●11月 2006年12月 ●1月

2006年12月8日(金)
【ウオッカとアストンマーチャン】
3馬身半後方の3着争いを尻目に、ウオッカアストンマーチャンが、首差の接戦を演じた阪神ジュベナイルフィリーズ。 いかにも短距離向きなピッチ走法のアストンマーチャンに対して、 大きなストライド走法で決め手に優れたウオッカ。 一昔前の、キョウエイマーチメジロドーベルの同級生コンビの姿とダブります。 優秀な競走馬として一世を風靡した彼女達と同様の活躍を、両馬には期待します。

サンデーサイレンス産駒が席巻していた頃を、同質感のある優駿による能力検定競走とすれば、 父系の個性の叩き合いを軸とした群雄割拠の戦国時代に代変わりした感があります。 タニノギムレットアドマイヤコジーンの仔が、GIレースでワンツーフィニッシュする時代になったのですね。 感慨深く思いを抱きながら、E研ブックをまとめさせていただきました。

【SS産駒の開幕週連続勝利途切れる】
歴史的な変動期という別の観点のデータを紹介すると、 先週末は、2002年3月から続いていたサンデーサイレンス産駒による開催週連続勝利がついに途切れてしまいました。 午後の古馬戦では相変わらずの存在感を誇示しているサンデーサイレンス産駒も、 午前を中心とした2歳戦からはその姿はなく、 特に日曜の阪神では、全12レース中8レースが2歳限定戦であり、 出走馬の父の欄にサンデーサイレンスの文字が皆無のレースが続きます。 反面、先週末の優勝馬プロフィールにおける、母の父の欄のサンデーサイレンスは5頭を数え、 この部門では断然のトップ。時代の転換点を迎えていることを実感します。

さて、POG2007の応募も徐々に進んできています。 あとで忘れてしまわないように記しておきますが、 櫃石記者ウオッカ指名は、阪神ジュベナイルフィリーズの決着前です。 ニュービギニングに関してもデビュー戦よりも前に指名済みでした。 この2点を強調しておきます。


2006年12月16日(土)
【3歳以上では貫禄を示す】
先々週に引き続いて先週も、サンデーサイレンス産駒の勝利はありませんでした。 2週続けて勝鞍なしとは、ちょっと記憶にありません。 ところが本日の愛知杯では、SS産駒であるアドマイヤキッスが1番人気にこたえて快勝。 3歳以上のレースでは、さすがの貫禄を示します。

【朝日杯回顧】
先週末の朝日杯FSは、先頭からビリまでがわずか1秒の団子レース。2頭が抜け出した阪神JFと比較すると対照的です。 朝日杯FSの出走15頭の父に目を向けると、サクラバクシンオー産駒が2頭いる以外はすべてバラバラ。 時代は変わったなあ〜と思い、有力種牡馬に偏っていたことを確認すべく昨年の出走馬をチェックすると、 昨年の馬柱の父は、16頭とも全部バラバラだったことがわかりました。

先入観なんて頼りないものだとつくづく感じました。


2006年12月18日(月)
【高配的中】
第1回阪神Cでは、豊村記者かや記者が高配を的中。 万馬券ゲットでいつのまにやら年間プラス収支を確定させた豊村記者の馬券戦術の安定感はさすがです。 後期だけの成績ならば、ダントツの首位となっていますね。 今年も有馬記念と東京大賞典の2号を残すのみとなりました。都築記者にどこまで肉薄することができるのか見ものです。

指名馬重視の予想に迷いのないかや記者。この心意気は主催者としてありがたいものです。 フサイチリシャールの好走とE研ブックの発行のタイミングが合致したことを、自分も喜んでいます。 適条件探しに迷走していた感のある同馬ですが、最適条件は芝短距離なのでしょうかね? 自分探しに苦労している経緯を振り返ると、キングヘイローが少しダブります。

クリスマスイブの日に有馬記念。中山競馬場には、もう並んでいるやつが大勢いるそうです。 ジャパンCの1・2着馬、メルボルンCの1・2着馬、香港Cの2着の出走が見込まれており、 さらにダイワメジャーも加わって、今年の有馬記念は例年になく高いプレレーティングを得られるレースになりそうです。 とはいっても、今から並ぶとは・・・


