地域別イベント解説
【西方地域】〜ヨルド海沿岸地方〜


A ロアーヌ

宿=○ 店=○ 術=なし
詩=× 少=× 放=× 他仲間=ユリアン、ミカエル、モニカ
職=× エージェント=パブ内を歩いている女性

交通手段=オープニング終了後自動的に表示。ミカエル以外では、A-1発生まで宮殿の中には入れない。ユリアン・モニカで駆け落ちすると、A-1発生まで一旦消滅。カタリナは表示されるが、マスカレイドを取り戻すまで街に入れない。
関連地域=a.タフターン山B.ミュルスM.小さな村m.ルーブ山地

<<概要>>

 ロアーヌ侯爵の宮殿がある、この地方の中心地です。当然、ミカエルプレイヤーにとってはホームタウンとなるはず。ただし他の主人公では、立寄ることは少ないかもしれません。ことにカタリナ、モニカそして入隊したユリアンの場合、ストーリー上強制的に入れなくなる時期があります。
 ここでの主要なイベントは、魔貴族ビューネイ関連。これには他の地方から始まる、別なルートも存在しています。どちらでクリアするかは、プレイヤー次第。

<<発生イベント>>

A-ミ
領主の責務
☆ミカエル主人公時の全般的特殊事情

 ミカエルはロアーヌ領主の立場にあるため、通常は勝手に出歩いて冒険を行うことができません。街を出て冒険を行なうためには、宮殿2階の私室に右のドアから入り、影を身代わりに立てて一般人を装う必要があります。

 私室左のベッドのある部屋に行くと、無料で回復ができます。また宮殿内の倉庫(地下室へ降りる階段手前)も自由に利用可能。内容も充実しており、各地の倉庫からでも取り出しは可能です。

 冒険の旅から戻って、再び私室で影と交替すれば、領主モードに復帰。この状態で1階の玉座に座れば、領主としての仕事を行うことができます。

 仕事は大きくふたつに別れます。自発的に行える「施政」は、一種の経営シミュレーション。産業に手を入れたり、民衆の満足度を上げたり、国自体の勢力を拡大したりして、より強力な国家をつくるのが目的となります。

 ほかにも、冒険で役立つ強力な武器・防具を材料なしで開発したり、マスコンを有利にする陣形・戦術の開発、傭兵雇用などもできます。

 攻め込んでくる外敵相手の「マスコンバット」は、ある程度ランダムかつ多彩に発生します。タイミング的には、施政コマンド操作を終了して玉座を離れようとした時に、発生することが多いようです。金で解決できる場合もありますが、倒さない限り何度でも因縁をつけられてしまいますので、なるべく戦って倒しておくべきでしょう。マスコンでの勝利は、国家の発展にもつながります。

 ミカエルの場合、冒険で入手した金の余剰分はすべて、国庫に入ります。各地に点在している銀行が一切利用できないので、財布の中身には注意を怠らないように。
 領主というのも、なかなか大変。でも、その分おいしいところもあるようで。


A-ユ-1
プリンセスガード発足
分岐/入隊するかどうか

 ユリアンの場合、オープニング直後にミカエルからプリンセスガード入隊を依頼されることになります。この選択によるストーリー変化は大きいので、よく考えて答えを選びましょう。

 依頼を断れば宮殿を離れ、他のキャラ同様自由な旅に出発、となります。この場合にはまず、パブに立ち寄って仲間と再会、ある程度のパーティを編成しておくとよいでしょう。以降は、他の平民主人公と同様に、ストーリーが進みます。

 入隊した場合、ひとまず行動範囲が宮殿内に限定されます。いろいろな人に話しかけてみて、自分の置かれた立場を認識しておくと吉。
 ここでモニカに話しかけると、外出の護衛を依頼され、A-ユモ-1、侯女誘拐事件が発生します。


A-ユモ-1
侯女誘拐事件
目的/洞窟からの脱出
分岐/ゴドウィンに会うかどうか

 モニカ主人公の場合、ミカエルに話しかけて外出の許可をもらうと、水辺へお忍びでお出かけ、となります。護衛役としてユリアンも同行することに。

 ここで強制イベント。ユリアンが目を離したすきにモニカがさらわれ、いずこかへと連れ去られてしまいます。ユリアンならモニカを見つけるため、怪しげな洞窟に潜入。モニカならまず自力で、洞窟からの脱出を試みましょう。

 洞窟内は狭いし、敵は少ない。とはいえ一人での戦闘は、なかなかつらいものがあります。ここではなぜか詩人さんがうろついていて、話しかけると仲間にできますので、必要ならスカウトしておきましょう。宝箱は一切ないので、ばりばり先へ進みます。

 モニカは洞窟の一番右にいます。ユリアンで見つけだすと、誘拐事件の首謀者について、情報を教えてくれます。装備を整えて、まずは部屋を出ましょう。幽閉場所から出て左へと進めば脱出、下へ向かうとゴドウィンと対決です。
 モニカの場合、逃げるにしても攻めるにしても、ボスの悪鬼と戦う必要が。この場合、悪鬼とのバトル中に、ユリアンが途中参加で駆けつけます。モニカプレイヤーはオープニングで別れる時、彼の装備を外してしまわないように。

 まっすぐ出口に向かわず、首謀者を求めて奥へと進むと、亡霊系固定敵と戦闘です。このフロアの一番奥にいるのが、ゴドウィン。
 話しかけても戦闘にはなりませんが、モニカとの会話のあと洞窟が崩れ落ちてしまいます。ちゃんと救助隊が来ますから、ご安心を。

 脱出にせよ救出にせよ、クリアするとA-ユモ-2へ。あれこれお世話になった詩人さんとは、ここで一旦お別れです。


A-ユモ-2
定めか、自由か
目的/城を出て、本格的な冒険を始める
分岐/縁談を受けるかどうか

 救出の功労か、護衛のミスはどうやら許されたものの、今度はモニカに嫁入りの話が。縁談のお相手は、なんとツヴァイク公の息子です。

 彼女の場合、会話内の選択肢を選ぶことになります。ミカエルに「はい」と答えると嫁入りになり、ユリアンに「絶っ対イヤ」と答えると駆け落ちできます。それ以外を選べば、何度でも話しかけて選択肢を出すことができるので、ゆっくり決めても構いません。揺れる乙女心を堪能してください。
 ユリアンでは、選択がも少しシビアです。先にミカエルに話しかけてしまうと、自動的に嫁入りが決定し、その護衛をすることに。モニカに先に話しかければ、その時点で駆け落ち決定。有無を言わさず決められてしまうので、ふたりに話しかける前にどうするのかを、まず考えておく必要があります。

