地域別イベント解説
【西方地域】〜静海沿岸地方〜


J ウィルミントン

宿=○ 店=○ 術=なし
詩=× 少=× 放=× 他仲間=フルブライト23世
職=○ エージェント=橋の上にいる女の子

交通手段=ピドナより船(100オーラム)のみ。
関連地域=世界各地(トレード関連)

<<概要>>

 豪商フルブライト商会の本拠地である、商業の街です。が、近年は他社の攻勢に押されてか、やや活気に乏しいきらいが…。
 港に近い高台に、フルブライトの自宅兼道具屋。ここの販売品はさすがに上等。奥の扉の先には1stトレードをクリアした後、入れるようになります。
 ここではトレード発生以外、特筆すべきイベントはありません。これをやらないパーティの場合、せいぜい買物に立寄るくらいが関の山かも。

<<発生イベント>>

J-1
ドフォーレを叩く
目的/2回目のトレード
フルブライトを仲間に

 F-4でトレードに成功したパーティなら、フルブライトからのお誘いを受けているはず。早速自宅を訪ねてみましょう。ここからはトーマスがいなくても、別に構いません。

 それまで入れなかった扉をくぐり、彼を見つけて話しかけると選択肢が。ここで「仲間にする」を選ぶと、太陽・白虎の術に長け、鳳天舞の陣を持つフルブライトをパーティに加入させられます。初期装備のツイスターも、なかなか強力な非売品であるだけに、お得です。
 ただし、彼が仲間にいる状態では、新たなトレードは発生しません。彼との会話で「商売の話」を選択しなければ、商戦に身を投じることはできないのです。一度引き受けてから仲間にすることも、彼を連れてトレードを行なうこともできますから、まずこちらを選んでおきましょう。

 ここでの目的は悪徳商人・ドフォーレをなんとかすること。具体的には、相手の主要物件を買収で切り崩し、商会の足腰を立たなくしてしまえばよいのです。
 確実に進めるなら、まずはランキング1位を目指しましょう。前回のトレード終了時点で所有していた物件・資金を元手に、新たな優良物件をこつこつと買収していくのがおすすめです。
 今回は同盟コマンドが使えるようになり、必要に応じて資金を要求できるのがうれしいところ。ただし同盟傘下の物件に手を出すと、以後この資金はまわしてもらえなくなります。表示マークに注意して控えればOKですが、ある程度手持ち資金が拡大したなら、思い切って同盟破棄、本社まるごと抱え込んでしまっても大丈夫。結果に影響はありません。
 かけひき技、グループ技も色々とひらめいて、充分に体力がついたらいよいよ正面対決。ドフォーレ所有の優良物件を、攻略にかかりましょう。

 ここでは、いきなり本社を買収する前に、周辺の物件を切り崩していくのが吉。すんなり入手できればなによりですが、たとえ競り落せそうにない状況になったとしても、まだチャンスはあります。
 相手が多額の金をつんできた時点で、「あきらめる」コマンドを使えば、こちらの支出は最低限に抑えられます。逆に敵の資金力は落ちているはずなので、すかさず攻めれば次は、幾分楽なはず。

 相手の収入を減らし、出費をかさませる。こちらはその逆を狙うようにすれば、勝利はおのずから見えてくるもの。禁制品の『運び屋』であるドフォーレ海運を買収できれば、目的達成です。パーティにフルブライトがいる状態でも、報酬1万オーラムが手に入ります。


J-2
打倒アビスリーグ
目的/3回目、最後のトレード
分岐/F-6のイベントが済んだかどうか

 J-1のイベントで、めでたくドフォーレ商会を自社の軍門に下すと、次のトレードを開始できるようになります。今回のお相手は、その名もズバリ「アビスリーグ」。いよいよ経済戦争も、大詰めの予感…。
 今回もまた、トレードの開始はフルブライトと「商売の話」をすることから始まります。彼がパーティにいる場合は、一旦外して会話するように。

 基本戦略は、ドフォーレ買収の場合とほぼ同じですが、この時点では買収できる物件も限られている上、手持ち物件への攻撃も多くなるはず。いかにして自分の牙城を守るか、ということも重要になってきます。
 また、アビスリーグはその名のとおり、アビスの魔物の強力な後ろ楯を持っています。それだけに資金力も豊富、さらに通常の物件が持たない、特殊なかけひき技をも使います。こちらも相当の覚悟で、臨む必要があるでしょう。

 最終目的は、アビスリーグ傘下の物件すべてを買収、報酬1万オーラムをもらうことなんですが、ここに一点の落し穴が。
 F-6のイベントをクリアしてしまったパーティの場合、以後はV.神王の塔でのトレードが、できなくなっているはず…実はここにも、アビスリーグに参加している物件が存在します。よってこの場合、事前にその物件を手に入れていない限り、イベントクリアは事実上、不可能ということになるのです。
 トーマス主人公の場合、ここをクリアできるかどうかで、エンディングが変化してしまいます。特に気をつけて、トライしてください。


K モウゼス

宿=○ 店=○ 術=太陽、月、玄武(北のみ)、朱鳥(南のみ)
詩=× 少=○ 放=× 他仲間=ウンディーネ
職=× エージェント=北の倉庫にいる男

交通手段=バンガードで街の老婆に話を聞く。殺人事件発生中と発進後は聞けない。
または、バンガード司令室発見後、キャプテンに術士招集を依頼される。
関連地域=N.バンガード

<<概要>>

 運河により南北に分れた街で、北には宿屋と術士ウンディーネの館、南には同ボルカノの館と、店・パブが存在します。倉庫も一応ありますが、アイテムの出し入れは不可。店ではここでしか買えない、火星の砂を売っています。
 運河上の橋の上には、古い井戸が。パブに立ち寄れば、この井戸についての古い言い伝え、現在の術士たちのいさかいなどについて、聞くことができます。
 術ショップはイベント開始まで、使用不可。またふたつの地術は、場合によって買えなくなることもあります。

<<発生イベント>>

K-1
南北の争い
目的/術士の争いを解決する
分岐/どちらに味方するか、中立か

 ふたつに分れた街でまず目につくのが、それぞれに構えられた大きな館。いかにもなにかありそうなのですが、入るのはちょっと後回しにして、まずは他の場所を見てまわるのを、おすすめします。
 街の南北をつなぐ橋を渡ろうとしても、色違いの術士が番をしていて、通してくれません。パブを訪ねてみると、重要な情報が。中心部の井戸に隠されたお宝を巡って、2人の術士が住み着き、争っているとの噂です。
 …先程の大きな館は、どうやら彼らそれぞれの住いのようで。

