』の女の子2人かわいいねえ。姉の方が、小嶺麗奈を子供にしたみたい。

終映は18:35で、次の『海女の化物屋敷』の開映時刻21:10まで、わりと余裕でラピュタ阿佐ヶ谷まで移動し、5分前ぐらいに入場。
去年の12月29日にもらった招待券を使う。
『海女の化物屋敷』などを上映した去年の銀座シネパトスのレイトショーは大盛況だったようだが、阿佐ヶ谷は場所が悪いのか、老若男女12人ぐらいだけ。
『海女の化物屋敷』、三原葉子は個人的におなじみだが、万理昌代は顔だけは小池栄子みたい。というこは、悪いウルトラマンにも似ていることになる。

2004年1月30日(金) 2004/02/03 更新

この日は、夕方からヴァージンシネマズ海老名に行って、『ラブストーリー』、続いてWMC海老名に移動し、『半落ち』のレイトショーに行く予定を立てていたのだが、仕事が終わらずに『ラブストーリー』に間に合わなくなり、また予定を考え直すことに。
その結果、さらに『イン・アメリカ』『ミスティック・リバー』なども候補に加え、さんざん考えているうちに、WMCつきみ野の『ミスティック・リバー』のレイトショーにも間に合わなくなったので、結局『半落ち』を観にWMCつきみ野へ。
しかし、『半落ち』の演出がくどくて気に入らない予感が次第にしてきたので、結局WMCつきみ野に着いたときには『シービスケット』(2003 米)を観ることに変更した。
お客さんは50人ぐらい。
予告編で、『ペイ・チェック』にユマ・サーマンが出ているが、英語のナレーションでは「ウマ・サーマン」と言っていたので、『シービスケット』とは馬つながり
『シービスケット』は、ロゴが「UIP(新しいやつ)」⇒「ブエナビスタ」⇒「スパイグラス」⇒「ユニヴァーサル」⇒「ドリームワークス」って5つも続いて、いったいどこの映画?
どうやら、お尻の3つの共同製作らしい。
トビー・マグワイアの少年時代を演じた瞳の青い少年は、『ブラジルから来た少年』のヒトラー役に似ている。(25年ぐらい前の映画だから、当然他人の空似。)
トビー・マクワイアの盟友の騎手を演じたゲイリー・スティーヴンスは、ヘンリー・フォンダにソックリだけど、フォンダ一族の隠れ新メンバーじゃないよな?
ジェフ・ブリッジスの後妻役のエリザベス・バンクスは、笑い顔がモー娘。の高橋愛みたい。
お気に入りの役者の1人であるエド・ローターを久しぶりに見た。

2004年1月28日(水) 2004/02/02 更新

WOWOWのドラマ俺は鰯の録画を観る。

2004年1月27日(火) 2004/02/02 更新

コンドル』(1939 米)の録画を観る。

2004年1月26日(月) 2004/02/02 更新

上を向いて歩こう』(1962 日活)の録画を観る。

2004年1月25日(日) 曇・小雪 2004/02/01 更新

18:30から霞ヶ関のイイノホールで『赤い月』(2004 日(東宝))の試写会が当選したのと、そろそろ終わりそうな『ヴァイブレータ』(2003 日)を観に行く。
まず、『ヴァイブレータ』の15:00からの回を観に渋谷に行き、ドトールでエスプレッソを引っ掛けてからシアター・イメージフォーラムへ。
お客さんは35人ぐらい。
予告編で、寺島しのぶがらみで『赤目四十八瀧心中未遂』。
それから、『ピニェロ』という映画の予告編、以前も別の映画の予告編で同じことを書いたけど、どういう映画かさっぱりわからない予告編をなんで作るかねぇ?
売り込む気がないのか?
そこへいくと、『ふくろう』の予告編は、田口トモロヲが一服盛られて口から泡を吹いて死んじゃうわ、他の男たちも次々と現れては口から泡を吹いちゃうわ、大竹しのぶは雄たけびを上げて鎌を投げるわで、これは間違いなく面白い。
ほんと、91歳の新藤兼人監督がこんな生き生きとした映画を作ってるんだから、これに奮起されない若い映画人は自分のことを振り返って考え直してほしい。
『ヴァイブレータ』は、ホワイトデー前なので3月上旬ごろで、実際のロケも新潟の道路わきに雪が残っていて路面が乾いていたりするので、おそらく3月上旬。
撮影はビデオで、画質から見てハイビジョンではなく普通の家庭用のデジタル。
予算がなかったせいもあるかもしれないが、それより狭いトラックの中での撮影があるので、主役二人に小型カメラを持ったカメラマンだけでいっぱいになるからだろう。

