ひどゆき一家大阪呑み怪
大阪の甘い朝の章

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 もうろうとしつつも目が覚めてしまったので、ぼーっとテレビを見る。ウルトラマンティガだかダイナの再放送をやっていますなぁ。クウガ、あれ?これは先週みましたな。ということは、一週遅れか。ということは、続きが見れないということではないか!。そんな合間にゆきさんから電話。はいはい、なぜだか6時には目があきましたぞ。ええ、ウルトラマンを堪能しましたが、ほかに面白そうな番組もないので2度寝するかもです。ええ、夕べのことは覚えていません、都合の悪いことはすぐに忘れるのですよ。ではまた後ほど。

 電話を切った後、待ち合わせ時間を思い出せないことに愕然とする。ううむ、大事なことまで忘れているぞ。まあ、あとで紅蓮殿に聞けばいいや。というわけで朝のシャワーを浴びて、ぱらぱらとチャンネルを替えながらぼーっとする。あら、おじゃ魔女まで一週遅れ、ううむ、恐るべし大阪。といったところで紅蓮殿に電話、へっへっへ、お代官さま、今日の予定を教えてくだされ。恥ずかしながら記憶がございません。ふむ、11時でしたか、間に合いませんな。それではチェックアウトしたらどこかで軽く朝食でも。時に、しょちょーは?、はあ、目はあいているのですな。

 部屋を出てなかなかこないエレベーターを待っていると、もやぁ〜っとしょちょーがやってきた。惰性で動いていますな。私?もちろん宿酔ですぞ。テンションを上げていないと眠ってしまいますな。ロビーで喉を潤しつつ、紅蓮殿を待つ。ほどなくやってきたが、重い荷物によろよろとしている。何ですか、それは?、ほお、はう蔵殿からの借り物ですか。しかし重そうですな、宅急便してしまうのがよろしいかと。

 人妻クラブだのニューハーフクラブだのの看板を笑いつつ、「きゃさりん」の前を通ってとりあえず駅方面に向かう。すると、紅蓮殿に電話が。おや、女王様からお呼び出しですか、え?こちらが見えると申されておると?、さて、どこでしょうな。ぐるぐると辺りを見回す3人、はるかかなたに道をはさんで手を振っている人が見える。ああ、見えました。すぐに行きますぞ。合流したところで、アラハゥイ金融が銀行へ行く。おや、金融会社が融資を受けに行くのですか?え?朝から銀行を襲うのですか?それはたいへんですね、お気をつけて。

 軽く朝食ですよとコーヒー屋に入る。私はただの「モカ」を頼んだつもりが、こんもりと乗っているのは生クリーム。チョコスティックまで添えてある。どう見てもウインナコーヒーである。しかも甘い・・・。ここは疲労回復のためと割り切るしかないですな。人事不祥に陥っているしょちょーで遊んでいると、劉貴さんから連絡が入る。「今日は何か約束してましたっけ?」。紅蓮殿( ̄□ ̄;)っとなる。結局、悪巧みをしていた紅蓮殿がいちばん正気だったのでした。

 そんなこんなで、私のタイムリミット11時が近づいてきたので、店を出て梅田駅にてお別れである。いやぁ、楽しい一夜でしたなぁという余韻を楽しみつつ、2時間の帰途を寝たおしたのであった。おしまい。

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