カリフォルニアにおける

主たる地区のご紹介です。
全AVAの所在郡を知りたいかたはここ

ワイン産地その主要地域について
A.V.A.という政府認定葡萄栽培地域に添って区分されます。
各公式ホームページにもリンクしています。
地図や、どんなワイナリーがあるのか、
カリフォルニアワインの旅を、WEBでするのも楽しいヨ。


↑図に付いては
公式マップは産地の説明の所でしましたが、
やっぱりこちらの方が、分かり易い!
(簡潔な分)

[NORTH COAST] 
◆MENDOCINOCOUNTY 
●Anderson Valley
●McDowell Valley
◆ LAKE COUNTY 
●Guenoc Valley
●ClearLake
◆SONOMA COUNTY 
●Sonoma Valley
●Russian River Valley
●Alexander Valley
●Dry Creek Valley
●Knights Valley
●Chalk Hill
●Sonoma Mountain
◆NAPA COUNTY 
●Napa Valley
●Stag's Leap District
●Howell Mountain
●Carneros
[THE BAY AREA] 
◇Livermore Valley
[THE NORTH CENTRAL COAST] 
◇Chalone
◇Monterey
◇Santa Cruz Mountains
[THE SOUTH CENTRAL COAST] 
◇Edona Valley
◇Santa Maria Valley
[SOUTHERN CALIFORNIA]
[THE CENTRAL VALLEY]
[SIERRA FOOTHILLS]

 
 
*行政区分で「郡」のこと。
[NORTH COAST]
 サン・フランシスコの北、コースト・レンジに沿って広がるワイン産地。古くからワイ
ン産地として開かれナパ、ソノマの銘醸地が含まれる。A.V.Aノース・コーストはメンドシ
ーノ、レイク、ソノマ、ナパ、マリン、ソラノの6カウンテイ*を含む。
◆MENDOCINO COUNTY

 コースト・レンジが支配的な山地や丘陵地
の多いカウンティでワイン産地は川沿いの小
さな谷や盆地に点在し、リジョンT〜Vの範
囲に含まれる。海岸部では霧が頻繁に発生し
夏でもぶどう栽培が難しい程冷涼であるが、
コースト・レンジが内陸部へ冷たい霧が流れ
込むのを押さえている。ぶどうは禁酒法以前
から栽培されているが、1970年代よりプレミ
アム・ワインの産地として開発が進んだ。
葡萄生産者連盟公式HP

●Anderson Valley
 ナヴァロ川沿いに広がる。1922年よりぶど
うが栽培されている。リジョンTに相当し、
積算温度、雨量ともにドイツのラインガウ地
区に近く、主要栽培品種はシャルドネ、ピノ・
ノワール、ゲヴュルツトラミナー、リースリ
ングである。冷涼な気候に着目した仏のシャ
ンパン資本が進出し、シャンパン方式のスパ
ークリングを造っている。栽培農家は他のカ
ウンテイにあるスパークリング・セラーにも
ぶどうを供給、プレミアム・スパークリング
の産地として注目されている。
葡萄生産者組合の公式HP

●McDowell Valley
 標高700mを越えるコースト・レンジに囲ま
れているため海風の影響は少ないが、平地部
でも300mと標高が高く夏でも比較的涼しい。
土壌は砂利質を含むローム層で排水性が良く
ぶどう栽培に最適である。

◆ LAKE COUNTY
 メンドシーノ・カウンテイの東隣に位置す
る山地の多いカウンティで、ワイン産地はク
リア・レイクの周辺など南部に集中する。気
候はメンドシーノ・カウンティよりcも平均し
て暖かく、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジン
ファンデルが主要品種。
委員会公式HP
●Guenoc Valley
 岩山に囲まれた小さなA.V.Aでナパ・ヴァ
レーのすぐ北隣に位置する。土壌には小石や
砂利が多量に含まれている。温暖な気候でカ
ベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデルの
栽培に適している。
ゲノック社の単一単一所有です、公式HP
 

