つるの取付 その1

 持ち手部分につるの中心となる桧材を取り付けます。
11.png持ち手部分と木型をガムテープで仮に裏表共張り合わせます。
桧材は、作業の30分位前に裏表共#100程度の紙やすりをかけ、風呂の湯に浮かべ曲げ易くします。特にrのきつい所は、あらかじめ手で曲げ癖を付けておくと良いでしょう。

持ち手の木端の部分を水で濡らし、木工ボンドを塗ります。桧材を空間木型ともち手に巻き付け、均一に力がかかるように平ゴムを巻いて行きます。
巻き付ける力は軽くでよく、木型との間で隙間がでなければokです。
乾くと縮まりますので、強く巻き付けすぎると、後で木型を抜く時に苦労します。 木工ボンドがはみ出たら、ぬらした布で拭き取ります。
 木型の厚さより桧材の幅が広いときは強く締め付けると桧材が丸まってしまいます。理想は木型の厚さより幾分ひのき材の方が狭い状態です。
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1時間程度放置してから、一度平ゴムを外し接着状態を確認します。この時隙間ができてしまっていたら、木工ボンドを隙間に入れ再度平ゴムで締め付けます。
あとはしばらく乾燥させ、適当な時期に平ゴムを外し完全に乾燥させます。


つるの取付 その2
基本的な方法は前項のその1と同じです。 12.png
ただし今度は接着する長さが長いので、こし大変ですす。 外周には厚さ1.5mmのひのき材を使用しています。杢の良い方を表にし、裏面に紙やすりをかけぬらします。木型に巻いた方の面もぬらし木工ボンドを付け張り合わせます。 平ゴムで巻いた後1時間くらいで一度ほどいて確認するのは前の工程と同じです。乾燥が済んだら端部にあまったひのき材をのこぎりで切り落としておきます。


削 り

13.png  内側から木型を取り外します。木型の出番はここで終わりです。
持ち手の端部とつるの内側の残りの部分を鉄やすりで削ります。方法は【持ち手の切り出し】と同様です。
 鋸を使って削りたい円弧の部分に櫛のように切込を入れ、それを折ることで取り除いて行きます。その後、鉄やすりで削って望みの形状を作ります。
紙やすり#100を円筒形の物に巻き付け切削面を整えます。


つるの取付 その3

 内側にさらに1枚桧材を付けます。これは、持ち手に近い方の径を大きくしたいのと強度を増すためです。
形状的にこのような制約が無い場合は、好きなもち手形状作って、厚めの桧を2枚つるをまわすという作り方も出来ます。