遺跡(その2)



バンテアイ・スレイ

シェムリアップより、約40Km程離れたところにバンテアイ・スレイという遺跡がある。アンコール・トムを修復していらっしゃる早大の学生さん(彼は、学部生時代にカンボジアを旅行し、遺跡に魅せられ、アンコール・トムの遺跡を修復している早稲田の大学院に入られたのだそうです。)のお話しによると、バンテアイ・スレイのころが、最も丁寧に作られていて、アンコール・ワット、アンコール・トム時代になるにつれて、どんどん雑になるとのこと。「バンテアイ・スレイに行けば、アンコール・ワット周辺の遺跡は雑に見えるようになるよ」とおっしゃっていました。何が違うかというと、1)レリーフの掘りの深さなどが違う(かなり芸術的)、2)石の積み方が、すき間なく積まれている、3)保存状態がよい、のだそうです。(大変お勉強になりました。ありがとうございました。)


バンテアイ・スレイへの道

シェムリアップからは、にわとり、水牛横切る、舗装されてない道をバイクタクシーで、1時間強。護衛付きで移動(といっても、銃をかついでバイクに乗った軍人さんが一緒についてくる)。道は、車よりバイクのほうが速い程悪く(でも、タイより陸路でやって来た人の話によると、カンボジアにしてはいい道らしい)穴ぼこを避けながら、走る。小雨の降るなかの移動だったが、バイクタクシーのお兄ちゃんが言うには、雨が降っていなかったら、砂ぼこりがすごいらしい。そういえば、遺跡巡りから帰ってきて、顔を拭くと、ウエットティッシュが茶色かった。バンテアイ・スレイについてみると、朝、早かったためか、まだ、物売りがスタンバっていなかった。そして、遺跡は思ったよりうんと小さかった。

顔を出しているのはバイタクのお兄さん芸術的レリーフ

彫りの深い遺跡から、西洋の文化を感じさせられた。しかも、とっても繊細。色も赤っぽくて、不思議な空間に来てしまったような気がする。保存状態が良いせいか、アンコール・ワットよりも新しく見える。
護衛は必要?
バンテアイ・スレイに行くのに護衛を付けていたのは、この日、私が見た限りは、私だけのようでした。護衛は私が頼んだわけでなく、バイクタクシーのお兄ちゃんが頼んだのですが、本当のところはよくわかりません(なんとなく、必要なさそうです)。朝早かったためなのか、または、バイクタクシーのお兄さんがとてもクメールを嫌っていたせいなのか(バイクタクシーのお兄さんはポルポト時代に家族すべてをポルポトに殺されたそうです。)。。。ちなみに護衛は20ドルでした。
バンテアイスレイへ行くには、バイクタクシー代以外にパーミッション10ドルが必要です。ということで、最低、15ドルで行けるようです。

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