16:45頃の終映後、ビックカメラに行って、そろそろ更新時期のウィルス対策プログラムの更新の変わりに、最新バージョンを買う。(うまい商売にまんまと乗せられている気が…。)
その後、『ヴァイブレータ』の中で寺島しのぶが食堂でうどんみたいなものを食べていたのに釣られて、冨士そばでうどんを食べて地下鉄で霞ヶ関に移動して、開場時刻の18:00に入場。
お客さんは、半分ちょっと埋まって400人ぐらい。
映画のクレジットで、「撮影者 木村大作」と、「撮影」でも「撮影監督」でもないこの肩書きは初めて見たが、自分でカメラを操作したということを強調しているのだろうか?
終映後のお客さんの反応は悪かった。

2004年1月24日(土) 晴 2004/01/25 更新

『千年女優』(2001 日)の録画を観る。
ちなみに、今日はまずこれを初めて観て、次に先日観た同じ今監督の『東京ゴッドファーザーズ』の感想を書いて、それからこれを書いている。

<ストーリー>
映像製作会社社長の立花は、何十年も人前に姿を現していない伝説の映画女優、藤原千代子の取材を許され、若いカメラマンを連れて彼女の自宅を訪ねる。
彼女は関東大震災と時を同じくして生まれ、少女時代に出会って姿を消した男に恋心を抱き、彼を捜すために女優になった人生を語り出す。
立花は戦後に助監督になって撮影所で千代子と出会って以来、彼女は憧れの人だった…。


この映画はなんとも凝りに凝りまくっていて、まず千代子の出演していた映画のシーンと彼女の私生活の回想を区別していない。
千代子が戦国時代の映画や明治時代の映画に出ているシーンは、昭和とは違う時代なのでもちろん映画の出演シーンのはずだが、それらの映画のストーリーはすべて千代子演じる女性が愛する男の後を追うというもので、愛する男を捜している私生活ともリンクしている。
それから、千代子の回想シーンに、立花たち2人もその場にいて、ビデオカメラでドキュメンタリーを撮っている形で描かれ、つまり2人は現在のシーンと回想シーンを自由に行き来する。
そればかりか、千代子に憧れている立花は、映画の中の登場人物となって、映画の中で苦境にたった千代子を何度も助けたりもする。
『千年女優』という映画は、東京から満州、さらには(一応、映画の中の出演シーンとなっているが)戦国時代から未来の月面そして宇宙の果てまでも一人の男を追うという、ものすごいロマンチックでドラマチックなストーリーを、上記のように、過去と未来、現実と虚構(映画)をごっちゃにした構成で描いている。

では、なんでこんな手の込んだことをやっているのかというと、恐らくは作り手の目的は「ものすごくロマンチックでドラマチックな映画を作ること」で、そのためには千代子はどこまでも一途で、ついには現実と虚構の区別がつかなくなり、映画の中の出来事ですら、男を追うという現実の一部になり、逆に伝説の女優の名にふさわしく、役になりきって映画の中の役を現実の自分とも思ったりする。(例えて言えば、田中絹代女優一代記伝説みたいなものろうか?)
一方、立花の千代子に対する思いも、「スターを別世界に住む人間のような憧れを持つ対象」という古き良き時代のスターに対する思いそのままで、その思い込みの激しさ故に、映画という虚構の世界の中に関わっていくまでになる。
彼らは見方によっては「行っちゃっている」人たちなのだが、そのエキセントリックさを感じさせないように、映画のつくりをそれ以上に現実離れさせて観る者を煙に巻いてみたのだろう。
これは、ファンタジーを無理なく受け入れられるように工夫した作り手が偉いのか?ここまで苦労して作り手がお膳立てをしないとファンタジーも受け入れられない受け手が悪いのか?
この『千年女優』と全く逆のアプローチで作られた良い例が『Dolls』で、純粋に一途でロマンティックな世界をそのまま描いて、ついて来れない観客はついて来なくていいという姿勢で作られ、その結果、ロマンチストとリアリストでこの映画に対する賛否がきれいに分かれることになった。
『千年女優』と『Dolls』、個人的にどちらかが正しくてもう一方は間違っているとは思わないが、『Dolls』をはじめフィルモグラフィの大半がロマンチックな作品で占められる北野監督作品の、そのロマンチックな部分が批判の対象になっていること、さらに約25年の長期間においてロマンチック&ファンタジー路線を貫いてきた大林宣彦監督に対する世間の注目度が最近低いことなど、わが国ではロマンチック派の分が悪いようだ。
そうした意味では、今監督は先輩2人とは違うアプローチでロマンチック路線を推進しようと頑張っている貴重な存在と言えるかも。
なにしろ、ロマンチックな雰囲気に溺れようともせずに、冷めた目で映画を観たって面白くもないと思うのだが、現実社会でも日本は経済的に豊かなはずなのに、世の中何もかもわかったつもりで夢を抱きにくい不幸を感じている人は、もっとロマンチックになってみた方が良いのでは?
(感覚系、★★★)