 どちらの館でも、中に入るといきなり、弟子または手下の術士たちに襲われてしまいます。北のウンディーネの館ではブロンズマギ、南のボルカノの館ではクリプトマギが、パーティを待ち受けているのです。いずれも複数で向かってくるので、魔法攻撃に気をつけながら、一体づつ着実に倒しましょう。
 こいつらを倒すと、御大の術士が登場、話に割ってはいります。パーティの強さを見込まれ、対立する術士を倒して欲しい、との依頼をされることに。

 どちらの依頼も受けていなければ、何度でもトライできる選択ですが、安易に引き受ける前に、よく考える必要があります…実は、この街の井戸をめぐる一連のイベント、クリアの方法がなんと、4種類もあるのです。

 まず南北どちらかの術士に荷担し、他方を拒否して倒す場合(K-2K-3いずれか一方)。この時、倒した術士は以後一切、登場しません。報酬の後金はもらえるものの、以後も井戸に入ることはできず、宝は残った術士が独り占め。プレイヤーの手には、入らなくなってしまいます。
 次に、両方の依頼を受けてしまう場合(K-2K-3を経てK-4)。油断させて館内で不意打ち、ふたりとも倒してしまうと、以後はどちらも姿を消し、井戸のガードも消えうせます。後金はフイになりますが、ゆっくりと攻略、宝の入手も可能です。
 さらにここで術士を倒さず、先に井戸に直行してガードをごまかし攻略(K-4のみ)、という方法も。このケースのみ、どちらの術士も街に残りますが…。

 いずれのケースでも、N-4で必要な術士招集は可能ですし、街にもさほど大きな変化はありません。受けた場合、2000オーラムの前金をくれるのは、双方共通。
 考慮すべきは、ウンディーネは残っていれば仲間になるが、払う後金は5000オーラム、ボルカノは残しても仲間にならないが、後金はちょっと多く6000オーラム、ということでしょうか。
 また生き残った術士からは、それぞれの得意な地術が購入できます。イベントクリア後は1階の入れなかった扉が開き、訪ねるのが楽になりますからどんどん利用しましょう。

 以降に、各ケースでの詳しい攻略を述べます。どれにするかは、お好みで。


K-2
ボルカノを討つ
目的/館攻略、ボルカノを倒す

 K-1でウンディーネの依頼を受け、なおかつボルカノの依頼を拒んだ場合、彼に面会すると自動的に「倒しにきた」と宣戦布告。御大が姿を消すまで、しばし行動がとれなくなります。
 逃げる相手を追いかけようとすると、手下の術士たちがうろつき始め、接触するとクリプトマギとの戦闘。けい惑の砂による火炎攻撃もイヤだけど、結構HPが高いのが困り者。今回は3体セットで出てきますから、技をがんがん叩き込むか、上手く避けながら進んでください。

 依頼を両方受けていれば、宣戦布告はなし。手下も別にうろつかないので、彼のいる最上階まで楽にたどりつけます。

 階段を昇っていく途中、奥に部屋のある階に出ます。この部屋の宝箱には、炎獣の革とガードリングが。番人の手下を倒して入手、装備しておくと、ボス戦が多少楽になるでしょう。攻略後にあらためて、取りにきてもいいです。
 さらに昇るとボルカノの部屋がある階に出ます。彼に話しかけて、戦闘開始。宣戦布告をしていない場合、「いまここで戦う」かどうかの、選択ができます。

 アイテムに頼る弟子たちと違い、ボルカノ本人は強力な術の遣い手。朱鳥術の効果はいずれも高く、特にファイアウォールでの全体攻撃が恐怖です。パーティの魔法防御がなってないと、かなり苦しい相手。増援を呼ばないというのが、せめてもの救いかも。
 やはり直接攻撃が有効なのですが、セルフバーニングでカウンターを食らうのがいちばん恐ろしい。音波・熱に対する防御を講じ、タイミングを図りつつ慎重に技をきめてください。

 ここでの戦闘に勝利すると、館は無人となり、太陽・月術を売るショップも使えなくなります。片方の依頼のみ受けていたのなら、後金をしっかりもらっておきましょう。このあたりは、どちらの館でも同じ。


K-3
ウンディーネを討つ
目的/館攻略、ウンディーネに勝利する

 ウンディーネの場合も、基本はボルカノと同様。イベントの開始方法はK-2を参照してください。ただし、ここで襲ってくる弟子は、シルバーマギとなります。合成術を封じるため、早めに頭数を減らしましょう。体力が低めなので、こちらも術でお返しするよりは、ガンガン叩きまくるのが吉。

 彼女の館は、ある意味ボルカノより始末が悪いかも。うろつく弟子どもをかわしながら、各部屋の床に並んだ四角いマットを踏み、ワープして進む必要があります。
 最短コースは、1階から階段を上がった部屋で下のマットを踏み、すぐに階段を上がること。ここで階段を上がらずに下のマット、右のマットと進むと、宝箱のある部屋にたどりつきます。中身は魔女の瞳と、湖水のローブ。割とレアな品目なので、しっかり回収しましょう。クリア後に来ても、まあ取れますが。

 階段を上がってたどり着いたら、いよいよウンディーネと戦闘です。なんと彼女は、弟子のゴールドマギ3体を前面にたて、コマンダーバトルを仕掛けてきます。ご本人と直接戦うことは、ここではできません。
 例によって合成術がやっかいなので、やはり頭数を減らすのが先決。今回は、単独で使ってくる術法にも、威力があるので注意。で、やっぱり武器攻撃が効果的のようです。
 手下を倒すと戦闘は終了。以後ウンディーネの姿は、どこにも見られなくなります。

 玄武術士の招集は、生き残ったどちらかの術士に相談すればOK。両方倒していなくなっちゃった場合は、街に残った弟子の術士に頼めば、人数をそろえてくれるので安心です。


K-4
井戸の底には
目的/井戸に潜入、魔王の盾入手
分岐/術士ふたりを倒したかどうか

 K-1で双方の依頼を受けた場合のみ、入ることのできる死者の井戸。術士をいずれも倒していれば、見張りがいなくなって自由に入れますが、倒さずに来た場合には、まず彼らにどいてもらう必要があります。

 パブのマスターの話を聞いていれば、依頼を受けた術士配下の見張りは、話しかけるだけで去ってくれます。井戸の前に立ってAボタンを押せば、暗く無気味な井戸の底へ。
 ここで自動的に降り立った場所に、一度戻ってボタンを押せば、井戸から脱出することができます。パーティの消耗が激しいようなら、一度外に出て回復してもいいでしょう。内部はゾンビ、亡霊、骸骨系とモンスターがいっぱいだし、暗くてよく見えない分、結構しんどい攻略になるはず。