2006年12月29日(金)
【成績確定】
東京大賞典のレース確定とともに、E研ブック2006及び、POG2006が閉幕しました。 E研ブック2006は都築記者、 POG2006は櫃石記者がキングの称号を得る結果となりました。 どういう形で表彰するか、また相談させてください。

【父も母父も制覇】
年の瀬ですので、JRAの各種ランキングも発表されています。特筆すべきものとしては種牡馬部門。 父も母父もサンデーサイレンスがリーディングトップとなりました。 母父のほうは、向う10年は独走することになると思われるので、 父がトップを明け渡すまでは、父系母系完全制覇が続きます。

【ディープインパクト現役引退】
有馬記念はディープインパクトが非の打ち所のない競馬で完勝。 海外遠征と、それに引き続いた不規則な調整過程を経てジャパンカップを制した段階で、 馬には相当の負担となっていると考えるのが一般的だと思いますが、 むしろジャパンカップ以上に"飛んでみせた"あたりに、ディープインパクトの非凡さをみてとれます。

ディープインパクトはすでにスタリオンへと移動し、種牡馬としての準備を開始しました。 天才はあとを追う者にとっては非情な存在ですが、 海外制覇という宿題を後世に残してターフを去ることが、わずかに示した彼のやさしさだったのかもしれません。

日本の血統風景を一変させたサンデーサイレンス。 その父の最高傑作と謳われているディープインパクトには、 父の後継種牡馬としての大きな期待がよせられることは間違いなく、 ベストトゥベストの配合を求めて、数多の良血牝馬が集まってくることになります。 ただ、父が偉大すぎるが故に、種牡馬としての戦いは、より厳しいものになる必然性も内包しており、 ディープインパクトが、競走馬のときのような絶対的な地位を、 種牡馬としても確保するのは、たやすいことではありません。 父の残した優秀な繁殖馬は、質も量も充実しており、 牡は種牡馬として配合牝馬の奪い合いの競争相手となり、牝は繁殖牝馬として異父系統の発展を促進する存在となり、 これらすべてが、ディープインパクトのライバルとして立ちはだかることになるからです。

今でこそ不世出の種牡馬として崇拝される父サンデーサイレンスも、 元々は母系の弱さから米国での種牡馬入りを断念せざるをえなかったほどで、 彼を購買した吉田善哉氏のことを米国の専門家達は、 "日本人のブリーダーが莫大な金を積んで、とても成功しそうにない母系から生まれたヘイロー産駒を買っていった" と笑いものにしたとも伝えられています(運命に噛み付いた馬、レイポーリック著)。 日本でも今後、まったく意にも介していなかった血脈から、新たなるスーパーサイヤーが誕生するかもしれません。 10年後のサイヤーラインの展開がどうなっているか、興味は尽きません。 本サイトも1997年からスタートして、来年は10年目。10年後のサイヤーの動静を伝えるとこまで続いているでしょうかね? それでは、みなさま、良いお年を。

JRA種牡馬ランキング(本賞+付加賞)
順位2003年2004年2005年2006年
1サンデーサイレンス83億3023.8万円サンデーサイレンス89億6008.8万円サンデーサイレンス92億2004.4万円サンデーサイレンス76億8684.2万円
2ブライアンズタイム22億5566.0万円ダンスインザダーク25億4283.0万円ブライアンズタイム24億7204.8万円フジキセキ25億7723.0万円
3ダンスインザダーク21億5788.3万円ブライアンズタイム21億3944.9万円フジキセキ20億6507.3万円ブライアンズタイム22億5881.5万円
4トニービン19億2738.1万円フジキセキ18億2488.1万円ダンスインザダーク20億3125.1万円ダンスインザダーク21億9278.0万円
5サクラバクシンオー17億6573.1万円サクラバクシンオー15億7552.6万円サクラバクシンオー18億1707.1万円サクラバクシンオー21億7475.0万円


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