2004年1月20日(火) 晴 2004/01/21 更新

深夜の「きらきらアフロ」で、また出たオセロ松嶋の強烈なボケ。
以前、鶴瓶が松嶋に「俺は上方お笑い大賞を取った」と言ったとき、松嶋が「M型のとき?」と鶴瓶に訊いたそうな。
「上方お笑い大賞」を「髪型お笑い大賞」だと思っていたのだった。
たしかに、鶴瓶のM字型の髪型だったら、そんな賞が実際にあったら受賞は文句なしだな。
他の有力候補は、「海原はるか」とか「山口とも」かな?

その後、今日が東スポ映画大賞発表の記事の載った東スポの発売日だと知り、近所のコンビニに買いに行く。
しかし、そこは既に東スポは片付けられていたので、ちょっと離れた別のコンビニまで走って往復して買いに行く。
しかし、わざわざこのために夜中に走ったりして、何やってるんだろうねぇ?
でも、商用の映画サイトによくある、どうせお金でどっかから買ったニュースをそのまま載せているだけのところとは違って、ウチはちゃんと脚でかせいだニュースを流しているということで、自分で自分を褒めよう。(自分しか褒めないから。)

2004年1月19日(月) 雨→晴 2004/01/20 更新

NHK-BS2で、ドキュメンタリー「ヒッチコック・天才監督の横顔」(1999 米)を放映していて、録画したつもりが失敗して、始まってから25分ぐらい経過して、『逃走迷路』以降の作品について観ることになった。
内容的には既知のことが多かったのだが、ヒッチコック自身のインタビューが良かった。
他は、デ・パルマをはじめとしたヒッチファンの監督たちや、出演者たちのインタビューなど。
ティッピ・ヘドレンもインタビューを受けていたが、『鳥』は改めて観て彼女あっての映画とも言えるぐらい。
あと、『めまい』『サイコ』あたりは、断片的な映像でも、つい見とれちゃうほどいいねえ。

というわけで、忘れていた特集「右側の横顔に魅せられた男たち」の続き『めまい』を、1年ぶりに書く。
実は、内容は1年前に既に頭の中でほとんど出来上がっていて、面倒くさがって今までかかってしまったのだった。
今回、ほとんどその時のままの内容で、しかもかかった時間は30分ぐらい。
1年間も先送りしてたのはいったい何だったんだ?
面倒くさがり屋にも程がある。

2004年1月18日(日) 晴 2004/01/20 更新

深夜、『宣戦布告』(2000 日)の録画を観る。

<ストーリー>
北朝鮮をモデルとした架空の国の潜水艦が、若狭湾の原発の近くで座礁し、乗組員が逃走してゲリラと化す。
日本の内閣は対応に追われ、意見が対立した後、自衛隊を出動させる…。


