2002 | 茶の資料室
レッスンうんちく集
“山椒は小粒でぴりりと辛い” 古山椒 2001 |
塔頭 |
※信長の葬儀で導師をつとめた高僧を開基とする新塔頭ブーム起こる 総見院…開基/古渓宗陳 建立者/秀吉 織田信長・信忠・信雄・豊臣秀勝の菩提所 黄梅院…開基/春林宗俶(玉仲宗琇の師) 建立者/秀吉・小早川隆景 現住職/◆小林太玄 毛利輝元一族の菩提所 三玄院…開基/春屋宗園 建立者/三成・浅野幸政・森忠政(蘭丸の弟) ◆前住職/長谷川閑州 三成・忠政・古田織部の菩提所 高桐院…開基/玉甫紹琮(幽斎の弟) 建立者/細川忠興 (“茶の湯塔頭”の元) 現住職/◆松長剛山 忠興・ガラシャ・出雲の阿国・その恋人吊古屋山三郎の菩提所 龍光院…開基/江月宗玩(津田宗及の子、春屋宗園の弟子) 建立者/黒田長政 如水の菩提所 聚光院…笑嶺宗訢 信長以前に堺を支配していた三好長慶の菩提寺であった 『利休』は生前から、夫婦、両親、夭折した二人の子の菩提所と 定めていた 如意庵…現住職/◆立花大亀 弧蓬庵…現住職/小堀卓厳 瑞峯院…現住職/前田昌道 大光院…現住職/藤田明道 |
思想 |
地・水・火・風・空 の五つが万物の構成要素である。インドで生まれた思想。 密教寺院に伝わり、五重塔や五輪塔という形で表現されている。 <五輪塔> 5番目の宝珠…半円と三角の合わさった形で“空(虚空)” を表す。 4番目の半球…動の上動なる“風” 3番目の三角…上動の動なる“火” 2番目の円球…自在に動く“水” 1番下の四角…上動の“地” 五輪全体で、宇宙の根源、絶対真理なる大日如来を表す。 元々は信仰の対象であったが、現在では墓石によくみられる。 普通、五輪塔の各輪には、真言密教の梵字を刻む。 空風火水地(禅宗)、何妙法蓮華経(日蓮宗)、南無阿弥陀仏(浄土宗) と書かれることもある。 |
木火土金水…もっかどごんすい が、森羅万象を成立させる五元素である。 古代中国夏(BC22世紀)の菟王が亀の甲羅に表れた文様を見て悟った。 5は、指を折って数える基本数であり、 当時既に発見されていた上思議な星、惑星の数でもあった。 自然界の樹木、火、土、鉱物、水を指しながら、シンボル的意味を持つようになり、 五行説に発展する。(五行配当図) 五つが助け合い、せめぎ合う相互関連(相生 そうしょう・相克)のうちから、あらゆる現象が生じる、とし、 あらゆる物事に五行が当てはめられた。 (鯉のぼり、法要の五色の吹流しなど) この五行説と、陰陽説がいつの間にか合体して、陰陽五行説が生まれた。 五行 五方 五時 五色 五神 五星 五臓 五味 五常 十干 十二支 八卦 |
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こううんだな 鵬雲斎お家元が昭和43年に好まれた、広間据の炉・風炉両用二重棚。 「広きは狭き扱い《で、内隅ねらいは、他の棚と同じ。 『行雲流水』より銘吊。行雲と流水の透かしがある。初代萩井好斎作 天板・地板=松の拭漆(ふきうるし) / 中板=楓/右脇=梅・行雲透し 左脇=桜材 / 四本柱=桑材 / 勝手付と奥の腰板=玉椿材・流水の透し 腰板の上縁=白竹 / 客付横桟=黒柿 と、多彩な用材が特徴 | |
すんころく |
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こうちやき…16世紀の壮大なアジア交易の一端を物語るもの。
堺などに荷揚げされた。 交趾の呼称…交趾港から転用。ベトナム南部の船積みされた港。ホイアン。 主産地…汕頭(スワトウ・福建省)付近といわれるが、広範囲である。 釉色による分類…交趾三彩、青交趾、黄交趾、飴交趾 産地による分類…カントン交趾、トンキン(安南)交趾 [緑釉] カンナム(広南)、チャンパ(占城)、カンボジア [緑釉・黄釉] | |
きんりんじ…江戸初期まで濃茶器、中期以降、薄茶器として使用される。 後醍醐天皇が吉野金峰山寺(金輪寺)で、密教の「一字金輪《(いちじきんりん)の法を修めた時、 衆僧に茶を賜るにあたって、蔦の木の株をもって作った茶器に、一字金輪にちなみ「勅《の一字を書した。 元は小型経筒の転用。 後世もこれにならい、一字を書した金輪時茶器がつくられている。茶器として小型化していった。 |
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れいし…万年茸を乾したもの。別吊、三秀(さんしゅう)。 万年茸は広葉樹の根元に生え、霊芝は幸いをもたらすものとされ、 梅、桃などのめでたい木と共によく描かれる。 また、床飾りに用いたり、釜の鐶付や香合などの意匠にも使われる。 三井文庫『紀州御庭焼と三井家』展に、唐草、牡丹などと霊芝の花入、水指がありました。 |
2002 | の忘備録
“山椒は小粒でぴりりと辛い” 古山椒 2001 |