Hobby Japan 82/08 600円
第4回目の今回は、前回からつづいてシュトラールの装甲服『P.K.A』の製作記事。前回はホルニッセがメインでしたけど、今回はP.K.A.がメインでA.F.Sの対抗兵器としてのキャラ付けがなされ、さらに後期型のH.1も追加制作されています。
連載の全体的な構成ですが、これは前回とほぼかわらず。冒頭で初めて舞台背景が述べられ、ここで連載中初めて「シュトラール共和国」、「傭兵軍」、などの単語が登場します。カラーページは今回も1ページのみですが、効果的なセットが組まれライティングによる緊張感溢れる演出で、後のフォトストーリーに繋がる流れを感じさせます。
また今回、記事中ではシュトラール装甲機動歩兵中隊の編成が図示されていたりしてなかなか興味深いです。このような物は見ていて広がりを感じさせて楽しいもので、出来たらModel Graphixでもやってもらいたいところです。
で、この図ではのちに発表されることになるノイスポッターやナッツロッカーなども中隊の一角として登場したりしていますが、これらについては本文中で詳しい説明がなかったりします。ナッツロッカーはシルエットのみですが、後に立体で出てくるものとは大幅にちがうシルエットです。
グラフィックデザイナーの今井さんによると、ナッツロッカーは横山先生が当初考えていた物は陸を走るUFOみたいなシルエットのもので、横山先生、今井さん、市村さんでだべっているうちに変更されたそうで、もともとはこの号で出ているナッツロッカーのシルエットが予定されていた物のようであります(この辺は、モデルグラフィクスでも以前に述べられています)。
ノイスポッターはイラストが初登場ですが、この時点ですでにデザインはほぼ完成されていて、プロポーションが多少ちがうかというぐらいです。おそらくはこの時点でデザインに自信のあった横山先生がそのまま立体化しようとした結果かと思われますが、どんなもんでしょう。
モノクロページの解説写真では、次の予定として新型のA.F.S.制作途中写真が載っていますが、この案は破棄され、結局は12月号でS.A.F.S.がデザインされることとなります。これがどうなったかは今となっては知ることが出来ませんが、これが完成したらどんなふうになっていたのかちょっと気になるところです。
PKA使用キットリスト
- ハセガワ 1/48 ディフェンダー
- タミヤ 1/12 CB750F
- アオシマ ザンザルブ (スケール不明)
- ハセガワ ヒューズ コインシリーズ
間違いや足りないものがあったらお知らせ下さい。
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