 井戸の底から左へ進んだ部屋には、ブラッディソードが。これは一度装備すると、壊してしまうまで外せなくなるので注意してください。
 この下にボスの固定敵が見えるのですが、ここからはたどり着けません。面倒でも反対方向から、回り込む必要があります。
          骨×2            
           | |__            
隠し通路 /     \          
   ↓__/         \        
     _           _/        
    /  霊  /| |           
    \   _/  | |_          
      | |   /    \ 入口へ 
 ゾンビ×4  \ 骨  \_| |  
 300A・精霊石  |          \
                \骨     _/
                  \___/   
 底から右にいった縦長の部屋には、霊酒の宝箱。下に進むと、段差のある部屋に出ます。階段を昇って上の小部屋には特になにもないので無視、下の入口からは300オーラムと精霊石のある部屋に入れます。

 …で、ボスの部屋はどこかというと、この入口そば、左手の壁に隠し通路があるのです。ここから小部屋を経て、先に進むといよいよ、ボス敵とご対面。
 一応、通路の位置を図示しておきます。

 ここのボス、デスマスターは呼び寄せた他のモンスターを盾にして戦います。各種の術法が強力なので、魔法防御には充分気を配ってください。
 前衛にモンスターがいる限り、近距離攻撃は当らないので、弓や術・遠距離攻撃可能な技か、全体攻撃技を中心に攻めるのがベスト。ナップで眠らされたらすぐ回復したいので、コマンダーで戦うのも有効でしょう。
 倒すと、装備者の魔力を強化し、敵の術攻撃を一切無効にする優れもの、魔王の盾が手に入ります。その一方消費技・術ポイントが倍増するのが難点ですが、ぜひ取っておきたい逸品。ただし、ここでも持ち物が一杯だと、入手は不可能です。

 さて、2人の術士を出し抜いてここにもぐった場合、ボスを倒して井戸から出てくると、だまされた(?)彼らが井戸の外で待ち受けており、盾があろうとなかろうと即座に、戦闘となってしまいます。身に覚えのあるパーティは脱出前に、あらかじめ準備をしておいてください。

 ここでの戦闘は、ボルカノ・ウンディーネがペアになってかかってくる、極めてシビアな戦いです。まず倒すべきは、回復能力を持つウンディーネ。ウォーターポールで防御する隙をついて、集中攻撃で倒してください。ボルカノはK-2のパターンとほぼ同じ。どちらも全体攻撃術が厳しいので、対策装備をしっかり、HP回復は頻繁にする必要が。
 どうしても勝てない、というパーティは、持っていれば次元断、黒龍撃などの一発消滅攻撃を使いましょう。これは結構効きます。

 井戸の外で彼らを倒すと、ようやくふたりは改心し、これまでのいざこざを水に流してくれることに。以後も街に残り、術を教えてくれたり玄武術士の手配をしてくれたり、ウンディーネなら仲間になってくれたりもします。
 彼女は玄武術のエキスパートであるだけに、その魔力は仲間キャラでもトップレベル。所有陣形はパワーレイズ、他にツイスターと湖水のローブも身につけています。

 これこそまさしく、「めでたしめでたし」という結末かもしれません。当然のこととはいえ、後金がもらえないのがちと残念(笑)。


L ヤーマス

宿=○ 店=○ 術=なし
詩=× 少=○ 放=○ 他仲間=ロビン(細・太)
職=× エージェント=老女の面倒を見ている娘

交通手段=初期の場合、ランスの道具屋で、2回目の荷物運びの依頼を受ける。
またはピドナより船(300オーラム)。
関連地域=J.ウィルミントンP.ランス

<<概要>>

 ウィルミントンと並び称される、静海沿岸の商業都市。強引なやり口で有名な、ドフォーレ商会の本拠地でもあります。
 街の高台にはドフォーレ本店、他にも広場に面した一角に銀行つきの道具屋が。品揃えは確かにいいものの、店員はいまいち、うさん臭い雰囲気。住民は汚いやり口に憤慨しつつも、街の屋台骨たるドフォーレには逆らえない、という気配です。
 そんな中で人気急上昇なのが、神出鬼没の覆面の怪傑・ロビン。街の人に話しかけると、必ずといっていいほど彼の話題が出てきます。はたして、その正体は…?

<<発生イベント>>

L-1
天知る地知るロビン知る!!
目的/ロビンを仲間にする

 街にたどり着いてあちこち聞いてまわると、最近めきめき売出し中(?)の正義の味方、ロビンの噂でもちきりの様子。そんなに有名なお人ならぜひ、一度お目にかかってみたいものですね。

 どうやら彼はドフォーレ商会とは、対立する立場にあるようですが、白昼堂々店に押しかける、てな無粋はしないようです。ここは試しに、港の倉庫を訪ねてみましょう。なにやら悪だくみを語り合う奴らがいます。
 ここで選択肢が出ますが、どちらを選んでもパーティのセリフ以外、その後の展開は変わりません。選択を終えると、突然BGMが切り替わり、どこからともなく“キテいる”セリフが…。噂の怪傑、ついに登場です!
 このテーマ曲ってば、とにかく最高(笑)。セリフ送りの手を休めて、ぜひワンコーラス聴いてやって欲しいもの。

 悪者をこらしめて、風のように去ってゆくロビン。もう一度倉庫を訪ねても、ここでは出現しません。次のポイントは街の中、港近くの小さな家です。
 ここを訪ねると、バブル崩壊以来めっきりお目にかかれなくなった、強引な地上げの場面にでくわします。ほっといても助けようとしても、再びあの!BGMに乗って、ロビンがやってきます。
 一段落後、試しに娘に話しかけるとうわの空で、ただ「ロビン様…」。いやほんと、かっこつけ過ぎー。おいしいところを持っていくんだなあ、これが。

 ここまでのエピソードは、どちらを先に見てもOK。強烈な個性に惚れた、もしくは強そうだから仲間に加えたいという人は、ここで一旦、広場に面した道具屋に入りましょう。あらためて出てくると、ひょろりとした青年が、ドフォーレ弾劾の演説を始めます。
 見かねた悪人どもが彼を取り囲み、娘の悲鳴に颯爽、ロビンが登場するけれど…あれあれあれ、逆に捕えられ、処刑されかかってしまいます。しかしその寸前、定番のメロディに高らかな笑い声を響かせ、なんともうひとりのロビンが!

