ここは、Macintoshな生活についてのひとりごと2002年

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2002.12.31 VX2000だと高性能すぎるのか

弟に夏の旅行のビデオを編集したテープを渡そうと思って、忘れていた。正月に会うことになるのでもういちどiMovieからテープに落とし直すことにした。iMovieのデータはテープへのダビングが終わるとヤノのFirewireHDにバックアップしてある。

ところが書き出し中に、画像がブロックノイズだらけで、とぎれとぎれになり、音声もブツブツ切れる。そう言えばこういうことあったヶ。パスポートサイズのDVカメラを借りて作業したときは、そんなことなかったが、DCR-VX2000を借りたときはこういうことがあった。結局パスポートサイズのDVカメラで作業したんだっけか。忘れた。

今回使ったDVカメラのDCR-VX2000は、民生用DVカメラの最高峰。カメラ側のデータ精度が高いので、Macが送り出すスピードとカメラが受けとるべきデータ量にズレがあるのだろうか。OSXだとダメで、OS9なら大丈夫だったけ?

たしかFirewireHDからDVカメラにデータ転送できないのは、古いバージョンのFirewire機能拡張だったよね。OS9以前でも2.7バージョンならいけるはず。

ハードディスク上でデータが細切れになっているためだろうか。それならノートン先生に断片化を解消してもらおっと。

いろいろ試してみたが、結局はどれもダメだった。

結局、解決できずに夜明けを迎えるハメに。

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2002.11.11 スイッチピープル

WindowsからMacに乗り換えた人たちのことを、アップルはそう呼んで、ここ1ヶ月ばかりはWebやTVCMに出演させている。オーディションがあったらしいが、どうも胡散臭い。菊地桃子さんなど、スイッチした理由が頻繁にフリーズするからとおっしゃっていますが、私に言わせれれば、いや恐らく多くの古くからのMacユーザは、Macのほうがそれ以上にフリーズしやすいと思っているハズです。

でもWebに登場するスイッチピープルは口を揃えて、MacOS X(10.2?)にしてからといものフリーズしたことがないとおっしゃる。

研究室にあるPowerMacG4/733は、MacOS Xにしてからも頻繁にフリーズする。虹色カーソルが周り放しはまだ軽症のほうで、ほんとうによくカーネルパニックになる。もっとも研究室のPM_G4には実験的なソフトをたくさんインストしてあるので、それが原因なのかもしれない。

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2002.10.13 MacOSX10.2インストール

MacOSX10.2が届いた。8/24に発売されて以来、アップルルームなのどのWebサイトを見ていると、トラブル情報も多いが、それにも増して新しい機能に魅力的なものが多いので、早く使ってみたかった。

まず研究室のG4/733(Degital Audio)にインストールしてみたが、ウィンドウまわりが高速になったのが確認できた。それ以上は使い込んでいないので分からない。自宅のG3/500(増強G3ベージュ)ではどうだろう。

G3ベージュのスペックは以下の通り。
G3/500MHz(Sonnet製CPUアップグレードZIFカード装着)
ATI製REDEON PRO for MAC Edition(PCI)
内蔵HD 4GB(純正IDE MacOSX10.1.5)
内蔵HD 60GB(StrageFighter経由のIBM製ATA、8GB:MacOS9.2.2、52GB:Data&Backup用)
外付HD 80GB(FireWire接続ヤノ電器製 MacOS8.6;ムービーバックアップ)
外付HD 8GB(SCSI接続IOデータ製 MacOS8.6;iMacの旧HDのバックアップ)
外付HD 40GB(SCSI接続IOデータ製 MacOS9.2;バックアップ)
外付HD 6.4GB(SCSI接続メルコ製 MacOS8.6;普段は非接続、内容忘れた)
外付CDR SCSI接続リコーMP7040SE(4倍速) 
外付MD 640MB SCSI接続オリンパス製
USB&FireWireコンボカード(PCI)
スキャナー エプソンGT7000U(USB)
プリンタ エプソンLP-2000(シリアル接続)
モデム メルコ製56Kbps
MIDI音源 MU500(ヤマハ製、USB接続)

