この章では、開発者が利用できる Debian メーリングリストおよび主な Debian サーバや他の Debian マシンに関する簡単な紹介を行ないます。
メーリングリストサーバは lists.debian.org にあります。
購読する場合は subscribe を購読を取り消す場合は
unsubscribe と Subject に書いて、
debian-foo-REQUEST@lists.debian.org
に電子メールを送ってください。 その際 debian-foo
にはそのメーリングリストの名前を当てはめてください。
メーリングリストの購読とその購読取り消しに関するより詳細な説明については、
http://www.debian.org/MailingLists/subscribe
や
ftp://ftp.debian.org/debian/doc/mailing-lists.txt
、また
doc-debian
パッケージをインストールしている場合は、
お手元のマシンの /usr/doc/debian/mailing-lists.txt
をご覧ください。
メーリングリストのメッセージに返信をする場合、 カーボンコピー (CC) をオリジナルの発信者に送ることは、 そうすることが明示的に求められていない限りはしないでください。 メーリングリストに投稿した人は、その返信をメーリングリスト上で読むはずです。
Debian の中核的なメーリングリストには、debian-devel@lists.debian.org
や、 debian-policy@lists.debian.org
、debian-policy@lists.debian.org
、debian-private@lists.debian.org
、
debian-announce@lists.debian.org
、debian-devel-announce@lists.debian.org
があります。 開発者は全員少なくとも debian-private@lists.debian.org
と debian-devel-announce@lists.debian.org
を購読することが期待されます。 特別な目的を持つ他のメーリングリストに関しては、
http://www.debian.org/MailingLists/subscribe
をご覧ください。 また、クロスポスト
(同じメッセージを複数のメーリングリストへ投稿すること)
はなるべく避けてください。
debian-private@lists.debian.org
は、Debian 開発者間の私的な議論のために 用意された特別なメーリングリストです。
こちらは、いかなる理由があったとしても、
公には公開しない投稿のために用いられるものです。
そのため、こちらは小規模なメーリングリストで、 本当に必要な場合を除いて
debian-private@lists.debian.org
の利用は勧められません。
さらに、このメーリングリストの電子メールを他者に転送しては
いけません。
ネットワークにおける通例通りに、 返信する場合の記事の引用は控え目にしてください。 また、一般的にメッセージ投稿に関しては通例の慣習にしたがってください。
メーリングリストのオンラインアーカイブは http://www.debian.org/Lists-Archives/
にて利用できます。
Debian サーバ群はよく知られていますが、 Debian プロジェクトにおいて極めて重要な機能を果たしています。 各開発者は各サーバがどのようなもので、何を行なっているのかを 知っておくべきでしょう。
もし Debian サーバの利用に問題があり、
その問題をシステム管理者に知らせる必要があると思われる場合は、 http://www.debian.org/devel/maintainer_contacts
をご覧になって、その担当者の連絡先を確認してください。
また、サーバの利用に関するもの以外の問題
(例えばパッケージの削除や、ウェブサイトへの提案など) がある場合は、
一般的には「仮想パッケージ」に対するバグとして報告を行なってください。
バグ報告に関する情報については バグを報告する, Section 10.2
をご覧ください。
master サーバ master.debian.org には、 (non-U.S. パッケージを除く) Debian アーカイブの正式な写しが保持されています。 一般的にパッケージはこのサーバにアップロードされます。 パッケージのアップロード, 章 6 をご覧ください。
また、バグ追跡システム (BTS) が正式におかれているのも、 この
master.debian.org です。 Debian
バグの統計的な分析や処理を行ないたい場合に、 それを行なうのもこちらになります。
しかしながら、そこに何かを実装する前には、
無駄な労力や時間の浪費を避けるために、 debian-devel@lists.debian.org
にてあなたのプランを説明してください。
Debian 開発者はすべて master.debian.org にアカウントを持ちます。 このマシンのパスワードの管理には注意してください。 危険を犯してインターネット越しにパスワードを送るような、 ログインやアップロードメソッドは避けるようにしてください。
master.debian.org でディスクフル、不審な動作などを見かけた場合は、
debian-admin@debian.org
宛てに電子メールを送ってください。 Debian FTP