この手の政治サスペンスは、それなりに面白いもので、その上この映画はあからさまな欠点も無く、最後までハイテンションで観ることができた。
しかし、観ていて何かギクシャクした印象を受けたのだが、その一番大きな要因は、恐らくこの映画は製作されたのが2000年で(公開は2002年の11月ごろ)、それから今まで色々と状況が変わったことではないだろうか?
まず、この映画で問題にしていた、有事立法が成立されていない状態では、たとえ自衛隊が出動しても思うように動けないという状況が、それ以降に北朝鮮の拉致問題や不審船問題で、現場で武器を使用しやすい状況に変わった。
この映画のように潜水艦乗組員に対する戦闘が北朝鮮に対する宣戦布告と見なされ、全面戦争に拡大するということが、現実には不審船に対して発砲しても状況が拡大することはなかった、などではないだろうか。
これらのことは直接映画のせいではないが、映画そのものについては、仮にこの映画が有事立法を推進する映画だとすると、もっとクレバーな映画に出来たのではないかという気になる。
そんな映画なら法律の問題が最大の焦点なので、首相を中心とした法律論議がメインとなるが、この映画ではその点がちょっと曖昧というか焦点がはっきりしないというか、明確な問題提起にはなっていない。
反面、法律論議とは無関係な戦闘シーンにかなりの時間を割いているのだが、これが自衛隊員がやたらと殺されて隊員たちが泣き叫ぶという、感傷的過ぎる演出がいただけない。
こんな演出では、反対派からの批判の元となるだろう。
こんなことなら、たとえ映画としては地味になっても、戦闘シーンをなしにした方が良かったのでは?
などと、有事立法が目的の映画という仮説に基づいて考えてみたが、その仮説が間違いかも?
でも、やっぱりなんか釈然としない映画だな。
まあ、平和憲法も他国が常識的な国ばかりなら通るかもしれないけど、現実にはそうでないから難しいし、日本の防衛問題はアメリカが絡まずにはいられないし、非常時の国の舵取りは難しいことは実感できた。
せめて、国民の安全を第一に考えてもらいたいもんだが、国のためにつくす行為が美しいと考えている、今のわが国の夢見る総理じゃダメだろうな。
(★★☆、ドラマ系)

2004年1月17日(土) 小雪 2004/01/18 更新

『出来ごころ』(1933 日(松竹))の録画を観る。おとといの『浮草物語』に続き、小津監督のサイレント作品。1933年キネ旬ベストワン。

<ストーリー>
喜八(阪本武)は息子の小学生の富夫(突貫小僧こと青木富夫)と2人暮らし。東京の長屋の隣に住んでいて共にビール工場で働いている次郎(大日方傳)とおとめ(飯田蝶子)の店で飲んだ帰り際、工場をクビになって行く当てがないと言う若い娘の春江(伏見信子)を見かけた喜八は、おとめの店で働いてもらうよう世話をする。そんな喜八に、女に興味の無い次郎は「素性のわからない者に対して甘い」と言い、春江には冷たく当たる。喜八はそれからというもの、年甲斐も無く春江に夢中になって、給料の前借りまでして昼間からおとめの店に入りびたり。しかし、おとめから年頃の春江に次郎を結びつけて欲しいと頼まれ、喜八はしぶしぶその通りにするが、次郎の態度は相変わらず固い。また、喜八がおとめの店に入り浸っていることで富夫と喧嘩。喜八は自分を恥じて工場に戻る。しかし、喜八があげたお小遣いで全額で買い食いした富夫がおなかをこわして医者呼ぶことに。誰も治療費が払えないのを見て、春江が恩返しの意味でお金は何とかすると切り出す。それに対し、次郎は女がお金のために恥さらしなことをするなんて、俺が心配するからと止める。結局、次郎が北海道に行くことでお金を前借りしたが、それを知った喜八は次郎を殴り倒して、自分が代わって北海道行の船に乗ることに。しかし、船が出てまもなく、富夫との別れが急につらくなり、船を飛び降りて岸に向かって泳ぎだす…。


『浮草物語』の前年の作品ということで、この映画も映像的には既に基本は小津独特のものにかなり近い。違いは、人物の正面のバストショットが、画面の中央にないことがあったりすることなど。しかし、思いつきで行動してしまう喜八の憎めない馬鹿なキャラクターのせいで、他の作品とは印象が違う。喜八と富夫が喧嘩するといった比較的激しいシーンも珍しいが、しかしこのシーン、特に喜八が黙って平手打ちの連打をくらい、殴り終わった富夫が勉強を始めるところは絶品。小津は下町の人情ものでも面白い。
(★★★☆、ドラマ系)

