菊地秀行トークライブ
ドイツもこいつも幻想怪奇

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 6月24日午後3時、初夏とは思えないほどに蒸し暑く汗ばむ陽気の中、<新宿>駅に降り立つ。さすがに魔界都市、ありとあらゆる人種がうごめいている。平祝日昼夜の区別が全くない街だ。尾行に注意しつつ人ごみを避けて路地裏に入り、到着の連絡を入れる。すでにメンバーは集まっているそうだが、このまま合流してふらふらと徘徊するのもなんなので、軽く一仕事すませにビデオショップへ向かう。さて、某先生も足を運ばれるというとあるビデオショップ、毎回それなりの収穫があるのだが、今ひとつお値打品が見つからない。おや、『呪いの古城』が・・・ゲゲッ!8000ゴールドもしやがる。やめた。というわけで紀伊国屋書店に足を運ぶ。もちろん、『妖魔王』ゲットのため。新刊だけにあっさりと見つかる。おもむろに手にとり、さらっと後書きに目を通してこっそり出る・・・何てことはせずにレジへ。

 さて、そろそろ待ち合わせに指定されたハンバーガーショップへ。が、指定された階ヘ行くがそこには知らぬ者ばかり。はて、これは面妖な。というわけで連絡を入れると、私が先程まで物色していた紀伊国屋書店にいるとのこと。ちっ、入れ違いか。しかも「小説を置いてあるところ」だと。バカめ!どの階にも小説は置いてあるわいっ!そそくさと歩いているとさらに待ち合わせ場所変更の連絡が「コミックスのところに・・・」ええいっ!こっちで探すから好きなところにいなさい。ちなみに、移動する際に私に連絡を入れてくれたそうだが、私のPHSは鳴っていない。ええい、あいかわらずの役立たずPHSめ。というわけで無事合流、一足先に「帝都物語男一人旅」をしてきた所長にその模様を聞く。ほほう、首塚を掘り返してきたのか。勇気のある御仁だ。そういえば背後に妖しい影が・・・。

 小太郎くんと合流し、所長とあんさんが殴りまくって憂さ晴らしをし、なんだか妙にテンションは高まる。さて、行くあてもなくてボケボケしているのももったいないので、太宗寺に閻魔像を見に行くことを所長と私で勝手に決める。まあ、どうせうろうろするなら怪奇スポットへと決めていたのだ。ちなみに、閻魔像よりも奪衣婆の像のほうが迫力あった。

 ほどよい時間潰しになったところで、<新宿>駅にてふたたび待ち合わせ。ここでみぎーに京都の写真をもらう。しばし思い出話に花を咲かせ、「ハンバーガーショップにいた」桔梗さんたちと合流し、「ハンバーガーショップ」へ。なんか不毛だぞ。

 愛を語る所長とあんさんを眺めつつ、リシェルちゃんの「京都魔界行レポート」を読ませてもらう。おお、なんと詳細な。忘れかけていたスリットの一件も記載されていたので助かったりして。突然動かなくなったみぎーのカメラを私がいじっていたら動いたりする妖しい出来事もあったりしつつ、リシェルちゃんと妙な爆笑トークで盛り上がったりしつつ、私はとある仕事の時間が来たのでいったん別れる。この、某横浜のスナックにおける仕事に着いては内緒。おっと、しばらく掲載してあったのを読んでしまった方はラッキーということで。

 トークライブ会場へなだれ込み、紅蓮殿を探し出してクトゥルー人形を渡す。クックック、なんて邪悪な誕生日プレゼントだ。恒例となったあやしい写真の受渡しや物々交換、ライブ前は交易市場となる。そして会場の準備も整ってイベントの開始を待つのであった。私の両隣には劉貴さんと女王様、なんと贅沢なロケーション。しかも女王様はイベント用に鮮やかなブルーの羽根の扇子を構えてくださった。ひゃぁ、身に余る幸せ。しかも私の拙い資料に目を通してくださり、しばし映画談義。ドイツ表現主義怪奇幻想映画たち、今ではもう放映されることもめったにないが、かつてはテレビの深夜映画でよくご覧になっていたとのこと。うーむ、なにやら感慨深いものがありますなぁ。いや、ユニバーサルやハマーの名作や、その他珍作駄作をテレビで見ていたのを思い出しました。

※カリガリ博士で殺されちゃう人の名前が間違っておりました。アランくんがやられちゃうんですねぇ。つづみちゃん、ご指摘感謝!

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