6.1 The Magic Realms

ZangbandはAngbandの公式リリースで使われていたものよりも複雑な「魔法の領域」システムを取り入れています。これはMicroprose社の「Master of Magic」からインスパイアされたもので、それはさらにおそらくカードゲーム「Magic;the Gathering」から借用したものです。Zangbandに取り入れたた魔法システムは、以下の７領域からなります： Life, Arcane, Sorcery, Nature, Trump, Chaos そして Death です。

Zangbandでは、呪文を唱えられるクラスは１つまたは２つの領域を選択できます。クラスによっては選択できない領域があることに注意してください。その制限の詳細については、table を参照してください。

それぞれの領域は、決まったタイプやテーマの呪文を典型的に含んでいますが、それぞれの領域はゲーム終盤まで十分有効な高レベル呪文を含んでいます。主な違いはどのようにあなたの戦略をサポートするか、という点にあります。たとえば、敵を直接傷付ける攻撃呪文を提供する領域もあれば、防御や治療、情報を得られる呪文を提供する領域もあります。

一般的に、Lifeは（邪悪な怪物を攻撃するよい攻撃呪文もいくつかありますが）防御的な領域ですし、Arcaneは攻撃能力がやや制限されるものの便利な領域です。また、Sorceryは防御能力にやや難があるが便利な呪文を、Natureは各要素に特化した防御と攻撃呪文、Trumpはテレポートと召喚呪文に特化しています。そしてChaosとDeathは攻撃的な呪文を提供します。

Zangbandでは、各領域ごとに４冊の呪文書が用意されています。そのうちの２冊は town stores で購入することができ、残り２冊は the dungeon で見つけることができます（しかし、時折ブラックマーケットで見かけることもあります）。このルールの例外はArcaneの領域で、この領域の呪文書は全て魔法屋か本屋で買うことができます。

２つの領域を選択できるキャラクタは最大で８冊の呪文書を持ち歩く必要がありますが、１つの領域であれば４冊ですみます。全ての領域は３２種の呪文を持ち、呪文書一冊あたり８つの呪文があります。

Hints

SorceryとChaosの組み合わせは、標準的なAngbandのmageにもっとも近い組み合わせです（genocideとmass genocide、その他「Tensor's Transformations」に含まれていたいくつかの呪文がないという注意すべき違いがありますが、SorceryにはGlobe of Invulnerabilityという呪文があります）。

一般的に、攻撃的な領域と防御的な領域を組み合わせるのは良い考えです。たとえば、Life/ChaosのPriestや、Sorcery/DeathのMageなどです。Natureはやや中間的な属性で、攻撃と防御の両方の呪文を持ちますが、ゲーム初期においてはどちらの呪文もそう豊富ではありません。

もし、あなたがいつも同じ順序で領域を選択すれば（たとえば、第一領域としてNatureを、第二領域としてChaosを選択し、ちがう選択はしない）、あなたはゲーム中で呪文を使うとき混乱せずにすむでしょう。もし正しい呪文書を選択するのに苦労するなら、マクロを使ってみましょう。

Table - Class/Realm Restrictions

以下の表で、'1st'と表示されているのは第１領域としてしか選択できない領域、'2nd'と表示されているのは第２領域としてしか選択できない領域です。また、'1st/2nd'となっているのはどちらでも選択できる領域を示します。'1st'の表示しかないクラスは１領域しか選択できないクラスで、'1st'の領域が一つしかないクラスは第１領域として常にこの領域が選ばれているクラスです。