 本物ロビンの出現に、ドフォーレ側は用心棒の悪魔系モンスターで対抗。いよいよ、ここからがパーティの出番です。
 ここでの戦闘は2連戦。最初の奴に勝ったからといって気を抜いてはいけません、次の相手は少しだけ強くなっています。

 この時、パーティ人数が4人以下であれば、ロビンがゲストで戦闘に加わってくれます。最初の対戦ではスリムなロビンが、後の対戦では丸っこいロビンが参加。バトル中は術・技の確認しかできないのですが、彼らはステータスや攻撃バリエーションがそれぞれ、違っています。状況に応じて、技や術を上手に使わせましょう。
 なお、ロビン参加のケースではどうしても、陣形がフリーファイトになってしまいます。あらかじめ装備・戦法などを、考慮しておいた方がいいかも。
 戦闘終了後に陣形確認も忘れずに、これは5人以上のパーティでも同様です。

 無事「先生」を倒したら、あの倉庫を訪ねてみましょう。パーティの人数に空きがある場合、いつものようにロビンがやってきて、仲間に加えられるようになります。…これで好きな時に何度でも、あのメロディが楽しめるって訳。

 通常はスリムな本物ロビンが出てきますが、たま〜に太めのロビンが出てくることも。身につけた装備品はどちらも同じです。出現はランダムなので、必要な方が出てくるまで、「帰っていい」で再トライしてください。
 ただし、ふたりのロビンを同時に仲間にすることはできません。また一方のLPが尽きて消えている場合などは、一切出てきませんから注意。

 仲間に加えても、相変らず正体不明のロビン。いずれも小剣技のコストが1低くて済む、てのが実にうれしい。細ロビンはLPの高さと蒼龍術、太ロビンは素早さと技の切れ味がウリのようです。
 彼らの正体がどうしても知りたい!って人は、それぞれを仲間に入れたり外したりしながら、パブ「シーホーク」の様子をよ〜く、観察してみて。


L-2
困った時の闇取引
☆必要アイテムをなくした時は

 ストーリーを進めるためにどうしても必要な、いくつかのアイテム。魔王殿攻略に必要なアレ、バンガード発進に用いるソレなど、いずれもキャラが装備可能なアイテムだったりします。アレはともかくソレについては、気づかなかった人もいるのでは。

 身につけているとそれなりの特典があるので、うまく活用してゆきたいところなんですが、問題は装備させておいたキャラが、戦闘で死んでしまった場合。頑張って消えたキャラを復活させても、ソレは戻ってこないのです。がーん。
 また、高く売れるものでつい、アレをうっかり売り払ってしまった、というプレイヤーも、たまにはいることでしょう。どちらも最初に入手した場所を訪ねても、再度手には入らないのが、つらいところ。

 せっかく苦労してここまで進めたストーリー、あえなく一巻の終りか…と、絶望するのはまだ早い。絶対必要なアイテムの紛失については、きちんと防止策が備えられています。すなわち、ここヤーマスの道具屋(広場に面した小さい方)で、ヤミ商品として購入が可能なのです。

 死んだキャラが生き返っていなくても、とにかくなくしちゃったらすぐ、ここを訪ねましょう。某所に固定する必要のあるソレの場合、ちゃっかり販売品目に加わっています…価格はなんと9999オーラム!くうう、暴利やがってこいつ〜。

 扉のキーになるアレの場合は、ちょっと気付きにくいかもしれません。店員が「いい物がありますよ」と耳打ちしてくれたなら、売買画面に入りましょう。見ると、販売品目の中に普段と違う商品が。表示される名前が違っていますが、この「いい物」こそ、求める必須アイテムです。さっそく購入してください、値段はたったの10オーラムですから。
 買い入れた後メニューを開き、購入した品物を確認してみると、ちゃんと元の名前に戻っているはず。まずはこれで、ひと安心。

 いったん入手を済ませているのに、パーティ所持品の中にこの品名が含まれていない(紛失している)時のみ、この闇取引(?)が可能です。アレの場合は店員の耳打ちのある・なしが、ひとつの目安となるでしょう。
 あくまでハマリ防止のために設けられたこのシステム、使いようによってはアイテム増殖などの裏ワザにも、応用できます。あまりまっとうなやり方とは言えないので、ここでは詳しく解説はしません。必要なら『ワンポイントまにあっく』を参照するか、各自で工夫してみてください。

 なお、掘出し物購入に必要なオーラムがなければ、銀行預金を切り崩すか、戦闘・イベントをこなしてガンガン儲けるしかありません。頑張ってね。

(担当/わに100%)

M 小さな村

宿=× 店=× 術=なし
詩=○ 少=× 放=× 他仲間=なし
職=× エージェント=なし

交通手段=バンガードの街中を歩いている、ヒゲの男性に話を聞く。
殺人事件中は一時的に、また発進後は一切、情報が聞けないので注意。
関連地域=A.ロアーヌa.タフターン山m.ルーブ山地

<<概要>>

 山あいに並ぶ質素な木造りの家、つつましやかに耕された畑。施設はといえばパ ブが1軒あるだけ…名前の通り、小さく、平和で、ごく普通の村。話しかけると返ってくる住民のセリフは、どこかそのことを、誇りにしているようでもあります。
 パブでは、絶滅寸前の竜の生残り、グゥエインについての情報が聞けるでしょう。マスターの話を聞けば、m.ルーブ山地がマップ表示されます。
 ここでの詩人は、巨竜ドーラと聖王にまつわる、古い詩を聞かせてくれます。これを聴くかどうか、どこまで聴くかがストーリーを、大きく左右することも…。

<<発生イベント>>

M-1
巨竜と勇者の詩
目的/ルーブ山地の情報入手
分岐/「古い詩」をどこまで聴くか

 誰に話を聞いても、判で捺したように同じような返事が返ってくるこの村。ここでめぼしい情報を入手するには、とにかくパブを訪ねましょう。村の中で一番大きな建物がそれです。
 中にはマスターと、カウンターに張り付きっぱなしの男がいます。この人からは聖王と巨竜ドーラの話がちょこっと聞けますが、別に役には立ちません。それよりもマスターから、「ルーブ山地には竜が住んでいる」という情報を聞きましょう。
 目的地がマップに出現、関連のイベントが開始できるようになります。

 さて、ここであなたのパーティに、詩人さんは加わっているでしょうか?仲間に入れておらず、なおかつ健在であれば、テーブルの傍に彼がいるはずです。話しかけて「古い詩」をリクエストしましょう。聖王と竜の関りについて、さっきの男より詳しい事情を教えてくれます。
 一節唄いおわると、「続きを聞きますか?」と訊いてくることがあります。P-3でアビスゲートについての話を聞いておくことが条件なのですが、実はこれが、物語の大きな分岐点になっています。このセリフを聴くことにより、m-1で竜の協力を得ることが可能に、そして、m-2の方法で、ゲートを攻略することができるようになるのです。
 ここで断ると、詩人は詩を中断し、いつもと同じ行動をとります。…空きがあれば無理矢理パーティに参加する、あれですね。続きをリクエストすると、哀しくせつない続編を唄ってくれます。一旦途中まででやめておいても、再びリクエストすれば同様の手順で、何度でも聴くことは可能ですが、フルメンバーでないパーティでは注意が必要です。頑固者の詩人さんは、一度割込んでくるとそう簡単には、別れてくれないですから。詳しくはB-1を参照してください。

