邦題 |
邪神伝説デビルゾンビ |
原題 |
Forever Evil |
製作年 |
1987年 |
製作国 |
アメリカ |
制作社 |
B&S・ピクチャーズ |
製作 |
ジル・クラーク ハル・パイン |
監督 |
ロジャー・エバンス |
脚本 |
フリーマン・ウイリアムズ |
原作 |
オリジナル |
出演 |
マーシー・バナー |
映像情報 |
107分/カラー |
【ストーリー】 はるかかなたの星に封印された邪神が復活を遂げようとするとき、地球ではアメリカのとある片田舎の町は奇妙な殺人事件が相次いでいた。地図の上に何かのシンボルを描くようにしておこるそれらは、邪神を迎え入れるための準備であるかのようであった。 |
|
【コメント】 前半のプロットは「死霊のはらわた」に似ていますが、こちらの方がクトゥルーネタも多く、市街地であるぶん明るいイメージに仕上がっています。 王道のネクロノミコンはもとより、「門の鍵」なる書物の著者がC.D.ウォードだったりと思わずニヤリとしてしまいますね。復活するのも死霊ではなく「Yog Kathoth」(劇中での発音はヨグ・コザック。ヨグ=ソトースのことでしょう)であり、星に封印されているという設定。しかもそれがクエーサーの活動で復活時期がわかったりするあたりも、ラヴクラフトらしいコズミック・ホラーをうかがわせます。 しかし映像としての見栄えは全体的に今ひとつ。特殊効果やメイクのチープさが低予算ゆえというのは譲るとしても、全てのキャラクターのインパクトが小さく、特に一応主人公らしいマークが、ヒーローらしい風采に欠けるあたりが残念でした。ストーリー展開も、一つ一つのシチュエーションはそれなりにおもしろいのですが、全体のつながりが今ひとつ希薄な印象を受けます。一貫した主題が定まっていないといったところでしょうか。 余談ながら、B級ホラーにありがちなこととはいえ、奇抜な邦題には弱ってしまいます。この作品でも、確かに邪神も伝説もデビルもゾンビも別々にすれば間違ってはいないのですが。 |