 駆け落ちの場合、まずB.ミュルスへ向かい、そこから世界各地への逃避行となります。マップからロアーヌが消え、A-1発生まで出現はしません。

 嫁入りの場合、途中船がモンスターに襲われてしまいます。ユリアンとモニカ、2人でパーティを組み、脱出を図りましょう。ここでの陣形は、ライフシールドが吉。装備を整えて、上の甲板を目指します。船倉に宝箱がありますが、中身は合わせて300オーラム。どうするかはご自由に。
 甲板に出るとヘプトパス×5と戦闘です。パーティの人数が少なく、敵の目つぶし攻撃もあるので回復に留意しましょう。一匹づつ、地道に倒すのが正解かも。
 勝利すると船が沈み、海へと飛び込むふたり。モニカはH.ファルスへ、ユリアンはD.ツヴァイクへと流れつき、放浪の旅が開始。以後どんなに探し求めても、お互いはけして、会うことができません…。

 難破すると、駆け落ちと同様にマップから、一時ロアーヌが消えます。さらにオープニングで行ったC.ポドールイとポドールイの洞窟が消えてしまいます。ユリアンはD-1のイベントクリアで、ポドールイだけを再度表示できるのですが、モニカでは両方とも、二度と復活しません。


A-1
ロアーヌ襲撃
目的/ロアーヌ城内に入る
ビューネイの巣の情報入手
分岐/ビューネイ討伐を受けるかどうか

 ゲートをひとつ閉じてから、どこでもいいからパブで情報を求めると「ロアーヌがビューネイの手下に襲われた」という噂が聞けるようになります。
 ただし、ビューネイのゲート攻略には別の方法が存在します。この方法との兼ね合いにより、

…の場合は要注意。噂がまったく発生しないことも、あります(詳細はm-1)。

 ミカエル以外の主人公の場合、噂を聞いてロアーヌ宮殿を訪ねると初めて、それまで門前払いされていた宮殿内に、入ることが許されます。まずミカエルに会い、ビューネイ討伐の話を聞きましょう。選択肢で「自分が行く」を選ぶと、巣の情報を入手。a.タフターン山で霧の先へと進むこと、そしてa-2a-3のイベントが始められるようになります。
 ただし、タフターン山に登らなくても、ビューネイを倒しゲートを閉じることは可能。…前述のm-1m-2のケースです。

 宮殿内ではミカエル、モニカ、ユリアンを仲間にできます。ミカエルを仲間にしたい場合、討伐の依頼を受けてから再度話しかければ、選択肢が。モニカ、ユリアンには、ただ話しかけるだけでOK。
 ただし、モニカを仲間にした状態でミカエルに話しかけると、無理矢理モニカを外されてしまいます。またミカエルを先に仲間にして、モニカに話しかけても、仲間入りの選択肢は出ません。
 その他、難破を経験したユリアン、モニカの場合、ここでもお互いを見いだすことはできません。またカタリナ主人公では、ユリアンに話しかけても仲間にはできないようです。宮殿内の人物関係は、なかなか錯綜しています。

 ユリアン以外は、一度パーティから外しても宮殿内の同じ場所で、何度でも仲間に入れなおすことができます。ただしビューネイのゲートを閉じて以降は、再び宮殿への立ち入りができなくなりますので、注意しましょう。
 仲間としてのユリアンはちょっと特殊で、一度外れたら最後、ここも含めどこにも姿が見えなくなってしまいます。覚悟して使ってください。


A-1-ミ
ビューネイ軍との戦い
目的/ビューネイの手下を撃退する
影から巣の情報を入手する

 ミカエルの場合には、「ロアーヌ襲撃」の展開が多少異なります。ゲートをひとつ閉じてから領主モードで玉座に座ると、ビューネイ軍来襲の報告が入り、いきなりマスコンに突入。噂ではなく身をもって、襲撃を体験する訳です。
 ここでのマスコンは、モンスターが相手。浮遊モードの敵は沼地の影響を受けませんので、地形に注意しつつ戦う必要があります。「速攻前進」の戦術があると、多少楽になるでしょう。

 このマスコンに負けてしまうと、ロアーヌの街中まで攻め込まれ、ビューネイの精と通常バトル3連闘です。敵は順次数を増やしてくるので、全体攻撃技を用意しておくと吉。スタン攻撃に気をつけさえすれば、力押しでなんとかなります。

 マスコン、通常バトルのどちらかで勝てば、イベントはクリア。影から「ビューネイの巣の所在判明」の報告が聞けるので、タフターン山の霧の先へ進みa-2a-3のイベントにチャレンジしましょう。
 他のキャラと同じように、タフターンではなくm.ルーブ山地へまわり、m-1m-2の方法で攻略することも可能です。

 なお、特殊な条件を満たした場合(ゲートはひとつも閉じていないが魔貴族とは戦っており、かつ別ルート発生の条件をつぶしている)には、このステップなしで「ビューネイの巣発見」の報告が、入る場合もあります。


A-1-カ
カタリナの帰還
分岐/髪を伸ばすかどうか

 さて、カタリナ主人公では、ロアーヌ襲撃の報を聞いても、マスカレイドを入手していない限り街にも入ることができません。まだ持っていなければ、是非とも入手することをおすすめします(V-3参照)。
 マスカレイドを入手していても、倉庫にしまっていたのではダメ。装備しても持ち物に入れても、とにかく持っていくことが誠意の証し、これでようやく宮殿に入り、旧主と再会することができます。

 彼女が主人公の場合、ミカエルの仲間入り選択肢は、依頼を受けた後に言われる「出かけるか」というセリフへの返事となります。仲間にするのなら、ここは「ご一緒」しましょう。

 この時、パーティ人数が6名フルだと、「出かけるか」の代わりに「髪を伸ばさないか」と言われて別な選択肢が。「伸ばします」を選ぶと、オープニングで見せた華麗なドレス姿に、戻ることができます。ただし、「また切らないか」とは決して言われませんので、伸ばす時にはご注意を(笑)。

 なお城内を訪ねず、もうひとつの攻略ルート、m.ルーブ山地経由でゲートをクリアした場合、以後ミカエルと再会することは、できなくなります。


a タフターン山

交通手段=ロアーヌ民家の元山男に話を聞くと、地域マップの右隅に表示。
関連地域=A.ロアーヌm.ルーブ山地

<<発生イベント>>

a-1
あの山を登れ
目的/中間キャンプ設置

 A.ロアーヌで情報を仕入れ、同じ地域マップのタフターン山へ移動したら、ひとまず山の入り口から登っていくとしましょう。
 道がとぎれているところは、ダッシュ操作で段差を登ったり、裂け目を飛び越えたりして進めます。ルートを間違えたり、タイミングがずれたりすると、下に落とされてもう一度登らなければならないことも。
 ここでは、飛んだり跳ねたりの移動を多用することになりますが、飛び越えたとたんにモンスターと遭遇した場合、ダッシュ接触と同じく陣形が乱れます。あらかじめ予測して、動くようにしましょう。

