火成岩をつくっている鉱物を見てみましょう。材料は火山灰を使います。 関東平野ほぼ全域を「関東ローム」と呼ばれる赤土がおおっていますが、これは実はもともと火山灰なのです。 ただ、粒が砕けてしまっているものや、噴出して降り積もってからの長い間に化学変化を起こしているものがあり、これらは観察の邪魔になりますので取り除くことにします。 |
ここに、関東ロームが乳鉢に取り分けてあります。これを各班持っていって、洗い出してもらいます。要するに米研ぎの要領です。 |
さて、何種類の鉱物が見つかりましたか?4種類か5種類ぐらいでしょうか。そのうち名前がわかったのは何種類ありましたか?ほとんどわかっただろうと思います。 |
資料集_ページを見て下さい。火成岩6種類の表の下に造岩鉱物の名前が入った表があります。ピンク色と緑色、それぞれ無色鉱物と有色鉱物です。右へ行くほど有色鉱物が多くなって、岩石の色が黒っぽくなるということをあらわしているのはわかりますね。 |
ところで、関東ロームのもとになった火山灰は一体どこから来たのでしょう。南関東については大部分が富士山と箱根山、北関東では浅間山や榛名山など多くの火山から放出された火山灰がもとになっているようです。遠いところでは、鹿児島の南の、今は海底に沈んでしまった火山からも来た(*2)ことが確認されています。 |
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