柴田よしきの日記です。2004年9/1-9/30分です。それより前の分はこちら
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2004.09.30 かろうじて免れました、今日の「目前で胴上げ」。中日ファンの皆様ごめんなさい。どうせ時間の問題なので、堪忍したって(笑) イチローの方も、一日に一個ずつというのはなかなか気を揉ませますね。でも、シアトルで達成、という方が劇的でいいのかな。今夜、というか明日未明、また試合なんですよね。そこで達成されてしまうと……たぶん、起きていられない…… ミーハーなので、テレビ画面を通じてでも、リアルタイムで観たいなあと思ったりして。
昼から打ち合わせ会食。「コマダムの生態を観察しよう」というサブタイトルが付いたパワーランチで(笑)、二子玉川の玉川高島屋になりました。双葉社の担当Sさんと。Sさん憧れの小龍包を食べようと、人気の点心専門店、ディンタイフォンへ。わたしはものすごい猫舌なので、小龍包というのはかなり怖かった(笑)んですが、幸い、思ったほどの激熱でもありませんでした。スープたっぷりでおいしかったけど。点心を二、三種類、麺を二種類、デザートと二人でシェアして食べて、5000円強だから、まあ有名店の点心としては高くもないかなー。今日のランチはわたしのおごり。前回、双葉社さんには原宿でおいしい高級おでんを御馳走になったので、お返しです(^^) 食事のあと、イタリアンカフェに移動して、しっかりと仕事の打ち合わせもいたしました。来週も打ち合わせの予定がいくつか入っています。ちょうど、今年出す本の準備がだいたい終わったのと、たくさんあった連載がばたばたと終了して、いくらか時間に自由がきくようになったので、たまっていた打ち合わせをこなす時期ですね。
Sさんと別れてから、ブルガリに寄って、ずーっと止まったままほったらかしていた時計を修理に預けました。わたしの持ってる唯一のブルガリだけど、ブルガリの時計の中では、下から二番目くらいに安い、JAL限定バージョンのソロテンポ。それでも、わたしの持ってる時計の中では上から二番目に高い。世の中、ばか高い時計をする人が多過ぎるよぉ……。電池交換だけで一ヶ月かかる、と言われて眼が点になりました(笑) なんでも、電池交換のたびにすべての点検をするんだって。しかも、その費用が二万数千円かかるんだって……うううううう。ブルガリなんか買わなきゃよかった。。。動かない時計を持ち続けるか、もう一個時計が買えておつりが来るくらいのお金を出して動くようにするか。究極の選択。あたしにだって、見栄ってもんがあるわけで、はい、「お願いします」と言っておりました。。。傷心をかかえ、デパ地下でおかずを買って帰りました。でも玉川高島屋の食品売場は、はっきり言ってムダに広過ぎ。あれこれ迷っている内に、何を買えばいいのかわけわかめになってしまい、ろくなもんを買わずにすごすごと帰りました。にこたまに集まるコマダムってのは、いったい、どっからお金を捻出しているんだろう。謎。いいもん、宝くじ買ったし。ふん。
すごく急いで読まないとならない本があって、絶版ではないけれど、なぜかネット書店で品切れで、本屋にもなくて、いちばん早く手に入るのがアマゾンのユーズドだったので、うしろめたい思いをしつつ注文。びっくりするくらい早く(なんと翌日)到着。開けてみると、丁寧にビニールにくるまれ、しっかりと包装されていて、とてもきれい。一方、その数日前に大手書店に注文していた新刊も同じ日に届いたのですが、そちらは無造作に厚紙の専用封筒に入れてあって、新刊なのに、入れ方が悪くて本同士が重なり、端っこが無惨に折れ曲がっていました。たまたま、だというのはわかります。でも、なんか、象徴的だなあ、と思ってしまった。新刊が売れない、ブックオフが悪いアマゾンが悪い図書館が悪い、と、我々もついついボルテージがあがっている昨今、でも、その新刊を、本当に大事に一冊一冊、「読みたい人のところに届けよう」という努力を、はたして出版業界は、心血注いでやっています、と言い切れるのか。業界の各分野の人たちが本当に一所懸命働いているのは充分に知っているけれど、それでも、どこかにまだ、「愛が足りない」のではないかなぁ、などと…… 少なくとも、欲しい、買いたい、というお客さまのところに、確実に一冊の本を届ける業界全体の改革は、必要ですよね。
●今日の晩ご飯● (すべてデパ地下で買ったもの) 本マグロの握り寿司、稲荷寿司、トマトとほうれん草のサラダ、いわしのマスタードマリネ、ローストビーフの切り落とし(特売)、ごま入りくみ出し豆腐。
●今日の映像● 「24 (3)」ケーブルより録画
<<補足>> ブルガリの人に「嘘つくなー」と怒られてしまうかも知れないので、ちょっち補足(笑)。電池交換「だけ」だと6000円なんです。でも、二、三年おきに総点検して、オーバーホールしないとだめなんだって。それをすると二万数千円かかるってことでした。電池交換だけで済むかどうか、判明するのに一ヶ月かかるらしい……なんで?(笑) いずれにしても、分不相応な時計なんか持っててもいいことはひとつもない、というお話ですね。1980円でホームセンターで買った透明ピンクのプラスチックバンド時計が、今のわたしのいちばんのお気に入りだったりするし。
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2004.09.29 中日の優勝が先か、イチローの記録達成が先か。野球はやっぱり、面白い。ここ数年は、サッカーの方に興味が流れてますが、野球も好き。ただ、高校野球だけ嫌いなんですよね。大学野球になると俄然、興味が出て来るんだけど。
ゆえあって、古い本の入っているダンボールをひとつ開けたら、SFの古いのがざくざく出て来ました。今年はちょっと事情があって、国内本格ミステリの新作をできるだけ読んでおかないとならないんですが、お宝を発掘してしまうとついつい…… あああ、「本を読むための頭」がもひとつ欲しいなあ。肩から首がふたつ出てるの。あ、でも、本を持つ手も必要か。うーむ。とにかく読むのが遅いわたし。でも、速く読めるようになりたい、とは、ちっとも思わないんですよね。小説を「速く読む」ことに何の意味があるのかわからない。時間が無制限にあるなら、できるだけゆっくりと読みたいくらい(笑) でも現実には、時間は限られているわけで、このままだと、死ぬまでの間に未読本を読み終えることができません。ジレンマだなあ。配偶者はまったく対照的に、ものすごく読むのが速い。で、すぐに読む本がなくなっちゃって、また大量に買込みます。その分がすべてわたしにとっては「未読本」となるわけで……離婚するか死別するかしない限り、わたしは未読本の山に囲まれて生きる運命なのね。。。
町田に買い物に行きました。大散財しちまっただよ〜。まあ、仕事に使うものだから「散財」とは言えないかも知れないんだけど。それにしても……お金がない……
●今日、買ったもの● エプソンのプリンタ複合機。うちにはコピーがなくて、コンビニまでコピーしに行くのがけっこう大変だったので、思いきって。デジカメ写真のプリントもしてみたけど、思ったより遅いなぁ。大量に印刷するなら、メモリーカードをショップに持って行ってプリントして貰う方が賢いですね、やっぱ。インク代のこともあるし。でも綺麗。って、写真の良し悪しは、プリンタより、カメラ本体によるな、と実感。同じデジカメでも、一眼はまったく別物です。痛い出費だったけど、デジタル一眼を買ったのは正解でした。他に、カメラバッグとか、フィルターとかいろいろ、カメラ周辺のものも買ったので、ああ、カードの支払い日がこわい。
●今日の晩ご飯● 牛肉のオイル焼き(にんにくと醤油のソースで)、フライドポテト2種(じゃがいもとさつまいも)、ピーマンとハタケシメジとコーンのマヨネーズ炒め、白米+玄米のご飯。
●本日の読了● 「ブラック・リスト」 サラ・パレツキー 早川書房 読了(95・翻訳24)
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2004.09.28 あ〜遂にマジック1。もう諦めていたとは言え、神宮で胴揚げされるのはヤだな〜 中日が嫌いってわけじゃないんですけどね。
近鉄バファローズが昨夜消滅しました。ミステリの業界で「近鉄」と言って脳裏に浮かぶのが、亡き横溝正史先生。とにかく猛烈な近鉄ファンで、横溝さんの担当だった角川の編集さんから聞いた話では、近鉄が負けるとご機嫌が悪くなって、原稿をとりに成城のお宅まで出かけても、なかなか貰えなかった、とか。微笑ましいというか、羨ましい子供っぽさだなあ。天国で、横溝先生、きっとがっかりしていらっしゃるでしょうね。。。横溝賞をとった時、恒例のご挨拶に成城のお宅にお邪魔して、未亡人とお話させていただいたのはもう、九年以上前のことなんだなぁ。時の経つのは早い。
息子を送りだしてから、パンを焼きました。昼に打ち合わせ予定の文春の担当H女史に、今度会う時にはパン焼いて持っていくね、と約束していたので。編集者も眼精疲労が職業病なので、今日のパンには、ワイルドブルーベリーのドライを、これでもかっ、というくらいたくさん入れました。粉は北海道産ホクシンブレンド、酵母は白神こだま酵母。ストレート法で、砂糖はマニトバ糖、油脂は、グレープシーズオイル。塩は、西伊豆の土肥の自然塩です。こねるのと一次発酵までHBに任せ、ブルーベリーはこねる時に混ぜました。成形と二次発酵は手で、今日はなまこ形に。クープは三本ずつ。520グラムの粉で、特大コッペパン大のものが四つできました。焼成はオーヴンで、200度20分。ちょっと生地がやわらかめだったので膨らみが心配だったんだけど、オーヴンの中でぐわっとふくらみ、見事な形に。パンを作っている合間に家事をして化粧をしていたので、焼き上がりと外出予定時刻がちょうどぴったり。なので、味見をする時間がなかったのがちょっと不安。とにかく、四つのうち、二つを編集さんへのお土産に持って出かけました。自宅もより駅から急行で二つ目の、いくらか都会っぽい駅で待ち合わせ。イタリアンレストランで、文庫担当Iさん、単行本担当Hさんと、パスタを食べながら打ち合わせ。「クロース・トゥ・ユー」の見本ができあがって来ました。装幀は単行本の時と一緒ですが、文庫になっても、とても綺麗なエメラルド色が素敵です。
