第四話 ピノ・ノアールの戦い

カリフォルニア・ワイン、ピノ・ノワールにテロワールを感じるか?
(テロワール=その地域の、気候土壌の特性。) 
ピノ・ノアール=成功によって得られる喜びは何ものにも換え難く、カリフオルニアの醸造家はあえてこの難しい品種に挑戦し続けている。

 フランスはブルゴーニュに育つピノ・ノアール種は、飲む人が飲めば、何処の畑か分かるらしい、それはワインに地域特性が入っている事になる。
 では、カリフォルニアは?【2,000円前後のワインとして】
飲み比べてはじめて分かるワインの個性。抜栓直後はあまり分からない、時間と共にそのベールは剥がされていく。そこに見えるのは生産者の個性から来る違いではなかろうか。だって、ノース・コーストは、セントラル・コーストは、、、その地域が広すぎて、テロワール自体も分からない。カルネロス、ロシアン・リバー、モンテリー、、、まだまだ地域が広すぎる。その内その存在価値を見出す、畑名入りのピノがそれらを示してくれる様になるだろう。しかしまだまだ時間は掛かる。

 ブルゴーニュに戻ろう、同じ2,000円前後のワイン達は、ほとんどが、ACブルゴーニュである。飲み手も、造り手を気にするが、あまり「これは、ロマネ村の葡萄が沢山使われている。」なんて特殊な人以外は言わない。
 そうそう、2,000円前後のピノなら、造り手の気持ちを思い、飲むのが一番楽しいですね。
 とか・・・いいながら、畑名を表示しているカリフォルニアン・ピノもあり。こちらはやはりテロワールを感じますね。

難しいとされる所以は、苗木屋さんにあった
 2000年データーで、カベルネ・ソーヴィニオンの果汁35万トン、対するピノは5万トン、僅か7分の1の生産量でしかない。なのに苗木屋さんで扱う、ピノの苗木の種類(クローンとルートストックの組合わせ)はほぼ同数ある。これはいかに、気候、土壌に合わせなければいけないか、その難しさを物語る。
 ピノの房は粒が緻密に詰まって、風通しが悪い、熟するのを待てば、粒の中の方が腐敗してしまう。またワインの色を見ていただいて、分かるとおり、皮が薄い。これは醸造においても難しさを伴う所以である。
 何故そこまでして、ピノを造るのか?市場があるからです。果汁原価はジンファンデルの4倍の価格で取引されるピノですから、それも当然か、、、

だからこそピノ楽しむ時にその戦いを楽しみたいものです。

ピノ・ノアールの基本的知識はこちら(ブラウザーの“戻る”で帰って来てね)


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テロワールに、、、にも何も、


完売御礼

ワイナリ名

カレラ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1997年

A.V.A.

ジャンセン畑

価格

プレミアム度


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ワイナリ名

カレラ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1997年

A.V.A.

リード畑

価格

¥10,800

プレミアム度

カレラの畑物二つ、これらに畑の違いが出ていなければオカシイ。勿論飲み比べれば違うのは分かる。厳密にその違いを言及できるほどの言葉は持ち合わせて居ない。・・・は過去の言葉になりつつある、スター的存在になった、カレラのオーナー兼ワインメーカのジョシュ・ジェンセン。彼の功績は私たちに、畑のテロワールがカリフォルニアにあることを、日本人の私たちに示したくれた。価格はその捉え方だろうが、この価格のブルゴーニュを探せば、確かにこの価格は頷ける。しかもこの二本は今飲んでもそのパフォーマンスを感じることは出来る。


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ニックライヤって?
オーナーのロブ&ダイアナ夫婦の二人の子供、NicholasとClaireをくっつけた名前です。

ワイナリ名

テスタロッサ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

キュベ・
ニックライヤ

価格

上代不明¥9,800

プレミアム度テロワールより、その仕込みにブランド性を求めたネーミングである。このワインには完璧を感じるピノの要素が詰っている。だって、ピソーニとスリーピーホロウのトップバレルを詰めた物だから。
ワイン法の自由さの恩恵が出てくる。