 ロープを登り、稜線をうまいこと飛び越えて目的地に着くと、中間キャンプ設置のセリフが出ます。一度ここまで来ておけば、次からは山の入り口でキャンプまでのショートカットを選べるようになります。
 消耗したパーティは、一度出直すことをお薦めします。

 キャンプから先に進むと、今度は一面の霧。A-1で巣の討伐を引き受けていない限り、どう頑張ってもループしてしまい、進むことはできません。引き受けていれば、ひたすら上に進むだけでOK。a-2のイベントが可能になります。
 ここまでのエリアに宝箱はないので、さくさく進んでしまいましょう。


a-2
霧のむこうには
目的/ビューネイの巣攻略

 A-1で討伐を引き受けて、霧を突破するとたどりつける、タフターン山頂部。
 道をどんどん下り、洞窟に入ったところがビューネイの本拠地。ここまではさすがに鳥系や、蒼龍属性のモンスターが多いようです。

 洞窟内にはあちこちにうごめく穴と、骸骨が転がっています。うろついている獣人・骸骨・悪魔系のモンスターよりも、なにより恐いのがこの赤い穴。
 この穴にうかつに近づくと吸いこまれ、ライフトラップと戦闘になります。催眠で眠らされ、LPを奪われるとかなりつらい。ただし、逆に見切りを狙うこともできます。植物系なので大木断などが有効、冷気系の攻撃にも弱いようです。
 倒すとその穴は動きを止め、踏んでも平気になります…が、ここで注意したいのは、倒したうれしさに穴の上でセーブしてしまわないこと。再開すると穴もライフトラップも復活してしまい、もー大変。

 転がっている骸骨も、無視してはいけません。このダンジョンには宝箱が見当たりませんが、実はこの骸骨の一部が、宝箱のかわりになっているのです。ぱっと見て、おかしな所のある骸骨を調べましょう。アイテムの他、合成術の奥義書も隠されていたりします。
 ここでの基本は、「モンスターより地面に注意して進む」、これです。

 奥へと進むと固定敵が出現します。ビューネイ親衛隊のバード、ドッグ、ベビー三人衆。混乱・睡眠・吸血など、いやらしい攻撃が多い連中です。音波に強い防具や、状態変化を回復する術・アイテムがあるとグッド。こいつらを倒すと、蒼龍の鎧が手に入ります。ただし、持ち物が一杯だともう二度ととれなくなるので、戦闘前にチェックしておきましょう。
 なお、m.ルーブ山地のルートを使用し、先にゲートを閉じていたパーティの場合、後から巣を訪ねてもこの戦闘は経験できず、鎧も手に入りません。他の宝箱だけで我慢するか、もしくは順序を調整して先に攻略するように。

 さらに少し進むとアビスゲートの入り口です。あわてて飛び込む前に、まずは装備、陣形の点検を。この後にはa-3、魔貴族との対決が控えています。


a-3
対決・魔龍公
目的/ビューネイを倒し、ゲート閉鎖

 苦労の末にたどり着いた、タフターン山中のアビスゲート。「中央の光る部分を破壊しよう」とすると、どこからともなく無気味なつぶやきが…身構えるパーティに、ゲートの守護者たる魔龍公・ビューネイが襲いかかります。

 ビューネイ最大の特徴は、「受けたダメージによる3段階変身」です。当初は単独で現れますが、HPを削っていくにつれ部下のベビー、バード、ドッグを合体させ、どんどん強くなっていきます。本体の使う三連撃、尾撃、アースライザーだけでも相当脅威なのに、合体した部下それぞれも、独自の攻撃をしてきやがるからたまらない。

 対処法ですが、まず精神攻撃耐性か、音波耐性のある装備を心掛けましょう。部下三人衆の使う、特殊攻撃への備えです。魔法防御も、なるべく高い方が吉。毒化への対策も欲しいところですが、これはコマンダーの自動回復でも防げます。
 アースライザーは前列1列に有効な攻撃なので、前列配置のキャラが少ない陣形、例えばデザートランスなどが有利でしょう。もちろん、回復は終始怠りなく、というのは基本中の基本。

 攻撃としては、鳥系に効果大のトルネードなども効きますが、蒼龍の地相で自動回復してくることを考えると、他属性の術法か、武器攻撃で攻めたいもの。地面からの攻撃は無効なので、他のできる限り強力な技で対抗しましょう。
 魔貴族唯一の女性形、ということでスクリュードライバーも良さそうですが、合体後は思ったほど大きなダメージは狙えないようです。極力威力の高い技・術を使い、HPを削りとることに専念してください。
 ダメージを与えつづけ、最終形態になるとトリニティブラスター、超高速ナブラなどの激辛攻撃が来ます。ここまで来たら回復、攻撃とも総力戦の構えでいきましょう。この状態から勝利までが一番、長くしんどいバトルになるはずです。

 ビューネイを倒すと、晴れてゲートの破壊・閉鎖となります。パーティはそのままタフターン山登山口に戻され、ゲート閉鎖時の特殊現象(f-4で解説)が起きています。このゲートが4番目に閉じたゲートである場合、t-4で説明しているイベントも発生します。
 以後ビューネイの巣には、ライフトラップ以外のモンスターは出現しなくなります。骸骨宝箱は、以後も回収可能です。

 ビューネイは、別イベントで倒すこともできます。戦闘の難易度としては、そちらの方がやや高め、という感じです。


B ミュルス

宿=○ 店=○ 術=蒼龍
詩=○ 少=× 放=○ 他仲間=なし
職=× エージェント=街中を歩いている金髪の女性

交通手段=ロアーヌのパブで、マスターに情報を求める。
またはオープニングで、トーマスかハリードに同行する。カタリナではロアーヌ出立後、自動的に表示。
ピドナ、ツヴァイクからも船が出ている。
関連地域=F.ピドナD.ツヴァイク

<<概要>>

 ロアーヌ地方の海の玄関。ほとんどの主人公はここから、広い世界に旅立っていくことになります。船の行き先はツヴァイクとピドナですが、オープニング直後のトーマスはピドナのみ、同ハリードはツヴァイクのみが選択可能です。
 街の人々からはゲームの基本知識も少し聞けるので、話しかけておきましょう。詩人に古い詩をリクエストすると、ロアーヌ復興の歴史が聞けますが…ちょっと、注意が必要です。

