菊地秀行トークライブ
ドイツもこいつも幻想怪奇

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 ライブ明け、恒例となりつつある「唄え!<新宿>」。あまりの人数の多さに「お休み!<新宿>」組と別れる。そしてカラオケ組を仕切るのは、なぜか紅蓮くん。が、思いのほかあっさりと大人数を収容できるカラオケやボックスに。実はお休み組も同じ階にいたりして。

 さて、唄え!<新宿>の始まり〜。が、睡魔に襲われてわたしは寝る。よくあのドンチャン騒ぎの中でぐっすりと眠れたものだ。終盤、目が覚めたので同調しようと顔を洗ってくるが、また寝る。そういえばみぎーの歌がたくさん入っていたことしか覚えてないぞ。リシェルちゃんからもらったイカ墨チョコ、片付けのドタバタで見失って結局食べられなかったり。が、ここで寝ておいたせいか、この後の「歩け!<新宿>」はけっこう楽であった。

 カラオケ終了後、こちらも恒例となったドーナツ屋で朝食休み。窓際にせいらくん発見。メフィスト病院予定地を眺望する席をとっていた。爆睡する者を横目で見ながら、爆笑ドイツ映画トークが始まる。おかしいですね、怪奇幻想の名作を鑑賞してきたはずなのに。お使いゴーレムくん、初めてのお使いだよね。薪割りや水くみばかりして、ユダヤの民はいつ救うのかな?。そうそう、元は泥なんだからゴーレムくんで泥パック、小さくなったら新しいゴーレムくんがやってくるの、でも道がわからないから必ず付き添いがいるの。そしてなぜか必ず窓を破ってやってくるゴーレムくん。ゴーレムくんってさぁ、大仁田くんに似てるよね。プラーグの大学生と同じ役者なんだよ、でもぜんぜん違うよね。ノスフェラトゥが「ど〜も〜、こんにちわぁ〜」と、棺桶を小脇に抱えてやってくる。ああ、次の集まりではみな棺桶持参とか。馬車のシーンの早回し、コミカルだったよね。ラストで鏡にうつっちゃってるし。そういえば日光は大丈夫みたいね。確か一番鶏の鳴き声が弱点だったよ。「あ、夜が明けちゃったぁ〜」。カリガリ博士の手料理、あれはマッシュポテト?おかゆ?オートミール?いずれにせよまずそうだよ。ああ、あんな栄養のないもの食べさせられてたから、チェザーレくんは途中で力尽きちゃったんだよ。ところで、カリガリ博士ってチェザーレを使って何をしたかったんだろう。なんでもできるって言ってたけど、チェザーレくんだからなんでもできるってわけじゃないよね。え?世界征服?どうやって?。

 そんなこんなでドーナツ屋で爆睡組をのこし、「歩け!<新宿>」へ。爆睡組のみぎーとあんさん、似たような服装で席の両端をそれぞれ陣取っている。ほう、まるで風神雷神だな。などというのを置き去りに、まずは歌舞伎町あたりから花園神社を探索。あいかわらず<新宿>ネタに詳しいせいらくん。いつも楽しい解説と案内、感謝感謝です。メフィスト病院予定地を中心に、御苑をよくドライブしたそうな。まるで車でジョギングだね。人を食う四季の小路も難なくクリア。ここで劉貴さんとわたし、ブルース・ブラザースになる。日本人離れといわれるが、じゃあ。なに人なんだ?。花園神社はお祭りの前日で、出店でけっこうにぎわっていた。「くじ引きでプレステ2だ、欲しいなぁ」と今にもテキ屋のオヤジにつかみかからんばかりの小太郎くん。なだめながら「プレステに2って書けばぁ?」と我ながらつまらんことを言うが、妙に受ける。まだテンションは高いようだ。