 竜との共闘を組むには、もうひとつ必要な条件があります。概要はm-1の中で述べますが、注意すべきは詩を最後まで聴いており、この条件を満たしていた場合、A-1・ロアーヌ襲撃のエピソードが起らなくなる可能性があるということ。
 ロアーヌ襲撃から始まる一連のイベントは、得るものの多い場面です。特に、アイテムの収集に情熱を傾けている、逢いたいキャラがロアーヌ城内にいる、という方は、気をつける必要があるでしょう。カタリナの場合、エンディングが変わってしまうこともあります、シクシク。
 A-1イベント発生後に、こちらのイベントを開始する、という方法もあります。発生時期をうまく調節すればOKなので、欲張りな方はトライしてみて。


M-2
グゥエイン来襲
☆壊滅・小さな村

 ルーブ山地にグゥエインが健在な状態で、ゲート封鎖のためビューネイを倒してしまうと、やがて「小さな村が竜に襲われた」という情報が、あちこちのパブで流れ始めます。噂を確かめるため再び訪れた村は、跡形もなく破壊されて…悲惨な光景が、パーティの目前に広がっています。
 どうやら、ビューネイ亡きあと空の王者として君臨できるようになったグゥエインが、その狂暴な一面をあらわにしたようです。m-3に進んで、竜退治ができるようになります。

 彼と組んで戦った場合でも、無視した(された)場合でも、このイベントは同様に発生します。事前に回避する方法は、あらかじめグゥエインを抹殺してしまうこと、または小さな村とルーブ山地をマップ上に表示しないこと、これしかありません。
 また、彼の暴挙をとがめだてせず、そのまま放っておいても、ゲームクリアには特に影響しません。この場合、エンディングで流れる場面が少し、変わることがあります。

 尚、このイベントは『パブで噂を聞くこと』がトリガーになっているらしく、別イベントの情報(例えば赤さんごなど)が話題になっている間は、発生しないようです。そちらを片づけてから、再度マスターに話しかけてみてください。


m ルーブ山地

交通手段=小さな村のパブのマスターに、話を聞く。
関連地域=A.ロアーヌa.タフターン山M.小さな村

<<概要>>

 幼い頃聖王に育てられたという、伝説の巨竜ドーラの子、グゥエインが棲んでいます。彼の不満は、かって母竜がアビスヘ追い返したはずの魔龍公ビューネイが、再び空を我が物顔で飛び回り始めたこと。あなたに充分な力があれば、竜はその実力を認め、ともにビューネイと戦ってくれるでしょう。グゥエインは強く頼もしい相棒ですし、このイベントでしか見られない、空中での戦闘シーンもまた圧巻です。
 人を殺しその血肉を食らう悪竜など許せぬ、と感じたなら、グゥエイン自身と戦うことができます。あるいは、つらい選択を迫られることもあるかもしれません。
 いずれにせよ、ここでの行動は今後に影響する可能性大。心して臨みましょう。

<<発生イベント>>

m-1
竜に出会う
目的/山の攻略、グゥエインに逢う
分岐/共闘を組める状態かどうか

 M-1で、小さな村のマスターから情報を聞くと、ルーブ山地に行けるようになります。また、そこで詩人さんの詩を聞いているかどうかも、物語の分岐条件です。後悔する前に、M-1の注意事項をもう一度確認してから進んでください。

 ルーブは、燃える夕日のような、そして血の色を思わせる、赤い、赤い山です。頂上までは、岩肌にしがみつくように生えている、僅かな緑が目印となってくれるでしょう。緑に沿って進めば、さほど迷うことはありません。一か所だけ、赤い森に行く手を阻まれたかに思える場所がありますが、その森は通り抜けできます。
 地上に宝箱はありません。ひたすら頂上を目指してください。敵は主に鳥系と植物系ですが、他にも様々なモンスターが共存しているようです。彼らにとっては、グゥエインの翼の下、安心して暮らせる居心地のよい場所なのでしょう。

 頂上に到達すると、今度は山の中を地下へと下りていくことになります。ところどころ白い霧のようなものが発生しており、その中に入ると動きが鈍ります。道を塞ぐ岩や、敵の姿も霧に紛れて気付きにくくなっていますから、注意して進んでください。
 ダンジョン自体は複雑ではありませんが、行き止まりに見える奥が画面切替のポイントだったり、通れそうもない狭い道が通行可能だったりと、多少いじわるな作りになっています。見た目だけで諦めて引き返さず、先へと進んでみてください。

 途中、宝箱のある小部屋が2つだけあります。地下に潜って最初の大階段を下りた後、右下の壁の岩穴にあるのが、2匹の蛇に守られた結界石。蛙の跳ねる小階段を(下りずに)左下へ回り、霧を抜け岩穴を抜けたつきあたりが、ガードリング。こちらは2匹の蛙が守っています。
 蛙のいる小階段を下り、霧の中を右端へ抜ける道を選ぶと、今度は蛙の大階段(^^)ここまで来れば、目的地はもうすぐです! 階段を下り、霧の中を画面下へ向かいましょう。蛙が跳ね、骸骨がうろつく小階段を下へ。そして…正面にぽっかりと岩穴が口を開く、いかにも怪しい場所。その奥がグゥエインの寝所です。

 グゥエインに出会うと、「戦いを挑む/話をする/帰る」の、3つの選択肢が表示されます。ここで「帰る」を選ぶと何も起こりません。そのまま引き返し、改めて出直してもいいんですが、もう一度話し掛けると再度選択肢が現れます。

「話をする」を選んだときの、グゥエインの反応には3種類あります。

 まず、詩人さんの古い詩に「つづき」があるのを知らないとき。これには、単に小さな村で詩人さんに話しかけていない場合と、P-3のイベントで所定の条件を満たしていないため、つづきを歌ってもらえない場合とがあります。いずれの場合もグゥエインは、まじめに話を聞いてもくれません。

 次に、「古い詩のつづき」は聴いた、あるいは聴くのを断ったけれど、主人公のLV(まに調べでは武器・術法のいずれかが16以上必要)が足りないとき。竜は、ほんの少し心の内を聞かせてはくれますが、あなたを手伝うまでには至りません。何故なら、恐らくあなたの力では、ビューネイを倒すことは不可能だからです。