昨日NHK-BS2で放映していた『激突!』(1971 米)の録画をざっと観る。言わずと知れたスピルバーグの大傑作だが、以前録画したNHK-BS2のものとWOWOWのものと、3つとも微妙に違うのはとういうことだ? この映画はご存知のように、アメリカではテレビムービーとして放映され、アメリカ以外の国では劇場公開されたので、2つバージョンがあるのは考えられるんだけど。具体的な違いは、
 (1) 昔のNHK-BS2
     UNIVERSAL STUDIOS, MCA- TVのロゴ。(アメリカのTV版?)
     主人公のデニス・ウィーバーの心の中のモノローグが他のバージョンより多い。(親切版)
     90分
 (2) WOWOW
     A UNIVERSAL PICTUREのロゴ。(映画版?)
     心の中のモノローグが3ケ所ぐらいモノローグ無しになっている。(中間版)
     90分((1)と同じ長さ)
 (3) 今回のNHK-BS2
     UNIVERSALのロゴ。
     心の中のモノローグが(2)から更に1、2ケ所ぐらいモノローグ無しになっている。
     89分(1分短い、モノローグが2、3ヶ所、カットごとカットされている。(不親切版))
といった具合。たいした違いではないので、どれかじゃなければいけないということはないんだけど。
改めて観て、ちょっとしたいざこざが大きな戦いに発展したり、不安にかられた焦りの心境をただ描いてみせるだけで、映画を成立できることを示しているなど本当に見事。
振り返って、最近の映画は余計なものを盛り込み過ぎ。
観る方も余計なことばかりに目がいって、シンプルに映画を楽しもうとしなさ過ぎ。
(★★★☆、感覚系)

2004年1月15日(木) 晴 2004/01/18 更新

『浮草物語』(1934 日(松竹))の録画を観る。去年からやっているNHK-BS2の小津安二郎生誕100年特集から、やっと最初の作品を観ることになった。しかも、小津のサイレント作品は今まで1本も観たことがなかったので、これが初めて。1934年キネ旬ベストワン。

<ストーリー>
喜八(坂本武)率いる旅芸人の一座がある村にやって来る。連日雨続きでお客が少なく、一座の台所事情は益々苦しくなるが、喜八はその村に来る度に行っているおつね(飯田蝶子)とその息子で学生の信吉(三井秀男)の家に毎日のように会いに行っていた。実は信吉は知らなかったが、喜八は彼の父親だったのだ。このことを、喜八と恋仲の劇団員のおたか(八雲理恵子)が知ってしまい、喜八が会いに行っているところに押しかけると、喜八はおたかをののしる。恨んだおたかは、一座のおとき(坪内美子)にお金を払って、信吉をくどくように頼む。しかし、おときと信吉は本当に相思相愛になって駆け落ちをする。喜八はおたかを激しく責めるが、おたかは喜八も浮気者だからおあいこと仲直りを迫る。しかし、一座のお金も底をついて、解散して座員はバラバラに。旅芸人はやめて堅気になりたがった喜八はおつねのところに行くと、信吉とおたかが帰って来た。おつねは信吉に喜八が本当の父親だと告げると、家族を捨てるような父親はいないと拒否する。喜八は自分が出て行った方がいいと思い、信吉が気づいたときにはもういなかった。喜八が駅に行くと、そこにはおたかと子役の富坊(突貫小僧こと青木富夫)がいて、もう一旗上げようと言う喜八について行くのだった…。


このときから既に映像的にはおなじみの後年の小津映画ほとんどそのままで、違いといえばちょっと長いカットのドリー撮影があるのに違和感を覚えるくらい。それからサイレントでは観ていて映像のリズムがとりにくかったのだが、それはトーキーでは台詞でカット割のタイミングをとっていたからだと気づいた。ストーリー的にも、わざとらしい悪役キャラなどなく、すべての登場人物が観ていて納得できるものになっていて、そうした彼らがそれぞれ愛憎の間で揺れ動くという、原作も監督自身(ジェームス・槇の名義)による見事な展開。いやあ、小津特集の最初がこんな素晴らしい映画なんて、この後続く映画もこんな傑作が続いたらどうしましょ?
(★★★☆、ドラマ系)

2004年1月12日(月・祝) 晴 2004/01/12 更新

『男はつらいよ 寅次郎の告白』(1991 日(松竹))の録画を観る。シリーズ44作目で、マドンナは吉田日出子。昨日観た前作の『男はつらいよ 寅次郎の休日』(1990)で復活したオープニングコントは、またなくなってしまった。