●Clear Lake
 クリア・レイクの周辺。湖の影響を受け夏
涼しく冬温暖である

◆SONOMA COUNTY
 ソノマは農業の盛んなカウンティでぶどう
栽培と牧畜がその中心である。ソノマのワイ
ン造りの歴史は、1823年に創立されたミッシ
ョンに始まる。ミッション閉鎖後、そのぶど
う園はバリエホ将軍、さらにカリフォルニア
ワインの父と呼ばれるアゴストン・ハラスツ
ィーへと受け継がれ、現在も存続している。
 ソノマはカリフォルニアのワイン造りが産
業として花開いた最初の地である。禁酒法解
禁後からワインブームの起こる70年代まで、
ソノマには規模の大小に拘わらず家族経営の
ワイナリーが多かったが、現在は海外資本を
含め企業所有のワイナリーが増えている。
 ソノマの地形は、サンタ・ロザ・プレーン
を中心とした平地、なだらかな丘陵地、そし
てコースト・レンジの山地に3分割される。
海岸部の気候は年間を通じて温暖で、冬と夏
の気温格差が小さく、冬でも最低気温が氷点
下まで下がることは少なく、夏は涼しい。内
陸部では冬は氷点下に下がることも多く、夏
の日中気温は35℃を越えることも多い。サ
ン・パブロ湾に面した海岸部の年間雨量は500
mmであるが、山間部のそれは2000mmとソノマ
の気候は変化に富んでいる。
葡萄生産者組合公式HP
ワイナリー組合公式HP
 

●Sonoma Valley
 東をマヤカマス山地に、西をソノマ山地に
挟まれ、サン・パブロ湾の入り江から北に向
かって広がる小さな谷。ソノマのワイン産業
発祥の地である。南部はナパ・ヴァレーの南
部と合わせてカルネロス名称のA.V.Aを持つ。
サン・パブロ湾に発生する霧が冬は暖かく夏
涼しい気候をもたらし、リジョンTに区分さ
れる。シャルドネやピノ・ノアールの栽培が
盛んである。
葡萄生産者&ワイナリー組合公式HP

●Chalk Hill
 ロシアン・リヴァー・ヴァレーの東側の丘
陵地帯。その名の通り石灰質土壌が中心でシ
ャルドネの栽培が盛んである。


●Russian River Valley
 ロシアン川沿いに広がる。川沿いに海風が
流れ込む冷涼な気候でリジョンTに位置し、
ピノ・ノワールやシャルドネはスティル・ワ
インとしてもスパークリングとしても質が高い。
葡萄生産者組合公式HP
 

●Alexander Valley
 ロシアン・リヴァー・ヴァレーの北、ロシ
アン川の上流に広がるA.V.A。東側のマヤカ
マス山地では地熱発電が行われるなど火山地
帯で、土壌はローム土壌である。ロシアン・
リヴァー・ヴァレーより温暖でシャルドネ、
ソーヴィニヨン・プラン、カベルネ・ソーヴ
ィニヨンが主要品種。
葡萄生産者組合公式HP
 

●Dry Creek Valley
 ロシアン・リヴァーの支流ドライ・クリー
ク沿い、リットン・スプリングの丘を隔てア
レキサンダー・ヴァレーの西側に位置する。
ソーヴィニヨン・プラン、ジンファンデルの
栽培地として知られる
葡萄生産者協同組合公式HP
 
 

●Knights Valley
 アレキサンダー・ヴァレーとナパ・ヴァレ
ーの中間に位置する小さな谷。アレキサンダ
ー・ヴァレーよりも雨量が多く暖かい。主に
ソーヴイニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴ
ィニヨンが栽培される。
 
 

●Sonoma Mountain
 ソノマ・ヴァレーに含まれるソノマ山地の
標高約130m以上を範囲とする。谷の低地を覆
う霧の影響を受けず、日射量に恵まれ低地部
より夏暑く、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジ
ンファンデル、シャルドネで知られる。

◆NAPA COUNTY
 ナパ・カウンティには180近いワイナリーが
集中する。カリフォルニアのワイン産業をリ
ードするカリフォルニア随一のプレミアム・
ワイン産地である。しかしその生産量はカリ
フォルニアワイン全体のわずか4%である。
 西側はマヤカマス山地がソノマ・カウンテ
ィとの境となり、北側は標高1000mを越える
セント・ヘレナ山が聳え、それに続く山地が
東側の境界となっている。その中央にナパ・
ヴァレーが位置する。ナパ・カウンティは全
域が東側の山地を除きA.V.Aナパ・ヴァレー
に指定され、A.V.Aナパ・ヴァレーは幾つかの
小さなA.V.Aを抱合する。
 