三時前に打ち合わせを終え、編集さんたちと別れて、夕飯の買い物をして帰りました。今日はお月見なので、月見団子を買うつもりだったのに、みんな売り切れ。自分で作ってもよかったんだけど、ふと、みたらし団子と大福もちがおいしそうだったのでそれにしちゃった。
自宅に戻って、やっとパンの味見。まともな味だったのでホッとひと安心。ひと様にさしあげる食べ物の味見をしていなかったなんて、ひやひやもんっすね(^^;;;; 思っていたよりワイルドブルーベリーの量が多く、甘いパンになってましたが、干しぶどうより後味が爽やかです。気候がよくなって来て、室温が下がったので、白神こだま酵母でもふっくらとしたいいパンが焼けるようになって来ました。うれしい。
ところで今日は、マンションの水タンクの清掃だか交換だかがあって、10時から夕方4時まで断水でした。飲み水は、アクアクララがあるので問題なかったけれど、困るのがトイレ。お風呂に水をためて、いちいちバケツで流してました。蛇口をひねれば水が出る生活の有り難みを思い出した一日でした。
●今日の晩ご飯● 松茸おこわと栗おこわ(デパートで買ったもの)。わたしは栗おこわを食べたけど、栗が甘いなあ。母の田舎が茨城で、名産の大きな栗がとれるんですが、あまり甘味がなくて、お芋みたいにほっこりしている栗なんです。小さい頃に食べた栗ご飯は、その栗を使ったので、甘くなくて、ほこほこしていたなぁ。栗ご飯は、甘くない方が好き。
塩サバとさんまの開きを焼いて。野菜炒め(キャベツ、チンゲン菜、マイタケ)。はまぐりの潮汁。
●今日の読了●(敬称略) 「超・殺人事件 推理作家の苦悩」 東野圭吾 新潮文庫 読了(94・国内71) 「推理作家協会除名覚悟!」って帯コピーにはぶっ飛びました(笑) 作家によって、読んで不愉快になる人と、ただ笑っちゃう人と、大きく分かれる作品集だろうな。あたしは、すみません、プライドがないのか、笑っちゃいました。自虐的な笑いも一部含んでますが、もちろん。。。しかし、東野さんはその実、「ミステリ」というジャンルを心底愛している作家です。一連の反逆シリーズ(勝手に命名)は、愛あればこその賜物。そう思ってます(^^)
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2004.09.27 大好きな高原くんが2ゴール!ひかわ玲子さんがネットの某所で教えてくれました。今やっと、テレビニュースで映像を確認。わーい。
ほぼ徹夜でお弁当作って息子を送りだし、雑誌連載の原稿があがったのがちょうど正午。テキストを送信して、息子のと同じ中身のお弁当を夫婦で食べ、午後は「さぼるぞー」と宣言して昼寝&ポケモンざんまいでした。明日は打ち合わせもあるし、長篇もいーっぱいたまってるし(涙)、ホッとひと息つけるのも今夜限りだなあ。
●今日の晩ご飯● ちゃんこ鍋 (鶏ひき肉とシイタケの肉団子、ごぼう、キャベツ、ハタケシメジ、マイタケ、豆腐、豚ばら肉、つまみ菜、あぶらあげ、きしめん) さっぱりと、醤油味で。野菜がたくさん食べられておいしかった(^^)
●今日の読了●(敬称略) 「ずっと夜だったらいいのにね」 大鶴義丹 集英社 読了(93・国内70)
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2004.09.26 今日も人間未満の生活でした。とほほ。朝まで仕事して、寝て、起きたのが十時半。十一時半に家族でマクドナルドに行ってブランチ、戻ってまた仕事していたら頭痛がひどくなって昼寝。午後も仕事してるか横になってポケモンやってるか(エメラルドを買ってしまった)読書してるか、繰り返してだらだら。配偶者は、なんか丸一日、洗濯をしていました。息子はゲームと漢字練習。体育祭が終わったら漢字検定なんだって。大変だなや。もっともわたしは公立中学を出たので、一年の頃からひたすら受験勉強だった。今、思い返しても、よくぶち切れないで優等生じみた真似ができたことよ、と、思うなあ。運動部にも所属していたし。息子の学校は高校がくっついているので、受験はなし。それだけでも幸せだよね。書き直した場面、なんとか軌道にのりましたが、いちばん力が入る場面なので、まだ満足はしていません。本になる時には、また直さないとならないかな。それにしても頭痛がとれない……
イチローの記録が楽しみですね。でも、パラリンピックも面白い。番組改編期で、スペシャル番組ばかりで観るものがないし、スポーツの方がいいや。この番組改編期の、ものすごくつまんないスペシャル番組ラッシュって、視聴者から文句とか殺到しないのかなあ。それとも、みんな面白い?あたしの感覚がずれてるのかしら。ここ数年、どんどんテレビを見くなっちゃって、今はニュースの時間と、息子が好きな「ためしてガッテン」くらいしか観てない気がする(笑) ケーブルの方が観るものが多いんだもん。パラリンピックはほんとに、人間の肉体の素晴らしさ、精神の強靱さに感動できるすごい場面の連続です。考えたら、普通のオリンピックと分けてやる必要なんてないんですよね。どうせなら一緒にやって欲しいなあ。もっともっと、マスコミも、熱を入れて報道して欲しい。
それしにても面白いなと思うのは、パラリンピックでのメダル獲得数。一位が中国、というのは、さすがだと思う。けど、二位が今のところ、イギリスなんですよね。いろいろ妙なところのある国だけど、やっぱり、障害者スポーツが強い、というのは、根底にある人権感覚がそれだけしっかりしているからではないかな、と思う。対して、健常者のオリンピックではダントツのメダル獲得数のアメリカが、イギリスより下にいってるのが象徴的。日本は、ある意味、頑張っている方かも知れません。でも義足や車椅子の性能開発なんかでは、日本の技術はまだまだ貢献できると思うし、パラリンピックのメダル獲得を中国と争うくらいになったらすごいよね。
ゴールボールという、視覚障害者用のスポーツが、見ていて大興奮しました。全員が目隠しをして、鈴の入ったボールを転がして相手のゴールを狙う、というゲームだけど、全身を使ってディフエンスするその技術のすごさ、投げる技術のすごさ、双方に感動しっぱなし。国内大会とかもあるらしいので、追っかけてみようかな。
●今日の晩ご飯● ご近所の串焼き屋さんへ。ごく平凡なお味のお店なんだけど、出て来るものがひとつずつ丁寧で、冷凍じゃないのが好感が持てます。
●今日の読了●(敬称略) 「QED 〜ventus〜 鎌倉の闇」高田崇史 講談社ノベルス 読了(92・国内69) 薄くてあっさりしていたせいはあるけど、今回、ミステリの部分はおまけみたいな感じでしたねー。毎回お楽しみの闇の歴史蘊蓄も、鎌倉に関しては、だいたいよく知られている範囲に留まっていたかな、というところ?
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2004.09.25 生活リズムがガタガタに崩れた一日でした。明け方まで仕事していたんだけど、一度書いたところが気に入らなくて20枚以上全面書き直しなんてしていたら、なんか、根気がぷっつんしてしまってふて寝。そしたらそのまま、こんこんと死んだように眠ってしまい、九時過ぎに一度起きて、おにぎりひとつ食べたきり、またベッドに入ってこんこんこん。気がついたら午後三時でした。ひー。たまりにたまった睡眠不足が一気に襲って来たって感じ。起きても頭がボーッとして人間未満。やっと仕事にリズムが出て来たのは夕方でした。配偶者は町内会で子供神輿のつきそいで一日歩いてくたくたになったらしく夕寝。息子は、昨日買ったばかりのゲームに夢中で、夜になるまで家族それぞれ顔を合わせず。なんちゅー一日。夜になって、やっと三人でドライヴに出かけ、ファミレスでパスタ食べて戻って来ました。明日はもう少し、生きている、って感じのする一日にしたい(涙)
●今日の晩ご飯● ファミレスでパスタ。
●今日の読了●(敬称略) 「龍の黙示録」 篠田真由美 祥伝社ノンノベル 再読(91・国内68)
●今日の映像● 「24 (2) 」「ER -彼等の狭間で-」「ミス・マープル -ポケットにライ麦を-」いずれもケーブルより録画で
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2004.09.24 お弁当を作っている時に「なんか調子悪いなぁ」と思っていて、息子が出かけてから気づきました……眼鏡をかけ忘れていた……
だからかなぁ、オムライスのお弁当にしたんですが、チーズを入れ過ぎてご飯がねっとりしてしまい、お昼に自分も食べてみたけど、なんかいまいち。ごめんよぉ、息子。でも、きれーに食べて来て、おいしかった、と言う息子。母はうれひい。
体調がすっきりしません。せっせせっせと仕事。はかどらない、というわけではないんだけど、ノッてる、というわけでもなく。今日も、涼しかったはずなのに、部屋の中は湿気が多くてエアコンしないといられなかったし。あと少しの辛抱だなー。エアコンを使わない生活まで。
●今日の晩ご飯● 牛肉ロール巻きフライ(牛薄切り、人参、ブロッコリーの芽、チーズ)、大根菜とさつまあげとジャコの炒めもの、タマゴタケと白ネギの卵とじのお吸い物、白飯
某所にある郵便局は、月に一度、顧客サービスとしていろんなものをくれます。前は花束だったけど、今日はなんと、大根菜(まびき大根)をひと束。わーい。新鮮な大根菜だったので、ゴマ油でさつまあげの細切り、ジャコと炒めて醤油風味に。しゃきしゃきしていて、苦味が魅力。冷凍してあったタマゴタケでお吸い物も作りました。ダシはタマゴタケの茹で汁だけなんだけど、とーっても上品でさわやかな旨味。きのこ自体も、するんとしていて、とても食べやすい味。もう季節がそろそろ終わりなので、今年はタマゴタケと出会えるチャンスもないだろうけど、来年も出会えるといいなぁ。
今夜のおかずは、息子がいたく気に入り、うまかったなぁ、これなら明日もおんなじおかずでええわ、と喜んでました(^^)
●今日の読了●(敬称略) 「かしくのかじか」浅黄 斑 祥伝社ノンノベル 読了(90・国内67)