<ストーリー>
高校3年生の泉が、音楽の先生の紹介で銀座の山野楽器の面接を受けるために、名古屋から上京して来る。ちょうどそこに寅さんも帰って来て、若い2人の恋はこれから燃え上がるだろうが、長続きするためにはほどほどに愛した方がいいと言う。翌日、泉は面接を受けるが、その場で断られる。泉は水商売の母親から離れて暮らすために東京での就職を希望しているのだが、親が離婚したり名古屋や佐賀に3回も転校したりで、就職が難しいのだった。泉は名古屋に帰ると、母親の夏木マリが恋人を家に連れて来て、2人ともめる。泉は鳥取に家出して、寂しそうな言葉が書かれた泉からの絵葉書をもらった満男は、当てもなく鳥取に探しに行く。泉は、鳥取で昔は芸者だったと思われる老婆と知り合って、偶然に会った寅さんと一緒に彼女の家に泊めてもらう。泉が寅さんに母親の話をすると、寅さんは自分は父親が芸者に生ませた子供でさくらとは腹違いで、母親は自分を産んですぐに消えてしまったと告白する。寅さんは母親を恨んでいたが、泉の母を思う気持ちを聞いて少し考え直した。翌日、寅さんがさくらと連絡をとって、鳥取砂丘で満男とも会う。3人は、寅さんの馴染みの料理屋の女将の吉田日出子のところに泊まる。寅さんは彼女に好意を抱いていたのだが、結局彼女は板前と結婚した。しかし、1年前にその夫が死に、その夜彼女は、夫は浮気者でずっと苦労していて、寅さんと一緒になれば良かったと言って迫ってくるが、寅さんはその気になれない。3人は鳥取を後にし、寅さんは柴又に帰らず2人と別れて旅に出る。名古屋に帰った泉は、旅先で自分だけが不幸でないことと、恋の気持ちは時と共に変わっていくことを知り、母親に自分のことは気にせず再婚してもいいと言う。数ヵ月後の正月、泉が満男に会いに上京してきた…。


寅さんとさくらが腹違いだって、この作品で初めて明かされたことになるのか? 今回の作品は、大人たちの恋愛を満男と泉の若い2人が見て感慨にふけるというもので、でもそれって2人の役はただの傍観者で、無くてもいい役だってことだよなぁ。若い世代ならではの心の揺れをシリーズに持ち込んだコンビなのに、3作目にして存在意義が怪しくなってきた。でも、小学生の頃に満男になって以来ずっとその役を続けている吉岡秀隆、ただの子役だった最初のころから、ここに来て大きな役をしっかり演じられるようになっていて、良かった良かった。寅さんとの相性もいい。
(★★、ドラマ系)

2004年1月11日(日) 晴 2004/01/12 更新

『男はつらいよ 寅次郎の休日』(1990 日(松竹))の録画を観る。シリーズ43作目で、マドンナは夏木マリ。

<ストーリー>
かつてのオープニングコントが復活。山に住む平安貴族の寅さんのところに、道に迷った桜式部が来て一晩泊めてもらう。彼女は身寄りはないが、幼いときに別れた兄のことを思っていると語りだす。驚いた寅さんが問い詰めると、彼女は柴又村の出身ということで、2人は兄弟ということがわかって再会を喜ぶ。庭ではししおどしの音がしていた…、というところで、水車小屋の音で寅さんは目を覚ます。
浪人生だった満男は八王子の大学に合格したが、電車通学を嫌ってと、独立したいという気持ちから、大学のそばに一人で住もうとして親に反対されて喧嘩。それでも勝手に引っ越そうとしたところ、名古屋から別居中の父親に会いに来た泉(後藤久美子)が満男の家に泊まりに来て、急遽中止。彼女は、父に母とよりを戻して欲しかったのだった。泉は父親の職場を訪ねるが、同僚の笹野高史から彼は会社を辞めて同棲していた女の実家がある大分の日田に行っていた。寅さんも帰ってくるが、泉はまもなく名古屋に帰ることにする。新幹線のホームまで見送った満男は、彼女が実はろくにお金もないのに日田に行くつもりなのを知って、満男も新幹線に飛び乗ってしまう。心配するさくらと博に対し、若い2人に理解を示し、大人だから放っておけと言って、そのまま旅にでようとする寅さんだったが、ちょうど泉の母親の夏木マリが泉を迎えにくるまやに来て、コロッと態度を変えて、夏木に「心配だから一緒に日田に行こう。」と言う。日田に着いた泉は父親の寺尾聰と、同居している竹下景子に会う。仲睦まじい2人の様子を見て、泉はそのまま帰ろうとする。そこに寅さんと夏木と出くわし、4人で旅館に泊まる。泉は母に父さんが幸せそうだったと言うと、彼が他の女のところに行ったことに未練がある夏木は泣き崩れた。翌朝、泉と夏木はいち早く旅館を後にし、後を追った満男はバス停で2人と別れる。満男と寅さんも柴又に帰り、寅さんはまもなくまた旅に出る。数ヵ月後の正月、泉は再び満男の家を訪ねて来た…。