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リコンナーダ・ヴィンヤードって?
サンフォードの畑はすべてオーがニック栽培。サンフォードが自らワイナリーを建てた、50haの畑の名前。今年から収穫できる樹齢になった、ディジョン・クローンを使用。

ワイナリ名

サンフォード

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

リンコナーダ・
ウ゛ィンヤード

価格

上代不明¥6,800

プレミアム度:畑名が入っている、つまりこのワインは、その畑のテロワールを表現したサンフォードはブルゴーニュ品種を繊細に表現することに長けている、これからどのような形でこの畑が有名になっていくか、今99年を体験してその証人の一人になることは、カリフォルニアワインファンなら。見逃せない。コレクターアイテムでキープしておくのもその手の内だろう。


テロワールを感じるか、、、

サンフランシスコより南の地区て
この産地の中心地、モンテリーの町では、
「あしか」がウォウオォと愛らしく鳴いている港町です。
サンタ・バーバラとも気候的に似通っています。
あとは、地形的にどれだけ内陸部か、海の風の影響を受けるか、
また畑の標高などが気候的に影響してその上に土壌が関係して、
テロワールを表現ている

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ワイナリ名

テスタロッサ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

ワイン名

スリーピー・ホロウ

価格

上代不明¥6,280

プレミアム度:上のワインが仕込みのブランドなら、こちらは畑のプレミアムを求めての意図が伝わる、完璧な所から個性が出てくることは欠点である、それさえも楽しませてくれるワインの一つだろう。味わいのスケールにそれを感じる。

ワイナリ名

シャローン

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1997年

A.V.A.

シャローン

価格

上代不明¥5,100

プレミアム度:シャローンは知るひとぞしる知る大きなグループに。その牽引になったのはこのシャローン、単独のAVAを名乗る。そろそろ熟した味わいが楽しめる年齢に差し掛かったワインである。

デヴィッド・ブルース

モンテリーの少し北、サンタ・クルーズで、ピノを40年前に植え始めたパイオニアとして、名声を博した、ワイナリー。

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イナリ名

デヴィット・ブルース

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1997年

A.V.A.

シャローン

価格

上代不明¥4,800

プレミアム度デヴィット・ブルースはピノの専門家、このシャローンはあのシャローンが所有の畑、本家本物のワインと比べてみるのも楽しいが、共通の味わいを見つける事が出来れば、それはシャローンのテロワール知った事になる。


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ワイナリ

デヴィット・ブルース

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

ソノマ

価格

上代不明¥3,600

プレミアム度:遠く離れたソノマから何故?
葡萄のままを、ロシア・ンリヴァーとアレキサンダー・ヴァレーから運び醸造。北部の葡萄を使用する必要性は何処に?そこにテロワールを見つける事は、難しい。でも確か、この凝縮感は、ソノマの南部、今メキメキ系の力強さを、ピノに感じる。まるで
私が関東弁で漫才をしているようだ。滑稽でいて、素直な美味しさ?

ワイナリ

デヴィット・ブルース

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1996年

A.V.A.

シャローン

価格

上代不明¥4,800

プレミアム度上のワインの年代違いです。
どちらを選べばいいか?熟成感が欲しければ、こちら。高い評価が欲しければ、97年。
どちらも美味しい事に違い無し。

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パラツィオ
モンテリーの葡萄を使用。2000年のプレミアム記念して、仕込まれた第1号のブランド。

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ワイナリ名

テスタロッサ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

2000年

A.V.A.

モンテリー

価格

上代不明¥4,300

プレミアム度ゲイリース畑、レイ・フランシオーニ畑、スリーピーホロウ畑の三箇所からのピノのブレンド。畑の個性を相殺しつつも、モンテリーのピノとはこれぞ!的気合を感じる逸品、なんとピノでAlcは14.5%!! おいおいジンファンデルではないんだぞ的、チョコでジャムなピノ。


