どうでもいいんですけど、今時予告状を送りつけて猫目の真似をしても知ってる人が少ない気がするんですけど・・・
まぁ、私達がアマテラスでまじめにお仕事している間に、あの人もこの人も一体何をやっているのやら
ああ、このSSって完璧に全編ギャグですのでそのつもりで
「皆さんこんにちわ!」
「「「「こんにちわ」」」」
「未来の移動手段、ボソンジャンプを研究するヒサゴプランの見学コースへようこそ。ガイドはマユミお姉さんと!」
「ぼくヒサゴン!」
「「「「うぉ〜!!」」」」
「なんと本日の特別ゲストです。皆さんと一緒にコースを回っていただくのは、あの!」
「そう、あの!」
「地球の英雄、天才女性艦長のホシノ・ルリ少佐です」
「よろしく〜」
「「「「わ〜い!!」」」」
ルリの何気ないブイサインに子供達は大喜びだった(笑)
でも・・・
「なにか背後から熱い視線があるのは気のせいですか?」
ルリは何か悪寒のようなものを感じる。
正確にはルリを飛び越してその先にあるものになのだけど・・・
後ろの柱の影で三度笠を着た奴と黒いバイザーをかけたお姉ちゃんとかが密かにヒサゴンに熱い視線を送っていたりするのは・・・気のせいだろうか?(笑)
「そろそろ行こうか。オモイカネ」
『OK、ハーリー』
「条件セット、絞込検索開始。精度は絹ごし」
律義にオモイカネはデフォルメハーリーのウインドウを表示。
「出来たスープは順次僕に、スピードはわんこの中級・・・」
「よ!」
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
ウインドウボール内に首を突っ込むサブロウタ。そりゃいきなり生首が現れれば驚くわなぁ・・・
振り向く他のオペレーター、二人の漫才(?)はクルーの楽しみの一つである。
「何驚いてるのお前」
「はぁはぁ・・・ウインドウボールの中に・・・無断で・・・入らないでください」
「いいじゃん、別に知らない仲じゃあるまいし」
「な、何いってんですか、エッチ!!!」
そんな些細なジョークに過敏に反応するのもハーリーらしい。
「はぁ」
「なんだよ怒ったり落ち込んだり、忙しい奴だなぁ」
「いいんですかね、いくら艦長の命令だって。ばれたら問題ですよ」
「しょうがないさ、事故調査委員会も統合軍も何か隠しているみたいだし」
「でも、艦長がかわいそうじゃないですクワッツ!!」
「なに、おセンチになってるんだよ、この口が!」
ほっぺたを引っ張るわ、脇をこそばすわ、鼻に指を突っ込むわ、サブロウタはハーリーをいいように弄んだ。
今日もナデシコは平和だわ、と誰かが言ったとか言わなかったとか。
「その艦長がせっかく間抜けを演じてくれているんだ。今のうちに掴めるものは掴んじまおうぜ」
「はい」
うなずくハーリーであった。
「以上、超対称性やら難しい話をしてきました。」
「みんなわかったかな?」
「「「「わかんない!」」」」
ヒサゴンの質問に元気よく答える子供達。
「つまりですね、チューリップを使うことによってですね、非常に遠い距離、それこそ地球から火星へ一気に移動できるんですね」
「おおおお」
ヒサゴンのマジックに大喜びの子供達。
三度笠「・・・パチパチパチ」
黒いバイザー女「・・・パチパチパチ」
・・・なぜかその後ろに涙を流して喜んでいる奴らがいるが(汗)
まぁそんな変な視線に気づくことなく、解説を続けるマユミお姉さん。
でも・・・
「ただしですね、現在の段階では普通の人は利用できないんですね、これを利用するにはですね・・・」
この説明には途端に歯切れ悪くなる。
「改造しちゃうんですか?」
「いえ、そこまで露骨なモノじゃなくてですね・・・」
「聞いたことがあるぜ、反人道的とか」
「私に気を使わなくてもいいですよ」
子供達のざわめきに困り果てた彼女にルリが救いの手を差し出した。
「今の技術ではDNAをいじらないといけないんですね」
「少佐、改造人間?」
「こら!」
姉らしき子供がつい口にした妹を叱った。
少し居たたまれなくなった子供達だが・・・
「普通の人でも戦艦に乗ればジャンプできますよ。今度ナデシコに乗せてあげましょうか?」
「わーい」
と少し切なげに笑ったルリの笑顔と申し出に子供達は大喜びした。
三度笠「・・・ジーン」
黒いバイザー女「・・・ジーン」
なんか、柱の影でこいつら、ハンカチを握りしめて感動の涙を流していたりする(苦笑)
と、そこにピロピロリン♪という携帯のメール着信音が。
『そろそろ帰れ、もうすぐ発進!byラピス』
『そろそろ帰れ、もうすぐヒサゴン襲来!by疾風』
三度笠「・・・跳躍」
黒いバイザー女「・・・ジャンプ」
と、ヒサゴンに後ろ髪を引かれながら、ボソンジャンプでそれぞれの持ち場に帰っていった・・・
いいのか!?お前達それで!!!