ミステリーの要素はあまり強くないですが、明治初期の大阪の、細かな風俗を読むだけですごく楽しい本でした。もう少し前の時代、幕末の大阪を舞台にした芦辺拓さんの「殺しはエレキテル」と合わせて読むとまた楽しいと思います。おすすめ。
●今日の映像● 「24 (1)」ケーブルより 24時間に起こる様々な事件が、視聴者が見ている時間とリアルタイムに設定されている、というアメリカの人気番組。キーファー・サザーランドがドナルド・サザーランドの息子だということを知らなかった配偶者、画面を見ながら、「この顔、どっかで見たことあるんだよなー、何に出ていた?」と訊くので、「え、スタンド・バイ・ミーとか?」と答えていたけど、ふと、「もしかして、ドナルド・サザーランドの顔とだぶってない?」「……わ、そーだそーだ!なんだ息子かぁ」……ニブイ。だってそっくりですよね、目のあたりとか。予備知識なくたって、顔と名前で想像できそうなもんですが(笑) でも、今の二十代くらいになるともう、お父さんの顔よりキーファーの顔の方が知ってる人が多いのかなあ。お父さんは大変な名優ですが。いろいろ印象に残った映画はあるけれど、忘れられないのは「1900年」かなあ。とにかく長い映画で、ロードショーで観たんだけど、間に休憩が入ってました。でもあの長さが苦痛にならなかったのは、ドナルド・サザーランドの存在感のおかげだと思う。まあそれはともかく「24」。これが現代人の求めるものなんだとしたら、やっぱ現代人は、せわしなさ過ぎ(笑)。初回からいろいろとてんこ盛りですが、こんなんで24時間続くんだとしたら、終わってから、いったい何を観たのかわけわかめになりそう……。ま、見始めてしまったので、最後まで見ることになるんですけどね、どっちみち(笑)
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2004.09.23 秋分の日。なんか暑い日が続くので、まだ夏の中にいるような気がしていたけれど、七月の頃からすると随分と日が短くなっているんですよね。夕方の5時半に、窓の外がもう薄暗い。
息子の学校が休みでお弁当が必要ない、というのは楽ちんですが、明け方まで仕事していたので、昼まで寝ようと決め込んでいたんだけど、なんやかやと起こされました。配偶者はお祭り準備に出かけ、息子が、半分死人のような母を心配して、コンビニで菓子パンを買って来てくれました。ありがとうよ〜ううう。結局、その菓子パン一個で朝・昼を兼用に。仕事したり横になったりの繰り返し。新陳代謝が悪くなっている感じがしたので、夕飯は、カプサイシンを大量摂取じゃー、と、キムチ鍋をリクエスト。鍋物は簡単なので、配偶者も喜んで作ってくれます。家族におんぶにだっこの一日でした。
●今日の晩ご飯● 大汗だらだら流しつつ、キムチ鍋。豚肉、あさり、白身の魚、ニラ、クレソン、人参、マイタケ、シイタケ、豆腐、きしめん、うどん、キムチどっさり。うま〜。
●今日の読了●(敬称略) 「二人道成寺」 近藤史恵 文藝春秋 読了(89・国内66)
●今日の映像● 「エースをねらえ スペシャル」テレビより録画で。これ書きながら観てるんですが、前半がしんきくさ。後半はどんなんかな〜?藤堂くんの「しっけい」が聞きたくて観てるんですけど。
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2004.09.22 お弁当を作り終えたところで目眩がして、朝寝してしまいました。睡眠二時間だから無理ないんだけど、衰えたなあ、と思うのは、睡魔が突然襲って来ると、立っていられなくなることですね。以前は、気力だけで持たせることができたんだけど。でも昼まで寝て、なんとか立ち直り、仕事。十二月に出るソフトカバーの新刊、小説推理で連載していた、死神のお話です。でもホラーではないので怖くないです。現代に生きて働く女性ならば、一度や二度は、死の誘惑の前に立った経験はあるのではないでしょうか。「生きること、死ぬこと」を、堅苦しくない物語で、ふっと考えてもらいたい、そんな作品です。
午後もめいっぱい仕事でした。配偶者が仕事場に出かけたら、大渋滞に捕まってひどい目に遭ったようで。連休の谷間だから、仕事の車が多いんだろうな。明日からの連休は、地元の町内会でお祭りがあり、今年はマンションの自治会で役員に当たってしまった配偶者も、お祭り関係で忙しいみたい。でも、パートナーが地域活動を引き受けてくれるというのは、本当に楽です。何もかも奥さんに押し付けてしまう人も多いだろうに……感謝感謝。明日は、お神輿の飾り付けだって。わたしは地獄の締めきり〜
●今日の晩ご飯● 著者校がぎりぎりだったので、外食。近所のファミレスでパスタでした。
●今日の映像● 「ER (タイトル忘れた)」ケーブルより録画で
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2004.09.21 今日は一日、昨日持ち帰ったきのこと格闘していました(笑)。もちろん、仕事の合間に、だよ(ここ、強調)。
まずはタマゴタケですが、昨夜、茹でて茹で汁ごと冷ましてあったので、汁ごと小分けにして冷凍。残った茹で汁ももちろん、利用します。サクラシメジとウラベニホテイシメジは、虫出しと苦味抜きを兼ねて、昨夜から、水に漬けてありました。ほんとはね、あの苦味が特徴でもあり魅力でもあるので、苦味を残したままで料理したいところなんですが、どちらもかなり苦いので、そのまま料理すると息子が食べられないんです。かと言って、塩漬けにしてしまうと、塩抜きする時に旨味もみんな流れてしまう。で、長期保存はできませんが、水にさらしてから茹でこぼして苦味をほぼ抜いて、軽く水を切って冷凍、という方法にしました。これだと、味噌汁、シチューなんかの汁ものには、冷凍の塊ごと入れられて便利。今夜の料理の分は冷凍せずにとっておきます。ニンギョウタケかと思っていたものはよく見たらシロカノシタでした。これは、朝一番に、汚れをとるのに水に漬けて洗い、トキイロラッパタケや金時豆の水煮と一緒にバターで炒めて、卵でとじてお弁当に入れました。帰って来た息子が、「あのキノコ、ばっちりだった」と言ってくれて、すごーく嬉しかった(^^) シロカノシタは、フランス料理にもにく使われるきのこで、熱をくわえると歯ごたえがとても気持ちがよく、バターなどの洋風にもよく合います。山盛りのアミタケが難物でした。枯葉や土などの汚れがこびりついて乾いていたので、水に漬けて虫と汚れを取ったんですが、取り切れないので一個ずつ水洗い。さらに、胞子が多過ぎると消化に悪いので、水の中で何度か絞って胞子を減らします。でも減らし過ぎると味が落ちるし、加減が難しい。。。汚れがとれたら、細かく刻んで、醤油と酒で煮てナメタケに。増量材として、市販のナメコと、昨日採って来たシイタケも細かく切って一緒に煮ました。その時、タマゴタケの茹で汁も利用。さらにその煮あがったナメタケの汁も、今夜の晩ご飯に利用しました。
そんなわけで、きのこ処理から連続して夕飯の準備にとりかかったので、今日は、パソコンを叩いているか料理しているか、という一日。キッチン作家。
でもわたしにとっては、一年でいちばん幸せな日々なんです(^^) 山で採った野生のきのこを、ひとつずつ洗ったり煮たり干したりして、食べられるものに変えていく。山の恵みを直接いただいている実感があって、どこかで「すべての小さな生き物の神様」(by トーベ・ヤンソン)が見ていてくれる、そんな気がふとするひと時なんですね。。。
それにしても、信じられないほどの運動不足人間だったのに、きのこが生えて来た途端に、せっせと山歩きするようになっちゃうんだから、我ながらなんと言うか(笑)
●今日の晩ご飯● マイタケご飯、きのこと根菜がメインの豚汁、塩ザケ
昨日、長野県豊丘村で採ったマイタケ。しっかりと固くて香りが素晴らしいので、その香りを殺さないよう、他の具には鶏肉を控えめに入れただけで、醤油とお酒で炊き込みご飯。秋の香りいっぱいの素敵なご飯になりました。豚汁は、苦味を抜いたサクラシメジとウラベニホテイシメジ、それにシイタケ、ハツタケを。芋は、里芋とじゃが芋の二種、蓮根はころころとぶつ切りにして、ざくざく食べられるように、ごぼうもたっぷり、繊維満載。後は人参、長ネギ、あぶらあげ、豚肉。ダシ汁には、アミタケの煮汁も入れたので、いろんなきのこの風味が混然となって、野趣を感じるけれどとても豊かで優しい風味に。秋満載の献立ですが、メインのおかずがないので、塩ザケを焼いて。ま、蛇足だったかな〜。
●今日の映像● 「ウォーターボーイズ2 最終回スペシャル」テレビで
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2004.09.20 ただいま〜。午後十時五十分に自宅に戻りました。あー疲れた。今まで、一時間、収穫して来た山採りきのこの下処理をしておりました(^^) 旅行の詳細は、いつの日にかUPするであろう旅日記に(前の旅行の分もまだ出来てない……)。大雑把に書けば、今回は、蓼科の車山高原というところに二泊し、蓼科周辺をうろうろしたり、林できのこの写真を撮りまくったりしていました。縄文時代の遺跡の博物館を見たりもしたし、母の絵の参考になるようにと風景や野草の写真も撮りまくり。とにかく中身充実の旅でした。最後には、マツタケ山に特別に案内してもらって(とは言ってもまだマツタケは出ていなかったけど)、マツタケ山に生える雑きのこの撮影やら採取やらまで。今回、食べるために持ち帰ったきのこは、ハナイグチ、タマゴタケ、サクラシメジ、アミタケ、ウラベニホテイシメジ、シイタケ、マイタケ、ニンギョウタケ、ハツタケ、と、実に盛り沢山。今やっと、虫出しの水に漬けたり、さっと洗って茹でたりと、それぞれに応じた下処理が済んだところです。あー眠たい。完璧に睡眠不足だし。というのも、ちょっとトラブルに巻き込まれて昨夜はまともに寝られず。でもそれも、なかなか貴重な体験でした(^^;;;; それも含めて、旅日記、がんばりますね(^^;;;;; 明日は息子が学校でお弁当なので、もう寝ます。
●旅行中の読了●(敬称略) 「さみしさの周波数」 乙 一 角川スニーカー文庫 読了(88・国内65)
