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「汚れた血」
MAUVAIS SANG


循環する愛

立ち止まる愛




濃赤.jpg3.84KB
  登場人物たちはみな決して報われることのない愛に生きている。   
  世紀末の街並み    しのびよる疫病
  失望と別れ
       
  孤独と絶望を語りながら生のかがやきに満ちているのは、
  この映画が全編を通して限りない愛しさに彩られているからだ。
  自分を愛するこころ、他者を愛するこころがせめぎあいながら、
  やさしい残酷さがうまれる。




「汚れた血」MAUVAIS SANG

     監督・脚本  レオス・カラックス
     出演          ドニ・ラヴァン  ジュリエット・ビノシュ  ジュリー・デルビー  ミシェル・ピコリ他
     1986年作品  1987年ベルリン映画祭アルフレッド・バウアー賞受賞

     できればこの映画を20代前半ぐらいのひとたちに観てもらいたいです。
     監督自身その年代のときに撮った映画なので、いちばんダイレクトに受けとめられるじゃないかと
     思います。わたしもそのくらいのときに出逢いました。
     個人的になにかと思い出の多い作品でもあります。
     
     ライティングやモンタージュなど映画的手法の斬新さが先ず眼をひきますが、
     それをさしおいてもカラックスの非凡な才能が感じられます。
     わたしの一生のうちでずっとBEST1であり続けると思う映画なので、"Art"のページに
     無理矢理載せてしまいました・・・
     ストーリーその他全てに納得しているわけではないのですが、やっぱり好きです。この映画。

     <レオス・カラックス>
     1961年生まれ。17歳で初の短編作品を撮影。18歳で「カイエ デュ シネマ」誌に映画評論を掲載。
     1980年短編2作目でイエール映画祭グランプリ受賞。1983年初の長編映画「ボーイ ミーツ ガール」
     でデビュー。「汚れた血」は長編第2作目となる。
     



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