前作の『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989)に引き続いて、後藤久美子が泉役で登場。自立を望む満男と、子離れが出来ずに反対するさくらと博の仲がギクシャクし、満男は寅さんと馬が合うという設定は前作そのままで、まだ新鮮。でも、今回の話の軸は、泉が両親の別居に心を痛めること。一応親子3人で暮らしている満男の家族と、両親が別居している泉の家族の2つをもっと結びつけた内容だったら良かったのに。出来はまあまあといったところ。

(★★、ドラマ系)

2004年1月10日(土) 晴 2004/01/10 更新

『日本黒社会 LEY LINES』(1999 日(大映))の録画を観る。

<ストーリー>
中国残留孤児の母親に連れられて、幼い頃に中国から日本の田舎に移り住んだ北村一輝は、地道に生きようと勉強する弟の柏谷享助と違って、保護観察中でパスポートの申請を却下され、勤めていたバイク屋の主人を同僚の田口トモロヲたちと襲って、弟も含めた3人で東京に行く。そこで彼らはトルエンの売人になり、ヒモに金を巻き上げられている中国人売春婦の李丹を拾う。やがて、彼らはブラジルに行くために銃を手に入れ、竹中直人がボスの上海マフィアからお金を強奪するが、結局マフィアに追われて次々と殺されていく…。


自分の育った場所に居場所のない男が、居場所を求めて東京に行き、更に居場所を海外に求める。その心の空虚さと、居場所を求めて前に突き進む気持ちを、三池崇史監督が荒っぽい演出で力技で描くところが唯一の見どころといっていい。彼のこの手の映画に、演出の緻密さを求めるのは的外れかもしれないが、それにしてもその心情をさらに浮かび上がらせるために、もっと効果的な演出か、もしくは逆にもっとエモーショナルに盛り上げた方が良かったのでは?と思ってしまう。
(★☆、ドラマ系)

2004年1月2日(金) 晴 2004/01/04 更新

『切られ与三郎』(1960 日(大映))の録画を観る。

<ストーリー>
与三郎(市川雷蔵)は、子供の出来なかったローソク問屋の伊豆与に養子にもらわれたが、その後に出来た実の子与之助に問屋を継がせるために、家を出て道楽で芝居の三味線を弾いていた。しかし、病に伏せた養父がすぐにでも与三郎に継がせようとしていると知って、与三郎は江戸を離れる。木更津で三味線の流しをしているときに、料亭の女将に囲われているお富(淡路恵子)と知り合い、恋仲になる。親方の留守に2人で木更津を逃げ出すが見つかって捕まり、与三郎は顔と体に刀傷をつけられ、す巻きにされて海に捨てられるが、旅まわりのあやめ一座に助けられて命拾いする。一座を離れて1年後、流しをしていた与三郎は一座の役者だったかつら(中村玉緒)と出会う。一座に借金があったことにつけこんだ貸し元の三八(さんぱち)親分は、一座を騙し取って女役者たちを売り飛ばし、かつらを妾にしていた。連れて逃げて欲しいとかつらに頼まれた与三郎は、約束の晩に行くとかつらが親分を殺していた。そこに三八の子分たちがやって来て、かつらは「与三郎が殺した」と裏切り、与三郎は役人に捕まる。しかし、彼は牢を破って、お尋ね者になりながら3年ぶりに江戸に帰る。伊豆与は事実上大阪の山城屋に乗っ取られ、与之助の妹のお金(きん)(冨士真奈美)は、江戸城との取引のために元締めの旗本の妾にされようとしていた。与三郎は、山城屋が役人たちと密会しているという玄治店(げんやだな)に行くと、そこにはお富がいた。与三郎とお富は、大阪から山城屋が帰って来たときに脅してお金の輿入れを諦めさせ、成功したあかつきにはお富を連れ出して一緒になることを約束する。しかし、お富は裏切り、大阪へ向かっていた山城屋を呼び戻し、すぐにでもお金を輿入れさせようとした。お富の所に行って与三郎は裏切りに気付くが、そこで与三郎を待ち伏せしていた三八の一派と町方の両方から追われる。与三郎は、お金との待ち合わせ場所のお堂に行くと、追っ手はそこにも迫る。与三郎は、妹のお金の輿入れを破談にするために、自ら訴えに出て行こうとするが、与三郎を愛していたお金は、彼のいない人生よりも自害を選び、与三郎はお金の亡き骸を抱いて川に入って行く…。


