3種ワイン経日レポート
初日
開けたてすぐの印象です。
二日目
昨日の印象はそのままか。劣化は認められたか?

三日目
一人で飲むのは今夜が最後、明日はみんなが証人。
へこたれたワインは居なかったような、、、

四日目
ワイン会が始まる前に私なりにチェック
ワイン会にて
さてワイン会参加の皆さんは、そのワイン達と開けたてワインとの違いをどう感じられたかナ?

尚このセットは特別価格にて販売中!!

第四日目
ワイン会にて(抜栓直後と比較)
2002年5月3日 21:00
シャルドネ代表
開け立てと比較
ピノ・ノアール代表
開け立てと比較
カベルネ・ソーヴィニオン代表
開け立てと比較
香り
開けたてワインに強いアルコールを感じる。四日目ワインの方が柔らかに果実味を出すが、その出方は僅かだが弱い。
味わい
開けたてに比較して弱冠薄さを感じる、これをスムースさと感じ、こちらが美味しいと答えた3名(全13名)おられた。
香り
こちらもスムースさが増す、四日目ワインは優しくも、鼻にイチゴのそよ風を送る。
味わい
まろやかさでダントツに四日目、その同じ個性をパワフルに出す開けたてワイン。完ぺきにピノは四日目ワインが美味しい。でも周りは半数の方々で割れる。
香り
四日目ワイン、本日2度目のトライでは香りが落ち着く。スムースさは増しているが、開けたてと同じ個性を保つ。
味わい
タンニンに違いが、開けたてが小麦粉なら四日目は片栗粉。味わいのパワー感の違いは一番近い。
                         総評
  とくに良質若い目の1999年という事もあるのだろうか、その違いを明確に分ける物ではなかった。
私が毎日微妙に違うところを表現していたのは一体何?そう問い正してみたくなる結果であった。
要するに、しっかりとしたワインを選べば慌てて飲む必要性は無い。
勇気を持ってワインを残そう!!
明日の変化を楽しみに。
しかし古酒だけは真似てはいけない。ブルゴーニュの20年ほど瓶内熟成したものを、まるで魔法が解けるように30分ほどでその役目を終えたワインの体験があるから。

第四日目
ワイン会が始まる前に

2002年5月3日 20:30
シャルドネ代表 ピノ・ノアール代表 カベルネ・ソーヴィニオン代表

  省略
香り
涼やか、トロピカルさはパインの練れた感じに変化なし。落ち着いた雰囲気を見せてくれる。
味わい
酸味の強弱に衰えなし。柔らかさに、スムースさは変わらず。アーモンド、蜂蜜は姿勢を変える事は無い。

  明るさを増す。
香り
土、獣はそのままに、生臭さは姿を消す。グラスを回してから、イチゴジャム、僅かなヨード香。余韻は昨日より長く感じる。
味わい
明確に素直さを増す。一日目が岩から剥がれ落ちた石だとすると、今は河口にある丸い石が舌に乗っている。グリーンな印象が薄れて四日目が一番美味い。

  省略
香り
茎、下草、タバコのブーケとカシスなどのアロマが渾然一体、柔らかさが増す。
味わい
香りとの様相を変え、鼻腔に抜ける香りには、抜けた物を感じる。ヨードとイチゴ。車に揺られた10分が悪かったのか、、、
ワイン会の会場に運び込んで、始まる前に試飲、揺られた事が大きく作用するようだ。

第三日目
2002年5月1日 20:00
シャルドネ代表 ピノ・ノアール代表 カベルネ・ソーヴィニオン代表

昨日と変わらず、光り輝くゴールドはそのまま、艶やかさの増長は気のせいか?
香り
練れてきた、ミネラル、蜂蜜が先行、その後フローラルな香りは色々な花を想像させる、例えばきんもくせい。素晴らしくかぐわしい香りに、今夜をピークと思ってしまう。
味わい
言葉を失う「美味しい」やわらかなトロピカルな味わいに支えられ、蜂蜜な粘りが蘇る。スムースさは理解への簡便さを増し、飲み易さを誘う。確実に美味しくなっている。

