これまでに火山や地震の勉強をしました。日本はどちらも多い地域です。これは偶然ではありません。実はこの2つは関連のある現象なのです。 教科書_ページの図を見て下さい。世界地図に、ある程度大きな地震の震央をマークした図です。_ページの図も見て下さい。世界地図に、世界中の火山の位置をマークしたものです。日本だけでなく、世界中で、地震と火山の集中する場所がほぼ一致していることがわかりますね。 |
こちらの世界地図を見て下さい。日本で使っている世界地図は太平洋が真ん中にありますが、これは大西洋が真ん中にあります。ヨーロッパで使われているものです。 |
ところが、20世紀半ば過ぎになって海底の測量が進んで事態は変わりました。資料集_ページの図を見て下さい。大西洋の真ん中、いかにも「ここから割れて左右に広がっていきました」と言わんばかりのところに特徴的な海底地形がありますね。まるで山脈のように、周囲の海底より1000mぐらい高く盛り上がった地形が連なっています。「海嶺」とか「中央海嶺」とか名付けられています。その真ん中はむしろへこんだようになっています。 |
さらに詳しく見てみましょう。教科書_ページの図は、日本付近の地震の震源を立体的に記録したものです。…わかりにくい?そう思ってこちらに模型をつくりました。遠くの人は見えないと思うので、あとで見て下さい。地震の震源は太平洋側で浅く、日本海側というか大陸側で深くなっています。さらによく見ると、それらはほぼひとつの平面に乗るように分布しています。 |
海嶺・海溝で区切られた板状の部分を「プレート」と言います。日本列島の主要部分は中国方面とひとつながりのユーラシアプレートの一部分で、日本付近の太平洋の海底は太平洋プレートやフィリピン海プレートです(図6)。地球表面の現象の多くが、このプレートの移動と関連づけて説明できます。最初に触れた地震と火山もプレートの動きで説明されています。 |
日本海溝・小笠原海溝のところで、太平洋プレート、フィリピン海プレートがユーラシアプレート(*5)の下に潜り込んでゆく(*6)のだと考えられています。 |
前に見たビデオの中でハワイ諸島ができる様子が出てきましたね。ホットスポットは地下深く、対流している部分のさらに下にあります。ここからマグマが上昇して噴火するわけですが、そうやってできた島はプレートの移動によって運ばれてしまいます。ハワイ諸島、そしてそれに続くハワイ海山列、天皇海山列(*9)はプレートが移動している証拠のひとつです。途中で列が曲がっているのは、ある時代に移動方向が変わったためと解釈できます。(図4、図8) |
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