 そして最後に、あなたの主人公が、古い詩のつづき、HP、LVの条件を全てクリアしているとき。グゥエインはあなたの実力を認め、ともにビューネイを倒そうという話がまとまります。竜はあなたを背に乗せ、ビューネイの巣であるタフターン山へと飛び立ちます。さあ、四魔貴族の一人、魔龍公との死闘の始まりです!
 戦いについての詳細はm-2で述べますが、ここで注意したいのは、戦闘に参加できる(グゥエインの背に乗る)のは、主人公だけである、ということ。特に回復術法を持っていないキャラの場合は、回復アイテムを忘れずに持たせましょう。

 「戦いを挑む」を選ぶと、グゥエインとの戦闘です。「最初のゲートを閉じてもロアーヌ襲撃が発生しない」状態に陥っている方は、ここでグゥエインを葬ることが、事態を打破する鍵となります。倒すと手に入る、貴重な竜鱗も魅力。また退却が可能ですから、ひらめき狙いでお稽古に通うのもいいでしょう。
 対グゥエイン戦の詳細は、m-3に譲ります。尚、ここでグゥエインを倒すと、M-2のイベントは発生しません。その後に用意されている感動的なシーンを見逃したくない方は、ご注意を。


m-2
対決・魔龍公(空中戦)
目的/ビューネイを倒し、ゲート封鎖

 m-1で「話をする」を選びグゥエインの提案を受けた場合、ビューネイとの空中戦が始まります。この戦いに臨むことができるのは、あなた(主人公)だけ。でも独りではありません、グゥエインがいます。相容れぬはずの竜と人とが互いに協力し、宿敵ビューネイに挑むのです。まるであの古い詩のように…。

 多少弱くても長期戦さえ覚悟すれば、ビューネイを倒すことは可能です。HPや腕に自信がなければ、攻撃はグゥエインに任せ、主人公は回復兼補助術法担当に徹することです。攻撃の大半はグゥエインが受けてくれますが、もし朱鳥術をお持ちでしたら、フェザーシール(あればリヴァイヴァも)を唱えておくとさらに安心でしょう。
 主人公の強さに不安がなければ、攻撃の中心は主人公にしましょう。残りHPに細心の注意を払いつつ、得意技でガンガン攻めてください。二回攻撃が可能な銀の手があると便利。また、空を飛んでいるビューネイには、ショットウェイヴやトルネードが効きます。逆に、地走りや大震撃など、地面からの攻撃は一切無効です。

 グゥエインはもともとHPが高い上、一度で999回復しますから、回復は主人公自身を最優先してください。また、戦闘不能にならないまでも、麻痺や睡眠状態に陥ると、手も足も出せずにゲームオーバー、なんてことになりかねません。見切り技や耐性のある防具は、できるだけ装備しておきましょう。

 ビューネイは、一定のダメージ(4000前後)を受ける毎に、ベビー、バード、ドッグと、お供が合体し変態していきます。最終形態はHP15000程度。合体するお供が増える度に、当然攻撃パターンも攻撃回数も増えていき、最終形態ともなると、さすがにかなりの手強さです。(数値はいずれもまに調べ)

 グゥエインには当面、WPの不要なかぎ爪で、ちくちくと敵のHPを削ってもらってください。熱ブレスはビューネイには全く無効、使うだけ無駄です。
 冷気のブレスはかなり効きますが、なにしろ膨大なWPを食うため、3回しか吐くことができません。それよりも使用できる回数が多いツインスパイクの方が、絶対おすすめ。主人公の強さにもよりますが、ダメージもブレスとそんなに変わらないし、なにより、二人が協力して戦ってる〜〜って感じがしてイイ!
 いずれにせよ、WPはビューネイが最終形態になるまで温存、最後のとどめに連発して、怒濤のごとく追い詰め攻め落とす方が快感だし、確実でもあります。

 勝利を納め、ゲートを破壊したあなたは、ふと気付くとタフターン山に佇んでいます。このまま霧の向こうを目指すこともできますが、先程の激しい戦いで、きっともうぼろぼろになっているはず。少し眠ってから出直しましょう。
 タフターン山の攻略については、aa-1a-2を参考にしてください。

 この共闘の後、あなたとグゥエインとの間には、既に固い友情が芽生えていることでしょう。疲れがとれたら、一度は彼を労いに、再びルーブ山を訪ねてみてください。心にも懐にも(^^)あったかい出来事が、待っています。

 さて、この闘いで戦闘不能になると、主人公はグゥエインの背から落ち、地上へとまっさかさま。 ひゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ…そして、ゲームオーバー。f-4で解説している特典は、ここでは受けられません。これはこれで、一度くらいは見ておきたいと思えるほど、迫力満点のシーンです。

(担当/たまご)

m-3
さらば、雄々しきものよ
目的/グゥエインを倒す

 このイベントは、比較的、自由なタイミングで見ることが可能です。

・ビューネイ戦以前
 竜鱗を入手したい、ロアーヌが襲撃されるイベントを起こしてロアーヌ城内に入りたいなどの理由がある場合。ただし、グゥエインはかなりの強敵。序盤での挑戦は自殺行為かも。

・ビューネイ戦後
 ビューネイを倒した後、各地のパブでイベントM-2、小さな村襲撃の噂を、聞くはめになります。村の惨状を目の当たりにしたパーティは、竜の真意を問うべくルーブ山へ。ただし、パブで別の噂が(赤さんごなど)持ち上がっている場合には、襲撃の話題は出ないので注意しましょう。

 ルーブ山のデータは、m-1をご参照ください。洞窟最深部でグゥエインと対面。3つの選択肢から「戦いを挑む」を選べば、戦闘開始です。

 グゥエインのデータは、m-2のイベントで見ることが可能なため、かなり正確なものがわかっています。つまり、一番怖いブレスは最悪でも計3回まで。よほど運が悪くない限り、3連続で食らうことはないでしょうが、とにかくそれさえ凌げばなんとかなる、ということです。もしパーティに朱鳥術の使い手がいたら、迷わずファイアウォールをかけさせてください。冷気と熱のブレスを100%無効にしてくれる上、術LVが20を超えている場合には、ターン最後に攻撃までしてくれます。
 竜の攻撃方法は、基本的には爪や牙。それに電撃、尾撃が数回。それらを組み合わせて2連続で攻撃してきます。尾撃は回避率の高い盾を装備していればかなり防げますが、横1列がダメージを受ける上、下手をするとスタンされてしまうため、間違ってもフリーファイトなんかで戦わないように(^^) 腕に自信のないパーティなら、虎穴陣、玄武陣あたりの防御重視の陣形がお勧めです。

