●10月 2006年11月 ●12月

2006年11月6日(月)
【JBC@川崎】
地方競馬の最大のイベントであるJBCが、11/2(木)〜3(金)にかけて開催されました。 川崎競馬での開催だったため、例年のスプリントがマイルに変更されましたが、 昨年に引き続き、ブルーコンコルドが優勝。父にフサイチコンコルドをもつ同馬の勝利は、 JBCの協賛者であるフサイチさんの存在感を高める効果をもたらしました(これも昨年に引き続き)。

クラシックは古豪タイムパラドックスが早め先頭から粘りこんでの勝利。 04年に12戦して5勝、05年は11戦して3勝と勝率は下がりましたが勝鞍はすべてGIで中味は濃い。 8歳となった今年は、さすがに衰えは隠せないかという内容で、 しかも昨年は一度も外さなかった掲示板からも外れるケースが多かった同馬ですが、 JBCクラシック連覇で限界説を吹き飛ばしました。出資者孝行な馬です。

【インヴァソール】
11/4(土)は、米国にてBCカップが開催。日本馬の出走がなかったものの、自分としてはちょいと気になる馬が出走。 その馬の名はインヴァソール。UABダービーでフラムドパシオンの一つ下の着順だったという縁なのですが、 何とBCクラシックを制するという快挙を達成。UABダービーの際は、1・2着馬が地元の馬であり、 遠征馬の中では3着のパシオンが最先着という慰めをして気持ちを静めたものですが、世界最高峰のレースでのこの出来事を受け、 今度は逆の意味で力が抜けてしまいます。このようなときは、何と念じて自分を慰めたらよいのだろう・・・


2006年11月7日(火)
【メルボルンCで快挙】
火曜日は、競馬情報的には閑散日というのが通例なのですが、今日ばかりは様変わり。 オーストラリアの国民的行事として名高いメルボルンCに遠征した、角居厩舎の2頭が、ワンツーフィニッシュという快挙を達成しました。 録画しておいたグリーンチャンネルの生放送番組を、仕事から帰ってから、結果を知らずに最初から見ました。 ということなので、生でTV観戦したのと同様な緊張感で快挙達成の瞬間に立ち会う気分を味わうことができました。

海外遠征の中継では、レースが終了したあとも、回顧にあてる時間ををたっぷりとった時間配分をされるのが常です。 この時間帯は、結果が伴わなかったときには重苦しいものとなる反面、 今日のキャスター陣の歯切れの良さとテンションの高さは抜群でした。

23頭も出走するレースは壮観です。実力があるといっても、なかなかワンツーの結果を残すのは至難のわざと思うのですが、 展開、馬の調子、鞍上の手腕など、すべてがうまく運んでくれました。 フランスで鳴いたカラスがオーストラリアで笑ったという感じですが、 挫けても跳ね返す層の厚さ。日本産馬が、世界のなかでも一定の地位を占めたことを証明した瞬間でした。 両馬の関係者の皆さま、おめでとうございます!


2006年11月14日(火)
【カワカミプリンセス降着】
早いもので先週末は、祖母の一周忌でした。親戚筋といろいろ話をする良い機会にもなりました。

ということもあって、週末は競馬中継を観ることはできず、女王杯の着順を確認したのは携帯の情報によるものでした。 JRA-VANの"払戻全着順"では、まず払戻金が表示。単勝が2620円もついている結果を見て、胸騒ぎを覚えました。 上位の着順から馬名の確認作業を進めましたが、いっこうにカワカミプリンセスが現れず、 見逃したか?と思った瞬間に、12番目に漸く彼女の名前が登場。そして着順の脇の"1位降着"の文字をみて唖然・・・

レースの様子は帰宅後に録画映像で確認しました。確かに降着やむなしの進路妨害ではありましたが、 それ以上に感じたのはカワカミプリンセスの強さでした。 結果論ですが、進路妨害がなくてもヤマニンシュクルは勝つまではいけなかったと思うし、 あのレースで実力NO1に相応しいのは、カワカミプリンセスを置いて他になかったことは明白。残念な降着でした。

【阪神競馬場新装】
平成19年度のJRAの開催番組が発表されました。 個人的には、阪神競馬場が新装されることに伴う変更点に目が向きます。 特に注目されるのが、新設された芝外回りコースで、一周の距離が2089mと国内最長のコースに生まれ変わる点です。 旧コースでは、外枠不利が定説となっていた桜花賞の芝1600mのスタートは向正面からとなり、 スタート後の直線区間が大幅に延長されました。桜花賞の予想ファクターに大いに影響を及ぼす変更点です。 神戸新聞杯が外回りコースを使った2400mに延長されたり、ダート2000mという距離設定が可能になったりと、 なかなか新鮮味あふれる新装阪神競馬場といえそうです。