 恒例の場所はさらっと流し、もっとも危険な地域、中央公園から都庁へ。中央公園では犬(のふりをした妖魔)に遭遇し、壮大なスケールの(人をばかにしたような)白糸の滝とナイアガラの滝で涼み、妖魔撃退と腹の探り合いをしながらお散歩。そして突然、邪教伝説(い〜の先生著)ネタに走って焔峯教徒となった一同は都庁を占拠しに向かう。やや、案内どおりに進んでいるのに入り口がわからん。都庁はアドベンチャーランドなのだよ。よし、進入に成功だ、二手に別れろ。せいらくんチームは北、どくたぁまのゆチームは南のエレベーターだ。何?人数が足りん?よし、先に南を制圧だ。あれ?北だったかも。ええい、こまかいことは気にするな、めざせ展望台。そして難なく展望台へ。ふふ、洞児はやってこぬか、などといいつつ魔震後の<新宿>を視察。自宅跡地を展望する二人。次の制圧地を探す一行。それぞれの目的を果たしてティータイム。「このクリームソーダ、薄〜い」、「ではこのガムシロップで甘くしなさい」、「そういう問題ではないと思うが」、「わっ、クリームソーダが噴きこぼれた」、「それはね、気圧が低くて炭酸の飽和値が低いからなんだよ」、「へぇ〜そうなんだ」、「嘘ですとも」。そして嘘つきはなぜか戦後の苦しい生活などに二転三転していくのであった。

 都庁制圧に成功したところで、爆睡組を拾って昼食はパスタ屋。「きのこたっぷりカルボナーラ」にひかれつつ、「トマト」と書かれたメニューが気になる。トマト丸ごと?もしや茹でただけのパスタの上に、トマトが1個乗っているだけなのでは?「気になるな、きみが頼みたまえ」、「いや、私はきのこたっぷりが」、「そうか、ではわたしが頼もう」、「どくたぁだけに受け狙いをさせていいのか?・・・」。というわけでおもむろに「トマト二つ」とオーダーした私。「どうするね?ただの“トマトだけ”が2個出てきたら」、「それはそれで笑ってごまかすさ」。しかし、予想に反してまともなパスタにありつけた。丸ごとトマトはボイルされていたのでした。缶詰かな?味つけは“まんまトマトの味だけ”だったが。

 エネルギー補充できたところで新宿駅に重い荷物を預け、一路戸山住宅へ。いきなり迷う迷う。さすがに一筋縄ではいかぬらしい。下り坂では自由落下状態で転がっていく者(みぎ〜)も出はじめる。樹木の生い茂るほうへ行けば箱根山に違いない、との当て推量は当たった。そして眺望広が・・・らない箱根山山頂で一休み。それにしてもヒールやサンダルで歩き回っているおなごたちが少々かわいそうだ。などと思っているとあんさんとせいらくんの羨ましいシャッターチャンス・・・内緒内緒。劉貴さんとブルースブラザースのショットをとってもらったりするが、みぎ〜は某刑事番組だという。それは非難轟々になるぜ。やっぱりブルースブラザースがいい。

 まったりとした休憩ののち、早稲田方面へ下る。せいらくんはなんとかという講堂に行きたかったそうだが、雨はぱらつくはみんな疲れ気味だわで言い出せなかったそうな。次はお供いたしましょう。というわけで新宿に戻る。途中でお二人(すまぬ、そういえばお名前を聞いていなかったような忘れたような)御帰宅。ハンバーガー屋でお休み組と殴り足りない組に別れる。ささっと端折ってハンバーガー屋で一休み。せいらくん、みぎー、小太郎くん、寝る。私、読書。せいらくんがむくっと起きたのでにこやかに手をふると、何が起こっているのかわからないという目付きで手をふりかえされ、再び深い眠りに。ちっ、鼻でもつまんでやればよかった。やがて目を覚まし冷房に震え上がる小娘たちと、みるみるうちに声がかれていく小太郎くんが痛々しい。私の上着は汗でしめっぽくて貸せないので、ホットココアを“1個だけ”買ってくる。が、おなかいっぱいで何もいらないらしいので、ほとんど私が飲む。エネルギー補充される。リシェルちゃんたち、緑の館で愛を語り合っていた所長たちも集まるが、肝心の紅蓮くんがやってこない。まあ、時間も来たので「飲め!<新宿>」へとおもむく。

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