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AFSレプリカ製作記事::top/Archives/Modeling/AFS/

 えー、以前、原作者である横山センセーのお宅に遊びに行ったんですが、そのとき、前にやったA.F.S.の作例の話(モデル・グラフィックス記事)になって、どうせだからオリジナル持って帰ってレプリカントを製造しなさいなってことになりましてこの記事が誕生することとなりました。実は、一度各所の寸法をきちんと計って掲載したページを作ってそれなりに準備していたんですが、あろうことか間違えて全デリしちゃいました(涙)。ノートン先生に聞いてもそんなファイルは無いことぐらいのことをおっしゃるのでした(号泣)。
 この時点ですでに別冊準備のためオリジナルモデルは返してしまったんで、今回、このページは正確な寸法は書けなくなってしまいました。以下、寸法はレプリカの方から採寸して逆算してたりするんで、かなりおおよそで書いてるんであんまり信用しないでお読みくださいませ。
 また、蛇足とは思いますけど、かならずしもこのように作れとか言ってるわけじゃないんで、そのへん誤解なされないようにしてくださいませ。ただ、MGの記事にも書きましたが原理主義とかではなくて、AFSはオリジナルに近づけるのが一番かっこよくなる方法であるのは間違いないと確信していることはたしかです。「だれじゃ!!ワシの机におもちゃのロボットを置いたのは!?」ってわけですね。ただ、そのままやってもつまらないのでキットのディティールで、オリジナルを補完するような部分はその多くをそのまま盛り込むことにしました。

ということで製作です。

 とりあえず、オリジナルに似せると言うことでなかにミクロマンを入れてみました。ミクロマンが現在手にはいるかは不明です。詳しい方お教えを!

ボディ

 ボディはワタクシめのMG記事なんかのせいで幅つめすればイイとかな感じになっちゃってるかもしれないですが、結局のトコ幅つめただけじゃダメでした。以下詳しく解説します。

 まずはいつものボディの厚さですが、オリジナルはやっぱりいくらか細めでした。でもって目を皿のようにしてよおく見るとボディ前方(つまりは背中の部分丸ごとのとこは抜かして)は下に向かってちょっとくびれていると言うかテーパーがちょっと付いてる感じです(下の写真参考)。ノギス当てて計ってるのでこれは確かです。また前に向かってもうちょっと砲弾状というかテーパーが付いて細くなってる感じがあります。こういうわけでキットとオリジナルはだいぶ違うわけなんです。キットはオリジナルの複雑なフォルムが単純化されすぎている嫌いがあります。

オリジナルの写真。微妙な下に向かって細くなっていくラインが感じられるかと思います。

ということでオリジナルに近づけるそのやり方。

1.

まずはいつものごとくボディを接着面で削って細くします。ここではボディのメインパーツの接着面だけをけずって細くします。削る幅は大体1.7mm前後ぐらいのようです。だいたい片面0.85mmとちょっとぐらいですかね。削る幅はきちんとノギスで計ってマーキングしましょう。深さをはかれるタイプのノギスをつかうとわりと楽です。これでケガクようにしてやるとラインが引けます。で、ヘルメットと背中のパーツは削らなくていいです。キットのヘルメットは太くありませんでした。一部ラインが違いますがオリジナルとまったく同じ大きさです。この辺は後の方で解説します。で、幅つめしてしまったボディにヘルメットと背中のパーツを収めるわけですが、これはボディの方を削っておけば言い訳ですね。要はボディの接着面はみんな0.75mm削ってしまえばいいわけです。

2.

 つぎに上から下に向かってのテーパーを再現します。これは一見、接着面を下の方で多めに削ることで調節すればいいと思うかもしれないですが、これでは必要ない背中部分までくびれが出来てしまいます。これを解決するため、ここは写真のように腕の付け根周辺に0.5mmプラ板(理想は0.65 mm強ぐらいですが0.15mmは上にパテをちょっと塗れば良いでしょう)を貼って再現することにしました。これでほんとうにオリジナルに近い感じになります。プラ板を貼ると当然段差が出来るので前、後ろ、下に向かってなだらかに傾斜をつけるように削っておくわけですが、後ろはオリジナルだと割となだらかじゃない感じもありますので心持ち急な感じにしときます。
また、ここの腕の付け根の穴はオリジナルでは前面が円で後ろが四角というような形(記憶が曖昧なんで違う形だったかも・・・とにかく円じゃ無いと思いました)をしていて形状が違うんですが、今回はキットのモールドを尊重してこれを生かすようにプラ板を貼ってみましたがいかがなもんでしょう?ここもきちんと再現すべきだったでしょうかねぇ。

3.