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2004.09.18 これから出かけるのですが、時間指定で届くはずの宅配便を待ってます。
昨夜はいつもより早く寝てしまったんだけど、今朝メールチェックしたら、なぜかいっぱいメールが。で、内容が、なんとなーく似ている質問が多くて(^^;;;;; いちいち同じこと書いて出すのもめんどいので、「日記の方でお答えします」と書いて出しました。ですのでこちらで。うーん、でもなんで急に……って、カマトトぶっても仕方ないし、だいたいの事情はわかっています。ただ、ここでのお答えは、もっと有意義に、つまらない騒動などとは無関係にギョーカイの中身を覗いてみたいな、という皆様のための情報、ということで。
Q「パーティがたくさんあるようですが、作家はどんな話をしているんですか」
A「作家さんの大部分は、知り合いの作家さんと世間話をしたり、旧交をあたためたり、という、社交の場、としてパーティをとらえていると思います。わたしもそうです。作家はふだん、まったく孤独に仕事をしていますから、ネットや電話以外では、実は同業者と交流することがほとんどないんですね。パーティに出ると、あら久しぶり、という知り合いに会えますから、近況を報告し合うことができます。たま、友達の友達はみな友達式に、それまでお名前しか存じ上げなかった作家さんを紹介していただくことで、交遊関係を広げることもできます」
Q「パーティで営業する、とよく聞くのですが、具体的にはどんなことをするのですか」
A「まず、パーティで営業する作家、というのは、世間で考えられているよりは少ない、と思うと間違いないと思います。16日のわたしの日記でも書いているように、作家もデビューしてそれなりに時間が経ち、自分が活動する分野とか方向性が定まって来ると、パーティなどには出なくても、仕事は来ます。また、そうした中堅になって仕事が来ないということであれば、パーティでいくら名刺を配ってもそれが仕事に繋がることはない、と思います。パーティで営業をするのは、業界の中に名前が知られていない、新人の時代や、デビューしてまだ作品の数が少ししかない段階、ということになりますね。稀に、新しいジャンルに挑戦したいと思った時に、意識的に名刺を配るということはあると思いますが。では名刺を配ったら仕事が来るのか、と言うと、それは名刺を配っただけではまったく何の意味もありません。編集者はにこにこと名刺を受け取ってくれますが、彼らは一度のパーティでそうした名刺を何十枚も受け取るわけですから、まあせいぜい、自分の住所録に登録してくれるか、名刺入れに保管してくれるだけのことです。むしろ、新人の営業という意味で重要なのは、自分が配った名刺ではなく、貰った方の名刺です。そこには編集者の名前と連絡先が書いてあるわけですから、それがすなわち、<作品を献本させていただく宛先>ということになります。わたしが新人の頃は、いただいた名刺を整理する時、葉書で、ご挨拶させていただきありがとうございました、と御礼状は出していましたが、まあそれは社交的な問題で、御礼状を出したからって、編集者のおぼえがめでたくなるわけではありません。この業界、すべては<<作品>>です。編集者が気にしているのも、作家その人自体よりも<<作品>>。編集者が欲しいのも<<作品>>。つまり、作品という現物を用意していなければ、まったく相手にはして貰えない、ということです。パーティで貰った名刺が効果を発揮するのは、新刊が出た時、です。できたてほやほやの新刊に、できれば手紙を添えて、名刺を交換した編集者に献本する。そこではじめて、作家の営業、が成立します。それでも忙しい編集者が読んでくれるかどうかはわかりません。献本というのはタダでできるわけではなく、著者と言えども、見本で10册程度貰える他は、出版社から自分の本をお金を出して買い取って送らなくてはなりません。50人の編集者に本を送れば、50册分の本の代金が印税から差し引かれてしまいます。厳しいものです(涙) それでも、編集者に読んで貰わなければ、仕事は来ない。現物を出すことができてはじめて、相手にして貰える、そんな業界です。でもその一冊が出せなくて、という段階であれば、パーティで名刺を配っている暇があったら、とにかく現物となる作品を完成させる方が先。せめて初稿のテキストがあれば、パーティに出て貰った名刺の中から、可能性の高そうな版元さんに連絡をとり、持ち込みさせていただくことができますから。でも現物は持っていなくても、自分が置かれている立場を認識する、という意味では、パーティに出る意味はあるかも知れません。会場には名前の知られた作家がたくさん来ていますし、人気作家もいます。そうした人たちの周囲には、わいわいと編集者が群がっています。わざわざ自分から歩き回らなくても、立っているだけでそうした人たちは編集者に囲まれます。新人の頃、そうした輪を遠くから眺めながら、羨ましいような、わくわくするような、悲しくなるような、不思議な気分を味わったものです。自分がそうした人たちと同じ会場にいられるという喜びと同時に、自分とそうした人たちとの距離というものを、目に見える形で感じた瞬間でした。あの頃の新鮮な気持ちを忘れていたな、と、今はちょっと反省しています。最近は、とにかくパーティに出ると疲れるので、サボッてしまうことの方が多いのですが、たまには、親切な先輩作家さん以外に誰にも話し掛けて貰えなかった時代、というのを思い出すのも、いい薬ですね」
Q「パーティには、どうやったら出られるのですか」
A「常識的に言って、招待状が来なければ出られません。推理作家協会に所属していると協会関係のパーティには必ず招待状が来ますが、その他の受賞式は、主催する版元さんで仕事をしているかどうかが、まあ基準だと思います。ベテランになって来れば、仕事をしていなくても招待状は来るようになりますね。招待された人のゲストとしてでしたら、ついて行くことはできると思います。パーティは立食ですから、ゲストが少々増えても、それで主催者が困る、ということはそんなにないですし。でもまあ、常識的な範囲で、主催者に迷惑にならないようにするのは当然。ゲストになった場合には、招待された人と常に行動を共にして、招待された人の社交をさまたげないようにするのも当然」
昨夜舞い込んだ多くの質問メールは、だいたいこの三つでした。なんで突然、そんなに業界のパーティに興味を持ったのか、は、あえて問わないことにします(笑)けど、まあきっかけは何であれ、上の答えから、いろんなことは学びとれるんじゃないかなー、と思います。
そんなことより、昨夜は書いていなかったのですが、わたしにはショックなこともありました。わたしが大好きな女性編集者が、体調を崩して休職している、ということ。その女性は、大変な美人なので一緒に食事をするだけでも楽しかったのですが、それ以上に、常に新しい刺激をわたしにくれて、作品のインスピレーションを呼び覚ましてくれる、そんな会話ができる人でした。とても真面目な人で、作品に対しても厳しく、真摯で、時には意見が対立してムッとすることもありましたが、それがまた信頼に繋がり、本当に感謝しています。早く元気になって、また一緒に仕事がしたい。心より、ご回復をお祈りしております。
さて、そろそろ宅配便が来るかな? 行ってきまーす。
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2004.09.17 まだ午後十一時過ぎですが、明日から出かけるので早めの日記。って、普通の人は十二時までには寝るんだから、今頃の日記でちっとも早くないのか(^^;;;;
忙しい一日でした。息子のお弁当を作るので、朝は五時半にスタート。息子を送りだしてから仕事して、長篇と連載を、出かけるぎりぎりまで。十時半に配偶者と出かけて、まずは買い物行脚。週末の天気は良さそうですが、それでもこの時期の信州はもう寒そうだし、秋物の寝巻とかジャケットとか、下着なんかもごちゃごちゃと、3つの洋品店をまわりました。いずれも激安ショップばかり(笑) ユニクロももちろん、入っとります。それから昼ご飯におそば屋さんに寄り、そこで、携帯を家に忘れてきたことに気づいて(涙)、いったん自宅へ。携帯を確保してから、東京の事務所に向かいました。渋滞は渋谷の近辺であったくらいで、順調に仕事場に到着。配偶者は事務仕事を済ませて帰宅。わたしは、掃除して雑用をこなして、シャワーを浴びて、化粧して着替えて、タクシーで帝国ホテルへ。五時半から、カフェラウンジで角川書店と打ち合わせ。デジタルコンテンツの方面の仕事が決まりました。六時に乱歩賞の会場へ。場内ではいつものごとく、と言うか、いつもの倍くらい、次から次へと編集者さんと立ったままで打ち合わせ(涙) 見るに見兼ねた野間美由紀さんが、何も食べられないわたしを可哀想に思ってくださり、いろいろと料理をとって来てくれました。野間さん、優しい……。会場は、思ったほどの混み方ではなかったけれど、なんかほんとに良く編集者に捕まったなあ(^^;;;; 講談社の仕事がなかなか進まず、講談社の担当さんに合わせる顔がなくてここ二年ほど出ていなかった乱歩賞ですが、ちょっと展開が開けたのでこそっと出てみたわけです(笑) 今日、お話できた作家・評論家さん。順不同、抜けてたらごめんね。図子慧さん、鈴木輝一郎さん、倉阪鬼一郎さん、朝暮三文さん、霞流一さん、北森鴻さん、太田忠司さん、斎藤肇さん、矢崎存美さん、芦辺拓さん、姫野カオルコさん、二階堂黎人さん、竹河聖さん、石持浅海さん、鯨統一郎さん、西上心太さん、大森望さん、千街昌之さん、荻野目悠樹さん、綾辻行人さん……うーんと、うーんと、抜けてない?(^^;;;; もし抜けていたら申し訳ありません。ゆるしてください。それと、講談社のA氏に紹介していただいて、受賞者の神山裕右さんにもご挨拶。24歳、若い。うらやましい。繊細な感じの青年でした。パーティの後は、二階堂さんや野間さんたちと、インペリアル・バーに移動。いろんな人が後からくわわって、最後は十一人で飲み会に。でも、わたしはダイキリと、二杯目はノンアルコールのカクテルで。九時半にお開き、家の方向が同じ作家さんたちとタクシーに相乗りし、自宅もより駅まで一本で行かれる駅まで出て、そこから電車で帰宅。ああ〜、とにかく今日は、仕事の話ばかりで口がくたくたです。
