アバン


コロニーシラヒメを襲う謎の機動兵器
無気味な男が現われたり何やら陰謀の匂いがプンプンなんですけど

よりにもよって・・・ヒサゴンですか?

ああ、このSSって完璧に全編ギャグですのでそのつもりで



統合政府査問会室


シラヒメを含めたヒサゴプランの拠点襲撃事件の調査委員会の公聴会にアオイ・ジュンは呼ばれた。シラヒメの襲撃の際の報告が表向きの用件だが、何のことはない幽霊ロボットの噂を流布したとして吊し上げる為だった。
「誤認だというのですか!」
自分の報告を真っ向から否定されて不信感をあらわにするジュンである。

「そうだ」
「付近のセンサーの乱れ著しいとあるが」
ジュンはまるで問いあわない調査委員達に声をあげた。

「いい大人なんだから・・・」
ヒサゴンはないだろう・・・・」
ド○えもんじゃないのか?」
「いや、コ○助じゃないのか?」
ケ○ちゃんにも似てるな」
ア○パンマンじゃ・・・」
「間違いありません。あれはヒサゴンです!!」
ジュンも我ながら情けなかったが、真実をありのまましゃべればそうなる。

しかし、委員会のお歴々の嫌みがタップリと返っていた。
「第一、全高8メートルのヒサゴンなど今の技術では作れないのだ」
「っていうか、あれは着ぐるみなんだろ?」
「ええ?そうなんですか?私はてっきりロボットかと・・・」
「あれば統合軍兵器開発部の総力を挙げた高性能の着ぐるみなんですよ!」
「そうそう、あのRX78全自動型着ぐるみ「スーパーヒサゴン」はキャラクターボイスに伝説の声優「メグねえ」の声を復刻し、ヒサゴプランの説明のみならずマジックはおろか、痴漢撃退用のスタンガンまで装備した・・・」
「そうそう、ウチの甥っ子がヒサゴンを好きなのだが・・・」
「いや、意識調査によると奥様方にも結構な人気があるとか」
「我らが技術の勝利ですな!!」
「「「「「わはははは!!」」」」」

『統合軍はそんなことに金を使っていたのか・・・』
ジュンは心の中で突っ込んだ。



Nadesico Short Story ぷりんせす おぶ だーくねす
ちゃぷたー2




連合宇宙軍幕僚室


「はなっからあいつらやる気がないんだ!」
「いかんよ、モノに当たっちゃ」
壁に怒りをぶつけるジュンをなだめるムネタケ参謀、発言の内容を問題にしていないところが彼らしい。

「まぁ、誰もヒサゴンに襲われたなどと公表は出来ないからなぁ・・・」
「それはそうなのですが・・・」
「かくて政府と統合軍の合同捜査とあいなり、宇宙軍は蚊帳の外」
「参謀!」
ムネタケの投げやりな言い様にジュンは怒った。
「黙って見ている手はないからね、早速いってもらったよ、ナデシコに」
「ナデシコに?」
「ああ、それにこんなものも届いたしね。」
ムネタケは懐からある一枚のカードを出してジュンに見せた。
「なんですか?これは!?」

宇宙一の王子様を頂きにあがります。
どのぐらい宇宙一かというと、
料理がうまくて♪
エステに乗れて♪
背は高くて、かっこよくって♪
私にはすっごくやさしくて♪
そりゃ貧乏だけど、
私達には愛があるから全然へっちゃらなんだから♪
それからそれから・・・
ああ、本題から外れましたね。
ってことで8月4日にコロニー「アマテラス」に伺います。
怪盗ジ○ンヌ・・・もとい、闇のお姫様

「なんですか・・・これは?」
「予告状でしょ?」
「っていうか、単に惚気ているだけでは?」
ムネタケはそういうが、この緊張感の欠ける文章を読んでいるとどうしてもそんな大それたモノではないような気がしてくるジュンであった・・・。

