現在、地球上にはたくさんの生物がいます。その多くは(地球の歴史からすると)ごく最近になってあらわれたものです。逆に、昔いた生物で、今ではいなくなってしまったものもたくさんあります。そこで、化石を手がかりに地層の時代が決められたことは以前出てきましたね。今回はその、生物が時代とともに変わってきたことについてです。 |
昔から「カエルの子はカエル(*1)」なんてぇことを言いまして、生き物はその親に似ることになっています。高校の生物で教わることになっている「遺伝」です。 |
子は、両親から遺伝子を半分ずつ受け継ぎます。どの部分を父親から受け継ぎ、どの部分を母親から受け継ぐかによって、親が同じ兄弟でもまったく同じ形質にはなりません。生物の個体差のことを「変異」といいます。 |
ところで、前に勉強したように、ほ乳類の先祖はは虫類と考えられています。は虫類とほ乳類は変温・恒温、卵生・胎生など、大きな違いがあります。は虫類の先祖をたどると両生類、さらに魚類にたどり着きますが、やはりそれぞれ大きな違いがあります。これを変異と自然選択で説明するのは無理があります。 |
脊椎動物で一番古くからいるのは魚類です。さらに先祖を遡ると、ウニやヒトデの仲間(棘皮動物)、さらにイソギンチャクやクラゲの仲間(腔腸動物)とたどれるようです。 |
化石を手がかりにして地質時代が区切られるようになったことは前に勉強しました。生物の進化の様子が詳しくわかるようになるにつれ、細かい区分がされるようになりました。また、絶対年代を調べる方法が発達してきました。絶対年代と、「代」より一段細かい区分(「紀」)、主な示準化石を示したものが表_です。 |
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