<<発生イベント>>

B-1
詩人と放浪娘
☆困った仲間たち

 この街以外にもあちこちのパブに出現する、吟遊詩人。話しかけると「一曲いかがですか?」と愛想がいいんですが、パーティ人数がフルでない場合、勝手に仲間に入ってきて、パブで外そうとしても離れてくれない困ったちゃんです。
 さて、彼を外すには一定の条件があります。連れていってゲートをひとつ閉じた直後だけ、パブで外すことが可能なのです。外した後「新しい詩」をリクエストすると、新作の冒険譚を聞かせてくれるおまけつき。

 どうしても途中で外したければ、LPを0にしてしまう手もありますが、武器レベルは全て最初から一定値をキープ(数値は主人公の能力によって上下)しているし、固定装備「詩人のフィドル」でパーティの戦力UPもできるし、技のひらめきも良好と割合、使えるキャラではあります。
 詩だけを聞きたいのなら、6人フルのパーティで話しかければOK。ミュルスの他、N.バンガードM.小さな村のパブでも聞けます。F.ピドナではめずらしく、旧クラウディウス邸に。所在地によって「古い詩」の内容が違うので、ひととおり聞いておくといいかも。

 一方、街中をうろうろしている赤い服の娘。こちらも、ちょっと強引な仲間候補です。パーティに空きのある状態で近づくと勝手にホーミングしてきて、3回目につかまると「ついてく」と無理矢理仲間に。ただし詩人さん同様、空きさえなければ入ってはきません。
 こちらもパブでは外せないキャラですが、外し方は詩人さんより簡単。とある街に行きさえすれば、自動的に抜けてくれます。詳しくはG-2の解説をどうぞ。

 詩人さんと違い、初期の武器経験はほとんどなし。HPもさほど多くないものの、若さ故か成長力は優秀で、特に小剣の才能が高いようです。固定装備「くまちゃん」は冷気に耐性あり。
 彼女は一度外して再び仲間にすると、その都度違う名を名乗ります。しかもそれが必ずお菓子の名前、というところがなんだか、カワイイ。
 ミュルスの他、D.ツヴァイクF.ピドナH.ファルスL.ヤーマスと、あちこちに出没するこの『お菓子娘』、どういうわけかミカエル主人公では、仲間にはできないようです。

(担当/わに100%)

C ポドールイ

宿=○ 店=○ 術=月
詩=× 少=○ 放=× 他仲間=なし
職=× エージェント=一軒家に住む術法屋

交通手段=オープニングイベント時、「ポドールイへの道」を抜けることで到着、以降マップ表示される。
カタリナ、ミカエル、ハリードは、ツヴァイクのトーナメントで優勝するまで行くことはできない。
モニカが主人公で嫁入りを選んだ場合には、難破後にマップ上から消滅し、ポドールイの洞窟・レオニード城とあわせ二度と行けなくなる。
関連地域=D.ツヴァイク

<<概要>>

 特に固有イベントのない街ですが、独特のBGMと風景が大人気。ずっと夜のままの美しい雪景色です。武器防具の品揃えは今一歩。初期装備とさして変わらないから、アイテム以外は購入不要でしょう。
 街の人々の噂は、古城にすむヴァンパイア伯爵レオニード。「伯爵は聖杯を大切にしている」くらいが有益な情報でしょうか。

<<発生イベント>>

C-1
僕にかまわないで!
☆少年の謎

 各地のパブに、結い上げた髪にピンク色の衣装の風変わりな少年がたたずんでいます。話しかけようとしても「僕にかまわないで!」。唯一サラだけが、最初から彼を仲間にいれることができます。ここの他には、D.ツヴァイクI.スタンレーK.モウゼス、それにL.ヤーマスQ.ユーステルムで、見かけることができるはず。

 彼の初期装備は大剣・東方不敗、持っている陣形はスペキュレイション。この陣形は彼以外、ようせいだけしか持っていない貴重なものです。

 サラ以外が主人公の場合は、四魔貴族をすべて倒したあとに仲間にするチャンスがやってきます。最後の四魔貴族を倒す際に、パーティが『5人以下』であるのが条件。ただし、彼を仲間にして育て上げても、それを無に帰すようなショッキングなイベントが起こってしまうので、あまり期待をかけないほうがいいかもしれません。
 この少年に関するイベントはt-4X-2Z-3で解説されています。


c レオニード城

他仲間=レオニード伯爵

交通手段=ポドールイの町の北側に城への登山口がある
関連地域=C.ポドールイD.ツヴァイク

<<概要>>

 ヴァンパイア伯爵レオニードの城。ポドールイの街から1画面北の、雪が振り積もる高台にある、重厚な石造りの古城です。コウモリや精霊といった使用人(人ではないが)が仕えていて、訪問者の案内や、情報の伝達をしています。
 城門が自動的に開閉して来訪者をびっくりさせますが、ハイテク設備ではなく、おおかた内側で力持ちのゾンビあたりがいっしょうけんめい動かしているのではないでしょうか。
 シノン組のオープニングイベントで使われた、入ってすぐ右側の部屋は、それ以降も入れば自動的に回復ができます。上手に利用して冒険の拠点にしましょう。

<<発生イベント>>

c-1
聖杯を求めて
目的/聖杯の入手・レオニードを仲間に
分岐/持ち物欄に余裕があるかどうか

 D-1のイベント、ツヴァイクのトーナメントで優勝すると、ツヴァイク公より「大切な聖杯をヴァンパイアの手元に置いておくことはできない!取り戻すように」と依頼されます。トーナメントに出場できないモニカが主人公では、このイベントに参加できず、聖杯も入手できません。

 城に赴くとすぐに伯爵が出迎えてくれますが、話しかけると「寝室までとりにこい」と、不敵な笑いを残して消えてしまいます。聖杯は、玉座左の入り口からはじまるダンジョンを攻略し、城の最深部まで到達しなければ、手に入らないのです。
 トーマス・エレン・サラ・ユリアン・駆け落ちモニカであれば武闘会イベント以前にも入城は可能ですが、最深部に到達しても巨大な棺桶が無言で出迎えてくれるだけ。聖杯は手に入りません。

 出現モンスターのほとんどが悪魔・亡霊・無機質など。宝箱を護る固定敵にはなかなか手ごわいものが多いので、安易に城に入る前にアンデッド対策をたてておきましょう。術法は光や炎。覚えておきたい技は、小剣技サザンクロス、剣技十文字斬り。お勧めはアンデッド複数に効果があり、カウンターもきかない退魔神剣。これは妖刀龍光の固定技です。