前回の新装が、ちょうど馬きちが発足した1991年の暮れの開催。 それからもう15年が経ったということなのですね。 そういえば、GIで1着馬が降着になったのも、1991年のメジロマックイーンの天皇賞秋以来で15年ぶりとのこと。 不思議なサイクルの縁を感じざるを得ません。 15年前の阪神競馬場新装記念レースを制したのは、直後の有馬記念で単勝万馬券を演出したあのダイユウサク。 今回の阪神競馬場新装記念レースの勝馬も、何かをしでかすに違いないと思いつつ番組表をチェックしたら、 そういうレースは設定されていませんでした。くそっ・・


2006年11月22日(水)
【アンカツ大活躍】
マイルチャンピオンでダイワメジャー、東スポ杯2歳Sでフサイチホウオー、新馬戦でダイワスカーレットといった優駿を勝利に導き、 先週末の中央競馬は、安藤勝騎手の登場シーンで盛りだくさんでした。

【ダイワメジャー】
ダイワメジャーの近走の充実ぶりは、一級から超一級への脱皮を予感させるもので、 有馬記念でディープインパクトハーツクライデルタブルースなどを負かすことにでもなれば、 年度代表馬に選出されて不思議ない成績です。 ここのところの充実ぶりの要因としては、若かりし頃の気性難、持病といわれていた喉の疾病の克服があってこそ。 トラブル解消までの経緯に関する情報に疎いのですが、 多くの関係者の努力の賜物であることは間違いないことでしょう。素晴らしいことだ。

【フサイチホウオー】
フサイチホウオーは2004年のセレクトセールで1億円の値がついたジャングルポケットの初年度産駒。 その年のセレクトセールは、関口房朗氏による大盤振る舞いが話題となり、 特に4億9000万円で落札されたザサンデーフサイチのことが、一般マスコミでも広く取り上げられました(2004年7月12日報参照)。 ジャングルポケットは、確かに種牡馬としても期待の大きな馬ではありましたが、 1億円という値付けは相場を大幅に上回っており、フサイチさんのパフォーマンスの産物と個人的には思っておりました。 ところが先日の東スポ杯での走りは見事で、クラシックの有力候補の一角を占めたといって過言ではなく、 無事であるならば、投資を楽々と回収することは間違いありません。 7200万円で落札したブラックホーク産駒のフサイチオフトラ(10/28萩S優勝)も含めて、フサイチさんの選球眼はなかなか素晴らしかったという結論になりそうです。 ただし、注目のザサンデーフサイチは、ケガのためにクラシックを棒に振ってしまうことになってしまいましたが・・・

【ダイワスカーレット】
マイルチャンピオンシップ当日にデビューした、ダイワメジャーの半妹のダイワスカーレット。 芝2000mという骨っぽいメンバーが揃った新馬戦に唯一牝馬として参戦しましたが、 圧倒的な一番人気にこたえてデビュー勝ち。 2004年度産の牝馬路線の主軸となりうる馬の登場と感じました。来春の桜花賞は個人的に結構重要だから、俺はこの馬を指名したいな。

【パート1入り】
今週のもう一つの話題は、JRAの長年の悲願であった日本のパート1入りの達成でしょう。 JRAの競走で、国際格付けを得ているレース数は今年は13ですが、来年度は約60に増加します。 大雑把に言うと、これまでの1回/月だった国際格付けレースの施行が、来年からは毎週行われるという計算になります。 また、JRAの重賞、オープン特別、地方競馬のダートグレード競走が、国際的にトップクラスと認定されて、 セリ名簿に記載されるということになります。 これにより日本の競馬(レース・競走馬など全般)に対する評価が格段に向上するわけで、 日本産馬や、日本のレースで好走した馬やその近親馬の、セリ市場での評価が高まることが期待されます。 また、現在は産声を上げた段階である中国・韓国の競走馬が、将来的には日本のレースに遠征してくるという図式が形成され、 日本がアジアのハブ競馬場として機能する予感がします(報道でそういう記述はみたことないのですが。。。)。

一方、これまでJRAが"神の声"として一方的に決めて通達していた各レースのグレードも、 出走馬のレーティングによって算出されるレースレートによって厳しく査定されることになると思われます。 天皇賞春のように、高レートの馬がそろいにくいレースでは、 いかに伝統があっても、GIIに格下げ・・なんてことも起こる可能性があるとみています。 また、外国馬に開放されていないクラシック競走やそのトライアルは、国際格付けの対象外なので、 2歳・3歳限定戦については国際格付けからは除外されているといういびつな側面もあります。

まあそういう問題点もあるっちゃありますが、せっかくのこのタイミングですので、 来春に引退を控えたワディラムが、京都金杯や京都牝馬Sで上位に入着して、 "ゴチック文字"で表記される馬となって有終の美を飾ることを個人的には期待しております。