 予想外に苦しめられたのが巻き付きで、かなり多用してきます。また、滅多に使わないようですが、グライダースパイクも強烈。弱いキャラだと一発で戦闘不能になるくらい、痛いです。全滅しないよう仲間のHPに気を配り、まめに回復することを心掛けてください。
 ブレスに関しては、運次第といった感じです。連続で浴びて泣くこともあれば、一度も体験せずに終わることもあります。竜のブレスは、その竜のHPに比例するとのこと。グゥエインは自動回復しないので、先手必勝、攻撃は最大の防御。とにかく早いうちに大技を繰り出して、敵のHPを削っておくことです。

 ここで特筆すべきは、m-2で空中戦を経験したか否かで、竜の反応と勝利後の結末が全く違ってくることです。

 ビューネイ戦以前、あるいはロアーヌの義勇軍に名乗りを上げ、通常のパーティでゲートを閉鎖していた場合、このイベントは単なる『悪竜退治』です。選択肢から「話しかける」を選び悪行をいさめても、人間など小馬鹿にしたような態度。それではと「戦いを挑む」と、あなたを虫けら呼ばわりして襲いかかってきます。

 悪竜グゥエインは、どうやら財宝に興味があったらしく、勝利後のパーティは、かなりお財布がふくらんでいることでしょう。また、武器・防具開発の貴重な材料、竜鱗が手に入ります。
 この後も、洞窟内にはモンスターがいますので、蹴散らしながら表にでます。依然として出入りは自由なので、トレーニングに訪ねることも可能です。

 さて、魔龍公ビューネイを倒す際、グゥエインと共に手を携え、彼の背で勝利を手にしたあなた。村を襲った噂を半信半疑で聞いたのではないでしょうか。疑問を抱いたならば、ルーブ山洞窟を訪れた際にぜひ、「ビューネイの影など相手にもならなかったな」とうそぶく彼に、「話をする」ことを選んでみましょう。
 彼は、自分の悪行を「宿命」だと言い切ります。止めるのならば力づくで、と。そう、小さな村のパブで、詩人から聞いた『聖王と巨竜ドーラの伝説』…それが宿命というのならば、悪竜は人間に滅ぼされるのも、また宿命なのでしょうか。
 「戦いを挑む」を選択すると、戦闘開始。彼はまた、竜と人間の「定め」を呪うかのような言葉を叫ぶと、パーティに襲いかかります。

 聖王伝説は、再び繰り返され、つらい戦いは終わりました。滅び行く竜は、臨終の床で心の内を語ります。この台詞は、ちょっと泣けます。ぜひご自身でご覧ください。グゥエインは、あなたの力を認め、最後に暖かい言葉を残してくれるでしょう。
 彼の力が尽きると同時に洞窟は崩れだし、あなたの友、グゥエインは永久に姿を消します。そして、あなたの手には、竜鱗が残されます。まるで、彼の形見であるかのように…。このアイテムは、ぜひ、ピドナの工房で竜鱗の剣に生まれ変わらせてやってください。エンディングのとある一シーンが、きっと心にとどまることでしょう。
 イベント後、強制的に洞窟入り口まで戻されます。すると、もう洞窟には入れません。流れるBGMは「悲しみのテーマ」。パーティ全滅時とも、小さな村壊滅時とも違う、哀愁を帯びた曲です。

 山の主が消えたからでしょうか。いずれの場合も、山道のモンスターは姿を消しています。
 竜がいなくなった後も、ルーブ山は永遠に赤い、赤い山です。落ちてゆく夕日のように、そして…流された血の、涙の色のように。

(担当/金魚警報)

N バンガード

宿=○ 店=○ 術=なし
詩=○ 少=× 放=× 他仲間=なし
職=× エージェント=パブの一番手前にいる男

交通手段=ピドナから船(500オーラム)のみ。
関連地域=K.モウゼスL.ヤーマスM.小さな村O.最果ての島P.ランスS.グレートアーチ

<<概要>>

 一見普通のたたずまいを見せてはいますが、実は大きな秘密の隠された街。ヒントは詩人の古い詩、そして市長が名乗る「キャプテン」という呼び名です。その解明には、かなりの時間と手間を要することでしょう。
 術の販売はないものの、武具は比較的良いものが揃っています。街の右上、小屋から降りたところが船着き場。左上の家に、キャプテンが住んでいます。
 フード姿の老婆からはモウゼスの、街上方を歩き回るヒゲの男からは、小さな村の情報が聞けます。ただし、来訪のタイミングによってはこれらの情報を聞き逃す可能性があります。

<<発生イベント>>

N-1
若夫婦殺人事件
目的/事件の犯人を探す
分岐/報酬を要求するかどうか

 P-3でアビスゲートについての話を聞いた後に、マップ利用で街に立ち寄ると、いきなりオートイベントが始まります。街に住むカップルが、深夜何者かによって惨殺されてしまうのです。
 街はもう、どこにいってもこの話でもちきり。普段の会話で聞くことのできる他の街についての情報も、事件の解決までまったく聞けなくなってしまいます。後で後悔しないよう、事前にしっかり聞いておいた方がよいでしょう。

 ふだんのんきな市長も、さすがに事態を重くみているようです。「殺人者は夜やってくる」という情報をヒントに、ここは宿に泊ってみてください。全員フルに回復したところへ、おとり捜査にひっかかった犯人が、やってくるはず。
 殺人鬼・フォルネウス兵の得意技は、スコールと陣形技。まず手前の奴から集中的に叩いて、頭数を減らしておくとよいでしょう。スコールのダメージは水耐性防具か魚鱗で対処できます。全体攻撃で一網打尽もいいですが、後列の1体はHPが他の倍ありますので注意。
 なおバトル勝利後、消耗したポイントは自動的に回復しています。…どうやら皆さん、一度寝直したようですね。

 無事犯人をつきとめたところで、朝になったら市長を訪ねてみましょう。街を狙う魔海侯・フォルネウスに対抗するため、移動要塞としての機能を復活させようということになります。ひとまず事件は解決、N-2のイベント開始です。
 まず必要なのは、要塞の司令室を発見すること。ここで市長の依頼に対し、報酬を要求することもできます。どうするかはD-3、守銭奴ポイントについてのくだりを読んで、決めてください。場合によっては、勝手に要求しちゃうことも。

 なお、終始ピドナからの船で来る限り、このイベントは発生しません。でも、船賃500オーラムは痛いよな…。


N-2
司令室は何処に?
目的/要塞の司令室を探す
分岐/市長の質問への答え

 N-1で市長の依頼を受けたものの、それらしき建物も入り口も、街の中には見あたらなかったような。誰に聞いても、知らないみたいだし…。とりあえず一度町長の家から出て、再度中に入り話しかけてみてください。およよ、灯台もと暗しとはこのこと。