「しっかし、この文章、どっかで見覚えがあるような・・・」
カンが良いのか鈍いのかよくわからないジュンであった。



ルリ、ドアップ


「こんにちわ・・・」
劇ナデと同じくぺこりと挨拶するルリ。

「それはいいんですけど、あんまりドアップにしないでもらえませんか?
 昨日寝不足なんです」
あ、すみません。



連合宇宙軍所属試験戦艦ナデシコB


ナデシコBは予告状の件を念のため調査すべく、ヒサゴプランのターミナルコロニー「アマテラス」に向かっていた。
そこには寝不足の艦長ルリとだれきった副官サブロウタとその補佐ハーリーがいた。

「しっかし、この予告状なんですけど、どこかで見たことあるんですよね・・・」
ルリは自称「怪盗 闇のお姫様」の予告状とおぼしきカードを裏表眺めてため息をついた。
「なんですか?この熊のイラストは・・・」
サブロウタはルリの手元の予告状を見てつぶやく。

ルリ「熊・・・ですか?私はてっきり犬かと」
サブロウタ「熊でしょう?耳が丸いですよ?」
ルリ「黒色の熊ですか?でも月の輪がありませんが・・・」
ハーリー「猫じゃないんですか?」
ハーリーがボソッとつぶやく。

サブロウタ「おい、ハーリー。猫はまずいだろう、猫は。」
ルリ「そうですよ、ハーリー君。ジブリには版権許諾とってないんですから・・・」
ハーリー「似てないでしょう・・・ジ○には・・・」
サブロウタ「でも黒猫だし・・・」
ルリ「ナポレオン?」
ハーリー「ルリさん・・・誰もサクラネタなんてわかりませんよ・・・」
サブロウタ「ク○ネコヤマト?」
ルリ「なら大丈夫ですね♪」

ハーリー「あのですねぇ、子猫くわえてないでしょう?
 これはきっとキャッツ○イですよ」
ルリ、サブロウタ「キャッ○アイ?」
ハーリー「大昔のアニメにそういう予告カードを送りつけてレオタード姿で美術品を盗む美人怪盗のお話があったんですよ。それじゃないんですか?」
サブロウタ「さすがアニメオタク!」

・・・そう、ハーリーはアニメ博士であった。
全国アニソンイントロ大会優勝の実力者であった!!

ハーリー「違います!!」

嘘です。ごめん

ルリ「なるほど、それで私の部屋にわざわざ予告状を送りつけてきたわけですね(怒)」
サブロウタ「本当ですか?」
ルリ「ええ、おかげで窓が割れて寝苦しい夜なのにエアコンが利かなく熱帯夜でした。おかげで眠れなくって。」
ハーリー「うちの官舎って要人警護用の特殊耐圧ガラスを使ってるはずなんですけど・・・」
ルリ「それはいいんですけど・・・じゃ、次はヒサゴンじゃなくってレオタード姿なんでしょうか?」
サブロウタ、ハーリー「「なにが?」」
ルリ「機動兵器が」

一同は一瞬変な想像をしてしまい、絶句してしまった・・・。



月面・ネルガル秘密ドック


「はぁ、誰だ?サレナパーツに『レオタード希望』なんて書いたのは!」
「ああ、それならさっき黒百合が突然思いついたからって・・・」
「馬鹿野郎!!捨てとけ、んなもん!!」
「は〜い」



月面・エリナの自室


「まったく、人の部屋を引っかき回したと思ったら、レオタードを借りたいなんて・・・
 だいたい、この前ジャ○ヌのコスチューム新調したばかりでしょ?
 その前はマユミお姉さんだったし・・・
 それに、レオタード着たらそのポッコリとしたお腹が目立つわよ?」

ピキーン

びえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

「『エリナさんが苛めた』って泣きながら走って逃げなくても・・・」



月面・ラピスの自室


「よしよし」
出来の悪い姉を慰めるラピスであった。
どっちが保護者なんだか・・・

See you next ちゃぷた...?



ポストスプリクト


懲りずに2話目のギャグ調の劇ナデでしたがどうでしょう?
おもしろいかどうかはよくわかりませんが(汗)
なんか最近はリベ2で暗い話書いた後は黒プリなどで明るい話を書いてバランスをとってる気がします。

ってことで続きを見てみたいという方はメールを下さい。
無い知恵を絞って見ます(爆)

では!

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