◆積算温度による気候区分
REGION SYSTEM |
では、始めましょう! |
ぶどうは品種ごとに栽培に適した気候が異
なる。カリフオルニア大学ディヴイス校では、
栽培地の気温を数値化して、TからXまでの
リジョン(気候区分)に分類し、リジョン毎
に栽培に適した品種を推奨している。
ぶどうの木は平均日中気温が50°F(10℃)
を越えると、休眠期から目覚め成長を開始す
る。そこでカリフォルニアにおける平均的な
ぶどうの成長期間である4月1日から10月31
日までの7ヵ月間、1日の最低気温と最高気
温の中間を平均気温とし、平均気温が50°Fを
越えた度数を積算する。つまり平均気温が
80°Fであるならば30度数がその日の積算温度
となる。こうして得られた7ヵ月間の積算温
度によって、積算温度の低い順にリジョンT
からリジョンXまでに気候区分を分類する。
プレミアム・ワインが育まれるのは一部の
例外を除き太平洋岸沿いに点在するリジョン
TからVの区分である。現在カリフォルニア
のヴインヤードの大半は栽培品種をリジョ
ン・システムに基づいて選定している。 |
Tから徐々に暑くなって行くと思ってください。
積算温度(リジョンシステム)↑クリックで拡大
その言葉だけでも頭の隅に置いてね。 |
◆土壌
SOIL |
|
自然環境の各種因子の中で、土壌はワイン
の品質に最も大きく影響を与える要素の一つ
である。
カリアォルニアの土壌は気候同様に実に
様々である。火山を伴うコースト・レンジ、
シェラ山脈の造山運動、河川の流れがもたら
した複雑な地形は、土壌にも影響し、海岸部
のワイン産地においては数kmの距離で土壌が
変化する。
一般に見られる土壌は、沖積土、ローム、
火山灰堆積土、粘土、石灰土、砂利質などの
土壌で、これらが複雑に混じり合った土壌も
多い。全般にカリフォルニアの土壌は排水性
が良く、ぶどうが根を張りやすい土壌である。 |
大切な要因ですね、
アルカリ性土壌、酸性土壌でもその味わいは変わってきますね。
土壌にも多様性があるのは、カリフォルニアも同じ事なのですね。
だから、どんなクローンをヨーロッパから移植してもカリフォルニアの個性が主張されるのですね。 |
◆降雨量
RAINFULL |
|
ぶどうの木の成長には十分な水分が必要で
ある。しかし、開花期の雨は結実不良の原因
となるし、夏の雨は菌類に由来する病気を発
生させる。収穫期の雨はぷどうに灰色カビの
繁殖を促し収獲量を減少させてしまう。カリ
フォルニアの雨期は晩秋から春先にかけてであ
り、以上のような降雨に由来する被害は少ない。
ぶどうの成長期間である春から秋にかけて
は、ほとんど雨が降らず、カリフォルニアの
イメージとして定着している抜けるような青
空が広がる。ゆえにカリフォルニアの野山は
初夏を迎えると下草が水不足のため枯れてし
まう。
降雨に由来する被害が少ない半面、カリフ
ォルニアの大半のヴィンヤードでは土壌中の
水分だけでは、ぶどうの成長に十分な水分が
得られず、不足分を灌漑により補っている。 |
つまり、灌漑設備が整う事で、
理想的な降雨量が再現出来るのです。
それでも年代の個性が出てくるのですね。
カリフォルニアでは水は貴重品。
これは日本でも同じ、
今でも「水利権」は強く
彼の昔は、戦争だって起ったのだから。 |