邦題 |
インスマスを覆う影 |
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原題 |
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製作年 |
1992年 |
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製作国 |
日本 |
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制作社 |
TBS |
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制作 |
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演出 |
那須田淳 |
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脚本 |
小中千昭 |
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原作 |
インスマウスの影 |
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出演 |
佐野史郎 |
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映像情報 |
57分/カラー |
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【ストーリー】 旅行雑誌の取材で蔭洲升を訪れた平田択喜司の、その町と自分の血にまつわる恐ろしくも悲しい体験。 |
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【コメント】 小中千秋氏脚本、佐野史郎氏主演による、ギミアブレイクで放映されたテレビドラマです。設定を日本に移し、架空の漁村蔭洲升(インスマス)が舞台。原作のポイントをしっかりと継承し、ありがちな恋愛ドラマに走ったり情に流されることもないため、なかなかにシュールで恐ろしく仕上がっています。特に魚人になりきっていないインスマス面のメイクはとても不気味で、突然登場する冒頭には、ニヤリとさせられると同時にぎょっとさせられることでしょう。また、地名だけでも、赤牟(アーカム)、壇宇市(ダンウィッチ)、王港(キングスポート)がでてくるのもユニークですね。 年代的にもまだCGIがテレビを席巻していなかったためか、ヴィジュアル・エフェクトも妙な凝り方をせず、元々の静かなロケーションを生かしながら、さり気なく不気味な雰囲気づくりに使われているのがいいですね。さらに、モンゴルの独特な発声法による歌声、ホーミーを使ったBGMが、独特の世界観を高めています。 学研発刊のクトゥルー怪異録に脚本の小中千秋氏によるノベライズが収められ、アトリエOCTA発刊のラヴクラフト・シンドロームには佐野史郎氏による製作の舞台裏が収められています。お二人ともラヴクラフティアンとしても知られているところですが、本編にさり気なく登場するネクロノミコン、実に佐野氏のお手製なのだそうです。 |