●Napa Valley
 カリフォルニアで最初に承認されたA.V.A。
西はマヤカマス山地が連なり、東にはアトラ
ス・ピーク、スタッグス・リープの岩山、ハ
ウエル・マウンテンが連なる。南北約50km、
東西は狭い所では1km程の細長い谷で一面ぶ
どう畑に覆われている。サン・パブロ湾に面
した南部は海風の影響で涼しく、谷の奥へ入
る程海風の影響が減少し、数kmごとに気候が
異なる。最北部は夏の日中気温が最南部より
も5〜8℃高い。年間降雨量は最北部のカリ
ストウガは1000mmであるが最南部ではその6
割程度である。積算温度による区分はリジョ
ンTからVに位置する。栽培の中心品種は南
部ではシャルドネ、中央部から北部にかけて
はカベルネ・ソーヴィニヨンである。カルネ
ロス地区ではピノ・ノワールも多く、北部で
はソーヴィニヨン・ブランも増えてきた。
ワイン生産者組合のHP
葡萄生産者組合のHP

●Stag's Leap District
 ナパ・ヴァレー内、スタッグス・リープの
岩山の中腹からナパ川の東側にかけて広がる
小さな産地。土壌は表土が浅く小石が多量に
含まれている。栽培品種はカベルネ・ソーヴ
イニヨンに集中しているが、メルロも増えて
きた。タンニンの十分な果実風味が凝縮した
ぶどうが育まれる。
葡萄生産者協同組合公式HP

●Howell Mountain
 ナパ・ヴァレーに含まれるハウエル山の高
台に位置する。指定面積は14000エーカーに及
ぶがヴインヤード面積は500エーカー程であ
る。ナパ・ヴァレーの平地部を覆う霧の上に
位置し、夏の気温は平地部よりやや高い。主
要品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、
シャルドネ。

●Carneros
 サン・パブロ湾に面したナパ・ヴァレーと
ソノマ・ヴァレーの南部を統合したA.V.A。カ
ルネロスはスペイン語で羊を意味する。土壌
は粘土質の混じった砂利質で排水性が良い。
直接サン・パブロ湾の影響を受け、気候は年
間を通じ温暖で、ぶどうの成長期間(平均気
温が10℃を越える期間)は260日と長い。しか
し夏涼しく、リジョンTに分類され、ぶどう
は酸を保ちながらゆっくりと熟成する。シャ
ルドネとピノ・ノワールの産地として知られ、
スパークリング・ワインの原料としても評価
が高い。
カルネロス連盟のHP

●Rutherford
Rutherford Dust 協会のHP


 
 
[THE BAY AREA]
 サン・フランシスコ湾の東側、サクラメント川沿いに広がるワイン産地。山や丘が複雑に入り組み、湾に面した地区は冷涼でリジョンTであるが内陸部はリジョンWと積算温度による気候区分は幅広い。土壌は一般に沖積土である。

◇Livermore Valley
 コースト・レンジに囲まれているがサン・フランシスコまで30km程度の距離にあり、湾の影響を受けてリジョンUに位置する。土壌は多量の砂利や小石を含む沖積土壌でフランスのボルドー地方グラーヴ地区の土壌に類似している。ボルドー系品種の栽培が中心。


 
 
[THE NORTH CENTRAL COAST]
 サン・フランシスコの南、シリコン・ヴァレーの名で呼ばれることの多いサンタ・クラ
ラ・ヴァレーからサンタ・クルーズ・マウンテンを経てサリーナス・ヴァレーに至るワイ
ン産地。地震源として知られるサン・アンドレアス・フォルトに沿うように広がり、その
地形や土壌は複雑に入り組んでいる。
 サンタ・クララ・ヴァレーはミッションの時代に開かれた歴史あるワイン産地だが、シ
リコン産業の進出や人口増加でヴィンヤードは住宅や工場に姿を変えつつある。代わって
その南のモントレー・カウンテイで1960年代後半よりヴィンヤードの開発が始まった。
◇Chalone
 モントレーとサン・ヴェニトのカウンティ
を分けるガビラン・レンジのサリーナス・ヴ
ァレーを見渡す標高500〜550mに位置する高
原状の小さなワイン産地。火山性土壌、石灰
岩土壌、花崗岩土壌の複合された土壌で、主
にピノ・ノワール、シャルドネが栽培され、
そのワインは高く評価されている。

◇Santa Cruz Mountains
 指定区域全体が山地であるため山腹に開か
れた小規模なヴィンヤードが多く、栽培面積
は小さいが質は高い。気候は標高や傾斜の向
きなどによるマイクロクライメットの差が大
きくリジョンTからVまで点在する。