こうして列挙してみると、SCSI接続がおおいなあ。旧機種のアップグレードじゃないと使いこなせない古い周辺機器ばかりだ。OSXまではSCSIカード(PCI)を使って快適なHD環境だったが、OSXではドライバがないため、内蔵のSCSIインターフェースを使っている。おかげでSCSI接続のHDは、バックアップ用に成り下がった。

内蔵の4GBはMacOS X 10.1.5をインストールしてある。手狭だったので、最小限のアプリケーションしかおいていない。追加したアプリケーションやデータは内蔵60GBのデータエリアに入れて使用していた。ウイルスチェックとかが結構面倒だか、実用上はほとんど支障がない。

内蔵60GBのHDを購入したおりに、もともとStrageFighterについていた20GBのディスク(IBM製ATA)と60GBHDを入れ替えた。両方とも接続すればよいのだがマウンターがなかったからだ。余った20BGBを純正4GBと入れ替えてみた。が、うまく行かなかった。StrageFighterの取説にはフォーマットがちがうので純正のIDEに接続すると再フォーマットが必要と書いてあったように思う。が、以前換装しようとしたときにそのまま認識した。一応MacOSXをインストしてある。うまく行かなかったというのは、起動が不安定だったのだ。起動できずに他のディスクから起動したりした。G3ベージュの古い仕様と新しいハードディスクの仕様があわないのだろうとあきらめた。

それで20GBはiMacの内蔵6GBと入れ替えようとしたが、iMacをカミさん&子供用にしたので、容量もそんなにいらないとおもってやめた。容量が足りなくなってから換装しようと思って放置してある。

今回の作業は、G3ベージュの純正内蔵HDを20GBに換装する作業に再挑戦することから始まった。

内蔵4GBの内容を60GBに丸ごとコピーして抜き出した。残念ながらG3ベージュはもともとの内蔵HDの最初の8GBまでのパーティションにMacOSXのシステムがないと起動できない。だからまるごと他のHDにコピーして起動しようとしてもできないのだ。だからこれは必要なファイルを新しいハードディスクに戻すための措置。20GBに入れて、とりあえずOS9で起動。というかOS9でしか起動するディスクがなくなった。

MacOS X 10.2のディスクを入れて、インストール開始。トラブル情報では、アップデートインストールで不具合が結構でているので、クリーンインストールをする。ディスクもフォーマットし直して、まっさらの状態にインストール。はたして起動できるかどうか心配だったが、問題なく終了。

起動して使ってみると、起動が速い。またウインドウが開くのも速い。でもウインドウが閉じたり開いたりするときに軌跡が見える。ちょっとG3/500では無理をしているような気がする。それともビデオカードのドライバかな。いちばん目立ったのは、ユーザーのホームディレクトリにあるフォルダ名がすべて日本語になっていたこと。

10.2.1アップデータがあるのでさっそくインスト。10.2.1にしたおかげで使えなくなった機能があったりする報告もあるけど、おおかたはバグフィックスされているのでこういうアップデータは早速インストする。

それからiTunes3.01。せっかくアップデートしていても、10.2のインストとともに3.0バージョンに戻る。クリーンインストールだから仕方ない。ついでにiPod1.2.1も。

とりあえず、これで一応不具合の解消されたジャガーの誕生。起動が早くなったのは、ジャガーだけではくハードディスク換装の影響もあると思うが、とりあえず快適なOS X環境となった。

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2002.8.30 ロズウェルのMac

昨日のNHK「ロズウェル」は、「奥様は魔女」のパロディ版。吹き替えでは、パロディの出演者の声音が昔の「奥様は魔女」風だったが、オリジナル音声はどうだったのだろう。ところで、ジェシーの友人が深夜に歌う鼻歌は「かわいい魔女ジミー」のハズ。わたし的には「かわいい魔女ジミー」のほうがすきだったなあ。おへそだしてたからかな。
ところで「奥様は魔女」のサマンサは、20年くらい前にマクビティビスケットのCMに出演していたことがある。そのときのエピソードとして有名だが、CM出演の交渉に訪米したスタッフは、太ったサマンサをみてCMの企画をあきらめかけた。しかしサマンサは数ヶ月待ってほしいといい、見事にもとのイメージどおりに減量したそうだ。おかげで昔のままのサマンサがCMに出演した。役者ってすごいなあ、と思った。

