第2次橋本内閣 97.10.2.Upload

  当然、議論の中心は佐藤某氏の起用です。


刑事事件で処分を受けた前歴がある者にも、社会復帰の機会があるべきです。しかし、よりによって汚職をした者が行革担当大臣とは、どういうつもりなのでしょう。なにかその方面に特に(正の)功績があったとか、見識があるとかいう話も聞こえてこないのに。

 橋本首相は、もしかしたら積極的な意思表示として佐藤氏の起用を決めたのではなかろうか、そんな気がしています。
 政治のことはあまり詳しくありませんが、政治家同士の力関係とか、そういったことを重視するのを「ナガタチョウの論理」と言うようですね。どう考えても本筋から外れたことですが、日本ではごく普通のことになってしまっているようです。

 第2次橋本内閣の、あからさまな派閥均衡人事は「私はナガタチョウの論理に従って政治を行います」という、橋本首相の意思表示のように見えました。その念押しに、佐藤氏の起用という世間に喧嘩を売るようなことをしたのかと。

 この一件で、橋本首相の評価は落ちましたね。しかし同時に「ナガタチョウの論理」に対する批判も火を噴きました。もしかしたら、橋本首相はそれを見越していたのかもしれない、と考えてみたこともありました。つまり、身を捨てて日本の政治を正常化する自爆ヒーローなのかもしれない、と。
 現時点では断定はできませんが…、どうもそういうわけではなさそうですね…。(^◇^)


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