菊地秀行トークライブ
ユニヴァーサル篇1
歌え!<新宿>〜歩け!<新宿>

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 早朝カラオケ「歌え!<新宿>」。ハイテンションを保っているつづみちゃんが仕切る。前回は仕切ったのは紅蓮殿であったな。やはり北の狼南の虎、パワフルである。わたしはといえば、部屋にはいった途端に睡魔の手に落ちる。しかしその心地よい眠りのさなか、伸縮剣姉妹に「うりゃ!写真を撮るのだ!」とぶん殴られてさらに深い眠りに落ちる・・・が、力ずくで起こされて伸縮剣姉妹撮影会に参加させられた。まったくジャインアンのリサイタルである。途中、顔を洗おうと席を立った時に見渡すと、結構大勢寝ているではないか。劉貴さんはソファーに横になって気持ちよさそうだ。というわけで歌え!<新宿>の記憶はほとんどないので、このときの模様はどこかのレポートを参照してください。そういえば、あんさんとまーしーはカラオケには姿を見せず、密かに姿を消していたような・・・。むむっ、これは怪しいみどり荘。

 そして、いつものドーナツ屋へ。中国の朝は一杯のお粥から、というわけで健康的におかゆをすすりながら、せいらくん持参の映画のパンフレットで盛り上がる。パタリロとか、パタリロとか、パタリロとか、ダークサイドブルースとか。ちなみに、わたしはパンフレットというものをめったに買わない。映画を観るだけでもけっこう高いのだから、パンフレットやポップコーンにまで手が回らないのだ。まあ、妙なところで「激走5000キロ」のパンフレットは後生大事に持っていたりするが。おっと、話がそれた。そして話はそれ続け、片面の白い段ボールのことを「マニラ表紙(?)」というつづみちゃんの話に、なぜにマニラなのだ?とわたしが問い返す。するとマノユ殿に「それならばきみが確かめてくるといい。日本中のフィリピンパブを回って調査してきなさい」と返される。そうなのだ、これからはわからないことがあったらフィリピンパブのおねいさんに聞くことになったのだ。そのための資金は、カリガリ博士の裏ビデオを売って稼ぐ・・・のは北方領土からロシアの話だったか。カリガリ博士といえば、マノユ殿の御友人が来ていたのだが、まだカリガリ博士は見せられていないそうだ。さあ、早く見せてClub カリガリのメンバーを増やすのだ!まのやん。ここでみぎーと、小太郎くんと、kaieさんもだっけ?、数名が帰宅。みぎーは翌日早朝からパン焼きなので、怪しい反省怪にも来れないのだ。ふっふっふ、残念だね。そんなこんなで10時になったので、昼過ぎには帰途についてしまうつづみちゃんを新宿御苑引き回しにつれ出す。

 魔界都市<新宿>において神秘的な自然の残る新宿御苑。ビールののぼりに惹かれつつ、炎天下のもとでも心地よい風が吹き渡る木陰をそぞろ歩く。まずたどりついたのは、いかにも半魚人の出てきそうなBlack Lagoon。周辺を観察すると、たわわに実のなった木の根元には「メダカ」の説明が。なるほど、ここではメダカも木になるのか。結局何の木かわからなかったので、メダカの木ということに落ち着く。御苑に巣食う危険な生物たちを案内図で確認し、鴉が鳴き交わす木立のトンネルへ足を踏みだす。この木何の木樹になる木とばかりに根元の看板を確認すると、なぜかそこには蝙蝠の紋章が描かれている。不思議に思って他の木の看板を確認するが、やはり蝙蝠の紋章が。さすが<新宿>、尋常ではないな、などとあっさりと納得して木立のトンネルを抜けると、日本庭園に出た・・・と思う。しかしそこは魔界都市、樹上人が数名こちらをうかがっているではないか!。新宿区民まのやんに聞いたところによると、彼らは植木職人という種族だそうだ。なるほど、よくよく見ると巨大なハサミ状の手、シザーハンズをシャキシャキと動かしている。危険ではないものの、刺激しないようにそろそろとその場を離れ、名前も確かではない秘密組織のビルを横目に、妙に人間慣れしたコイを観察する。人影が水面に映っただけで大きな口を開けてよってくるその姿をかわいいなどと思ってはいけない。指など出そうものなら、根元から食いちぎられてしまうのだ。もしも水中に落ちようものなら・・・。

 山合の道を登っていくと、台湾だか韓国風の妖姫御殿に出た。肉食ゴイの住む池を見下ろし、うっそうとした木々に囲まれた高台に建つ姫様の自宅、危険なので立入禁止になっている。主人が同行しているのになぜだろうと疑問に思った私であったが、つまらないことで命を落とすわけにもいかないので、世の中そういうものだということで納得する。さて、この写真、北国の雪女と<新宿>の妖姫のツーショットですな。これを撮影した男は、直後に石になってしまったということだ・・・あれは妖女ゴーゴンか。

 石化した男はその場に打ち捨て、騏鬼翁さまの秘密研究所予定地を横断し、木陰で戯れる異国人家族のおこちゃまに手を振りつつ、この暑いさなかにGREEN HOUSE(温室)へ。GREEN HOUSE、緑の家、みどり荘、なんと!みどり荘は御苑にあったのか!というわけで奇っ怪な熱帯植物の生い茂るみどり荘へ突入。ここでもせいらくんの博識ぶりは発揮され、あちらの木々こちらの花々の名称がぽんぽん出てくる。が、聞いているそばから忘れる。外が直射日光で暑かったため、温室内は思いのほか暑さを感じなかったが、そこは温室。部屋をつなぐ通路は尋常ではない暑さだった。巨大なアロエ・・・ではなく竜舌蘭の花を観賞する頃に、つづみちゃんの体力が急激に奪われる。ちなみに、こんな巨大な竜舌蘭を見るのはわたしも初めて。竜舌蘭といえば、テキーラの原料ですな。

 さてさて、食虫植物の食腕を避けつつ温室を出て、ふらふらしはじめてしまったつづみちゃんを励ましつつ新宿御苑をあとに、昼食へ。ジンギスカンだの札幌ラーメンだのとなぜか北海道名物の看板に惹かれるが、つづみちゃんにしてみれば何故に新宿まで来て地元の料理を食わねばならんのだになってしまうので、しばし悩む。そうそう、昨日は待ち合わせの都合で中華で夕食が出来なかったため、中華の昼食を取ることにする。値段の割に味もよく量は多すぎるほどであったが、なかなか来ない冷やし中華にあせる。が、なんとか無事に食べおえて、ここでつづみちゃんが離脱。次回は呑み怪までゆっくりしましょう〜!ということでお疲れ様でした。

 食堂を出て、SATOさんが帰宅(次のオフが入っていたらしい)し、女性たちはDr.マノユの研究室でモルモットに、私と劉貴さんはとりあえずチェックインまでふらりとすることにする。そして今宵の反省怪、飲め!<新宿>を待つことになるのであった。

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