この文書の目的は、Debian 開発者に推奨される手続きと利用可能なリソースとに 関する概観を提供することにあります。
こちらで扱う諸手続きは、 開発者になる方法 (開発者になるための申し込み, 章 2) や、 新たなパッケージをアップロードする方法 (パッケージのアップロード, 章 6)、 他の開発者によるパッケージを移植したり臨時リリースするには いつどのようにしたらよいのか (ノンメンテナアップロード (NMU), 章 7)、 パッケージを移動、削除、みなしご化 (orphan) する方法 (パッケージの移動、削除、改名、引き継ぎ、みなしご化, 章 9)、バグ報告の扱い方 (バグの扱い, 章 10) にわたります。
また、このリファレンスで触れるリソースには、 メーリングリストとサーバ (メーリングリストや、サーバ、他のマシン, 章 4)、 Debian アーカイブの構成に関する解説 (Debian アーカイブ, 章 5)、 パッケージアップロードを受け付けるさまざまなサーバの説明 (master へのアップロード, Section 6.2.4)、 パッケージの品質を高めるために開発者が利用できるリソースについての解説 (Debian 開発者用ツールの概観, 章 11) などがあります。
初めに明らかにしておきたいのですが、 このリファレンスは、Debian
パッケージに関する技術的な詳細や、 Debian
パッケージの作成方法を説明するものではありません。 その情報については、Debian
パッケージングマニュアル
にて論じられています。
また、このリファレンスは Debian
ソフトウェアが準拠すべき基準を詳細に解説するようなものでもありません。
その情報については、Debian
ポリシーマニュアル
をご覧ください。
さらに、この文書は公式なポリシーを明らかにするものではありません。 こちらに含まれるのは Debian システムに関する記述と、 一般的に認められている慣習に関する記述です。
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