カルネロスにて

フランスのシャンパンメーカーテタンジェ社のワイナリー

ワイナリ名

ドメーヌ・カルネロス

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

カルネロス

価格

上代不明¥4,800

プレミアム度:当ワイナリーの並ピノのスペシャル・キュベ、カリフォルニアを期待して飲まれる方には、片すかしか。それだけエレガントなし上がりを見せる。トーストでスモーキーでコーヒーな味わいを楽しめます
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カルネロスは昔、羊の放牧場だったとか、ナパとソノマをまたぐ、南部にあり、湾の影響を受けるので、両地域の北部より冷涼である。ここで育つピノに魅せられこの物語は始まったのかも、、、
ラインのきれいなシットリ落ち着いた味わいを見せる、決してインパクトは南部のワインほどではないが、それが余計に親しみを感じさせてくれる。生産量の41%がシャルドネ、17%がスパークリング、そしてこのピノが26%の生産である。ピノの適地である事が、容易に想像できる。

今やスター的存在の創始者のデヴィット・グレーヴィスとリチャード・ワードの二人が興したワイナリー。

ワイナリ名

セインツベリー

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

カルネロス

価格

上代不明¥4,180

プレミアム度:カルネロスという名をラベルに刻んだ最初のワイナリーである、まずはカルネロスのルーツはここにあるのかも知れない、ここのワイナリーのピノ、価格的に上を見ればブッタマゲ、これがいいのです。昨年ワイナリーは二十歳に。
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1979年マイク・リッチモンドとその友人が設立、その後、シャローングループの傘下となる。

ワイナリ名

アケイシア

品種

ピノ・ノアール

収穫年

2000年

A.V.A.

カルネロス

価格

上代不明¥4,000

プレミアム度:アカシアと読んでしまう、実際に木の名前である。このカルネロスにて、大資本シャローンの傘下にて、この価格で頂けるには美味しいピノ。うるさくない果実味。それでいて明るさの有るタバコ風味が、美味しさを。
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ナパにワイナリーを持ちながらカルネロスの葡萄を使用した、ピノ達。

ナパにワイナリーがあるのにも関らず、しっかりカルネロスの生産者組合の組合員である。
完売御礼

ワイナリ名

ロバート・シンスキー

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999

A.V.A.

カルネロス

価格

プレミアム度:おやっ?そんな不意打ちを食らうようなタンニン、思わずワインの色を確めてしまう、オレゴンなイメージに重なる、しかしカルネロスの冷涼な証拠を感じる

ゼロ・ディフェクト=「減点無し」は謂れが有名ですね。今のナパに来る前には、カルネロス居たのです。

ワイナリ名

ZD

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1998年

A.V.A.

カルネロス

価格

上代不明¥3,800

プレミアム度98年という難しい年は、97年の生産量より37%も落とした。この収量制限はワイナリーの味わいへの誇りである。それを感じ取れるだけの内容は、ブルゴーニュに近い味わいで実感できる。
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生産者を楽しみたいピノ・ノアール。
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ワイナリ名

ベンジガー

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1997年

A.V.A.

カリフォルニア

価格

上代不明¥3,200

オーナーのマイクの意地が詰まっているのか、北から南から4箇所のピノをバランス良くブレンド。しかし濃厚なピノがお好きな方には、たまらない。

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ワイナリ名

カーネロス・クリーク

品種

ピノ・ノアール

収穫年

1999年

A.V.A.

カルネロス

価格

上代不明¥2,430

あのトニー・ソーターの関連が出来たらしい、十分にカルネロスなのだが、そんな造り手が混じるなら、との事で、こちらに入れてみた。
本当にお買い得!!

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ワイナリ名

シュグ

品種

ピノ・ノアール

収穫年

2000年

A.V.A.

ソノマ

価格

上代不明¥2,100

オーナーのウォルターさん、商売下手!だってこの価格でこの味は行けすぎてますよ。
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ワイナリ名

エシェロン

品種

ピノ・ノアール

収穫年

2000年

A.V.A.

セントラル・コースト

価格

上代不明¥1,600

とうとう決定、五月より大幅値上げ、この価格でカリフォルニアのピノが素直に楽しめる。

伝わるわけが無い・・・こんなHPでは
ピノはカリフォルニアは育たない!・・・そんなカリフォルニアで戦ってきた人々。
カリフォルニアン・ピノを飲めば感慨深くなる。
この品種のワインが、一番身近に「戦ってきました」
それを見せてくれるから、、、、

しかしそれに安堵してはいけない、
次はどの品種???
すでに次々によりテロワールに合う葡萄品種は出てくるはずである。