さて、ロズウェル本編では、Macが大量に登場した。まず、ジェシーの友人の記者が使用しているのがPowerBookG3( おそらくPismo)、マイケルが「これ最新の?」と聞くと「いや、ちょっと古いやつ」と答えるのがいい。ジェシーの法律事務所には、2台のG4 Cube! さらにマックスのお父さんは、PowerBookG4(バージョン不明)。矢継ぎ早に出てきました。

これまでも、FBI捜査官トポルスキーがPismoを使っていたし、死んだアレックスが使っていたのはPowerBookG4、UFOセンターのブロディが使っているがG4 Cube、マックスが使っているのはiMacだった。

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2002.8.24 ジャガー

ジャガーが発売された。MacOS X 10.2バージョンのこと。巷では大人気で、予約販売や、発売開始イベントなども行われた。といってもMacユーザの間だけの話で、世間一般からは無視されているのが現状でしょう。

開発コードネームがジャガーだったので、新しいバージョンの宣伝にもジャガー柄が使われている。個人的には好きでない。アクアをイメージしたMacOS Xのイメージとジャガーはどうも折り合いがつかない。

新機能は150以上にのぼるらしい。だから14800円という定価は、1機能につき100円だとすると割安感があるそうだ。でも高いなあ。つい最近10.1.3を買ったばかりなのに、アップグレードパスは用意されなかった。

MacOS Xは、ジャガーによって初めてUNIXベースらしいOSの体裁を整えてきたかのように思える。以前、10.1になったときもそう思ったが、その後すぐに10.1.5までアップデートされつづけた実態をみると、不具合だらけの未完成OSだったのだ。

10.0β版の有償配布から1年でようやくまともなOSとなったOS Xという印象がある。ジャガーの登場には、さらに約1年かかった。これからが、アップルの正念場かもしれない。本格的なサーバ環境の運用ができるUNIXをベースにしながら、従来のユーザインターフェースを損なわないウィンドウシステム。

個人的にはまだ不安定要素が多そうなので、しばらく様子をみたい。マシンが古いし。

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2002.5.4 古いMacをおじいちゃんちへ

iMacを修理して、ママと子供たちの共有マシンにしたので、古いMacが1台余った状態になった。亮佑マシンとして中古で1万円くらいで買ったPowerMac7100/66だ。当初、近くの児童文化センターに譲ろうかなどとママと話していたが、結局、それを伏尾台のおじいちゃんちに持っていくことにした。

亮佑が好き放題にいじりまくっていたので、ゴミのようなファイル類がたくさんできている。それをきれいに掃除して、OS8.6をインストしなおして、とか作業していると、約束の1時をすぎてしまいそうになった。7100だとインストの時間もiMacの倍くらいはかかるということを忘れていた。

結局、持って行ってから作業をするつもりで、必要なCDをかき集めて伏尾台に持っていった。

それにしても、7100なんて5〜6年前の機種なのに、スタンドアローンでワープロや住所録などにはまだまだ十分使える。インターネットでの画像表示はさすがに遅いが、PhotoShopなどの画像処理ではそんなに遅さを感じない。

これでまたMacユーザが増えました。

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2002.5.3 Macの優位性ってなんだろう

最近Windowsの設定にも関わっていると、Macの優位性って何だろうと思い始めた。Adobe社と組んで、WYSIWYG(What You See Is What You Get)といううたい文句でポストスクリプトプリンターと一緒になって売り出し始め、印刷業界の標準マシンとして定着させ、DTPという分野を切り開き、デザイン業界においてWindowsに優位性を持っていたMacintoshには、コンピュータをデザインの道具として使うという思想や文化、あるいはユーザーのコミュニティにすごく魅力があった。