 主な固定敵の攻略です。最初の固定敵はワーバット×5。音波攻撃がイヤですが、術や技を使うまでもなく倒せるでしょう。
 ロトンギアンは毒と体当たりに注意。スタン攻撃が効果的。ドラゴンゾンビ赤×3は高温ガスが強力。熱対策があるとベター。
 モータルゴーストへは斧・棍棒技が効果あり。骸骨相手に槍・小剣は効果が薄いのですが、打撃特性を備える石突き、魔法属性を持つエイミング、ミズチなどの技は有効です。弓ならイド・ブレイク、プラズマショットで。小剣技サザンクロスはクリティカルします。
 意外にてこずるのが無機質系のゼラチナスマター。強力な電撃攻撃にくわえ、打撃系の技(体術・棍棒など)や太陽術がほとんど効きません。防具でカバーしつつ剣や斧で切りつけるか、ギャラクシイなどの強力な合成術で倒しましょう。
 天狼・地狼・人狼の3人(?)組は、3匹そろうと陣形技を繰り出します。うかつに手を出すとカウンター。手前の2匹は倒しても補充されてしまいます。できるだけ先制がとりやすいような陣形をとり、強力な合成術などでまとめてかたづけてしまうか、カウンター不能かつ強力な技(マキ割りダイナミックなど)で、素早く確実に1匹ずつ倒しましょう。

 城内は、ほとんど一本道なので迷うことは少ないでしょう。途中の寄り道にはいくつか宝箱が存在します。空き部屋で燭台やベッドを調べると「ぴょん!」とモンスターが飛び出すことも。
 宝箱で美味しいのは、竜鱗と宵闇のローブ。これだけは取り忘れの無いように。ルーンの杖も1度しか使えないが貴重な全員回復アイテム。残念ながら、嫁入りモニカは、これらのアイテムが事実上入手不能です。もし、どうしても…というならば、オープニングイベント時だけがチャンスですが、ヤミーを倒せるレベルになるためにはどれほどの時間が必要となるのか…あまり現実的ではありません。

 城内を歩いていくと、薄雪の積もる中庭に出ます。ここで『必ず』セーブ!装備品、持ち物、陣形や技のチェック、技ポイントや術ポイントもアイテム等で回復しておくべき。次のドアを開けてすぐに、最強最悪の固定敵、ヤミーが待ちかまえているのです。
 毒をくらい、技や術を封じられる死人ゴケ、全員のHPを大量に奪うぶちかまし、横1列に大ダメージの電撃等々、攻撃をくわえる以前に、気絶を防ぐのに手いっぱいとなるおそれも。おまけにアビス属性を持つため、毎ターンHPを999も自動回復する…なんの予備知識もなく戦闘に突入したならば「こんなヤツ倒せるかぁ〜!」と、コントローラーを放り投げたくなるほど。

 まずは、サンシャインなどの太陽術を唱えアビス属性を打ち消すこと。これでHP回復が止まります。ぶちかましは、体当たりの見切りで回避。アウナス戦などで極意化しておきましょう。死人ゴケは万能薬で回復できますが、コマンダーモードにすれば毎ターン回復し、ステータスも元に戻るのでお勧め。
 あとは最強の技で攻撃ですが、骸骨なのでスカルクラッシュ等の打撃技、アンデッド対策と同じくサザンクロス、技ポイントが少量で済む退魔神剣などが効果的。
 ファイターモードでチャレンジするのならば、回復術は再生光が使えれば、HP回復とステータス回復が兼用できてベスト。各キャラそれぞれ1つくらいは回復方法を確保しておいたほうが安全です。

 ヤミー戦終了後、室内をよく観察しましょう。左手の壁の破れ目から隠し部屋に入れます。宵闇のローブが手にはいるので見逃さないように。

 階段を降り、もう一度中庭に出ると、次の扉の中が伯爵の寝室(ヴァンパイアのベッドだから巨大な棺桶)です。そこでいきなり伯爵に話しかけるのは、ちょっと待った。アイテム欄をチェック。「満」の表示が出てはいませんか?
 実は聖杯を受け取る際に、荷物がいっぱいだと伯爵に「バカ者」よばわりされたあげくに、二度と手に入らなくなってしまうのです。

 手に入れた聖杯は、私物化してしまって構いません。ツヴァイク公に持っていこうにも、トーナメント優勝以降はツヴァイク城には入れませんし。
 聖杯を武器覧に装備すると1ターンごとに技ポイントが1ずつ回復します。長期戦にはありがたいアイテムなのでぜひもらっておきましょう。

 このイベント以降、聖杯を装備するか、持ち物に入れて(倉庫は不可)伯爵に話しかけると仲間にできます。HPは666、LPはゼロ!回復術が一切きかないので、味方のHPを“吸血”するしかないという少々はた迷惑な御仁。
 しかし、宵闇のローブを固定装備、独特の技をもち、攻撃力も高く、毒や混乱といった状態変化が一切無効という強力な個性の持ち主。LPがゼロなので、HPが0になると灰となって戦闘中は回復不能。しかし、戦闘が終わると見事に復活してくれます。さすがはヴァンパイア。

 クリア後も、ヤミーを含め城内の敵は健在です。貴重なレベル上げスポットでしょう。女性形モンスターの集まる部屋では、アールヴ相手に月下美人の収集にチャレンジできます。

(担当/金魚警報)

D ツヴァイク

宿=○ 店=○ 術=白虎
詩=× 少=○ 放=○他仲間=なし
職=× エージェント=右上の家にいる青い服の男

交通手段=ミュルスから船、またはピドナから船(500オーラム)。こちらから乗る場合は無料。
ユリアンで遭難すると、自動的に流れつく。
関連地域=C.ポドールイd.西の森E.キドラント

<<概要>>

 自称「世界一」、ツヴァイク公の治める街です。軍事・武道に熱心な風潮を反映してか、店売りの武器もかなり、強力なラインナップ。
 街を歩いている人々のうち、女性かヒゲの男性に話を聞くと、西の森がマップに出現します。港近くを歩いている老人からは、キドラントの情報。城門を固める兵士はトーナメント参加者を募集しており、パブに立ち寄れば、儲け話も転がっています。

<<発生イベント>>

D-1
ツヴァイク武闘会
目的/トーナメントを勝ち抜き、
ツヴァイク公から依頼を受ける

 ツヴァイク公主宰のバトルトーナメントは、ゲーム序盤から、いつでも好きな時に参加可能。城門前の兵士に話しかけるだけです。ただし、モニカ主人公では縁談とのからみか、参加はできません。

 さっそく兵士に話しかけ、「何それ?」を選んで説明を聞きましょう。「参加する!」を選ぶと、いよいよ闘いの場へ。参加中はメニューが使えないので、事前に装備・技などの準備を怠りなく。
 まず最初に対戦表が表示されるので、組み合わせをよく見ておくこと。参加チームの種類、組み合わせはランダム。相手チーム内のオーダーはいつも一定ですから、対戦チームに応じて戦略を考え、キャラの出場順を決めて下さい。入れ替えたいキャラをカーソルで指定し、決定ボタンで交代させます。セコンドにおいたキャラは、その対戦では出場できません。
 すべてOKなら、キャンセルボタンでバトル、スタート!