春日八郎の、♪死んだはずだよ、お富さん〜〜♪の歌でもおなじみの、歌舞伎の「切られ与三」の物語の映画。映画としては平凡で、ストーリーを端折り気味に展開するのだが、雷蔵の魅力は充分堪能できる。それから、宮川一夫カメラマンによるカラー映像も美しく、室内シーンがクリア。さらに、今回放映されたマスターの状態がとても良好で、褪色もなく新作と見まごうばかりの鮮やかさだった。
(★★、ドラマ系)

2004年1月1日(木) 晴 2006/12/09 更新

昨日放送された『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989 日(松竹))の録画を観る。シリーズ42作目で、マドンナは檀ふみ。

<ストーリー>
満男のところに、高校時代の後輩で、親の離婚で名古屋に転校して行った後藤久美子から手紙が届き、彼女が慣れない土地で寂しがっていると思うようになる。親にきつく当たる満男が何か悩んでいると思ったさくらは、寅さんに満男の相談相手を頼み、寅さんは飲み屋に満男を連れて行き、酒を飲ませて満男の恋の悩みを和らげる。酔ってくるまやに帰ってきた2人に、くるまやの人々は冷たくあたり、寅さんは旅に出て、満男も1人バイクで家出して名古屋へ行き、ゴクミの母親でバーのママの夏木マリに会うと、ゴクミは佐賀の叔母さん夫婦と住むことになったと言う。満男は佐賀に行き、ゴクミに会う。宿に泊まると、相部屋になったのは偶然にも寅さんだった。翌日会わずに帰ろうとする満男に、寅さんはもっと積極的にアプローチすることを勧め、満男がゴクミの家に行くのに着いて行き、叔母さんの檀ふみに寅さんが一目ぼれして、2人で家に泊めてもらう。翌日、満男はゴクミの案内で、バイクで佐賀観光。しかし、ガス欠で帰りが遅くなった2人に、叔父さんの尾藤イサオは非常識だと責め、満男はその晩泊まらずに帰る。見送りのゴクミと別れ際に満男は愛を告白し、キスをしようとするがヘルメットをかぶっていて失敗し、逃げるようにその場を去る。翌朝、寅さんは尾藤に満男を弁護する言葉を言って家を発つ。年が明けて、東京にいる父親に会いに来たゴクミは、満男の家を訪ねて来た…。


ついに満男が実質的に主役になり、後藤久美子も最初の出演。満男が自立しだし、親の勧める固い人生に反発し、寅さんのような自由な生活に憧れ、また恋にも悩むようになる。加えて、さくらと博の子離れの話でもあり、マンネリぎみだったシリーズがかなり新鮮になった。寅さんにとっても、満男という気の合うパートナーができたようで、生き生きしている。寅さんはマドンナに対して初対面で好意を感じるものの、最初から夫がいることがわかっているので、寅さんも恋には全く発展させようともしない。今回も、準レギュラーのイッセー尾形が列車で席を譲られても座ろうとしない老人、笹野高史が大型バイクに乗っている(!)親切なライダー(だが、実は…)も出演。ついでに、この後『釣りバカ日誌』のレギュラーになる戸川純も、かつてシリーズに出演した妹の戸川京子に続いて出演。
(★★☆、ドラマ系)

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