 出現した階段から降りると、ダンジョンです。暗くて解りにくい場所ですが、先へ進むには階段を利用する、というのが基本の一本道。扉を入った小部屋には宝箱もありますが、クリア後には敵がいなくなるので、帰りに回収するのが楽ちんかも。最初のフロアでは、600オーラムが取れます。
 次のフロア中央、蛇系のたむろす部屋には、角かぶとの宝箱。階段を降りると扉の並んだ通路に出ます。まん中の扉から入れば牙のお守り、生命の大もとが取れますが、一度落とし穴に落ちる必要が。出る時に再度ひっかからないよう、気をつけてください。
 階段を昇った先には、ふたつの扉があります。まん中奥の部屋には霊酒。右の扉の先には、昇り階段があるので進みましょう。壁のそばに、亡霊系の敵がいるはずです。こいつを倒せば、司令室はもうすぐそこ。

 ここで登場するのは冷霊×4。フリーズバリアのカウンターと、体力吸収には充分注意して戦ってください。浮遊特性なので朱鳥術のエアスラッシュが特効、亡霊系だから太陽術や十文字斬りも有効。とにかく全体・間接攻撃技があるとかなり楽になるでしょう。

 無事勝利したら、右手に見えるスイッチの前に立って決定ボタンを押せば、隠された階段が出現します。その先こそが探し求めた、バンガード・コントロールルームです。じっくり、ゆっくり眺めておいてください。
 敵の消えた通路を戻り、市長に報告すると「こんな風だったか?」と図をあげて質問されることになります。さっき見た光景とよーく、比較してみましょう。
 ここで「はい」と答えると、まずは玄武術士が必要、ということでN-4のイベントに。「いいえ」と答えると、アイテム探しのN-3へと話が進みます。どちらを選んだとしても結局のところ、バンガードは動きますからご安心を。

 なお、このダンジョンは要塞発進後には、入ることができません。宝箱の回収はゆめゆめ、お忘れのないように。


N-3
盗まれた増幅装置
目的/イルカ像のありかを探す

 犯人探し、場所探しと続いた次は、盗品探しのイベントです。イルカ像を盗んだのは恐らく、街の伝承を知っていて、しかも密かに出入りのできる人間。まず地元の人たちに、情報を聞いてまわることにしましょう。
 気になるのは、ある時急に羽振りがよくなったという、パブのマスター。嫌いなものはイルカ、というのも実にあやしい。ここは直接話しかけ、軽くジャブをかまして出方をうかがってみましょう。

 ここで、マスターに「世間話をする」とその内容が変わり、相手の反応もまた違ってきます(壁にめりこまないのが、ちょっと残念)。3回繰り返してびびらせてやると、しぶしぶ口を割ることに。
 さあ、これで次の目的地はわかりました。さっそくL.ヤーマスへ。

 ヤーマスには店がふたつあります。ドフォーレ本店ではなく、銀行員のいる方の店で話を聞きましょう。要求通りなにか買ってやると、イルカ像の流れついた先がわかります。S-2へ進みましょう。

 入手後に戻ってくると、司令室にセットするよう市長にすすめられます。N-2での記憶を頼りに、所定の位置の前で決定ボタンを押しましょう。うまくセットできない、という人は、N-5の説明を参照してください。
 N-4のイベントをまだ済ませていない人は、ここで開始です。


N-4
求む!玄武術士
目的/玄武術士招集

 N-2での質問に「はい」と答えた場合、または「いいえ」を選んでイルカ像を入手、セット終了すると、市長が「あとは玄武術士が必要」と言い出します。彼のすすめに従い、K.モウゼスへ術士をスカウトに行きましょう。K-1から始まる一連のイベントを、クリアする必要があります。
 術士が揃うと、N-5に進むのですが…イルカ像がない場合には、うんともすんとも動きませんので、市長に話しかけてN-3のイベントを済ませてください。

 モウゼスの情報は、バンガードの街を歩いているおばさんからも聞くことができますが、もし聞いていなくてもこの時点になれば、自動的にマップ表示されているはず。事前にモウゼスでのイベントを済ませていたのなら、市長の指示なしでも術士招集に向かうことになります。


N-5
要塞、目覚める
目的/移動要塞バンガード発進

 要塞の発進に絶対必要なのは、玄武術の増幅装置となるイルカ像と、オペレーターをつとめる玄武術士。全て揃ったら、いよいよ大海原への出発です。

        |             __             |        
    __/|           /<_ ← イルカ像 |\__    
  /    |_________/  ◎  \_________|    \  
        |        ____    ____        |        
        |  ___  |   __<>_← コントロールパネル
        | |   | | /------\ | |   | |        
        | |___| || |〆^ゝ| || |___| |        
  _____ |       | \  `   / |       | _____  
     /           \|    |/           \     
    |   ◎          |    |          ◎   |    
    |               |    |               |    
    |             /      \             |    
    |     玄    /   _  _   \    玄     |    
    |       ○玄    | || |    玄○       |    
    |    ○    |    | || |    |    ○    |    
    |    玄 ○ |    |_||_|    | ○ 玄    |    
    |___    玄  \          /  玄    ___|    
        |_____----|        |----_____|        
                  |        |                  
 発進の前に、まず術士の「準備完了」の報告を聞きましょう。コントロールパネル(中央、お立ち台のように高くなっている場所)へ進むと選択肢が出るので、命令を下してやります。エンジン始動、わくわくするようなBGMが流れるはずです。
 もしもここで、出力が上がらず「何か足りない…?」ということになるようなら、あなたのバンガードには、イルカ像が正しくセットされていません。セットする場所はこのお立ち台ではなく、回り込んだ先の窓のところ。
 図解を入れましたので、参照の上セットをしなおしましょう。

 きちんとセットされていれば、地下にあった司令室が街の中央にせりあがり、轟音とともに大地から離れた街は、移動要塞として波涛を蹴立て、進みはじめます。…魔海侯フォルネウスのいる海底宮を求め、新たなる冒険のフィールドへ、いざ発・進!
 最初の目的地は、O.最果ての島。ここで必要な情報を、仕入れてください。

 発進後のバンガードは、地域マップ上での表示位置が変ります。マップからの侵入はできますが、街から出るときにはXボタンは使えません。船着き場で小舟を利用してください。
 また以降は住民のセリフが変るため、今後一切他の地域の情報は、入手できなくなります。特に、小さな村がまだマップ表示されていない場合、もう二度と出現することはありません。必要なら発進前に、情報を聞いておきましょう。

(担当/Garuf、わに100%)