アーカイブに関する問題については、通常 ftp.debian.org
仮想パッケージに対するバグとして報告するか、 ftpmaster@debian.org
宛てに電子メールを送る必要があります。 なお、その手続きについては パッケージの移動、削除、改名、引き継ぎ、みなしご化,
章 9 をご覧ください。
メインウェブサーバである www.debian.org は、va.debian.org としても知られているものです。 開発者には全員にこのマシンのアカウントが付与されます。
ウェブ上でもっぱら Debian に関連する情報を提供したい場合は、
あなたのホームディレクトリ配下の public_html
ディレクトリにファイルを設置すれば可能です。 こちらに関しては
va.debian.org と master.debian.org
のどちらで行なっても結構です。 その場所に設置したファイルは、
http://www.debian.org/~user-id/ か
http://master.debian.org/~user-id/ という URL
経由でそれぞれアクセスすることができます。 場合によっては master
上にファイルを設置する必要があるかもしれませんが、 一般的には
www.debian.org アドレス用に va
をご利用になりたいでしょう。 前もって許可を得ていない限り、Debian
に関係のないコンテンツを Debian サーバ上には設置しないください。
何か質問があるときには debian-devel@lists.debian.org
へ電子メールを送ってください。
Debian ウェブサーバに問題を見つけた場合、通常は www.debian.org
仮想パッケージに対するバグとして報告してください。
なお、まず初めに誰かがすでに同じ問題を報告していないかどうかを バグ追跡システム
で確認してください。
cvs.debian.org は前述の va.debian.org としても知られているものです。 開発者が複数いるパッケージの協同作業を手伝う場合など、 CVS サーバへの公開アクセスを利用したい場合は、 このサーバの CVS エリア利用を依頼することができます。
一般的に cvs.debian.org は、ローカル CVS アクセスや、
クライアント/サーバ式アノニマス読み込み専用アクセス、 ssh
経由クライアント/サーバ式フルアクセスを 組み合わせて提供します。 また、この CVS
エリアには http://cvs.debian.org/cgi-bin/cvsweb
からウェブ経由で読み込み専用アクセスをすることができます。
CVS エリア利用の依頼をする場合は、debian-admin@debian.org
宛てに電子メールで依頼してください。 その際には、必要とする CVS
エリアの名前や、CVSROOT の所有者となる va.debian.org
上のユーザアカウント、 こちらを必要とする理由を書き添えてください。
ウェブサーバおよび FTP サーバには、利用可能なミラーサーバが複数あります。 中核となる FTP サーバやウェブサーバには高い負荷を与えないでください。 理想的には、中核となるサーバは第一陣のミラーサーバにミラーを行なうのみで、 ユーザはすべてミラーにアクセスすることが望ましいです。 こうすれば Debian は必要とするネットワーク帯域を、 複数のサーバやネットワークにより適切に分散させることができます。 なお、より新しいミラーリング送出技術によって、 ミラーが可能な限り最新であることが保証されます。
利用可能な公開 FTP (および、通常は、HTTP)
サーバの一覧を掲載するメインウェブページは http://www.debian.org/distrib/ftplist
にあります。 Debian ミラーに関するより詳しい情報については http://www.debian.org/mirror/
をご覧ください。
この有益なページには、内部向けアクセスや公的アクセスのどちらにおいても、
独自にミラーを設置することに関心がある場合に
役立つ情報やツールが含まれています。
普通これらのミラーは Debian への協力に関心のあるサードパーティーによって運営されています。 そのため通常、開発者はこれらのマシンにアカウントがありません。
master.debian.org のミラーをとることはしないでください。
このホストはすでに相当高い負荷を負っています。
その情報については上記のサイトを確認するか、 debian-devel@lists.debian.org
宛てに電子メールを送ってください。
開発者が利用できる Debian マシンは他にもあります。 これらのマシンは、利用者が適切であると判断する範囲内で、 Debian に関連する目的に利用できます。 なお、各システム管理者に迷惑をかけないように注意してください。 また、まず最初にローカルメンテナに了解を得ない限りは、 ディスクスペースや、ネットワーク帯域、CPU などをむやみに使わないでください。 普通これらのマシンはボランティアによって運営されています。 これらのマシンは一般的に移植作業用です。
Debian サーバ群, Section 4.2
で触れた各サーバとは別に、 Debian 開発者が利用できるマシンの一覧が http://www.debian.org/devel/machines
にあります
aph@debian.org
schwarz@debian.org
ijackson@gnu.ai.mit.edu