Paradise Ridge Wineryとその中の長沢鼎記念館(カナエ)
ウォルター&マリジク・ビックさんが買い取ったワイナリーには、
大変な物語があった。その人が長沢鼎である。
明治維新の動乱期を生き、世界大戦では収容所で息を引き取った、日本人の足跡があった、
その足跡をワイナリー内に記念館として開放している。

これがその長沢記念館である。
彼の生きていた生活の匂いが残っていそうである。
1852年に薩摩藩で生まれ、13歳にはイギリスに渡る。明治維新で、薩摩藩は送金できなくなり、1867年アメリカに渡る。そして1875年には、お世話になった教団が畑を買い取り、1892年教団からすべてを任されるようになった。彼が40歳のときである。そして10本の指に数えられるワイナリーのオーナーなった人である。


↑長沢ヴィンヤード
ソノマのサンタ・ロサの高台にある。


↑畑の現在・過去
ファウンテン・グローブというなの畑で、最初に拓かれた畑である。
上の写真は、きれいに整備され当時の隆盛が伺われます。

ビック家が買取った直後の畑である。
今は、上の画像の通り、ナガサワ・ヴィンヤードとして使用されています。

↑オブジェ
オーナーのウォルター・ビックさんは、こんな大きな美術品が大好き、
芸術家はつまるところ、Hになるらしい。なんともエロチックな造形美である。

ワイナリー内
まだ小規模のため、設備はこれが大方、
オープン発酵で、ピノがスキン・コンタクトをしていた。

 


皮とワイン
ある程度発酵すれば、こうして中のものを全部出します。
多分攪拌するためであろう。
 

ワインメーカー
彼はワインメーカー、ビック家の娘さんの、お婿さん。
日本で言えば養子さん。

木樽
発酵の状態を見るため、炭酸ガスの噴出が見える様になっている。
鼻を近づければ、むせました(笑)・・・当たり前

↑パンチング
皮の渋味が、よく出る様に、浮いてきた果皮を、もう一度静めこむのです。櫂を入れるたびに、ブクブク泡が立ちます。ピノにはよく用いられる手法です。

なぜ?
あのステンレスのタンクの中でしないの?
樽の中で発酵しているのは何?
疑問も残りました。


スパークリングとシャルドネ
??と少々疑問ののこる味わい。しかしお金のかかった上等な双方のワインは、「天国」というなのこのワイナリーから見下ろす。ヴィンヤードを見ながら飲むのは美味しかった。
旅程表