グレーキングスネーク(Lampropeltis,mexicana)とは?



体長
  最大約1m

  腹板 (首から総排泄口までの腹側にある鱗):190〜212枚
  尾下板 (総排泄口から尾の先までの腹側にある鱗):51〜65枚
  背鱗列数 (背中側の胴部の鱗):21〜25枚
  上唇板 (先端を除く上唇部分の鱗):7枚
  下唇板 (先端を除く下唇部分の鱗):8〜11枚

全体的な印象としては他のキングスネークに比べ「華奢」な感があります。頭部は大きくなく、首はあまりクビレずやや太く、胴体はほぼ円筒形に近い形をしています。また鱗はなめらかで体の表面は灰色の地色に赤に黒の縁どりの斑紋があります。

分布
 メキシコ中央部から北部の山岳地帯
サンルイスポトシ州・デュランゴ州・ヌエボレオン州)

サンルイスポトシ州チャルカスという鉱山のある村
 (提供:サボテン 撮影:丹原氏1999)

生息地
 高度500〜2500mの高原地帯・高温乾燥・草原気候
落葉広葉低木樹と常緑針葉樹の混合疎林。具体的にはオークやパインの疎林または牧草地となっているらしいです。

標高1500m位。朝晩は肌寒く、昼は30℃を超えるような気候
 (提供:サボテン 撮影:丹原氏1999)


食性
 トカゲその他の爬虫類(ヘビも含む)、マウスなどの哺乳類その他。(特に幼体時は爬虫類食の傾向が強いようです。)


▲写真はテキサスハリトカゲ
(この種を食べていると断言できませんが、メキシカーナ系の蛇が好んで食べていると言われているハリトカゲの種類です。テキサスに関していえば、成体は結構大きく、また、ハリトカゲの名前よろしくウロコが棘状に尖っています。)

性格:
 一般的に大人しく咬むことはまずありません。ただこのことは裏を返せばそれだけ積極的な行動は行わないと言うことで、同じキングスネークでもカルフォルニアキングスネークなどとは明らかに性格がことなり前者の積極的な行動パターンを陽とすればグレーキングスネークの行動パターンはどちらかというと陰ということになります。また危険に際しては他の多くのキングスネーク同様危険を感じるとまず逃亡を計り、逃亡が出来ないとわかると次に尻尾を小刻みに震わせて威嚇を行います。そしてそれでもダメな時は総排泄肛から悪臭のする白いドロリとした液体を出し、何とか逃亡を図ろうとします。

分類:
現在、メキシカンキングは一般的に生息地域別に3タイプに別けられています。(説明はそれぞれのページにて行っております。)

 ●サンルイスポトシ

 ●デュランゴマウンテン(グリーリ)

 ●ヌエボレオン(サイエリ)



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