来年から国際格付け取得見込みのレース(2006年度レースレーティングが確定後に正式決定、赤字は今回新たに取得したレース)
芝・中長距離G1天皇賞春 宝塚記念 天皇賞秋 ジャパンカップ 有馬記念
G2京都記念 中山記念 阪神大賞典 日経賞 大阪杯 金鯱賞 オールカマー 毎日王冠 京都大賞典
G3中山金杯 ダイヤモンドS 中京記念 新潟大賞典 エプソムC 七夕賞 新潟記念 朝日CC 鳴尾記念
芝・短距離・マイルG1高松宮記念 安田記念 スプリンターズS、マイルCS
G2マイラーズC 京王杯SC セントウルS スワンS
G3京都金杯 東京新聞杯 シルクロードS 阪急杯 ダービー卿CT CBC賞 関屋記念 京王杯AH 富士S 京阪杯
ダートG1フェブラリーS ジャパンカップダート
G2東海S
G3ガーネットS 平安S 根岸S マーチS アンタレスS プロキオンS シリウスS 武蔵野S
牝馬限定戦G1エリザベス女王杯
G2阪神牝馬S
G3京都牝馬S 中山牝馬S 福島牝馬S マーメイドS 府中牝馬S 愛知杯


2006年11月27日(月)
【ジャパンカップウィーク】
ジャパンカップウィークが終わりました。 JCダートは驚きの伏兵アロンダイトが未勝利戦から5連勝で、国内のダート最高峰のレースを制しました。 アジュディミツオーカネヒキリ不在というメンバー構成上の幸運もありましたが、 シーキングザダイヤを物差しにすると、 アロンダイトもこれら両巨頭に遜色ないパフォーマンスを示したといってよいでしょう。 シーキングザダイヤはまたもや2着ではありますが、一定して高いレベルの走りを維持している名脇役。 レーティングを測るリトマス試験紙のような存在です。 アロンダイトは今年の菊花賞馬ソングオブウインドと同じくエルコンドルパサー産駒。 豊村記者のコメントにある、"さらに見直されるエルコンドルパサー"の言葉が胸に沁みます。

続くジャパンカップは、ディープインパクトが完勝。 最後方から他馬の様子をジックリ窺いながら、終いは33.5の末脚で一網打尽。 フランスでの出来事はすべて水に流して。。という気持ちには正直なれませんが、 ウィジャボードが十分に力を発揮した内容で、それを軽々負かしたのだから、やはり世界最強の称号を得る資格ありとみます。 デットーリ騎手も、そうコメントしてますしね。

【ばんえい競馬廃止?】
月曜日の本日、ばんえい競馬廃止の衝撃ニュースが。。。
やばいというニュースは頻出していたので覚悟はしていましたが、、、
ばんば達はどうなってしまうのだろうか。。。
スーパーペガサスの今後は???・・・


2006年11月29日(水)
【非居住外国人馬主の件】
ここのところの競馬週刊誌への広告掲載量で、他を圧倒しているダーレーグループ。 ドバイのモハメド殿下の系列であるダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)は、 中央競馬への馬主登録却下に対して、異議申し立てを行っています。

日本が長くパート1入りを拒まれた要因は、馬の資質よりもむしろその閉鎖性にあるといわれています。 外国馬に対するレースの開放という点では、パート1としての基準を満たすレベルに漸く到達しましたが、 非居住外国人馬主をJRAは許可していません。

JRAでは一般法人馬主は個人からの移行に限定しているものの、 例外的に競走馬生産法人だけは登録申請ができるとあります。 その方向でDJFは馬主申請を目指しているそうですが、現状は法人の財務状況の不備により拒否されているようです。 登録許可の条件の一つに、法人自体が過去2年黒字決算であることという項目があるからといわれています。

"財務内容の不備"の中味は、経常利益の赤字を指しているといわれていますが、 それはDJFが、拠点としている厚真町周辺で精力的に買収活動を行い、用地取得と設備の改善・造成を進めたためであり、 有形固定資産を10数億円有している点では、財務状況はむしろ安定しているのが実情といわれています。 買収された側の牧場の多くは、経営難によるものとのことですが、そのなかには今でも馬主登録をもつ牧場があるそうです。 このことは、いったん馬主登録が済めば、そのあとの経済状態は不問という制度上の不可思議な点をあぶりだしています。

日本では原則禁止とされている賭博の胴元として、JRAは競馬法を根拠とする公正競馬を堅持することを金科玉条としているようにうつりますが、 パート1入り後には、国際的な責任もより重くなる日本の競馬。 否応なしに多くの場面で世界標準化を求められてくることは必至です。 まずはDJFの馬主問題への対応が、今後の試金石となることは間違いありません。

"されている"とか"いわれている"といった半煮えの表現が続きますが、 自分自身、この手の話の専門性が高くないため、ご了承ください。ただ重要なことがらだと思ったので、記しておくことにしました。 まあ、単なるメモだと思ってください。


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