昨日と変化無し。エッジのレンガ色はこのワインの個性か。
香り
土、獣の生臭さを感じる。グラスを回してから、更に土の香りは増すが、干し無花果の様相を連想させる。テントウムシの香りがなんともウィットに富んでいる。
味わい
スコンと味わいが抜けてきた、余韻は短く、舌の真中に空洞感を伴なう。しかしスムースさは増し、飲みやすさは更に増長する。ジブレ・シャンベルタンな力強さも蘇り、シットリとさせながらも、やはり酸は衰えを見せない。総じてより濃慣れた感だ。舌の空洞感は失せて、芯を感じる。

ピノに同じくヘタリなし。強固なルビーパープルはそれでもエッジの部分に明るさを見せてきたか。
香り
油絵具の香りは鉛筆の芯に。ピーマンがなぜかほのかに。ブルーベリージャムの果実味に、土、アズキの煮た物まで感じるように。
味わい
ボルドーの繊細さが加わる。しかしパワフルな果実味が同居する様は、何度も経験してきた。これが今それ。タンニンの細やかさは、小麦粉から片栗粉になった舌触り。カリフォルニア・ファンは昨日がピークだろう。しかしヨーロッパからスタートの私には、好みの味わいに変わってきた。これからだろう。
どれもが総じて濃なれて繊細さを増し、それを感じれば美味しくなっている。

第二日目
2002年5月1日 21:00
シャルドネ代表 ピノ・ノアール代表 カベルネ・ソーヴィニオン代表

輝くような藁色には、ゴールドな輝きを増す。
香り
ミネラルは弱くなり蜂蜜が前面に、グラスを回せば、アカシア、クチナシなどフローラルながら涼やかな印象を鮮明にさせてきた。強いアルコールは成りを潜める。
味わい
舌にまとわりつくような粘りはクリアーに晴れた、香りの印象通り涼やかにキレを見せる。口に含めばフローラルな香りは百合の様に強さを増す。甘味が丸くなっている事もあろう。確実に美味くなり樽香はミュルソーなイメージに添うて来る。

ルビー色な透明感。僅かながらエッジにレンガ色はアズキといった方が適切かな?
香り
昨日に変わり、鉄、血の第一印象、グラス回せばスミレ、ブルーベリー(ガム)な心地よい香りが鼻腔を膨らませる。
味わい
イチゴな果物は鮮明なジャムに、鮮明なさは素直さを与え、スムーズなワインになる。皮革の香りはそのままに、アタックのままのジャミーな余韻で、それは長めに続く。開けたての刺々しさはなくなり、パワー感はよりストレートになる。

ピアノの鍵盤カバーの色はそのまま、深いルビーパープルのままエッジに明るさを増す。
香り
油絵の具、プルーン、カシス、グラス回してバニラアイス。アーシーなシダは成りを潜める。
味わい
インキーな香りを加える。真紅のバラの花の香りと麝香が入り混じり、舌の上にまとまりを見せる、その様は存在感を感じさせる。それらを加味して親しみやすい味わいになり飲み易さを増長する。
渋味は残りながらも細やかさを増す。
美味さ飲み易さともに得点を上げる。

第一日目
2002年4月30日 21:00
シャルドネ代表 ピノ・ノアール代表 カベルネ・ソーヴィニオン代表

輝くような藁色、深みあり。
香り
ミネラルな印象、その後アーモンド、蜂蜜、白い花が登場。香り立ちは強く高いアルコールを思わせる(14.5%)
味わい
マッタリと舌にまとわりつくような粘り。頼りなげに思う酸味、しっかりとあるのに果実味に押され気味。甘さを感じる、余韻に残るミネラルは言葉どおり塩味を残す

ルビー色に透明感あり、僅かながらエッジにレンガ色、熟成を期待させる。
香り
イチゴミルク、プラスチック、干草な印象、それらが一体となり複雑な香りを放つ。
味わい
香りの印象にそぐわぬ、そのままの香りを味わいに。それは素直さを感じる。余韻の奥にこれから開こうとする皮革の香りを放つ。

グラスの向こうは見えない。ピアノの鍵盤カバーの赤い色。エッジの色合いの強さは、味わいの硬さを予感。
香り
紫蘇の爽やかな香りの後に、シダなど土の上の植物の香り。グラスを回せば。カカオ・カシス。香りの出方に順序を感じる。
味わい
バターなブーケが口に広がる。濃縮された桑の実、カシスなアロマを広げ、バターはすぐにレーズンバターへの変貌の印象。舌の上を転がるようなタンニンがキュルキュルと楽しませてくれる。
さて三日目や如何に。上へ戻る