木型つくり 02.png
 バルサを切って、空間木型の取れるだけの大きさの板状の物を作ります。そこそこの大きさの物でバルサ一本(900mm)の長さで取れました。

大きさを考えながら3分割に切断し、木端に木工ボンドを付け張り合わせます。平らな所で合わせ、補強のためホチキスで裏表とも固定します。

03.png

乾いた後で、型紙を乗せて形を写し取ります。鋸で1〜2mmの余裕を残して切るべし。
時間はかかりますがここで多く切っておく事で、鉋かけの時間を短縮するポイントです。



 板を下に置き木型をうかせ、鉋を台に付けた状態で削って行きます。 04.png

このようにする事で、削る面を直角に削る事が出来ます。特に持ち手用板材と空間木型が接する所は、直角になるように注意しましょう。

板目によって削りやすい方向と、削りにくい方向があります。適宜裏返して仕上げます。

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 紙やすりを木片に付け、鉋かけと同要領で滑らかに仕上げます。#100→#320→#600程度で良いでしょう。 やすりかけの最後に、バリを取る程度に面取りを行います。

つるを巻く部分ははみ出たボンドが着きやすく、つると空間木型がくっ付き易いので、適当な塗料で塗装をかけておくと完璧です(特にエッジ)。


持ち手の切り出し
06.png  木型と同様に板材に、型紙から大きさを写し取ります。基本的な方法は前項の【木型つくり】と同じです。
ただし木型は凸形状に切断整形するのに対し、持ち手部分は凹形だと思いますので厄介です。
木型に接する所と逆の端部は後工程で削りますのでそのままにしておきます。

凹部の切断は糸のこ盤やジグソーがあれば簡単です。
糸のこや曲線切ドリルなど試しましたが、切れる所まで鋸で切り、残った部分は木工用の甲丸やすりで削ってしまうのが一番早いです。

08.png 07.png このやすりは驚くほどぐんぐん削れてしまいます。ただやすりの目が荒いため、注意して削っても向こう側が割れやすいので気を付けましょう。材質によっていろいろ試してみてください。


10.png 09.png そのため 少し斜めに削り 裏返し同様に削り最後に真ん中を削るとうまく行きます。万力等では挟んで削る時には、向こう側にダミー板を重ねて削ればきれいに仕上がります。