1984年に電化され、1991年からは117系4連による快速が誕生しました。電化当初は105系2連、113系4連が使われていました。105系は常磐(緩行)線〜営団千代田線で使われていた103系1000番台を改造した500番台グループです。奈良、桜井、和歌山線で共通運用で、2連×24本の48両改造されました。先頭車が足りないので、運転台取り付け車が多数発生しました。また、113系はいわゆる「関西色」であり、こちらも奈良、桜井、和歌山線で使われていました。関西線は6連ですが、こちらは4連で、比較的最後まで非冷房車が残っていました。撮影時には冷房車に置き換わっていました。117系は東海道・山陽本線の新快速用に1980年から製造されましたが、1989年から221系電車が新快速に投入され余剰となり、奈良線に1991年から投入されました。このときは4連でした。
105系
クハ105が先頭の2連
クハ104が先頭の2連
113系
クハ111が先頭の4連
117系
クハ117が先頭の4連
2001年2月26日の記録
1994年3月中旬頃からは奈良線から105系,113系は消滅し、代わりに103系が4連で入ってきました。関西本線系統と共通運用で、現在に至っています。また、117系は1995年頃から6連化されました。この状態が2001年3月まで続きました。
時刻 | 種別 | 行先 | 先頭車両 | 両数 | コメント |
14:25 | 快速 | 奈良 | クハ117-14 | 6 | 原色で非常に落ち着いた塗装でした。 本線の新快速の頃と変わらないスタイルが魅力です。 |
14:35 | 普通 | 奈良 | クハ103-182 | 4 | 103系の見本のような編成です。 先頭車はN40新メニューで、在来車と混結しています。 |
15:25 | 快速 | 奈良 | クハ117-306 | 6 | 福知山線用のロングシート増設車です。 色はホワイト系ですが、もう一つ似合わないと思うのは 私だけではないでしょう。 |
2001年3月19日の記録
2001年3月3日のダイヤ改正からは一部複線化が行われ、今まで昼間だけだった快速の増発が行われ、221系化されました。また、昼間の快速は「みやこ路快速」と名前が付き、1時間ヘッドから30分ヘッドになりました。朝ラッシュ時間帯は区間快速、快速、夕ラッシュ時間帯は快速が運転されています。なお、この改正からは117系が消滅しています。新快速を223系に追われた221系が奈良線にも投入され、117系を追い出すのはまさに「歴史は繰り返す」といっても過言ではないでしょう。
時刻 | 種別 | 行先 | 先頭車両 | 両数 | コメント |
14:47 | みやこ路快速 | 奈良 | クモハ220-7 | 4 | みやこ路快速は4連が多いです。 2+2の4連は私鉄のようです。 |
14:51 | 普通 | 奈良 | クハ103-802 | 4 | 今度は103系高運車です。 先頭車はJR西日本では珍しく戸袋窓が残っています。 |
15:17 | みやこ路快速 | 奈良 | クモハ221-17 | 6 | 今度は4連貫通編成です。 |
15:21 | 普通 | 奈良 | クハ103-230 | 4 | JR西日本では多数派の量産冷房車です。 |