茶ぼうず号日記

Final Updated '04 4/25

横浜の駐車場船にて横浜にて


'87のプジョー205GTI。国内導入初期型の1600ccモデルで、今となっては205GTIの中でもレアな存在となってしまいました。
その良さ、楽しみをご紹介したいと思います。

 この車は元々父のもので、私が社会人になった年に知り合いにあげる予定だったのを私が半ば強引にもらい受けたものです。今の車では感じることのなくなってきた「乗ることの楽しさ」と「車を運転すること」のいろいろな部分を教えてくれました。
外観は普通のハッチバック。乗るとスペック以上におもしろい。なかなかに奥の深い車です。


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プジョーの良さって?

私の205

茶ぼうず号日記〜Diary〜
('04 4/25 Final Updated)

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205とのつきあい方
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今までのメンテナンスの話にプラスして、バイヤースガイド的なものをちょっと


プジョーの良さって?('97 作成 '03 12/30加筆修正)

 もともと車好きな人間なので、気になる車は国産、輸入車問わず試乗に行ったりするんですが、雑誌とかで見るカタログスペックの割には乗っても楽しくなかったり、乗りにくかったりということが結構あります。確かにサーキットのラップタイムで計るならば、今の国産車はすでに輸入車を越えたのはある意味事実かと。ところが実際に使う領域、市街地なんかでカタログでは見えないパワーやトルクが不足しているような感じはあったりします。「Max280ps」といってもフルパワーを使える場所は限られていますし、一瞬の快楽のために(個人的主観)数百万円はちょっとつぎ込めません。(でもR32 GT-RとFD3S RX-7、ユーノス/マツダ・ロードスターの3車は国産車には珍しく作り手が強烈なメッセージを発信しているので好きだったりします。NSXも好きですがあの値段は現実離れしすぎているかなと。乗れるなら、NSX-RかNSX Type S-ZEROです。かんじんの腕はかなりヘタレですけど)

こういうことを書いて2年後、実際にユーノス・ロードスターを買うという暴挙に出るわけですな。(^^;

 プジョーを含めた輸入車、特に欧州車に共通するのは、「カタログスペックでは絶対にわからない」ところ、また、ラテン系の車は「どんなシチュエーションでも乗り手に楽しみを与えてくれる」ところです。これは車の大きさやエンジンパワーに限らず変わらないかなと感じているところです。

 特にプジョーに限らず欧州車、それも2000cc以下の購入を迷っている方にすすめます。「必ず試乗してみて自分自身で確かめてみてください」
プジョーは足回りのセッティングに関して絶対カタログからはわからないほど絶妙なチューニングで、こればっかりは乗ってみないと永久にわからないです。また、エンジンもいたずらにカタログスペックを追わないのでピーク数値的には低いですが、スペックに表れない部分が意外に力強かったりして実用上では上だったりすることは良くあります。
 ちょっと余談ですが、いままで試乗した中ではオペル・ヴィータの1.4Lエンジンのパワフルさに結構驚きました。しかもATの5ドアで。カタログスペックだけを見ていたらあのエンジンの良さには絶対気づかなかったです。欧州車(特に大衆車クラス)なんてそんなものです。

一応、参考のために205GTIのカタログスペックを書いておきますと・・・・・

全長 3705mm 1速ギア比 3.250
全幅 1590mm 2速ギア比 1.850
全高 1345mm 3速ギア比 1.359
ホイールベース 2420mm 4速ギア比 1.068
Fトレッド 1395mm 5速ギア比 0.864
Rトレッド 1330mm リバースギア比 3.333
車体重量 890kg 最終減速比 3.513
エンジンタイプ 水冷直列4気筒・OHC Fサス形式 ストラット
ボア/ストローク 83.0mm/73.0mm Rサス形式 トレーリングアーム
総排気量 1579cc Fブレーキ Vディスク
圧縮比 10.2 Rブレーキ ドラム
最大出力 115ps/6250rpm タイヤサイズ 185/60 R14 82H
最大トルク 13.7kgm/4000rpm 価格(当時) 279万円

 見ての通りスペックそのものは大したことはないですが、ポイントは890kgという車重の軽さにあります。このクラス(シビックとか)で車重が1000kg越えていることがごくあたりまえの中、この軽さは相当なものです。ちなみに1.9Lモデルで910kgと非常に軽量です。(うちの205の場合、ガソリン満タンでの実測値で940kgでした)このサイズをして、身長180cmの私がリアシートに座ってもそれなりに居住空間が稼げているのもまたすごいところです。合理性を重んじるフランス人のしっかりした思想が見えてきます。ピニンファリーナ/スタイル・プジョーの合作によるデザインも(ちなみに、ピニンファリーナ側のデザイナーはフェラーリ365GTBデイトナや308、288GTOを手がけたといわれるレオナルド・フィオラヴァンティとのこと)本国デビューから20年以上たった今でも十分に通じる飽きのこないスタイリング。「古さを感じない、だから長くつきあえる」ところも205の美点と言えるかと。
気になる走りですが、絶対的な速さからいけばインテRやシビックRなどとはハナから比べ物になりませんが、ほどほどのパワーと軽い車体でコントロールしやすく(私の身びいきが入っているかと思いますが)乗って楽しいと言う面では引き合いに出した2台に決して劣らないと思ってます。ちなみにインテRは運転した経験がありますが、あれは私にとってはあまりにも速すぎて公道においては真骨頂の領域を楽しむどころではありません。

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