それが今や、Mac用のすぐれたソフトウエアはすべてWindowsでも使えるようになっているし、マシンの性能も優劣はない。OSの設計思想に文化の違いを感じるが、アプリケーションレベルでの操作方法は同じだ。

MacOSXというあたらしいOSに至っては、多国籍言語を同時に扱うことができ、フォントの取り扱いに神経を配っているわりには、印刷できるプリンターが少ないなど、新しいWindowsのOSに比して問題が多い。UNIXをベースにしたマルチタスクOSということだが、そんなことはWindowsではとっくに実現している。

それでも、個人で使い続けるぶんには、そんなこと考えなくてもよい。筐体のデザインは優れているし、OSのマンマシンインターフェースの設計思想も優れているし、実際Macのほうが直感的で使いやすいなど、良いところがいっぱいあるからだ。しかしそれは、好みの問題ともいえるだろう。

MacをつかってCAD・CG教育をしていると、Windowsでも出来ることをわざわざMacを使って教えるという意義を考えないといけない。以前はMacが主流でした、なんてことは言い訳にしかならない。そこでは個人的な好みは通用しない。

使い勝手や設計思想が悪くても、iMovie、iPhoto、iDVD、iTunesなどに代表されるMac特有のiアプリと呼ばれるソフトと同じ事ができるソフトはWindowsの世界にはわんさとある。実際、大阪で開催されたiWeekというMacのお祭りで、日本のアップル社の社長が、SONYのVAIOとの操作性や性能の比較を行ったそうだが、ソフトはSONYが提供しているものだったそうだ。

設計につかうCADシステムなど、ふつうMacのシステムなんて導入しているところはない。一番便利になると思われる確認申請業務等に使えるソフトがVectorWorksくらいしかないからだ。Macを導入している建築設計事務所は、おそらくほとんどVectorWorksを使っている。CADはJIS規格にもとづいた設計図が作成できるシステムじゃないとダメだってことだ。

CGの世界でも、WindowsNTというOSがデュアルプロセッサをサポートしたときからワークステーション用のソフトがWindowsNT用に移植され、その時点でMacの優位性はなくなった。最近ではMayaのような高度なCGソフトが、Windows版のほうが先に発売されるなど、CGデザインの分野でもMacの存在意義は薄い。

Macintoshって、これからどうなんだろう。

MacOSXを使い始めて、MacそのものがUNIXの世界に一気に突き進んでいる気がする。UNIXのソフトがMacで使えるようになってきているということ。そのとき感じるのは、LinuxやUNIXの知識があれば、MacOSXの機能をもっと徹底的に使いこなすことができるということ。となると、MacOSXのライバルはUNIXなのだろうか。UNIXマシンとして、UNIXの試算を引き継ぐパーソナルマシンとして、これからのMacの進むべき道があるのだろうか。

 

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2002.3.23 iMacの修理とオークション相場

壊れていたiMacをやっと修理に出した。
サポートのおねえさんが根堀葉堀きくのはサポートセンターのマニュアルがあるからだろう。こちらはAppleのホームページをとことこん調べ尽くして解析しているので、アナログビデオボードの故障ということがわかっているだけに、マニュアル通りの電話の対応はうざったい。
翌日に運送会社が取りに来ることになった。
しばらく音沙汰なし。
郵送で見積書が送られてきた。アナログビデオボードの交換で2万9千円。
税込みで30450円。梱包代や送料はこのなかに含まれている。
さっそく夜中に修理依頼のファックスを入れる。3/12付けでおくっている。
するとすぐにiMacが送り戻されてきた。見積が来るまでよりずっと短期間だった。
3/13付けの 修理記録票が添付されていた。 修理依頼受付日は2/26になっている。

昨年の5月12日に故障して以来、放置していたが10ヶ月ぶりに復活したことになる。

今日、ヤフーオークションで初代iMacの価格を調べてみた。驚いたことにジャンク扱いなら5〜6千円で出品されている。ちょっとした不具合のあるもので1万円。完動品でも2万円。ここらまではノークレームノーリターンだが、3万円以上になるともう少し親切。故障を修理するより安かったかもしれない。