さて、明日から信州。二泊だけど。これから荷造り。
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2004.09.16 午前中は仕事、昼食は冷凍のスパゲティを配偶者が作ってくれたんだけど、これが冷凍なのに、「麺は自然解凍し、ソースは解凍後フランイパンで温め、そこに麺を戻して温めてください」というめんどいもので、コンビニの冷凍スパゲティのつもりで電子レンジ一発だと思っていた配偶者は、「なんじゃこりゃ」を連発していました(笑) まあ確かに、自然解凍なんてしてる時間があれば、茹でた方が早いしな。でも人間、「楽ができる」と思っていて予想より少しでも手間がかかると、すごーく損した気になるもんなんだなぁ、と。「楽」であるかどうかは、要するに、心構えの問題なんですね。
午後、駅前のケンタッキーフランイドチキンで、新潮社の担当さんと、十月に出る単行本の最後のチェック。装幀もできあがり、とても気に入りました。いい本になりそうです(^^) 底意地は悪いけどなんか憎めない37歳独身キャリアウーマンが本音をぶちまけつつ、どこかおまぬけで哀しい事件に巻き込まれる、小説新潮に不定期連載していたシリーズです。中の2編は新潮社の携帯サイトにもUPされましたが、まあまあ好評だったようで、担当さんも期待してくれています。よろしくお願いします。
明日は江戸川乱歩賞の授賞式とパーティ。乱歩賞はここ数年、出ていなかったなぁ。今回も、実は仕事が押していて、出られないかなと思っていたんですが、打ち合わせの要請がいくつか重なって来てしまったので、パーティで編集者も集まる日に打ち合わせをまとめた方が効率がいいので、出ることにしました。でも自宅には、パーティで着られるようなものがない(涙) 仕事場のクロゼットに入れてあるので、まずは仕事場に行かないとね。出版界は、たぶん、他の業界と比較しても、異様にパーティの多い業界だと思います。でも、どのパーティも地味。芸能人がにぎやかしに呼ばれることもほとんどないし、会場の半分以上を埋める編集者は、会社から来るのでスーツ(女性も)ばっかりだし。女性作家も、わたしも含めて、あんまり気張らないですね。なんでだろ。男性作家なんか、ジーンズとかユニクロかい、みたいな格好で来てたりするし(笑) 会場でいちばん華やかなのは、ロングドレスを着た、銀座のおねえさんたち。うーん、だから女性作家が地味になるのかも知れない。下手にスタイルのいいひとがロングドレスなんか着ると、銀座のおねえさんと間違われる危険性がある……からかな?(笑) まあたいていのパーティはお祝ごとですから、女性作家はもう少し着飾って華やかな雰囲気を作ってもいいのかな、と思うんですが、(もちろん程度問題はあるけど・笑)パーティの前後に打ち合わせがびっしり、ってことが多いので、疲れる格好はしたくないと、ついつい、普通のスーツにブラウスだけちょっと気張る、みたいな手抜きになります。デビューしてしばらくは、パーティに出るのが楽しくて楽しくて、毎回、服を買ってうきうきしていたものなんだけど……。いろんな版元さんで仕事するようになると、パーティへの招待が激増してしまい、全部出ていたら洋服代だけで借金地獄に落ちそうな勢いになっちゃった、というのと、どのパーティでも編集者の顔ぶれはそんなに変わらないので、とりあえずだいたいの版元さんで担当が決まってしまうと、あえてパーティに出て名刺を配る必要もなくなっちゃった、って感じでしょうか。実は、わたしの名刺はとても凝ったものでして、本物の四葉のクローバーを乾燥させたものが貼付けてあったんです。特技というのがほとんどないわたしの唯一の特技が、四葉のクローバーを見つけるのがうまい、ということで(笑)、春先に鴨川の土手に寝転がると、百枚やそこらの四葉はすぐに見つかりました。なのでそんな芸当ができたんですけどね。今は名刺すら作らなくなり、パーティでの営業というのはしなくなっちゃった。作家さんの住所なら、協会の手帳に載っているので、名刺交換の必要もないし。なんかこうやって顧みると、ずぼらになりましたね。まあ、受賞パーティというのは、受賞者へのお祝の気持ちが何より大切で、その気持ちだけ持って行けば、格好だとかなんだとかは二の次なわけですが。明日は、お若い方が受賞者だそうです。若くしてデビューできるというのは、本当にうらやましい。わたしはデビューが遅かったので、どうしても、「あと何年書けるんだろう」という焦りから離れることができない。二十代でデビューできていたら、十年間は、先のことは何も考えないで仕事できたな、なんて思ってしまう。。。
あさってから、車山高原です。きのこはともかく、できるだけ美しい景色をたくさん写真におさめたい。病気のせいでスケッチ旅行に行かれなくなってしまった母(趣味ではじめた水墨画が、最近はぽつぽつと売ってくれという話になるみたいで。いちおう、画家になっちゃったんですね、あのひと……)の絵のために。なので、明日はパーティのあと、さっさと帰らないとね。
●今日の晩ご飯● タイ風カレーをそうめんにかけて。鰹のたたき。茄子・赤と緑のピーマン・アルファルファを鶏ひき肉と一緒に煮込んで。白米。
●今日の映像● 「ミス・マープル 動く指」ケーブルより
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2004.09.15 昔は今日が敬老の日、だったんですよね。今年は9/20? なんか毎年、祭日が移動するのでややこしい。
素晴らしい秋晴れに涼しくて快適な朝。息子が学校に出かけて、二人分のお弁当も用意できているし、パソを直すのに時間がかかるので午前中は仕事無理だし。。。「きのこが採れそうなとこ、下見に行かない?」「行こか」。相変わらず、秋はきのこのことしか考えていない夫婦なのでした。さっそく車を出し、ネット情報と地図を眺めて、まだ九月なので里ではきのこ時期に早い、かと言って、夕方までに戻らないとならないのであまり遠くには行かれない、と検討。結局、陣馬高原、というところに狙いをさだめました。平日だし、観光地は空いてるよ、とか気楽に出かけたのに、相模湖の近くまで来ると車が動かず。うーん、裏高尾から行けばよかった、と後悔。とにかく同じ時間がかかるなら、渋滞で動かないよりは走っていた方が気持ちいい、ということで、むちゃくちゃ遠回りをして、地図にかろうじて載っているような林道を抜け、くねくねとドライヴ。途中、車幅制限のあるところではヒヤッとしました。幅2メートル以下でないと通れないように、鉄のポールが両脇に。うちに車は幅が1.8、20センチしか余裕がない〜 もっとも、運転していたのは配偶者で、彼は地質調査技術者としてタヌキしか通らない究極の林道、なんてものにもしょっちゅう出かけていたので、林道はお手のもの。車を買う時にフルタイム四駆にこだわったのも、ある程度馬力のある車を選んだのも、すべて、秋のきのこシーズンに林道を走る為なのでした。
なんだかんだで、陣馬自然管理センターに到着したのが正午。そこで、陣馬山の登山道にきのこがあるかも、と情報をもらい、和田峠まで車で登って、そこの茶屋に駐車してまずはお弁当。茶屋のおばさんはとっても親切でした。お弁当のあと、デジカメを抱えて(イオス・キッスだけどけっこう重たい)、いよいよ登山道へ。坂がゆるやかな方からゆっくり歩きました。頂上までは、山慣れた足なら30分というところ。あたしは運動不足の極みだったので、ぜいぜい言いながら登り、途中で山栗を拾ったりしていたので、約1時間弱で山頂に到着。陣馬山は、900メートルもない低い山ですが、周囲の山地から離れてぽつんとあるので、ものすごく見晴らしが良かったです。丹沢、高尾、相模、それに八王子や町田あたりまで一望。もっと晴れた日には房総半島まで見えるそうな。さすが、武田信玄の軍勢が、のろしをあげるのに利用していた山、だけのことはあります。ひと休みして、今度は別の道で降りようと探したのに、なぜかいつのまにか元の道に戻ってました。。。きのこはまだ、ほとんど影も形もなし。標高の低い山だし植物の雰囲気からしても、10月にならないと面白いものは生えない感じです。夏のきのこは終わってるし。登山ルートは、高尾からの縦走路の他に、我々がのぼった女坂と、もっと急で階段ばっかりの男坂があるようです。階段ばっかりって疲れるし面白くないので、女坂がおすすめ。普通の体力で、さほど運動不足でない人ならば、女性でも、汗をかかずに登れる手頃な山でした。わたしはトレッキングシューズではなくスニーカーだったので、下りで三回ほどすべって転びました。。。どんな低い山でも、靴だけはしっかりしたものを選びませう。
山頂にはイノシシが球根やミミズを掘ったでっかい穴が開いていて、茶店のおばさんが、イノシシがこんな上まで登って来たのは今年が始めてだ、とぼやいてました。それとびっくりしたのが、平日だというのに、登山客で山頂がわいわいとにぎわっていたこと。すごい嬌声が飛び交っていて、まるで合コン状態。でもよく見れば……我々の「先輩」にあたる年齢の皆さんなのです。中高年の山歩きが空前のブームだ、というのは本当なのねー。山頂熟年合コン。みなさま、いつまでもお元気で〜 彼らはバスで来ているので、陣馬高原下、というバス停留所から三キロ以上、登って来ているんですよね。はああ。あたしもまじで、もっと運動しないとなー。この程度の山歩きで、もう腿がぱんぱん。しかしきのこが採れていれば、腿が痛いのなんて忘れていられたんですが(笑)
帰りは八王子へ出ました。すごく早かった。息子が学校から戻る15分前に帰宅。ひさびさの山歩きで、すっかり目覚めてしまった「きのこ命」(笑)。ネットの検索を駆使して、連休に泊れる宿を車山高原に確保。さらに、きのこ狩りのできそうな施設等を漁っています。情報、お待ちしております。
昨夜、メーリングリストの参加者から、「貞子の人って、男優さんなんですよ」と教えてもらいました。男だったのか!って、あんまり驚かないのは、やっぱり、男か女かという以前の問題として、人間か作り物か(特にあの目・笑)、という次元の疑惑があるからでしょうか(笑)
●今日の晩ご飯● 前から行ってみようと話していた、390円のラーメンを食べに。でもギョウザとかトッピングとか頼んだから、結局、ひとり800円くらいになってましたけど。