 試合は1対1、割とシビアな勝負です。敵を一体倒すと次の敵が出てきますが、この時HPなどは回復しません。各キャラそれぞれに回復方法を持たせておくと安心。敵チームも事情は同じなので、1人目で痛めつけて次のメンバーがとどめ、という戦法も使えます。
 一回戦終わるごとにパーティ丸ごと全回復するので、技/術の残りポイントはあまり気にせず、積極的に攻撃しましょう。

 ひとつのチームを倒すと再び対戦表の表示、出場順の変更と進んでいきます。たとえ全滅して負けても、街の入り口に放り出されるだけでゲームオーバーにはなりません。あわててリセットしないように。
 バトル中は退却も可能です。全員撤退で全滅と同じ結果になるので、対戦表が気にいらない時や、単に無料回復がしたい時に利用しても良いでしょう。
 実はこれをやると、BGMが一時的に変になります(バトルミュージックのままツヴァイクの街中を歩きまわれる)。あまり意味のない小技のひとつ。

 対戦相手はやたら強いチーム、メチャ弱いチームと色とりどり。パーティを鍛えて正攻法で撃破するか、勝てそうな組み合わせを狙って参加するのが、優勝への近道でしょう。見事全部勝ち抜くと、ツヴァイク公自身から賞金1万オーラムとゴールドメダル(装備可能、ただし役には立たない)の授与、そして聖杯奪取を依頼されることに。これでC-1のイベントが、開始できます。
 ミカエル・ハリード・カタリナが主人公の場合、ここで初めて、C.ポドールイがマップ上に表示。残念ながら洞窟の方は、表示されません。

 トーナメントではいくら戦っても、キャラのステータスは上昇しないし、技の極意も得られません。ただし、ひらめいた技や、無刀取りで奪った武器はそのまま残りますので、なかなか有益なスポットではあります。
 特に強敵とのタイマン勝負では、1対1のシチュエーションともあいまって、ひらめきの確率もぐんと上昇。キャラの弱い序盤のうちからこまめに通えば、強力な技もたくさん手に入るはず。ここでひらめいて極意はフィールドで、というのも有効な利用法。

 なお、一度優勝すると、以降は参加できなくなります。技の充実を図るか、イベント進行を取るかは、各自のお好みで。


D-2
珍獣買います
目的/珍獣を売ってお金にする
分岐/値段をどこまでつり上げるか

 街のパブ、カウンターにいるヒゲおやじ。この人に話しかけると、「変な動物を捕まえてきたら買い取ってやる」と言います。なんとも美味しそうな話なので、金欠気味のパーティなら即、トライしたいところ。
 ここで注意。先にE-1のイベントに手をつけてしまうと、このイベントは進行不可能になります。儲け話を見逃したくない人は、順番を考慮して始めるようにしましょう。

 変な動物、といえばピンとくるのがモンスター。でも捕まえられるモンスターなんて、一体どこに…?実は一ヶ所だけ、捕まえられるモンスターがいる場所があります。詳しくはd-2で解説していますから、まず街の人から、d.西の森の情報を聞き出しましょう。

 首尾よくモンスターを捕まえたら、再度おやじに話しかければ、一匹からでも買い取ってくれます。選択肢による交渉で、価格上乗せも可能。
 ただし、値段の交渉は注意して行って下さい。あまり欲張ってつり上げ過ぎるとおやじが怒ってしまい、以後二度と買ってくれなくなります。また、D-3で説明している「守銭奴ポイント」が規定値に達していると、キャラが勝手に交渉を続けてしまい、結局儲けることはできません。とほほ。

 捕まえられるモンスターは、全部で4匹。これを全て処分すると、おやじはパブから消えてしまいます。


D-3
守銭奴ポイント
☆見えないステータス

 上の珍獣売買もそのひとつですが、このゲームでは随所で、金銭的な選択肢が登場します。一見、サイフの中身にしか関係なさそうなこの選択、実はイベント参加の可否を決定することもある、重要な要素を含んでいます。

 ゲーム中で確認することはできませんが、各主人公キャラにはある隠されたステータスが存在しているようです。「守銭奴ポイント」とでも呼ぶべきこの数値は、キャラによって初期値が違い、当然というかハリードが最も高い傾向にあります。そしてゲーム中、キャラにがめつい行動を取らせるごとに、このポイントが加算されていくのです。計算式は、おおむね以下の通り。

・キャラクター別初期値(モニカを0と仮定して計算)
ユリアン[6]トーマス[6]ミカエル[3]ハリード[13]
サラ[6]モニカ[0]エレン[6]カタリナ[6]
・加算条件とポイント

D-2、珍獣売買イベントで売却価格をつり上げる。この時、実際に売らなくても(途中で売るのをやめる、おやじが怒って拒否する)「安い」を選択した回数ごとに1ポイント加算。

i-1、大野盗との対決で金をもらって見逃す。この時、金額はともかく1回見逃すごとに2ポイント加算。戦って倒せば、加算はされない。

N-1、バンガード司令室探索を引き受ける際、報酬を要求。これでまず1ポイント。価格をつり上げると、さらに1ポイント加算。


 この合計ポイントが14を超えた時点で、そのキャラは押しも押されもせぬ「守銭奴」(笑)となり、各種交渉の際、自動的に報酬の要求・金額のつり上げをするようになります。時には相手が怒るかあきれるかして、イベントをクリアできなくなる、なんてことも。該当のケースについては、D-2N-1Q-1を参照して下さい。
 わずか5オーラムの宝箱でも喜ぶモニカは、さすがに初期ポイントが低過ぎ。はたしてお金の価値が解ってるのかどうか…逆に守銭奴までわずかにあと1ポイントとは、ハリード、恐るべし(笑)。


D-4
ひき逃げだぁ〜!
☆ナハトズィーガー目撃

 E.キドラントでねずみの親玉を退治した後、ツヴァイクを訪れると、いきなり妙な車にパーティがひき潰されることが。突然でびっくらこいちゃいますが、HPやLPに別状はないので、心配はいりません。この時期になると、d.西の森でも同様の現象が見られるはずです。

