茶の資料室
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茶の資料室 2003・04・05
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2003 ねこ 茶の資料室   
レッスンうんちく集
“山椒は小粒でぴりりと辛い”
古山椒  2001 2002   
  
   











儒教の五常…仁・義・礼・智・信
聖徳太子…徳・仁・礼・信・義・智 (冠位十二階の順 各々に上下設定
        更に「仁」を「和」に変えた

<十七条の憲法>
一曰。以和為貴。無忤為宗。人皆有黨。亦少達者。是以或不順君父。
乍違于隣里。然上和下睦。諧於論事。則事理自通。何事不成。

   和を以って貴しと為し、忤さかふること無きを宗とせよ。
   人皆党有り、亦達さとれる者少し。是を以て或いは君父に順はず、
   乍た隣里に違ふ。然れども、上和らぎ下睦びて、
   事を論あげつらふにかなふときには、則ち事理自づから通ふ。
   何事か成らざらむ。

十七曰。夫事不可独断。必與衆宜論。少事是輕。不可必衆。唯逮論大事。
若疑有失。故與衆相辨。辞則得理。

   夫れ事独り断むべからず。必ず衆と論ふべし。少き事は是軽し。
   必ずしも衆とすべからず。唯大きなる事を論ふに逮びては、
   若しは失あやまり有ることを疑ふ。 故、衆と相弁あいわきまふるときは、
   辞則ち理を得。

◆梅原猛説
上下に「和」があれば、議論が可能であり、議論が可能であれば「理」が実現される。 「理」が実現されれば、事は必ずうまくゆく。この「和」の原理は今でも日本社会で通用している。 それは日本社会の最も良い部分である。太子は正に日本社会の根本原理を見出した人と言わねばならない。
◆A説
独断を排した、日本のデモクラシーの源泉である。日本の思想は、中国・韓国型ではなく、 ヨーロッパ型である。
◆B説
日本人は、昔から、強制されなくても、一致団結する民族である。
◆C説
客観的正義や合理的な法律など、人々にとってどうでもいいことなのである。 要は、当事者間で合意さえされているのなら、 その当事者間の合意事項が最も尊重されるべきことなのである。「談合大いに結構」ということである。
◆D説
過度な「和」は、なれ合いに通ず。「和」の実態は、ことなかれ主義、なれ合い、組織エゴである。
不立文字
   



<三法印>  教えの要約
漢訳仏典では、
  諸行無常・一切皆苦・諸法無我 (+涅槃寂静…四法印)
日本では、
  諸行無常・諸法無我・涅槃寂静 (+一切行苦…四法印)

<諸行無常偈>  ○無常観  ×無情感
   雪山偈ともいう
    釈尊が過去生の菩薩名「雪山せっせん童子」の頃聞いたという伝説

諸行無常 しょぎょうむじょう  =色は(葉)匂へど 散りぬるを
      同じ状態がずっと続くことはない
是生滅法 ぜしょうめっぽう   =我が世誰ぞ 常ならむ
      この世に存在するものは、生じては滅び、不滅なるものはない
生滅滅已 しょうめつめつい   =有為の奥山 今日越えて
      生滅へのとらわれを滅し、因縁の道理を知る
寂滅為楽 じゃくめついらく   =浅き夢見じ 酔ひもせず
      物事へのこだわりや、とらわれの心がなくなり、安らぎを得る

『良い時は気を引き締め、悪い時は気を取り直し、 一度しかない今日という日を空しく過ごさないように。』
大炉
   

資料  2001 02 03
2004 tea dictionary 茶の資料室  
  
   
『私の茶乃湯考』 堀内宗心







<近代の茶道>
明治維新以前には、大名とその家臣と素封家を中心として栄えていた茶の湯は、 支持層の崩壊で衰微の一途をたどった。しかし、茶道具に対する関心は全く失われた というわけではなく、新しい支配階級となった官僚や新興の実業家たちが、 茶器の蒐集を競い始めた。・・・・・・


   「茶道の美学 茶の心とかたち」田中仙翁 講談社学術文庫 より




◆「日吉茶園」最古説の意味

◆「栂尾 高山寺茶園」最古説の意味

   











<真行草九段>
真の真行草,行の真行草,草の真行草。 (茶道手帖平成16年:名数より)

<相伝八種>
小習・茶通・唐物・台天目・盆点・行台子・真台子・十段(又は大円盆)

 『十二段のうち公開された「真之行」、「行之行」以外を十段という。
 十段は全ての平点前の原点である。』 (某氏談)

<茶湯の真行草>
真の茶…奠茶(てんちゃ 仏への供茶), 献茶(貴人への供茶)
草の茶…日常喫茶 (これでは お話がややこしくなりそう)
行の茶…その中間、真の茶を和らげた行の茶の創案が茶の湯の発祥である
      利休は「行の茶」の真行草の体系化をはかったといえる
         道具の真行草,  座敷の真行草, など
           真の茶…薄茶  草の茶…濃茶 (茶道辞典より)

『真行草九段 の真行草』とは?



◆真行草は対等である。むしろ不完全の美ともいうべき「侘び」「冷え枯れる」といった美意識から、 真の格をやつすことによって、より精神性の高い侘びの極地に至ろうとする思想により、 草こそ最も成熟したものであるという価値観の逆転が起きた。
東山時代の書院茶を真とし、ハレの儀礼ではその形式に従いつつ、草庵の茶を理想とする。  (岐阜県インパク:「戦国博」より)

稽古とは
* 徹底した稽古は真の格を体得するが、目指す所は、形式をくずした「破格」である(古田織部など)。
* 守破離
* 稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一
    「もとの一」は自分が成長を遂げた一である。(淡交研究会より)
* 規矩作法守りつくして破るとも 離るヽとても本を忘るな
不立文字
   
大炉
   


資料  2001 02 03
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青磁
青瓷(あおじ)と青磁   


■ 砧青磁 (きぬたせいじ)
世阿弥の作った能の一つに「砧」(きぬた)という曲があり、 之を演ずるシテが手に持つ槌の形に、往時有名であった龍泉窯青磁の花瓶が似ていたため、 それを「砧青磁」というようになった。 以後、それに類する青磁を「砧手」といい、龍泉窯青磁の上手物の代名詞になっている。 http:// www12.ocn.ne.jp/~hajime-1/note/been-know/BK022/Bk022-kinutaseiji.htm
宣徳銅と砂張   



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