●今日の読了●(敬称略) 「パズラー 謎と論理のエンタテイメント」西澤保彦 集英社 読了(87・国内64)
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2004.09.14 パソコンの調子がまだ悪いままです。うーん、困った。
うちには老猫が2匹、たまーに、ほかほかしたものをトイレ以外のところにぽろろんと落としております。もう人間で言えば百歳をこえて、おむつが必要でもおかしくないので、まあ仕方ない、と諦めていますが、落とす場所によっては悲劇を招きます。さらに、室内飼いの猫の宿命として、「猫の草」(あれって植物の種類はなんなのかしら。種はヒエみたいなのと、麦みたいなのがあるみたいなんですが……。メーカーによって、成長のスピードも違うし)を食べてゲーッとやるのも室内。当たり前か。ぽろろんとゲーッの災難にみまわれるのが、フローリングの床とか新聞紙等ならばそう問題でもないんだけど、たまたま、そのへんに置いてあった本、だったりすると……びぇぇぇ〜と泣くことに。しかも我が家は、やたらめたらとあちこちに本が落ちている家なもんで。。。何度か痛い目に遭って、その結果、数年前から、どんな本でも手に入れたらまず、透明ビニールでカバーをつけてしまうことにしています。紙カバーでは水分の多いゲーッの被害から本を守れないし、装幀も楽しめない。で、とにかくいらない透明ビニールはこまめにため込んでおいて、はがせるタイプの両面テープでもって簡単にカバーをかけてしまうわけです。で、何が言いたいかと言うと、ここ数日、タガがはずれたように本を買いまくりネット注文もしまくった結果として、数十冊の本が目の前に積まれているのですが、今日は、それらの本に透明カバーをつける、という単純作業にいそしみました。と、それが書きたかっただけで…… だってパソが直らないんだもん。いえその、はい、仕事します。仕事。とほほほほ。
食パンのストックがなくなったので今日もパン焼き。コツを掴んだので、白神こだま酵母と国産小麦粉で、ホームベーカリーにお任せの食パンが、失敗なく作れるようになりました。結局、いろいろやってみて、ポイントは二つだけでした。まず、粉を2回、ふるってから使うこと。白神こだま酵母は酸素が好きなのか、粉をよくふるった方が膨らむんです。もうひとつのポイントが、一次発酵が終わったところで窯ごと取り出し、生地を成形して、羽根をはずした窯にきれいに入れて、窯をベーカリーに戻すこと。夏場は発酵時間の調整も必要ですが、そろそろベーカリーにお任せでもきれいに焼けるようになりました。羽根をはずすことで、ベーカリーの設定の中にある「ガス抜き」で生地を傷めずに済みます。輸入粉用に設定されたガス抜きだと、かなり強い勢いで生地をこねるので、せっかくのグルテン膜が破けてしまうようなんです。国産粉の場合は生地が弱いので。でもガス抜きは必要なので、生地を窯から取り出して成形する時に優しくガス抜きしてやります。この時、生地を2分割してベンチタイムも取って、オーヴンで焼く時のように生地をロールして成形してあげると、均等に熱が伝わるせいか、全体にふっくらと膨らみます。ホームベーカリーの成形は、羽根を動かして生地を真ん中にまとめるだけなので、そのあたりでも差が出るようです。
そろそろきのこシーズン。蓼科のホテルで、きのこ狩りをした上にそのきのこをシェフが調理してくれる、というサービスがあるんですが、フレンチのコースなので、すごーく高い(涙) ちょっと今の財政状態では無理……悲しい。宝くじ、サマージャンボは3000円、当たりました。悲しい。
●今日の晩ご飯● 配偶者のリクエストで、チーズマカロニグラタン。具は、鶏肉・ハム・玉ねぎ・ヤマブシタケ・ブラウンえのき。他に、ルッコラと茄子とトマトの、ガーリックオイルサラダ。
●今日の読了●(敬称略) 「殺意は砂糖の右側に」 柄刀 一 祥伝社文庫 読了(86・国内63)
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2004.09.13 9/13という日付になるたびに思い出すことがあります。すっごいこっぱずかしいような思い出ですが(笑)、中学の時、高校受験のために通っていた代々木ゼミナールで知り合った男の子の誕生日が9/13だったのね。男の子とつき合う、というシチュエーションにはじめてなった相手でした。が、なにしろ1970年代の中学生(笑)。誕生日に出来損ないのクッキーを焼いて渡した、そんなもんで。「すごくおいしかった」とお世辞を言われて、まあその、女として生まれて最初に体験した幸福、だったんだと思います。だからなんでしょうね、実は相手の顔もすでにおぼろげなんですが(^^;;; 誕生日の日付けだけ、しっかり憶えている。。。
と、そんな今日ですが、息子を送りだしてから、仕事を開始する前に映画を観て来ました。「ヴィレッジ」。うんもー、何を書いてもネタバレになってしまうというおそろしい映画です(笑)ので、何も書けませんが、わたしはすっごく気にいってます。もいっぺん観てもいいかな、と思うくらい。きっともっとじっくり見れば、いろんな伏線が発見できると思うし。なんだかんだと賛否両論のシャマラン監督ですが、わたしはがぜん、今後も追っかけるぞ、と決意いたしました。シャマランの映画は、一口に言えば、「小説のような映画」なんですね。だからかな、作家の視点で見ると、割と簡単にネタが見破れてしまいます。でも優れたミステリは犯人が判ってもなお面白いのと一緒で、ネタはわかっても、この映画に関してはそれでつまらなくなることはありません。ロードショーで観て損はないと思います。おすすめ。あ、でも、わたしはいつも観終わってからパンフを買うので問題なかったけど、作家の深川拓くんは、パンフを先にちらっと読んでしまってネタがわかっちゃった、とぼやいています。充分、お気をつけくださいまし。「アザーズ」はパンフが袋とじだったね、そう言えば。
自宅に戻って仕事していたら、パソコンがトラブル。ううっ。明日にならないと直せないなぁ。今夜は資料読みするしかありません。。。
息子の靴を買いに行ったけど、24.5というのは、ジュニアのサイズのぎりぎり境界線なのね。25になったら大人ものを買わないとならない。いつのまにこんなに足がでかくなったんだろ。あたしなんか23ですからね(^^;;;; もう靴下は、息子がはけなくなったのをはいております。とほほ。
今日はバカみたいに本を買ってしまいました。映画の帰りにブックオフを覗いて、ずーっと探していたハードカバーの絶版本の、しかも割ときれいなのが、なんと105円!他にも、今日は絶版本が大量収穫。同じ本をネットの古書店で検索したら、新刊時の定価より高かったものまで105円でありました。でもさすがに、文庫の絶版本はなかなか見つからない。ブックオフは古い文庫を引き取らないからなぁ。また近い内に、神保町でもうろつかないとな。ネット古書店だと欲しい文庫の絶版本もだいたい見つかるんですが、ほとんどが新刊時の定価かそれ以上の値段になっている上に、送料が高い。神保町だと送料がかからない分、割安ですが、買った本の重さで帰り道の電車で泣くし。京都にいた時は、住んでいたのが京都大学のすぐ横で、徒歩圏内に古書店がいっぱいあって便利だったなあ。
でも絶版本を手に入れてそれを読み感動するたびに、ああ、この本が新刊として書店に並んでいる時に買ってあげられなかったのが申し訳ないなぁ、と思います。出版社に勤める前は、本というのがこんなにも早く絶版になり、二度と読めない状態になってしまう、なんて知らなかった。知ってからは、食費を切り詰めても欲しい本は買う主義に転換しましたが、それでも、この累々たる絶版の山の中に、いったいどけだけの宝石が眠っているのだろうと思うと…… オンデマンドが標準化されて、どんな本でも永久に読めるようになってくれることを願います。
夕飯を外で食べたので、その帰りに雑誌中心の書店に寄ったら、そこでは文庫のフェアをしていて、並んでいる表紙を見ているうちにフラフラと、レジに山積みしていました。お金ないのに……カードが使えたというのが敗因だなあ。
●今日の晩ご飯● 買い物に出かけたので、出先で食べました。バーミアンで中華。
●今日の映像● 「ヴィレッジ」ロードショー、「リング」テレビ放映(何度目だ?あの貞子見たさについ、テレビをつけてしまった……何度見ても、女優さん、撮影の後で目が痛くて仕方なかったろうなぁ、と同情……)
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2004.09.12 息子がゲームにばかりへばりついているので、たまには外に連れださねばと、ドライヴに。もっとも、出かけたのが昼からなのであんまり遠くには行かれません。いつもナビに頼っているので、今日はナビを使わず、地図を見ながら、走ったことのない道を走ってみました。最終的には檜原村に出て、都民の森でゴール。その時点でもう四時になっちゃったので、タッチして帰りました。帰りも行きとはコースを変えて、相模湖まわりで。相模湖のところでものすごい渋滞に30分以上捕まってしまったけれど、そこもすぐに脱出して、車のあまり通っていない田舎の道をくねくねと回りながら帰りました。檜原村の風景は、心に馴染んだ朽木村や北山山中となんとなく似ていて、息子もパパも、「懐かしいなあ」と言いっぱなし。京都にいた頃は、車で30分も走ればそうした光景の中にいられたのに、今は、とにかくどこに行くにも渋滞渋滞。お気楽アウトドアが好きな我々夫婦には、それが辛いです。
食事して戻ったので、夜はお弁当の準備をしただけ。今夜は仕事もさぼっちゃおうかな。週に一度くらいは、仕事しない日があっても罰は当たらないよね。。。
●今日の晩ご飯● イタリアンレストランでパスタ。
●今日の読了●(敬称略) 「七十五羽の烏」 都筑道夫 光文社文庫 読了(85・国内23) ただし、この本に収録されている作品は、すべて、既読でした。