 いくら影響がないといっても、毎回毎回キャラがべったんこ、というのはどうにもわずらわしい。そんな悩みを持つあなたは、是非西の森の天才を訪ねて下さい。ストーリー本編には関係しないものの、なかなか愉快で手応えのあるイベントにトライできます。
 攻略については、d-4で解説しています。


d 西の森

交通手段=ツヴァイクの街中を歩いている、女性もしくはヒゲの男に話を聞く。
関連地域=D.ツヴァイクE.キドラント

<<発生イベント>>

d-1
その名はきょ・う・じゅ 目的/教授に逢う

 D.ツヴァイクでの情報入手後、同じ地域マップの左下にカーソルを合わせると表示される、西の森。獣系の敵がうろつくこの森の奥には、立派な館が建っています。
 どうやらここが、噂の「天才」の住居のようです。

 館に入ってみると、女性がひとり。話しかけるとその正体が…ここでの珍妙なセリフと、爆笑のテーマソングは秀逸!直後の主人公のセリフも、男女により微妙に違っておもしろいので、必見です。
 あきれはてて帰ろうとすると、今度は逃げたペットの回収を、強引に頼まれることに。d-2のイベントが、開始できるという訳です。
 そうそう、奥に扉が見えますが、今はまだ入れません。d-4のイベントを、どうぞお楽しみに。

 実にもって個性的なキャラ、きょうじゅ。残念ながらパーティメンバーに加えることはできませんが、トレードで彼女を自社の傘下に納めると、楽しいかけひき技で協力してくれます。これ、費用はかかるけど強力。


d-2
ペットをつかまえて
目的/教授のペット捕獲
分岐/持ち主に返すか、売るか

 d-1で無理矢理依頼されてしまった、教授のペット探し。クリア必須イベントではないので無視しても構いませんが、まあ探すだけ探してみますか。
 全部で4匹いる、との話ですが、そういえば周囲の森の中に、なんか場違いな精霊系の敵が4体…。そう、それが目的のペットたち。倒せば捕まえたことになるので、さっそく取り掛かるとしましょう。

 4匹のうち3匹までは、それほど困った相手でもない筈。マコは体術が得意なものの、HPは割と低めです。バーニィも似たようなタイプですが、凝視やサクションを使う分、いやらしい。奇面草はHPが高く、ステータス異常攻撃が悩みの種…とはいえいずれも攻撃量自体は低いので、まめに回復すればOKでしょう。
 もっとも残る一匹、ムクチャーだけには注意が必要です。HPはやけに高いし、攻撃も高温ガス、尾撃などきびしいものばかり。こちらにも、ある程度の実力が必要になるはずです。最初の1ターンはのんきに寝ているので、先行して強力な攻撃を叩きこみ、HPを削っておくと多少、楽になるかも。

 捕まえたペットは、そのまま教授に返すことも、D-2のイベントで金に換えることもできます。一匹捕まえるごとに処分するようにして、一部は売り、一部は返すということもできますが、d-3の情報は4匹全部返してあげないと、聞くことができませんので注意。
 とはいえ、情報がなくてもアイテムの方はもらえますので、守銭奴ポイントを気にする必要がなければ、売る方がお得といえるかもしれません。


d-3
アルジャーノンはいずこ
目的/情報およびねこいらず入手

 d-2で捕まえたペットをすべて教授に返してあげると、熱いキッスのお礼がもらえます。それはまあいいとして、聞けばなんと他にもまだ、逃げたペットがいるとのこと。やれやれ。
 森の中には見当たらなかったし、捕まえてくれとも言われないので、ほっとしているあなた。…残念というか安心というか、アルジャーノンに出逢うチャンスは、ちゃ〜んと残されてます。彼(?)に逢いたい人はE.キドラントに向かい、E-1のイベントを試してみましょう。

 え?強くて歯が立たない?…う〜ん、やっぱそういう時は、元の飼い主にお願いしてみるしかないですね。一応なんかもらったけど、使い方が解らないって時は、e-2の解説を読んでください。


d-4
術戦車大作戦
目的/ナハトズィーガー攻略

 D-4同様、西の森でも交通事故が多発しはじめたので、とにかく館を訪ねてみると…おやおや、いつもの場所に教授がいないぞ?ここは早速部屋の奥、「ひみつのお部屋」への扉をくぐってみるべし。
 館の地下は、怪しげな研究室。悩める彼女の話を聞いてやれば、暴走マシンの正体が判明します。当の開発者を持ち上げて元気を出させ、もう1台のマシンを入手して倒しましょう。

 マシンのある部屋の扉を開けると、自動的に術戦車バトルに突入です。ここではパーティメンバーのうち、戦闘時にコマンド入力が先になる順に、3名が選ばれて搭乗することになります。扉を開ける前にメニューを開き、陣形確認・順列変更をしておくと吉。

 敵戦車は三位一体型。本体・ナハトズィーガーの毒霧、パーツ・ヒッツェカノネの高温ガスなど、全体攻撃を多用してきます。接近時には、体当たりでスタンさせられることもあるので、間合いには要注意。熱・毒への対抗装備があると、だいぶ楽になります。
 なおこのバトルでは、気絶したキャラは車から転落、戦線離脱してしまいますので、こまめな回復も絶対必要です。

 狙うのはまず本体。こいつさえ倒せばOKなので、他は無視して攻撃します。ナーデルカノネはHPが低く倒しやすいのですが、攻撃自体はあまり怖くないし、ヒッツェは本体よりHPが高く、効率的ではありません。
 参加キャラの分担を分け、攻撃を受けたら回復役キャラが対処、その合間に攻撃役キャラが、がんがん本体を叩くのが正攻法。リヒトズィーガーでの攻撃は、あまりあてになりません。体当たりはこちらにもダメージがありますし、技が届くよう時折「エンジン全開」で、距離を保つくらいでいいでしょう。

 ナハト本体のHPがなくなれば、崖から落っこちて戦闘終了。クリアしてもこれといった特典はないので、毎回轢かれるのがうざったくなければ放っておいても構いません。しかし、このバトルのBGMはなかなか、かっこ良い。一度は聞いておいて欲しいものです。


E キドラント

宿=○店=○術=なし
詩=×少=×放=×他仲間=ポール
職=×エージェント=町長

交通手段=ツヴァイクで街の老人に話を聞くか、ユーステルムより船。
関連地域=d.西の森e.いけにえの穴i.野盗の巣窟

<<概要>>

 寒冷地に近い、小さな街です。住民は皆毛皮で縁取った衣類をまとい、店で目立つのも下着類の品揃え。近年は洞窟に巣食ったモンスターにほとほと、手を焼いているようです。中にはここでの生活に嫌気がさして、旅立つ若者も。
 街の奥、画面右上の家には町長が住んでいます。右下、水辺の家には、恋人の帰りを待ちつづける少女の姿が…。
 フィールド左、立て看板のある先に進むと船着き場。ここからは、ユーステルムへの船が出ています。