 
で前に向かってのくびれを再現するために写真で赤で示した部分を削り込みます。ただし上から見たときのラインは変わらないよう削ります。また、このときプラが薄くならないようにパテを裏打ちしておきます。

 

 つづいて前面ですが、腹と胸の間にあるクビレと最下段にパテを盛って写真のようにライン取りを修正することでオリジナルに近付けます。クビレはキットのではちょっとグラマーすぎなんですね。ここを写真のような感じにちょっとユルくするといいです。キットの腹の最下段はカーブがついていてオリジナルとはだいぶ異なるのでパテで全面をフラットな感じするとオリジナルに近づきます。こちらも写真を参考にしてください。
 あと、前面の上方の胸に装甲板なのか点検ハッチなのかがありますが、あれはキットと全く同じ寸法でオリジナルといっしょになりますので、幅つめするまえに採寸しておいてプラ板から切り出しておくといいと思います。

以上でボディはオリジナルにほぼ近いラインになります。

 さいごにボディの他の部分ですが、エアインテークのパーツをオリジナルと同じロータスから流用したり、後ろのラジエター(?)を88mm砲から流用してみましたがこの辺はべつにやらなくてもいいでしょう。今回はレプリカってことでわざとやりました。横のパイプも一応変えてみました。これは結構やってみるとイイかも。雰囲気よくなる感じがします。

 ところで、そのうちこの方法で細くしたボディでアーケロンも作ってみようかと思います。オリジナルアーケロンと違ったアーケロンができそうな予感。めざすはHobbyJAPAN1984/3月号21ページのイラスト版なんですけどね。てなわけで製作記事はどうですか??>番頭さん(笑)

 腕はほとんどそのままで良いでしょう。寸法も大体同じです。レーザーアームのだ円問題はあるんでここはプラ板をはさんで修正。はさんだ太さはだいたいオリジナルと同じ感じになりますしやっておいて損はないでしょう。このレーザーアームにモールドされている増加装甲というか点検ハッチというか四角いモールドはちょっと厚みがあり過ぎなんでできたらすこし削って薄くするといいかと思います。バレルの方は先端にプラペーパーを巻いて段差をつけておきます。それとバレル基部ですが、今回はレーシングチームセットに入ってるカメラと交換してみました。
 つづいて、肩に通っているスプリングパイプですが、通常の資料ではその本数が確認しづらいと思うので、ここに記しておきますが、これは左右とも上に二本が正解になります。
 最後にマニピュレーターハンドですが、多少の違いはあるのですが、説明しにくいのでオリジナルの写真をそのまま掲載しておきますのでこちらを参考にしてください。手のひらを受ける部分が違いますね。そのうち誰かがハンドセットでワンフェス辺りで販売してくれることを期待しましょう。

 足はすごい違うんじゃないかと思われる方が多いみたいですが、実際はそんなに違いません。修正ポイントは少ないです。


 で、そのポイントですが靴(?)のかかと上方のラインを写真のようにプラ片を貼って微妙に修正。横の丸いクルブシの張り出しは削りとって、5mmプラ棒でつくりなおした物を0.7mmほど上方に付けなおしましてオリジナルと同じ高さにしました。

ということでオリジナルの足。ポイントがよくわかるかと思います。

 また、たまに足の太さを指摘する方がいますが、結局のとこ寸法上は問題ないみたいなのでそのままで行きました。長さの方は股のパーツで可動パーツの方をつかえばとくに問題ないかと思います。といっても今回はミクロマンなので使ってないですが。

フィギュア

 フィギュアはレーシングチームセットに同じのが入っていたのでこれを入れました。オリジナルではそのまま入っているんですが、せっかくなんでエポパテでフライングヘルメットを被せてみました。この田宮のフィギュアなんですが、モールドカラーでみるとちょっとできが悪いように見えるんですが、これは成形色のせいでそう見えるだけで、ちゃんと色を塗るとなかなか凝ったモールドをうかがうことが出来ます。このモールドってばフィギュアモデラーとは違う彫刻家のそれなんですね。そういえば田宮は昔フィギュアは彫刻家に頼んでたとか聞いたことがありますけど、これもそうだったんですかねぇ?ってちょっと脱線し過ぎましたかね。

ヘルメット


 ヘルメットはサイズはまったく問題なしですが、ライン取りが大きく違います。特に窓枠は大きく違います。まずは横の溶接されている装甲板(下の写真をみていただければわかりますがオリジナルは溶接なんかされてなく前と下の方に段差がついてるだけなんですがね)が短いのでまえに向かって2mm足して延長します。今回はポリパテでやっていますがキットの窓枠部にかかるので、横の窓枠をプラ板で一時的にふさいでます。ふさいだ窓枠はあとでオリジナルを参考に再び開口しています。つぎに枠の上の方に1mmプラ板を接着して窓を狭くします。また、下の前の方のワクはいらないので切り取ってしまいました。この後、下の横ワクの内側にプラ板を貼って、削って前に向かって緩やかに広がるようにします(写真参考のこと)。

 オリジナルAFS右側

 オリジナルAFS左側

左右でこめかみあたりのラインがちょっと違うのがわかりますでしょうか。

デカール

 デカールはS.F.3.D.版キットのものはなぜかグレーで印刷されていて貼ってもメリハリがありませんし、黒で印刷されているMk.Iの物を使うとしても実際は一部デザインが違います。MA.K.新バージョンはちょっとオリジナルのものとはかけ離れすぎていて個人的に好みでは無いので、しょうがないのでオリジナルのを採寸して原稿をおこしました。といってもオリジナルと内容を微妙に変えてあるので問題はないかと思うんでそのうちここに原稿アップしようかと思います。ついでなんで印刷してワンフェスで販売するのも考えてますが需要はあるでしょうか?

で、これをアルプスプリンタで印刷するわけですが、残念ながらまだそこまで製作が進んでません。

で、ここまで読んでいただいて申し訳ないんですが、今回はこのへんで。次回更新は未定です。

裏表紙?というかフッタ