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2004.09.11 少し朝晩が涼しくなったからなのか、雌の猫が甘ったれになってしまい、いつの間にか首の上とかに頭をのっけて寝ています。余りにも寝苦しくて目がさめると、鼻と口を猫のお腹がふさいでいたりする(^^;;;; しかも、ベッドの上で本を読んでいると、必ず邪魔しに来るしぃ。ばあさんのくせに、あかんぼのようじゃ。
今日は秋っぽい気温でした。体調がいまいちなので、横になったり仕事したりを繰り返していましたが。配偶者は、息子の中学で懇談会。今月から、体育祭準備のカリキュラムになるそうな。昨日予定していた、長篇の直しは明日に延期。今日は気になる部分をもう一度読み込みました。
そろそろきのこの季節です。関東のきのこポイントは知らないので、ネットで情報を集めないと。
ネット注文した本が大量に到着。綾辻さんの新刊も、上下二册、入ってます。ぶ厚い。……待ったなぁ〜(感涙)
●今日の晩ご飯● まぐろのヅケ丼、野菜の揚げびたし(ズッキーニ、人参、ブナシメジ、マイタケ。素揚げにして、醤油とダシの漬け汁に)、しじみのお味噌汁
●今日の読了●(敬称略) 「十人の戒められた奇妙な人々」倉阪鬼一郎 集英社 読了(84・国内62)
●今日の映像● 「ER -バレンタインの奇妙な一日-」ケーブルより
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2004.09.10 新陳代謝が悪くなっているのか、からだがむくんでいます。もっと水を飲みなさい、と、マッサージの人にも言われたんだけど…… できるだけ水は飲んでるんですが、なかなか出ないんですよ。うう。銀杏とコーヒーで出さないとなー。
ゲラの読み込みで一日つかいました。本になる前の手直しですが、直しに入る前に、どう直すか、何を足して何を引くか、じっくり読み込んで決めないとなりません。だいたい方針は決まったので、明日、一気に直す予定。これは年末までに出る単行本です。
なかなか数字が伸びないし、懸命に書いているのに手応えがなく、のれんに腕押しのような状態が続いて、本を出す、ということ自体に少し臆病になりつつあったんですが、毎月のように献本が送られて来る、倉阪鬼一郎さんや恩田陸さん、森博嗣さんたちの精力的な執筆を前にして、甘ったれたこと言ってちゃだめじゃん、と、喝を入れ直したところ。しょせん、我々エンタメ作家は、同時代の読者のために燃焼してこそなんぼの存在だものね。死ぬまでの間に、どれだけたくさん本を出して、どれだけ多くの人に、自分が構築した作品世界を楽しんで貰えるか、しか、勝負のしどころなんてないんだし。今年、来年と、積極的に頑張ります。ふう。
●今日の晩ご飯● すき焼き。パパが突然、すき焼きが食べたい、と言ってお肉と野菜を買って来ました。なので、汗をだらだら流しつつ、すき焼き。
●今日の読了● 「ゴールド」 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF 読了(83・翻訳22) 前半の短編やショートショートももちろん読む価値あったけど、後半のエッセイがけっこうおもしろかった。SF作家になるには、みたいなエッセイのシリーズは、SFだけではなく、作家志望者にとってなかなかいいアドバイスになっています。
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2004.09.09 今朝はお弁当のいらない日なので、七時半まで寝坊。息子が出かけてから、家事を片付けて、車で仕事場に。郵便物を回収し、雑用をすませ、近所のおそば屋さんで昼ご飯食べて戻りました。平日の昼間なのに道路は空いてたなあ。息子の帰宅に余裕で間に合ったので、たらこ焼飯を作って食べさせようとしたけど、睡眠不足の息子は食欲がないと昼寝。でも三時頃起きて来て、結局大量の焼飯をぺろりでした。息子が変な時間にご飯食べてくれちゃったので、後の予定がダダ崩れ。ま、今日はゲラ読みの日だったので、時間に追われていたわけではありませんが……
●今日の晩ご飯● 豚のスペアリブ(昨日の夕方に、赤ワイン・醤油・ケチャップ・香辛料等に漬け込んでおいたもの)を、魚焼きグリルでこんがりと焼いて。海藻ときゅうりのごまサラダ。きのこ(ハタケシメジ、ブナシメジ)のポタージュスープ。ほうれん草とベーコンのオムレツ。
●今日の読了●(敬称略) 「屈辱ポンチ」町田 康 文春文庫 読了(82・国内61)
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2004.09.08 昨夜は、睡眠不足で眠くてしかたなかったのに寝られない、というのがいい加減辛くなったので、半年ぶりでデパスを飲んで寝ました。久々なのでよく効いて五時間ぐっすり。お弁当作りも、からだが軽いと楽〜
昼から映画に。「華氏911」。詳細は下です。
サッカーは勝った。停電にはびっくりしたけど、良かった良かった。
夕飯は外食したので、帰りにブックオフを覗いて絶版本漁り。同業の仁義で、古本屋では絶版・品切れ本しか買いませんが、ブックオフは店員が本の値段を知らないので、「えっ」と思う本が105円で売ってました。でも古い本は引き取らないので、本当に値うちもんはないのよねー。
●今日の晩ご飯● 作るつもりでしたくを半分までしたところで、あると思っていた材料がないことに気づき、買いに行こうかどうしようか迷っていたら、回転寿司食べたい、と息子のツル(?)の一言。軟弱者の母であった。。。百円寿司なんで安いんだけどね。お味は……回っていないお寿司が食べたいよー。それにしても本当に、自宅の周囲には回転寿司屋が多いのです。どうしてなんだろ。
●今日の読了●(敬称略) 「だからドロシー帰っておいで」牧野 修 角川ホラー文庫 読了(81・国内60) 牧野さんだから一筋縄ではいかんやろ、と読み始めたけど、やっぱり二筋縄でもいきませんでした。面白かった。ただ、主要テーマの一部が、拙シリーズの「リアル・ゼロ」と思いきりかぶっていたので、ちょっとヒヤッと(^^;;; まあ、落としどころがだいぶ違うしね。
●今日の映像● 「華氏911」ロードショー カンヌでパルムドールをとった作品には、意外とつまんないのがあったりする(私見)んだけど、これは別格。今年見た映像の中でダントツでした。あらゆる意味(ここ大事)でおもしろい。もちろん考えさせられるし、考えないとならないことがぎっしりと詰まった映画だけれど、娯楽作品としても上等で、ネタでやってるとしか思えないブッシュのバカぶりが圧巻で笑えます。そしてそんな世紀のバカに追随している日本政府ってのは、もはや、ブラックジョークを通り越して悪夢。それでもなお、11月にはブッシュが勝つんだろうな、と思うと、暗たんたる気分になるばかり。唯一の希望は、こんな映画を堂々と(かなり妨害はあったらしいけれど)製作できる「アメリカ」は、まだ健全であり自由である(のかも知れない)という一点だけ。マイケル・ムーアは、この映画を選挙前にテレビ放映したいと言ってるらしいですが、それで選挙結果が変わるとは思えないにしても、ひとりでも多くのアメリカ人がこの映画を観て、何か考えてくれることを期待します。
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2004.09.07 締めきりはなかったのに朝まで寝られず、ぽつぽつと仕事していました。息子が出かけてから、2時間だけ寝て、お昼は渋谷で打ち合わせ会食。セルリアンタワーの中の和食屋さんで、角川書店のH氏と。新作の方向性がほぼ決まりました。2時前まで打ち合わせ、仕事場には寄らずに帰宅。化粧を落としてベッドに倒れ込み、2時間お昼寝。なんかへろへろしながらスパゲティを茹で、食べて、入浴剤を溶かしたお風呂でぐでーっと長湯。今夜は仕事せずに横になっていようかな。
台風がすごかったみたいですね。見慣れた、というか懐かしい神戸の風景がテレビに映ったけど、2号線が川になっていた。。。
●今日の晩ご飯● スパゲティボンゴレ・ビアンコ、カロチンたっぷりサラダ
料理を作る元気がない、冷蔵庫に材料もない、時のお助けメニューがパスタ。我が家はものすごい麺食い揃いなので、夕飯がパスタでもみんなニコニコ。楽です。サラダは、青いものをたっぷりにしました。春菊を茹でて、ピーマン、ブナシメジ、人参、ブロッコリーの芽。ごまをたっぷりくわえた和風ドレッシングであえて。蛋白質が不足してるメニューですが、お昼のお弁当(息子とパパと同じ中身)が肉も魚もたっぷりだったので、ま、いっか。
●今日の読了●(敬称略) 「恨ミシュラン 下」神足裕司・西原理恵子 朝日文庫 再読(80・国内59)
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2004.09.06 イチローがすげぇ。すげ過ぎ。ヤクルトは……終わったみたいですね、今シーズン。しくしくしくしくしく。ストだし。
ほぼ徹夜(一時間弱仮眠しています)で息子のお弁当作り。息子が出かけてからさらに仕事してやっと連載原稿あがり、送付。それで寝ようと思ったんだけど、仕事した直後はテンションがあがっていて寝つけません。本読んでました。息子に持たせたのと同じ中身のお弁当を食べ、午後になってやっと眠くなり、三時間寝ました。はぁ〜。さあ、長篇をやらないと。
お弁当日記、というかメモ、二学期の分はこちらに。お弁当作りに励むみなさま、よいアイデアがあったら教えてね。
まだ十一時前ですが、今夜はこれでパソコンから離れるので、ちょっと早い更新。
●今日の晩ご飯● 湯豆腐、かつおのたたき、白米 (今夜はパパが担当)
●今日の読了●(敬称略) 「人形はこたつで推理する」我孫子武丸 講談社文庫 再読(79・国内58)
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2004.09.05 9/6の午前一時過ぎです。どうせ今夜も寝られないし、明日の朝がデッドの連載があるので、このまま徹夜でしょう。ううう。
体調、相変わらず激悪。とにかくビタミン剤を大量にイッキ呑みして、ショック療法。水溶性ビタミンは大量にとっても尿から排泄されるのでムダ、という説もありますが、どうしてもダルイ時には、やっぱりどかっとビタミンB群、C群を供給してやると、確かに効きますね(^^;;; なんか覚醒剤みたいだけど……
