ハッピーマンデー 97.11.30.Upload

 そういえば、文部大臣って、誰なんだ?


 「年間の祝日・休日のいくつかを月曜日に移動して連休を増やそう」という構想、今度が初めてではありませんけどね。

 それについて文部大臣が何か意見を言ってくれたという情報が伝わってこないんですが、伝わってこないだけなんでしょうか。
 月曜日ばっかり授業が潰れてしまうと困るんですよ。特に週1回しかないような教科の場合、もろにクラスによって年間の授業数が違ってきてしまいます。1回ぐらいならなんとでもなりますけど、3回も違ってしまうとどうにもなりません。

 おそらく当局側の言い分としては、学期ごとに時間割を組み替えるなり何なりして柔軟に対処しなさい、ということなんでしょうけど、そんなこと現実にはできはしないのです。
 最初に勤めた学校で時間割係をやったことがありましたけど、放課後集まってああでもないこうでもないと9時頃までやって3日か4日かかりました。2校目ではコンピューターを使う人が担当でしたけど、3日ごとぐらいに「暫定時間割」が出る事態が1か月近く続きました。教科それぞれ、また教員それぞれの事情(*1)を満たす時間割をつくるのは大変なんです(*2)。

(*1)実例。「家庭科は2時間つづき」「特別教室の使用が重ならないよう」「持病があるので通院のため週1回午前中を明けて欲しい」など。
(*2)それでも如何ともしがたく、同じクラスで2時間目と5時間目に理科の授業、というのをやったことがあります。

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 一番やっかいなのが「講師」です。私のように時間の融通が利く人はともかく、そうばかりではありません。特に、なり手がないような地域(*3)では「ひとりが4校掛け持ち週28コマ」なんていうこともあるわけでして、つまり「○○先生の授業はこの時間とこの時間しか入れられない」というシバリができるのです。
 ところが現在の制度(*4)では講師に依存することは避けられないのです。

 だから文部大臣には「そんなことをしてくれると学校は困ってしまう」なり「困らないように手を打ちましょう」なり発言してもらわないと困るのです。でもそういう情報が伝わってこないのはどういうことなんでしょう。
 で、ふと気付いたんですけど、私、現在の文部大臣が誰なのか知らないのです。顔も名前も。というか、いるのかいないのかも知りません(^◇^)。…いや、もちろん、いないはずはないと思うのですが。

(*3)ガラの悪い地域とか。
(*4)東京都の公立学校の場合、(週の授業時間数)×(学級数)÷(一人当たり持ち時間定数)で専任教員数が決まります。当然、教科によって過不足ができます。他の地域も似たようなものでしょう。


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