定点撮影の記録
Part12 F0500Z
2002/5/30(木) 10002F 4連

あるところに立って、通過する電車を記録する超ヒマな記録です。
Part12は、ちょっと趣向を変えまして、同じ列車を何日かに渡って記録してみました。表題の「F0500Z」というのは、列車番号のことで、京阪電車の数ある急行のうちでも早朝の1本だけは平日4両、土曜・休日は5両という珍しいものがあります。寝屋川市5:37発、出町柳6:22着なのですが、夏場しか撮ることができない撮影者泣かせの列車でもあります。出勤前にクルマで線路際に出かけ、撮影を終えてから出勤するという「朝の散歩」というのか「朝顔の観察」的な定点撮影でした。前置きはともかく、案外車両にバラエティーがあるこの急行の記録をお楽しみ下さい。

撮影日 2001年6月〜8月,2002年5月〜
場 所 京阪電車 御殿山−牧野間
対 象 急行・F0500Z列車
時 間 5:45頃
レンズ 85mm
アンダーラインのある車番をクリックすると、その電車の写真が現れます。

2002年の記録
日付
先頭車両
両数
コ メ ン ト
5/22(水)2619 5前面助士席側の窓はHゴム固定のタイプです。運転台撤去車も入っていない4両貫通編成です。
5/30(木)10002 42002年にデビューした10000系も4両編成のために、この急行F0500Zに入ることもあります。
2001年の記録
日付
先頭車両
両数
コ メ ン ト
6/24(土)1925 5先頭車のドアにご注目。真ん中のドアだけ両開きです。
7/25(水)2620 4中間車は運転台撤去車で、向かい合わせに連結されています。2+2に見えるかも。
7/30(月)2608 4今日は4両きれいに揃った編成でした。
7/31(水)2615 4先頭車は元2000形1次車の車体です。連結面寄りの窓が1枚です。台車は京阪初のSUミンデン台車をはいていることでも有名です。
8/2(木)2614 4今日は4両きれいに揃った編成でした。2608との違いはパンタが編成で4台付いているところです。編成分割を考慮した配置です。
8/4(土)1913 51925と違い、先頭車のドアは全て片開きです。
8/6(月)2621 4クーラーは10,500Kcal/hが3台搭載です。新方式の冷房試験車でもあり、日本初の光ファイバー利用のモニター装置を搭載している車両でもあります。

サイドメモ
この急行・F0500Zですが、平日は4両編成、土曜日と休日は5両編成です。現在、京阪電車の車両で4連が組めるのは2600系、10000系5連は1900系と2600系に限られます。これらの形式はほとんど普通運用ばかりなので、この列車はいわば「晴れ舞台」のようなものです。これらの形式ですが、1900系は1956年製造初年の元特急車で、もっとも古いものはすでに誕生から45年経過しています。1971年から通勤車に改造、1978年からは昇圧改造、1986年からは冷房改造と登場時から見るとかなり手を加えられています。また、2600系は1959年製造初年の通勤車2000系を1978年から順次車体を流用して製造されたもので、車体はもっとも古いもので製造から42年経過しています。このため、手入れされているとはいえ、老朽化は深刻なようで、ついに2002年から新車が投入されて置き換えが始まりました。このための新車が10000系でして、2002年4月15日から営業開始しています。現在までに4連×3編成増備されて同数の2600系を廃車に追いやりました。まあ、全部を置き換えるにはかなり時間がかかりそうですが、移り変わりの時期の記録ということで今回採り上げてみました。