ユーザー車検つれづれ日記
(車検ライン編)

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並んだラインは「マルチテスタ」という新し目のメイドロボット車検装置で、左側の旧式ラインのように行きつ戻りつしなくても良いので比較的さくさくと順番待ちの列は流れていく。
思ったよりも早い展開に心の準備が追い付かず、慌ててパンフレットを見直して実物と見比べてみたり。

今頃見てるんじゃない! 今頃見てるんじゃない(笑

いよいよ順番が回ってきた。
右手上方にLED式のサインボードがあって、これの指示に従って進入する。

LED テクノな感じ

進入してすぐにあるのが前輪のサイドスリップ検査。検査装置の上を「ステアリングを真直ぐに固定したまま」通過すると、自動的に計測される。
しかし私は緊張のため、車をかなり端に寄せて待機していた。このまま真直ぐ突っ込んで果たしてサイドスリップが測れるのか、さらにその先のテスタにきちんと乗れるのかちょっち不安だ。
慌てて直前で進路を修正する。しかし今度はサイドスリップテスタの上を真直ぐに通過できたのか?不安は重なるばかり・・・ 
だが無事にサイドスリップ検査通過。そのまま次のテスタに進入する。

証拠写真 左に寄っちゃってる証拠写真

お次はブレーキとスピードメーター、そしてヘッドライト光軸検査を一気に済ませる。流石はマルチテスタだ。マルチはいいねぇ、うん。
ローラーの上に前後輪を乗せて、ルームランナーみたいな感じで検査を受ける。
先ずはブレーキから。前輪、後輪それぞれとサイドブレーキのテスト。このときフットブレーキもサイドブレーキも力一杯踏む&引くのが良いという情報をwebで得ていた。
事前情報のおかげでブレーキ検査は一発で通過。そのままスピードメーターの検査へ移行する。

車輪 こんな感じでローラーに乗る

これはローラーに乗った状態で通常のように加速し、スピードメーターが時速40kmの位置を指したらライトをパッシングさせることでメーターの正確さを測るものだ。
しかしローラーに乗って普段通りにギアを入れて走るのはどうも違和感がある。いくらアクセルを吹かしても車が全く前に進まないというのは、考えてみれば当然なんだけど、どうも妙な気分。飛ぶ矢は飛ばないって感じ?
それで緊張してなかなか時速40kmにスピードを固定することができない。
1回目のトライは失敗、2回目は慎重にアクセルを調整して40km/hを保って・・・成功!。

スピードメーター検査が終わると目の前に光軸測定ロボットがうぃんうぃんと移動してくる。

光軸計測器 光軸計測器

ライトをハイビームにしているとマルチ計測器が自動的に光軸の位置に移動して計測を開始するんだけど・・・1分程待っても計測器はうろうろと位置の微調整を繰り返すばかり。
これはかなり不安だ。
実は先日車幅灯を自分で交換したときに、ヘッドライトのユニットを多少いじっていた。
完全に外したりはしていないので、まさかあれで光軸が狂ったとは思えないけど、ヘッドライト光軸は車検項目の中でもアウトになりやすい項目らしいので不安は高まる。
これで不合格になったら車検場の横にある予備検査場で調整をしてもらわないといけない。勿論有料で。
ドキドキしながら3分程待っていたら、計測器がやおら動きを止めた。
ほっ、計測を開始したようだ。右を測り、うぃ〜んと動いて左を測り、合格。
よかった〜、一時はどうなることかと思ったが一安心だ。

計測中 顔は見えないが、内心凄く焦っている

光軸計測器が右に捌けたら、次の検査位置まで前進。今度は排ガスチェック。
「く」の字型に曲った60cmくらいの細長い棒の先端をマフラーに入れると自動で検査開始、すぐに終了。異常なしであっけなし。

さてその次は下廻りの検査に進む。
車が検査装置に乗ると、装置は油圧で駆動されて車体をウィーンと持ち上げてガタガタ揺さぶる。外から見るとなんとなくワンダバな光景だ。
地下のピットには検査官がいて、私に「ブレーキを踏んで」とか「ハンドルをしっかり持って」などと指示しては、車体を前後に揺さぶったり駆動部分をハンマーで叩いたりして何やらしている。

下廻り検査中 下廻り検査中

このためにわざわざ洗車までしたのだから、とりあえず心象だけは大丈夫だろう。
とか思っているうちに検査終了、オールオッケー、全て合格!

ワンダバな検査装置から車を下ろして「総合判定及び検査機器制御室」とやらの前に停車。
窓口の向い側に今までの検査結果をプリントする装置があるのでこれに自動車検査証を挿入して記録。
このとき風が強くて自動車検査証が上手く装置に入れられずに苦労した。

記録装置 係員の人が不安そうに見ている

印刷し終わった書類を提出しようとしたら、この係員に「排ガス検査の項目が抜けている」と言われてしまう。
しまった、排ガスだけは検査した後、すぐ横にある記録装置で印刷しなければいけなかったのだ。
慌てて戻って記録装置に検査証を突っ込む。
これでオッケーというわけで、自動車検査証、継続審査申請書、車検証その他一式を窓口に提出する。
書類を出すと窓口のオッサンに「車、出して」とぶっきらぼうに言われる。
多少手間取ったのでイライラさせてしまったか?ちょっとびくびくして車を駐車場に移動させる。

窓口にて 窓口にて

さて、あの提出した書類はどうするのだろう?
検査に引っ掛かったらどうしようとか、そんなことばかり心配していたので、検査後にどうするかまでは事前に調査していなかった。
最終的には最初に入った建物の窓口で新しい車検証と車検のステッカーを貰うのだから・・・う〜ん、多分書類を返してもらうんだろう。
1分程考えた末に先程の窓口に行くと、先程のオッサンが「何やってんだ?」という顔で書類を返してくれた。

そんなわけで検査は10分少々で終わった。webの車検ページで多くの人が「あっけない」と書いていたが、実際あっけないものだった。
流れ作業の中を指示されるままに動いていて、気が付いたら終わっていたという感じだ。
しかしこの日一番の面倒な事態がこの後待っていたことを私ももおもお会長も知る由もなかった・・・等という引きで次回に続く。


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