なぜわざわざここまで来ていて帰るんだ!?
こちら、ルリが囮になっている間にアマテラスへハッキングを続けていたハーリーとサブロウタ。とうとうお宝を見つけたようですが・・・
「あ、やっぱり。公式な設計図にはないブロックがありますね」
ハーリーのウインドウの一つに黒く塗りつぶされたアマテラスの設計図が浮かび上がった。
「襲われるなりの理由ってやつか。よし、続けて行ってみよう!」
開いてしまった、パンドラの箱。
数秒後、目まぐるしく現れるデータの渦。
それはサブロウタでさえ驚愕する内容であった。
「・・・・ヒサゴン?」
そう、
ヒサゴン
ヒサゴン
ヒサゴン
ヒサゴン
・・・・
「ボソンジャンパーのヒサゴン化実験・・・?」
「おいおい、正気かよ!」
・・・おい、ヒサゴン化実験ってなんだよ(汗)
『注意、危険!』
途端、警報がなった。オモイカネが相手のホストコンピュータからの自我接触を受けたサインだった。
「ばれたか!」
「オモイカネ、データブロック、相手プログラムは1から5番プロクシに流して、侵入プログラムはバイパス経由に切り替え。」
「何?」
サブロウタの見たもの、それは相手のホストコンピュータから流れてきた自我意識データ、それがウインドウになって無数に展開した。
YURICA KURUNA
YURICA KURUNA
YURICA KURUNA
YURICA KURUNA
YURICA KURUNA
YURICA KURUNA................................
あまりの事態にサブロウタ達は唖然としていた。
ただ、ひたすら氾濫しまくる「YURICA KURUNA」のウインドウ。
「みなさん、落ち着いてください。
落ち着いて・・・
落ち着けっていってるだろうが、このガキども!!!!」
当然、見学コースのルリの所でもかくの如し。
「ハーリー君ドジった?」
『違いますよ!』
「ハーリー君」
『僕じゃありません、アマテラスのコンピュータ同士の喧嘩です』
「喧嘩?」
『そうなんです。アマテラスには非公式のシステムがあって、そいつが自分の存在をアピールしているというか、単に怯えるだけというか・・・』
「怯えてるって・・・」
ルリは呆れながらも目の前に開いているウインドウの文字の意味を考えていた。
「ANURUKACIRUY・・・
あぬるかちるゆ・・・
はて、なんのことでしょうねぇ?」
あの・・・ルリさん。なぜわざわざ逆さに読むの?
「あ、塗るか、血・・・ダメです。
イズミさんみたいにダジャレになりません」
だからルリさん、なぜそう捻って読もうとするの?
「このギャグは私が必ず解きます。イズミさんの名にかけて!!」
いや、別にギャグじゃないんですけど、ってなんでイズミさんの名をかける!?
「は!謎は全て解けました」
良かった。わかってくれましたか♪
「『怪盗 闇のお姫様』の正体は!」
正体は!?
「『あ、ヌルか散るわ』ですね♪」
それ全然ちが〜う!!!(泣)
『艦長、どこへ行くんですか、艦長』
「とりあえずナデシコに戻ります。エンジン暖めて待っててください」
『え、どうしてです?』
「敵が来ます。」
『え!!』
なんか知らないけど、ルリはようやくストーリーを進めることにしたようだ(苦笑)
「ボース粒子の増大反応!」
アマテラスの管制に衝撃の報告が入る。
『それ』は光を纏って現れた。徐々に実体化しつつある。
「全長8m、全幅12m、機動兵器です」
「相手、識別コードなし、応答ありません」
「ヒサゴン?」
現れたのは全長12mにもなる巨大なヒサゴンであった・・・(汗)
See you next ちゃぷた...?
・・・とってもお待たせしました、3話目です(汗)
待たせた割には書き上げは1〜2時間で書いているという・・・
勢いだけで書いてます。さぁおもしろいのだろうか?(笑)
既に萌え系に走りそうな予感がそこはかとなくしますが(爆)
ってことで続きを見てみたいという方はメールを下さい。
無い知恵を絞って見ます(爆)
では!
ver1.03
Special Thanks!
・カバのウィリアム 様
・闇影 様
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