君が望む?同人誌制作奮闘記
人生ってはかないのさ・・悪のりしてるね
☆注意☆
作中に出てくる人名、団体名は実在の人物、団体、名称もありますが、架空のものでありほとんど脚色してあります。
また随時更新されるかも・・よ・・
第一部【永遠の始まり】編 第二部【永遠の蔓延】編 第三部【永遠最終計画】 夏コミ奮戦編 サークルの歴史(リアル)
新たなる使命
鬱陶しい急勾配の坂を上るとその住居はあった。久方ぶりここに来る。 |
「どうだい?進み具合は?」 |
「いや〜おつかれさん。それが原稿かい?」
◆ストーリー ◆システム そして私が一番驚いたことは、「セーブデータの数がMAXを越えると自動的に増えること」
「なるほど・・・こういうゲームか?かなり親切なようだな」 ◆レビュー その物語の流れの中で、BGMや演出が臨場感を高め、この物語に没入させてくれます。 当たりかはずれか分からないつまらんTVドラマやや映画を見るよりも 「うぐぅ、なんか言いたいことが全部言われてしまったぞ」 実は私、エンディングは遥と水月しか見ていません。 他の五人についても五人の物語がきちんとあり、 「寝不足か・・・」
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沙門祐希はタクシーから降りて、部屋への階段を登った。時刻は深夜、もちろん明日は仕事である。久々の帰郷からの現実に引きもどされる。 「では君のぞウイルスがここ付近では蔓延していると云うことだね」熱いコーヒーを啜りながら沙門は云った。もう、夜中をすぎている。だが、寝れそうにない。 |
沙門はとある申込書と睨めっこしていた。
結局、君のぞウイルスが思った様に蔓延して、沙門の周りでも白熱している。 いろいろなHPを見てるとよくわかる。 昨年、導入したADSLなる夢の通信環境を手に入れ、日夜、ネット三昧。チャット三昧。いやはや、世間の不景気とは何のその。 沙門自身は年末から『螺旋回廊2』というゲームに取りかかっていて精神的にまたウイルスにやられていた。 おもむろにネットをしながら電話をかけた。 「真希さんかい?」 「ああ、沙門さん、どうしたの?」 「参加する事にしたから・・後よろしく」 「さ、なに?」言い終わらないうちに受話器を置く。 「これで準備よし!」と云いながら風呂に入るため立ち上がった。 その後、電話が再度あり、夜中に真希が訪れた事は言うまでもない。間近に迫った「RumblingPegent」の申込書記入のためである。ついに、『君のぞ』制作班が動き出したのだ。 だが・・・ 「真希さん・・・」打ち合わせにきた真希に沙門はそっと言った。 「また、どうしたの?今度は、レヴォの申し込みも書いたし、そっか、コミケだね?」 「いや、コミケはまだ。壊れたんだ・・・マシンが・・」 「・・・直してくださいよ」 「ううむ、そうしたいのはやまやまなんだが、秋葉までには出るのはめんどくさくて。真希さん行ってくれない?」 「・・・動きたくないのね。わかったよ。原稿どうなっても知らないからね?」 「その分、ふれき君が参加してくれるって。何かね、茜の神から天命が下ったとこなんたら。よく神が降りるなぁ」 「感心してないで考えてくださいよ。また、土壇場で苦しむんだから」 |
「やっぱりこういうことになったな」沙門祐希は明るみてきた空をみて云った。 |
「何とか間に合った」樹之夢真希は荷物を卸し溜息をついた。 |
月日が流れるのは早く、あのイベントから1ヶ月以上経過してしまった。その間にも大阪でイベントがあり、最近はまった宇陀羅丸まぁくが派遣された。 |
「ふぅ、もう少し・・」華瑞姫慧子は自転車のペダルを踏みしめ、坂を一気に駆け上がろうとしていた。 |
「狭い部屋。大量の塵に埋もれ、樹之夢真希はダンボールの前に鎮座していた。まったくもって、
なんともみっともない格好だね」 |
「延びちゃったね」 |
宇陀羅丸まぁく、通称まぁくんは汗だくになりながら数字の名の付いた坂を登っていた。 |
「暑い・・じっとしてても汗が出る。だるいなぁ」樹之夢真希は沙門が置いていった門井嬢作のうちわを降りつつ口に出してみた。 |
沙門祐希&火炉那合同企画記念本
☆登場人物☆
沙門祐希・・・「君のぞ」馬鹿。K田M子嬢馬鹿でもある。現在栗の子馬鹿目指し奮戦中。
樹之夢真希・・・「君のぞ」馬鹿2号。最近絵デジタル処理に目覚めるが、ついでに美少女ゲーにも目覚めてしまう。
火炉那・・・「君のぞ」馬鹿。「葉っぱ」馬鹿でもある。通常の3倍のパワーを持っている(何が?)
宇陀羅丸まぁく・・・「妹」馬鹿。最近、妹だけでは満足できない模様。
宇陀羅光・・・宇陀羅丸まぁくの妹。一応、彼の願望が奇蹟を呼んだのだ.
●ある8月の長い夜
樹之夢真希はのんびりとモニターを眺めていた。過酷な修羅場が終わり、後は夏コミ本番までのひとときを過ごすだけであった。 |