年末くらいにしらべたところでは、初代iMacはだいたい4万円くらいだった。かなり値下がりしている。中古で4万円で、保証なしなら修理するほうがましとおもった。しかし1万円未満なら話はべつだ。
ただ、初代iMacはアナログビデオボードの故障という爆弾を抱えている。一度修理済みでないかぎり、おなじ故障が発生する可能性は高い。

こうなるとキャンディカラーiMacも安くなっているはず。欲しかったストロベリーで調べてみると、相場は4〜5万円。G3/400でFirewire付き。この価格帯だと、iMac用のCPUアクセラレータ(Firewire付)が4万円強ということと比べると、iMac/400のほうがいい。おなじく以前にしらべたときは7万円以上していた。

(追記:020503)
4月30日、修理費用の請求を誤って8万5050円としてしまったと、アップルのカスタマーセンターから電話がかかってきた。まだカード会社からの請求書が届いていないので確かめようもないが、口座引き落とし日が毎月10日だと確認すると、それまでに差額をアップルから振り込んでくれるらしい。

今度はその差額を間違えて多めに振り込んでくれらいいのだけど。

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2002.01.14 MACLIFE廃刊

Macintosh雑誌の老舗、MACLIFEが廃刊となった。残念だが、時の流れを感じる。ひとつの役目を終えた老兵が立ち去る姿にも似ている。

Macに出会った頃は、数少ないMac関連の雑誌だった。DTP関連の記事が多かったように思うが、全体としてMacintoshを使うことの文化を紹介し、牽引していくかのような強い主張が感じられ、記事内容にも信頼があった。

日経MACが発行された頃はまだ元気があったMACLIFEだったが、しだいにAppleへの迎合が多くなった。無批判に新製品を受け入れる。スティーブ・ジョブスが復帰した以降はとくにその傾向が強くなったように思う。提灯記事は要らない。提灯記事の内容ならアップルのホームページを読めば分かる。提灯記事は、新製品紹介の文面にも増えはじめた。つまり執筆者の層が変わってきたのだろう。

そういえば、自分のことを「筆者は」と称する文章が多くなっている。パソコン関連雑誌のこの手の文章は、大嫌いだ。安物の衒学的な技術者に、この手の文章が多い。どうして「私は」と書けないのだろうか。おそらく「わたし的には」と通ずるところがあるのでは。強く自己主張できないくせに、自分のことは言っておきたい。だから「筆者」とカモフラージュして、文章の中だけの自分を演じる。そんなところかなあ。それはさておき。

いつのまにかMac雑誌は増えた。iMacの登場以来、初心者向けと称して増えたのかもしれない。しかし内容のないそれらのいくつかは次第に姿を消した。似たり寄ったりの雑誌は要らない。ところがもっとも信頼を寄せていた日経MACも廃刊になった。辛口のビジネスユーザー向けのMac雑誌は一般受けしないからだ。そのときに感じたのは、Macユーザはすでに雑誌に頼らず、Webで情報収集しているということだった。

日経MACは、一時期雑誌の内容を発売前からWebに載せていた。定期購読者にとっては、Web版に掲載されていない連載記事くらいしか読むべきところがなくなった。それを批判したら、定期購読者用サービスも提供していると返事がきた。しかしそれは、ただ単にWebページが検索できるだけのサービスだった。その後、なぜかWeb版の記事量は減った。雑誌との差別化を図るためだろう。しかしそれは逆方向の判断だったと思う。紙媒体はやめてもWebページは拡充すべきだった。

MACLIFEの休刊もそれに近いだろう。MACの文化はすでに定着し、一部のパワーユーザーが初心者を牽引している。パワーユーザーには、昔ながらのMacの文化が根付いている。それぞれのパワーユーザが提供しているサイトを見れば、必要な情報は雑誌以上に詳しく書いてある。Macを使うための情報をそこから得るとき、Macユーザの文化そのものにも触れ、自然とMacコミュニティの一員となっていくのかもしれない。

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2002.01.08 新iMacはいい!