◇Monterey
 カリフォルニアのサラダ・ボールと呼ばれ
野菜栽培の盛んなサリーナス・ヴァレーから
モントレー湾に面した低地部を含む。250o前
後と極端に少ない年間雨量を、豊富な地下水
による灌漑で補っている。栽培の歴史は新し
く、1960年代後半サリーナス川を囲む丘陵の
中腹で初めてぶどう栽培が始められた。優良
なシャルドネの産地として知られるが、冷涼
なサリーナス・ヴァレーの北部ではリースリ
ング、逆にモントレー湾から離れた谷の南部
ではカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培される。
ワイナリー&葡萄生産者協会

 
 
[THE SOUTH CENTRAL COAST]
 サウス・セントラル・コーストはサン・ルイス・オビスポとサンタ・バーバラの2つの
カウンティからなる。19世紀前半ミッションによりぶどう栽培が始められた地域であるが、
禁酒法解禁後、再びぶどう栽培が始められたのはワイン・ブームの始まった1970年代で、
コースタル・レンジがつくりだした小さな谷間にヴィンヤードが点在する。太平洋の涼風
を受けリジョンTからUの地区が多い。
◇Edona Valley
 サン・ルイス・オビスポの南、サンタ・ル
シア山とサン・ルイス・レンジに挟まれたA.
V.A。西側がモロー湾に向かって開け太平洋
の影響を直接受けるため、気候は夏でも冷涼
である。平地部の土壌は石灰、砂の混じった
粘土質土壌で、周辺の丘陵地は砂質ローム土
壌である。シヤルドネの栽培に適している。
Edna Valley - Arroyo Grande Valley Vintners Assn.
◇Santa Maria Valley
 サンタ・マリア市の南に広がる谷とその周
辺の丘陵地を含む。気候はエドナ・ヴァレー
同様で夏涼しい。全体が水捌けの良い砂質ロ
ーム土壌で、いまだ未開発のヴィンヤード適
地が多いこれからのワイン産地。

 
 
[SOUTHERN CALIFORNIA]
  カリフォルニア最初のヴィンヤードはサン・ディエゴのミッションに開かれた。しか
し暑く乾いた気候のためワイン産業はあまり奮わず、現在はロサンジェルスとサン・ディ
エゴの間のぶどう栽培に適したマイクロクライメットの地にわずかにヴィンヤードが開か
れている。
サンディエゴ郡ワイナリー協会公式HP

 
 
[THE CENTRAL VALLEY]
 シェラ山脈とコースト・レンジに挟まれた広大な平野であるセントラル・ヴァレーはア
メリカのフルーツ・バスケットと呼ばれオレンジからプルーン、いちご、チェリーなど様々
な果実が栽培されている。ぶどうも例外ではなく生食用、レーズン用、そしてワイン用ぶ
どうが栽培され、全カリフォルニアワインの7割強がセントラル・ヴァレーで造られる。
気候は暑く乾いた内陸型で、ごく一部を除きリジョンWとXに位置する。ヴィンヤードに
はシェラ山脈の豊富な雪解け水を使う灌漑設備が施されている。ジェネリック・ワインと
安価なヴァラエタル・ワインの供給地である。

 
 
[SIERRA FOOTHILLS]
 1848年に金鉱が発見されたマザー・ローダイ地区に続いてゴールド・ラッシュの舞台と
なったのがシェラ・フットヒルズである。現在も数ヵ所で金の採掘が続けられている。こ
の地でぶどう栽培とワイン造りが始まったのもゴールド・ラッシュの時代であるが、禁酒
法の施行により忘れさられ、再びプレミアム・ワインの産地として復活したのは1970年
代である。
 文字通りシェラ山脈の麓、高所は標高1000mを越えているが、大部分のヴィンヤードは
標高300〜800mの地に位置している。内陸性気候で冬寒く、夏暑い。標高の低い所では、
夏の日中の気温が35度をこえることも珍しくない。リジョンTからXに属す。土壌には多
量に岩石を含まれ、平地は少なく、傾斜にヴィンヤードが開かれている。
 ジンファンデルの栽培適地で、ヴィンヤード面積の半分をジンファンデルが占めている。
量的にはわずかであるが、前世紀に植えられたジンファンデルの畑が残され、樹齢100年を
越す古木から味わい深いワインが造られている。

読み返したい人はこちら。

それぞれ区分分けされた元なるものは
行きましょう!!!