<<発生イベント>>

E-1
町長の依頼
目的/いけにえの穴へ行く
分岐/依頼を受けるか、断るか

 ゲートをひとつも閉じていない状態で、この街の人に話しかけると「怪物のことは町長に聞いてくれ」という情報が聞けます。
 それではと町長を訪ねてみると、即座に怪物退治を依頼されます。引き受けてしまえばOKなんですが、その前にちょっと待って。先にこのイベントを始めてしまうと、D-2d-2のイベントがクリアできなくなります。よく考えてから始めて下さい。
 またトレード進行中は、町長がエージェントモードになっており、この会話は出てきません。トレードを終了させれば、元に戻るのですが。…なかなか、開始のタイミングが微妙なところです。

 依頼を引き受けると、e-1のイベント開始。以後いけにえの穴がずっと、マップ表示されるようになります。一旦は断っても、問題が解決するまでは話しかける度に依頼されますので、安心してください。
 なお、お礼の話は、あてにしない方がいいです。タダ働きになることを、覚悟しましょう。


E-2
ささやかな願い
目的/ゲート1つ閉鎖後、ポールを仲間に

 村の右、水辺に建つ小さな家には、ニーナという娘が住んでいます。彼女は街を出ていった恋人・ポールの消息を求めているようです。
 既にi.野盗の巣窟に行ったことがあるパーティなら、もう彼に逢っているかもしれません。このあたりの条件により、彼女との会話は微妙に変わります。
 まあいずれにしろ、世の中には「知らない方がいいこと」というのが、あるようで…。

 そのポールですが、ゲートをひとつ封鎖した後、この家に戻ってきているはずです。以前に逢った/逢わないにかかわらず、ここで仲間に加えることができます。男性キャラでは珍しく弓を得意とし、器用さ、体力もあるので使い勝手もなかなかです。
 「冒険者にあこがれ」ているそうなので、同行させてやるのもよいでしょう。もっとも、ようやく幸せになった(?)ニーナから彼を奪い去るのは、ちょっと申し訳ない気もしますが…。


e いけにえの穴

交通手段=キドラント町長の依頼を受ける
関連地域=d.西の森E.キドラント

<<発生イベント>>

e-1
ねずみの群れ
目的/洞窟攻略、そして脱出

 E-1で町長の依頼を受けると、有無を言わさず連れてこられる洞窟の入り口。早速中に入り、奥へと進もうとすると、いきなり町長が扉をふさぎ、中に閉じ込められてしまいます。…う、裏切り者〜!
 現時点では効果はないものの、とりあえず扉に向かって、必ず文句を言っておきましょう。あとあと、脱出のために必要となります。

 扉の傍で待っていても、外へ出られる訳でもなし。仕方ないので奥へと進みます。ここは昆虫系、無機質系、蛇系、ゾンビ系など、モンスターにはことかかない場所。障害物が多くエンカウントしやすいので、注意しながら行きましょう。
 小部屋になっている場所では、首を寝違えた骸骨を見つけることができます。すかさずAボタンでチェックすれば、アイテム入手。なにしろ報酬があてにならないので、取らなきゃ損です。
 この洞窟にはクリア後でも入れるので、回収を後回しにしてもOK。ただし、手に入る宝自体、さほど強力&珍しいものでもないので、後半に入手してもあまり、ありがたみはないでしょう。

 一番奥、ザコ敵の徘徊していない場所まで来ると、セリフが出ます。この先にどうやら、問題の「怪物」がいるようで…さらに奥へと進む前に、装備や陣形をチェックしておくこと。
 怪物の正体は、なんとネズミの群れ。HPが高い上に攻撃できる箇所が分散しているので、実に戦いにくい相手です。攻撃パターンは割合単調ですが、ラットフィーバーは複数キャラにダメージのいやらしい技。
 強力な全体攻撃技か、ある程度の実力がないと、この時点で倒すのはむつかしいかもしれません。

 強いパーティならそのまま倒してしまってもいいですが、まだ歯がたたないようであれば、ここはいさぎよく退却を。雪辱のチャンスは、まだあります。
 再び敵がうようよする中を、洞窟の入り口まで戻りましょう。閉じ込められた時点で町長に文句を言っておいた場合には、ニーナが扉を開け、外へ出してくれます。
 再戦、そして攻略の方法については、e-2を参照して下さい。


e-2
ニーナを救え!
目的/アルジャーノンを倒す

 e-1で退却・脱出を果たした後、再度キドラントを訪ねると、なんと今度はニーナが身代わりにいけにえにされた、という話が。放っておく訳にはいきません、いざ、救出に向かいましょう。

 とはいえ、前回の対戦でもうこりごり…という人は、まずd.西の森の教授を訪ねて下さい。ネズミ怪物発生の原因は、d-3で噂を聞くことのできる、逃げた教授のペットなのです。
 以前に噂を聞いていなくても、この状態で話しかけさえすれば、教授が特効薬(?)ねこいらずをくれます。これは特に装備しなくても、持ち物に入れておけば大丈夫。途中間違って、ごみ箱に捨てたりしないように。

 準備が整ったら、マップで再度いけにえの穴へ突入です。前回同様最奥部へと進み、ネズミの群れ…というかアルジャーノンと、文字どおりの決戦。
 今回はねこいらずの効果で、ターン終了毎に敵の攻撃ポイントに数値が出るはず。99の部分はネズミなので無視しても構いません、ダメージ0のところに集中攻撃をかけてみましょう。そここそが、ねこいらずが効かないボス・アルジャーノンの居場所なのです。
 前回とは違い、ここでは退却できませんので絶対に倒してください。無論、全体攻撃でゴリ押しでもいい。アルジャーノンのHPが尽きるか、“ねこいらずダメージ”でネズミの方が全滅すると戦闘は終了。ニーナと感動の再会です。

 この一連のイベント、実はポールを仲間にした状態でも挑戦できますが、セリフなどが一切変わらないため、かなり違和感のある展開になります。興味のある方は、試してみてください。
 また、先にi-2のイベントを済ませるなどして、既にポールがキドラントに戻っていると、彼が自ら解決してくれちゃいます…愛って強いのね(笑)。『私はネズミが大嫌いなんだ〜』という方は、一任しちゃってもいいでしょう。

(担当/わに100%)