定点撮影の記録
Part 10 JR奈良線
117系「シティーライナー」 山城多賀−玉水 2001.2.26撮影
あるところに立って、通過する電車を記録する超ヒマな記録です。
Part10は、JRのアーバンネットワークの中でも変化が激しかったJR奈良線です。JR奈良線は京都と奈良を結ぶ(区分上は木津まで)路線です。近鉄京都線が平行しており、あちら側では特急や急行が15分ごとに運転されており、京都市営地下鉄烏丸線とも乗り入れをしています。対してJRでは近年まであまり改善が行われず、1984年まで気動車が、電化後の1984年からでも日中は105系の普通電車が2両編成で走っていました。しかし、1991年には117系電車を使って快速運転を開始、一部複線化を2001年に行い、「みやこ路快速」が221系によって運転開始されました。車両の出入りも気が付けば激しいという路線です。今回は、1994年、2001年2月、2001年3月の様子を集めてみました。1994年分は車番などのメモがありませんが、ご了承下さい。

撮影日 1994年3月11日、2001年2月26日、2001年3月19日
場 所 JR奈良線 山城多賀−玉水
対 象 JR奈良線の電車
時 間 1994年は12時頃、2001年はともに15時頃
レンズ 1994年は35〜70mm(70mm相当)、2001年はともに85mm
参 考 『JR電車編成表』'01年冬号など
アンダーラインのあるところをクリックすると、その電車の写真が現れます。

1994年3月6日の記録
1984年に電化され、1991年からは117系4連による快速が誕生しました。電化当初は105系2連、113系4連が使われていました。105系は常磐(緩行)線〜営団千代田線で使われていた103系1000番台を改造した500番台グループです。奈良、桜井、和歌山線で共通運用で、2連×24本の48両改造されました。先頭車が足りないので、運転台取り付け車が多数発生しました。また、113系はいわゆる「関西色」であり、こちらも奈良、桜井、和歌山線で使われていました。関西線は6連ですが、こちらは4連で、比較的最後まで非冷房車が残っていました。撮影時には冷房車に置き換わっていました。117系は東海道・山陽本線の新快速用に1980年から製造されましたが、1989年から221系電車が新快速に投入され余剰となり、奈良線に1991年から投入されました。このときは4連でした。

105系
クハ105が先頭の2連
クハ104が先頭の2連

113系
クハ111が先頭の4連

117系
クハ117が先頭の4連

2001年2月26日の記録
1994年3月中旬頃からは奈良線から105系,113系は消滅し、代わりに103系が4連で入ってきました。関西本線系統と共通運用で、現在に至っています。また、117系は1995年頃から6連化されました。この状態が2001年3月まで続きました。
時刻種別行先先頭車両両数コメント
14:25
快速
奈良クハ117-146原色で非常に落ち着いた塗装でした。
本線の新快速の頃と変わらないスタイルが魅力です。
14:35
普通
奈良クハ103-1824103系の見本のような編成です。
先頭車はN40新メニューで、在来車と混結しています。
15:25
快速
奈良クハ117-3066福知山線用のロングシート増設車です。
色はホワイト系ですが、もう一つ似合わないと思うのは
私だけではないでしょう。

2001年3月19日の記録
2001年3月3日のダイヤ改正からは一部複線化が行われ、今まで昼間だけだった快速の増発が行われ、221系化されました。また、昼間の快速は「みやこ路快速」と名前が付き、1時間ヘッドから30分ヘッドになりました。朝ラッシュ時間帯は区間快速、快速、夕ラッシュ時間帯は快速が運転されています。なお、この改正からは117系が消滅しています。新快速を223系に追われた221系が奈良線にも投入され、117系を追い出すのはまさに「歴史は繰り返す」といっても過言ではないでしょう。
時刻種別行先先頭車両両数コメント
14:47
みやこ路快速
奈良クモハ220-74みやこ路快速は4連が多いです。
2+2の4連は私鉄のようです。
14:51
普通
奈良クハ103-8024今度は103系高運車です。
先頭車はJR西日本では珍しく戸袋窓が残っています。
15:17
みやこ路快速
奈良クモハ221-176今度は4連貫通編成です。
15:21
普通
奈良クハ103-2304JR西日本では多数派の量産冷房車です。