新しいiMacが発表された。かっこいい。これでCubeの復活はなくなった。PIXER初のCGアニメーションのデッキスタンドを思わせるデザイン。機能的かつ美しい。ただ液晶の支柱が本体と接続する部分の強度が心配。第一印象での難点はそのくらい。今回のデザインは、初代iMacがCRTモニタのなかにコンピュータを埋め込んだのと同様の発想で、液晶パネルとコンピュータをどうやって一体化するかという課題だったことが分かる。

すでに他社が行ってきたデザインでは、古くはCRTモニタにキーボードで蓋をするようなデザインのワープロ(書院など)をそのまま継承したかのようなデザインのソーテックの卓上パソコン。一応液晶モニタ採用の半携帯タイプだが、デザイン的にも機能的にも優れているとは言いがたい。あれならノートパソコンでいいじゃないと思う。

また、液晶モニタのスタンド部分にHDやCDを搭載したエプソン。液晶一体型とはいえ、どうみてもダサイ。昔のエプソンPC286のキーボード一体型のパソコンを思い出す。しかし、たしかゲートウエイだったと思うが、液晶背面にCD挿入部をもった局面多様デザインの液晶一体型パソコンがあった。あれはかっこ良かった。でもあまりヒットしなかった。Winユーザーにデザインは不要なのか。

いずれにしても、液晶モニタ一体型のデザインは、最新のSONYでさえノートパソコンを立てたようなデザインにしか行き着かなかったのだ。SONYはソーテックの二の舞いを恐れて新型iMac発表前に自社のデザインを発表したのだが、そんなことをする必要もなかった。

新iMacをみると、スタンドの台座にあたる本体部分が、デザインのバランス上はおおきすぎるような気がする。しかしハードディスクやCDを埋め込むためのスペースを確保するためには、あれだけの大きさにならざるを得ないのだろう。逆にいえば、あれほど大きな半球で被うという芸当を思い付くところがアップルのデザインなのだろう。
おそらくあの筐体(台座)の大きさだと、17インチ液晶をつけるとバランスがとれるような気がするが、旧iMacで17インチバージョンをつくらなかったのと同様に、iMacには17インチ液晶は必要ないのかもしれない。

液晶パネルを支える銀色のアームは、電気スタンドの安っぽいアームと比べるととても高級感がある。白いボディと白い液晶(背面)とを接続する部材として、それ以上のデザイン要素があり、ずっしりとした存在感がある。このアームによって、iMacはまるで生き物のような躍動感を得ているのでないか。

全体としてこれ以上のぜい肉は削げないだろうと思わせるシンプルさのなかに、機能的かつデザイン的な美しさを伴っている点で、コンピュータというよりインテリアデザインのセンスを感じる。つまり、iMacは初代からの伝統として、家具としてのデザインをすっかり自分のものにしたという印象だ。

初代Macのモニタ一体型のコンパクトな筐体は、パソコンというより高級ステーショナリとしてのステータスというイメージがあった。初代iMacはそれを継承し、みじかな文房具というイメージで、リビングやダイニングにおいても違和感のないパソコンになった。そして今、新iMacによって、ふたたびインテリアとしての高級感を醸し出す

Cubeがその省スペース性において高級ステーショナリの印象を与えたが、新iMacをみているとそのコンセプトもいかされている。

Cubeは電源ボックスが別途必要なことや配線がいっぱいあることなどから机の上がきれいすっきりとはならず、初期不良も重なって、成功しなかったが、新iMacの登場によって二度と復活することはないだろう。昨年春にCubeのプロジェクトチームが解散したが、新iMacのデザインが並行して進んでいた事実を考えると、デザインとしてiMacはすでにその時点で決定的だったと思われる。実際、Cubeチーム解散のときのコメントに、今度のデザインをみれば驚く、とかなんとか言っていたように思う。

とにかく、文句無しでかっこいい。ほしい。

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