これは、ミューが入院した時の記録である。
「頭痛」
小さい頃から頭が重いという症状はあった。
しかしこれが病気とは思ってみなかったが・・・。
入院3〜4ヶ月前から時たまくる頭痛とめまいに苦しめ苦しめられていた。
いつか病院でもいこうかなあと軽く思っていたが、頭痛なんてありふれた症状。
会社の同僚が不幸にも交通事故にあった。怪我はほとんどしていなかったのだが、
MRIを撮るということなので少しだけうらやましかった。
ならば私も撮ってみるかっていう軽い考えで病院に行った。
「MRI」
MRIとは、細胞等の水素原子に強い磁気の与えて体内を鮮明に記録する機器。
とても大きくて密閉感たっぷりの機器。まるで壁のような機器に人が一人入る程度の
丸い穴がある。その中に入って検査を受けるわけだ。
中では、機器が強い磁気によりきしむ音が鳴るのだが、かなり音は大きく
工事現場の音をスピーカーで鳴らされているような感じだ。
検査時間は私の場合は15分〜20分くらい。ただ動かないで寝ているだけ。
「キアリ奇形Chiari malformationと
脊髄空洞症syringomyelia」
検査を受けた結果・・・。
医師「んー、頭は問題ないね。血管も丈夫だね。」
ミュー「あ、そうなんですか・。よかったです。」
医師「んーでもね、首に問題があるね〜・・・。」
ミュー「問題ですか?大変なんですか?」
医師「ん。大変でもないよ。麻痺は起きるけどね。」
ミュー「大変じゃないですか!!」
医師「死には至らないからね」
ミュー「うぐっ・・・」
キアリ奇形という脳の奇形で先天性の物と後天性の物があるらしいのですが
私の場合は先天性らしく小脳の一部が脊柱管内に落ち込んでしまい
脊髄内に空洞(水)を形成する慢性進行性の疾患だったのです。
つまり小脳が脊髄に流れる脳脊髄液の出入り口を封鎖してしまい
頸椎に水がたまって神経を圧迫している訳です。
近年のMRIの復仇により発見された比較的新しい病気です。
手のしびれ、温度感覚の麻痺、手の不快感、咳き込んだり血圧が上がる時に
後頭部に痛みを発するのも特徴とのこと。
病状が進行すると、腕から手にかけて筋肉が萎縮してしまい
まったく動かなくなってしまうので手術が必要となるわけなんです。