そんなわけで、だましだまし、仕事を続けました。日曜日だったけれどどこにも出かけられず、息子には気の毒したかな。でもね、もう中学生になると、「お出かけする?」と訊いても、「家でゲームしたい」と断られることも。まあそんなもんだね、子供なんてさ……
テレビから流れて来る、あまりにも悲惨な北オセチアの学校占拠事件の結末に、心が重いです。
●今日の晩ご飯● イサキとイシモチの塩焼き(冷凍が一匹ずつ余っていたので、塩焼きにして味くらべ)、トンカツ(わたしはパス)、ナスのごま油炒め、モロヘイヤとしいたけのお味噌汁、白米
●今日の読了●(敬称略) 「恨ミシュラン 上」 神足裕司・西原理恵子 朝日文庫 文庫版にて再読(78・国内57)
わははは。こんなもん再読しています。親本は初刷で買ってたんだけど、引っ越しのどさくさでどっかに消えてしまい、先日、本屋でパパが、なぜか文庫が平積みになっているのを発見。こんな古い本が?と奥付を見たら、今年の4月に12刷が出ている!すっごい、ロングセラーじゃん。懐かしくて買ってしまいました。でも、文庫化時点ですでに、紹介されている店のうちかなりの数が閉店しています。飲食店の生き残りも熾烈ですね。単行本が出たのは94年くらい?十年経って、コータリンの記述にもすでに歴史というか、昔を感じてしまう諸行無常。それにしても驚いたのは、下巻(まだ読み終わってない)を読んでいたら、唐突に、わたしの担当さんが登場していたことでしたっ。親本を買った頃はまだ作家になっていなかったか、なってたとしても駆け出しで角川書店の編集者しか知らない頃。そこに登場した某社某(って、読めば丸わかりだけど)さんが、まさかまさか、自分と仕事をする人になるなどとは、夢にも思っていなかった。。。うーん、なんか髪型が若い(笑) それにしても……「心に蛇を飼うおんな」とは……(^^;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; しかるに、ホンモノの某さんは、ものすごくチャーミングでしかもものすごく仕事ができるひとです。大好きな担当さんのひとりっす。ああでも、彼女の仕事が進んでいない…… 蛇は好き。
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2004.09.04 ここに来て体調最悪。睡眠障害のせいで睡眠不足なのが第一の原因ですが、エアコンばてと夏の疲ればてが重なったようで、ものすごいダルさで1日起きあがれず。頭痛で薬を飲みっぱなし。今、これを書いているのは9/5の午前九時ですが、実は寝ていません。睡眠のサイクルが完璧に狂ってしまい、9/4は眠くなったのが午後でした。三時間昼寝してしまって、結局夜はまったく寝られず。これで起きているんだから仕事がさくさくできるなら、寝ないでいるのも悪くないんだけど(^^;;; そうはいかない。あたまが回転しないので、作家仕事は無理。結局、ベッドで資料をめくっているだけです。ああ、なんとかして〜
朝も昼もろくに食べないでいたので、夜は食べ過ぎました(笑)
仕事は好きなんです。小説を書くのは大好き。でもこの体調だと、文字を追うのが辛いです。。。
そういえば昨夜、井上尚登さんからお電話。もんちゃんと電話で話すのは久しぶり。どっかで飲んで、ちょっとご機嫌でおうちに帰ったところだったもよう。業界の噂話と愚痴と笑いネタとをかまし合う。もんちゃんてば、ケータイをスペイン料理屋のトイレに落として成仏させてしまったそうな。合掌。
●今日の晩ご飯● 夕方からピッチをあげて書いていたので、夕飯は作れず。近所の串焼き屋さんへ。
●今日の映像● 「ER 二人の決心」ケーブルより
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2004.09.03 睡眠障害モードです。9/4の午前6時半になるところ。寝られません。かと言って、もう仕事は、ちょっと気力が。。。で、日記。
とは言え、仕事していただけでした。今日からお弁当。徹夜だったのでそのまま起きていてお弁当を作り、息子が出かけてから寝ました。二時間寝て起きて、自分の分のお弁当を自宅で食べてまた仕事。
「猫と魚、あたしと恋」の見本が到着。さらっとして上品な装幀です。解説は、F社長こと、フリーエディターの深澤さんにお願いしてあります。彼女はフェミニズム系文学にとても造詣が深く、本格的に評論の方もやったら、きっといい仕事されると思うんだけどな。でもとにかく忙しい編集者だからなー。
夕方から外食のために出かけたので、ついでに書店を覗きました。わたしの本って、自宅のある地域(神奈川県某所)のチエーン展開の書店では、あんまり見つからないんですよね。文庫に数冊、ある程度で。でも今日はたまたま、某版元さんの文庫フェアをやっていて、そこにごそっと並んでいたので、ちょっと嬉しい(^^) 重たいのでそんなに買うつもりはなかったのに、あれこれ選んでふと気づいたら、十数册の文庫を抱えてレジにおりました。。。
ああ、寝たい。眠いのに寝つけないってしんどい。
●今日の晩ご飯● 息子のリクエストでアウトバック・ステーキになりました(^^;;;; わたしはちょっと牛さんはパスしてチキンステーキにしたんだけど、それでもいつも家で作るチキンステーキの軽く二人前にフライドポテト山盛り状態のお皿で、絶句。食べ残しを猫さんのお土産に。
●今日の読了●(敬称略) 「麿の酩酊事件簿 花に舞」 高田崇史 講談社ノベルス 読了(77・国内56)
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2004.09.02 息子も今日から新学期。お弁当は辛いけど、仕事ははかどりそうです(^^;;;
母の誕生日なので電話したけれど、すっかり元気にやっていてくれて、ああなんとか、今回の試練は乗り切ったのかなぁ、という感じ。親も自分も歳をとって、肉体がどんどん衰え、病魔にもとりつかれやすくなって。自然の摂理とはいえ、人は死ぬものなんだなぁ、長生きするというのも大変なことだよなぁ、と思います。猫も歳をとったし。考えたら、来年でデビュー丸十年になるんですよね。なんだかすべてが昨日のことみたいだけれど、受賞の知らせを受けたあの夜からもう十年。この出版不況の中、十年間、なんとか作家専業で食べて来られたのは本当にラッキーでした。でも体力的にはかなり厳しいし、このままだと早死にするので、そろそろ自分のからだもいたわりながらやっていかないとな、と思っています。
そんなこと考えている最中、担当さんから嬉しいメールが。「ふたたびの虹」文庫版が、書店員の方に気に入っていただけて、力を入れて売っていただいている、という様子を携帯で写真に撮って送ってくれました。上野の明正堂アトレさんです。他にも、新宿の山下書店さんの書店員さんにはいつも励ましのメールをいただいていますし、新宿の紀伊国屋本店、高島屋店では、毎回、新刊のたびに熱心に応援していただいています。その他にもたくさん、書店員の方々からの応援をいただいています。作家にできることは中身を書くことだけ、でもそれを本にしてくれる版元と、売ってくれる書店がなければ、「本」は完成しないんですよね。書店員の方々に気に入っていただける、応援していただけるというのは、商業出版の世界で生きる作家にとっては、もう何より嬉しい、心強いことです。そうした応援をいただけた、というだけでも、幸運だと思っています(^^) 頑張らないとね。
徹夜で連載原稿でした。夜になってやっとあがり。明日からまた別口がぎりぎりです。
●今日の晩ご飯● 仕事に追われていてしたくできず、パパもさぼりたいみたいだったので、居酒屋になりました。「魚民」。
●今日の読了●(敬称略) 「クレイジー・クレーマー」黒田研二 実業之日本社JOYノベル 読了(76・国内55)
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2004.09.01 防災の日。考えてみると、引っ越しのどさくさで、家具の転倒防止とかぜんぜんしてないことに気づきました。やらないとなー。もっともうちの場合、前に住んでいた借家の床がいつ抜けてもおかしくない状態だったので、重たい家具ってないんですけどね。できるだけ分散して収納することにしていたし。
いよいよ九月、息子の夏休みは今日でおしまい。英語の宿題をまったくやっていなかったことが発覚し、おとうさんに怒られて泣き喚きながらやってました。うるさくて仕事にならん(^^;;; 明日はまだいいけど、あさってからはお弁当も再開かぁ。お弁当を作ることそれ自体は楽しいんだけど、明け方まで仕事してそのまま起きてないとならないのが体力的に辛い。
今日は久しぶりでパンを焼きました。冷凍庫のパンが底をついたので。気温が落ち着いて来たので、ホームベーカリーの発酵機能を使っても過発酵にならずに済みそう、と、HBで製作。酵母は白神こだま酵母、粉は国産のブレンド、ごくシンプルな山食パンのレシピで。一次発酵が終わったところで窯ごと取り出して、ベンチタイム、成形と経て窯に戻し、時間調整はせずにHBに戻して、羽根ははずして、そのまま焼き上げました。3時間10分の通常コースで、結果的には、成功。これまででいちばん楽に成功しました。窯伸びがちょっと足りないけど、生地はふっくらして弾力もあり、国産の粉で焼いたとは思えないほど、ふんわりできました。糖分に、マスコバド糖というのを使ったんですが、少量なのにほんのり茶色に色がつきました。ほんのわずか、パンの底の部分が膨らみ切らずに詰まったようになってるんだけど、焼き時間が足りないのかな。でもこのくらいにできあがれば、普通にトーストして楽しめます。国産の粉だけで、食べたいパンをすべて焼くのも、無理じゃないみたい。
仕事ばっかりしていたので、肩が痛い。。。
●今日の晩ご飯● 野菜たっぷりのカレー+白米 自家製の塩らっきょう
面倒なので、一品で栄養バランスがとれる野菜カレーに。玉ねぎ、人参、トマト、牛肉、コンビーフ、大豆の水煮、さやインゲン、茄子、カボチャ、にんにく、じゃがいも、ヨーグルト、バナナが入ってます。
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