TOTAL3D NX4(ビデオカード)
TOTAL3D NX4はいわゆる2D/3Dのビデオカードです。TOTAL3Dには液晶シャッターの3Dメガネと対応ゲームがバンドルされ、サウンドを3Dにするカードがセットになった「TOTAL3D」とこれらの物が別売になって安くなった「TOTAL3D NX4」があります。載っているチップはVeriteと言うチップでボード自体の性能は一緒ですので以降TOTAL3DあるいはVeriteと書いていきます。
さて、3Dカードといって思いつくのはやっぱりVoodooチップを使った物を思い浮かべる人が多いでしょう。確かにVoodooは今や3Dカードの地位を確立した感がありますし、実際性能も高いです。しかし、私の大好きなICR2やNASCAR2はVeriteチップ専用に特化して作られています。つまりVoodooカードがあってもICR2やNASCAR2にはなんの意味もなさないのです。
では、実際にはどの程度の差があるのかと言うと、
ICR2
条件
1.フルテクスチャー、フルオブジェクト
2.ライバルカー 31台
3.DRAWING 前32台後ろ10台
4.HEARD 7
5.AUSTRALIA シングルレース 最後尾スタート
6.アンチエイリアス OFF
7.ミラーオプションFull
一応私が普段遊ぶのに使っている仕様です。6番のアンチエイリアスはデフォルトではONで、確かに入っているとギザギザ感が無くなって綺麗に見えるのですが、スタート直後とかはかなり重くてきついので普段はOFFです。7番ミラーオプションFullと言うのはミラーにもオブジェクトが映り、またテクスチャーも貼られている状態です。なお、6.7番はTOTAL3D版でしか選べないオプションだと思います。
この状態でのだいたいの結果は下の通りです。
TOTAL3D使用時 | TOTAL3D未使用時 | |
スタート直後の最低フレーム | 26fps | 14fps |
一周目のだいたいの平均フレーム | 27fps〜30fps | 20fps前後 |
NASCAR2の方ですが、こちらも比べてみたいのですが、残念ながらフレームレートの表示の仕方が分かりません。取り説にはShow
counterをONにすればフレームレートが画面に表示されると書いてあるのですが、少なくとも私のNASCAR2にはその項目自体がありません。
そんなわけで、はっきりしたことを書くことは出来ません。一つの方法として全てのテクスチャーをAUTOにして走らせてテクスチャーの違いをスクリーンショットで紹介するという方法も無くは無いのですが、RENDITIONモードだとなぜかスクリーンショットがとれないんです。そんなわけでICR2のようなはっきりとした結果は書けませんが、ICR2の結果で分かるとおりかなりの違いがあることは間違いないです。
普段私はfpsの設定を下27fps、上30fpsで、ほとんどのテクスチャーをAUTOにしていますが普通に走っている分にはほとんどテクスチャーがはずれたことを実感することはありません。 ただし、F1やF2等を押して順位を表示させたりするとかなり重くなりイエローコーション中など混んだときに使うと結構はずれます。後はリプレイ時はほとんどのテクスチャーがはずれてしまいますね。TOTAL3Dを使っていても。
それから、TOTAL3Dを使用した場合、フレームレートの向上だけでなく、テクスチャーに様々なエフェクトがかかり、グラフィック自体も大分変わった感じになります。ちょっと大げさすぎると思いますがPSとN64のテクスチャーの違いと言った感じです。
以上の点から、ICR2とNASCAR2が好きで好きでたまらないと言う人には是非すすめたいTOTAL3Dだったんですが、今はちょっと待ちかもしれません。と言うのも、TOTAL3Dに載っているVeriteV1000Lの後継チップV2200がそろそろリリースされるのではと言う話なんです。それがいつになるのか、また、その製品にVerite用ICR2が付属するのかどうかなど全く分からない状態です。(現状ではVerite用ICR2はバンドル品以外ないと思う。つまりお店でソフトだけ購入は出来ないはず。) そんなわけで、どうも判断しにくいところではあります。一応TOTAL3DNX4ならICR2がバンドルされて2万円弱で買えます。ICR2が6000円ぐらいと考えるとビデオカードが14000円くらいと言う計算になりますでしょうか。 もし、明日新製品が出てもとにかく今日Verite版ICR2がやりたいんだ。って人は買っても良いんじゃないでしょうか。ただし、2Dの性能は極平凡なものだと思います。Direct3DもVoodooにはかないません。つまり、メリットはICR2とNASCAR2が快適になる。ほとんどこれだけでしょうか。 それでも私は十二分に満足出来ましたけどね。
また、V2200の情報でも入りましたら日記の方にでも書いていこうかと思っています。
最後に、簡単な設定の話を。TOTAL3DにはCDの中にt3dutil.EXEと言うファイルが入っています。これを使ってVGAでの転送速度やVerite使用時のリフレッシュレートを変えたりすることが出来ます。
具体的にはt3dutil.exeにパスが通った状態で、DOSプロンプトから T3DUTIL.EXE
/R(n) n=1〜17の数字。で、リフレッシュレートをかえることが出来ます。モニターによって出せる範囲が違うと思うのでとりあえず T3DUTIL.EXE
/?と打ち込み、数字とリフレッシュレートの関係を見てから数値を決めると良いでしょう。
それから、t3dutil.exe /M(n) n=1〜3の数字。で、VGAでの転送速度をかえられるようです。詳しいことはさっぱり分かりません。ただし、デフォルトだと3Dベンチが異様に遅かったりしますが、3に設定すると結構普通のスピードになります。
で、わざわざ一回一回設定するのは面倒だと思うので、これらの設定はAutoexec.batに書き込んでしまうことをお奨めします。具体的にはt3dutil.exeをHDにコピーする。どこでも良いですが、例えばCのルートディレクトリにコピーしたとしたらAUTOEXEC.BATに
C:\T3DUTIL.EXE /M(n) /R(n)
と書き込んでおけば、起動するたびに自分で設定する必要は無くなります。
以上、私の分かる範囲でのTOTAL3Dの紹介でした。ホームページ立ち上げ時からずっと「近日公開予定」のままでしたが、やっと作ることが出来ました。しかし、なにぶんほとんど独学なので違っている部分があるかもしれませんが、もしそんなところがありましたら是非ご指摘下さい。メールはこちらまで。