手が小さいから小さいベースが欲しかった。

    

 「このあいだ坂本クンのツアーで帰って来たときに、偶然今回作ってもらったワーナー・グレイの山口さんに会って、オーダーしたんです。好きな材質で作ってくれるし、ワイヤレスとかチューナーも内蔵してるっていうんで興味があったんです。それに、とにかく小さめのベースが欲しかったんですよね。意外に思うかもしれないけど、僕は手か小さくて、プレシジョン・タイプだと届かないんですよ。これまでは、フェンダーのジャズ・ベースを使ってたんだけど、あれは細いからやっと届くという感じだったんです。ネックっていうのは重要で、太くなく細すぎずなおかつベースの張りがあるというのはなかなかないんですよ。そのサイズ的な面が一番作る側としては大変だったみたいですね。ロング・スケールは34インチで、ミディアムは32インチなんですけど、僕のは33インチで、バランスを決めてもらってるんですよ。だから、あれは他の人が使っても弾きにくくてダメなんじやないかな。
あと、僕はブーマーの弦を使っているので、その弦の張力を計算して作ってもらっています。
ボディの鳴りということに関しては、かなりピックアップで鳴ってる感じがしますね。すごく高性能で音がヌケるというか大きいんですよ。それから、ジャズ・べースと比べるとちょっと重い感じがしますね。このタイプで軽いと気分がちょっとノリにくいっていう気がするので、ちょうどいいです。幸宏のツアーでは、これをメインに使い2、3曲でジャズ・べースを使っています。僕もいろんなベースを触わってきましたけど、バツグンに弾きやすいですね。音もしっかりしてるし。
 ボディの形は、ジャズベのスタイルでひと回り小さい感じです。日本人だと、どうしてもベースに持たれちゃうでしょ。やっぱり、見てくれも重要だから、これだと持っているという感じがいいんですよね。
今回は、10月10日まで帯在し、またアメリカに一度帰りますがたぶん暮れあたりにはまた来て、しばらくこっちでやろうと思ってるんですよね。スタジオの仕事も、頼まれれば断われない性格だからやると思うし、とにかくこのベースを早いとこスタジオで使ってみたいんですよね。楽器自体の音というのがわかるからね。そしたら、またああして欲しいこうして欲しいというのが出てくるかもしれないね。」

        
(BASS MAGAZINE 記事より、資料提供:ベースマガジン編集部様)
(肖像権のため、写真は加工してあります)

     


    
写真は『高橋幸広ツアー』の楽屋でのスナップです。
高橋幸広氏のギブソン・セミアコースティックギターを調整中!
(写真提供:ベースマガジン様)

      

    

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