漫:「さてと、設定も済んだし、ばしばしカキコできるかな」
44:「ちょっと待った。ヘッダに記載される情報の設定はちゃんとしとるか?」
漫:「ヘッダ?なんです、それ?」
44:「(ガク)うーむ。そんなことも知らんかったのか。…まぁ、いい。説明しよう」
漫:「はぁ」
44:「つまり、以下の記事を見てみなさい」
Path: news2.dti.ne.jp!not-for-mail From: Masahiro Yoshizawa <manbou@ceres.dti.ne.jp> Newsgroups: dti.test Subject: Semi-gnus 6.2.5 Date: 4 May 1998 08:42:28 GMT Organization: Dream Train Internet Dial-up user Lines: 11 Distribution: dti Message-ID: <6ijv1k$clu$1@news2.dti.ne.jp> NNTP-Posting-Host: ins99.sagami.dti.ne.jp Mime-Version: 1.0 (generated by SEMI 1.3.5 - "Itoigawa") Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP X-Face: #'&PN1M%97S(W67>Q4TONZE*+6"?#Qx|WmW;_DbZ=IfB@_?* X-Face-Version: X-Face utility v1.3(beta8) - "And Your Bird Can Sing" with Select X-Face v0.09 - "Figure Of Eight" X-Emacs: Emacs 20.2, MULE 3.0 (MOMIJINOGA), Meadow-1.01 (MIDORI-NO-TAMA) X-Newsreader: Semi-gnus 6.2.5 (based on Gnus 5.6.9; for SEMI 1.3) X-Miee: Message entrusted to Miee Version Alpha 0.01 Xref: news2.dti.ne.jp dti.test:20889 (ょ) まさか連休中にやるとは…(^^; まぁ大丈夫そうだけど一応テスト。 -- ~ _/|_~ _/_/_/ Masahiro Yoshizawa _/_/_/ / . ] ~ _/ manbou@ceres.dti.ne.jp _/ ~ \_ _]~ _/ imp9397@mvb.biglobe.ne.jp _/ ~ \|~ ~ http://www2k.biglobe.ne.jp/~manbow/
44:「まぁ、これが News 記事のサンプルじゃが、最初の方にずらずらと英文らしきものが並んでるぢゃろ?」
漫:「あれ?こんなの見たことないですけど」
44:「それは今まで君が使っていたソフトが凸凹だからなのじゃ。もちろんどんなソフトでも見ることは出来るが、 MS やら Netscape やらではちょっとした手間をかけないと見ることが出来ない。無論、これらのソフト自身も投稿するときにはこれらのヘッダはつけておる」
漫:「はぁ、そんなもんなんですか。…で、それはいいんですが、なんなんですか、コレ?」
44:「まぁ、これは一言で言えば『記事に関する情報』なのじゃ。で、これはまじめな解説じゃないから詳しくは省くが、ここには日本語は使わないほうがよい、というのが重要じゃ」
漫:「え、でもコレみると記事のタイトルやら投稿者の名前もヘッダ情報ですよね?よく日本語のやつを見ますよ…そっか、そいつらは『何もわかってないタコ』なんですね?よし、早速罵倒して…」
44:「おーい、ちょっと待て」
漫:「なんすかぁ?」
44:「慌てちゃイカン。あくまでも『使わない方がよい』であって『使ってはいけない』ではない。実はここで日本語を使うの 2 種類の方法で可能なのじゃ。一つはそのまま本文同様 JIS(ISO-2022-JP)をそのまま使う方法、で、もう一つが MIME エンコードといって日本語を符号化したものを使うやりかたぢゃ。これらの方法は fj.* などでは『使っても良い』と言う合意が大体出来ていると思って良いからこういうのは罵倒してはいけない。もっとも生 JIS は "Subject:"にしか使うべきではないが」
漫:「なるほど。んじゃ、“漫某…”っとね」
44:「おいおい、気の早いやつじゃの。しかし、ここから先が見栄なのぢゃが、これらはちょっと問題があってな…生 JIS だとたいていは誰でも読めるが、記事の配送経路で文字落ちなどデータが壊れることがあってそうなるともう読めない。一方で MIME エンコードは確実に配送されるが MIME 非対応の News Reader では読めない。さらに言うと、特に From: は普通一度設定したらそのままにしておくので、もし今後英語圏の Newsgroups に参加しようと思ったら直さないといけなくなる。つまり、From: の名前はローマ字で。 Subject: も可能な限りは英語で書くほうが“通”なわけぢゃ」
漫:「ふーむ。なるほど。じゃ“Manbou”っと」
44:「あ、それから WinVN みたいなちゃんとしたソフトならいざ知らず、時々 MIME エンコードした From: を "" で括るソフトもあるがあれは本来やってはならないことじゃから気をつけるように」
44:「あ、それから NetNews では本名を名乗るのが普通なので、ニックネームとかハンドルはあんまり好まれないこともある。ま、ここは見栄講座ぢゃから本名の方が通っぽいとでもしておくかな。少なくとも一部のパソコン通信のように“ハンドルが常識”ってわけでは絶対にないな」
44:「それからこれはソフトにもよるのぢゃが、Message-ID というのも重要じゃ」
漫:「なんすか、それ?」
44:「平たく言うと各記事ごとの通し番号じゃな。上のような文字列で形成され、@の右が『記事を投稿したマシンのフルドメイン名。フルドメイン名は同じものは世界で一つしかない。左側はそのマシンごとにダブらないように付ける。こうすることで世界中に同じ ID の記事が無いようになっておる」
漫:「そりゃよく出来てますねぇ…あれ、じゃうちのパソコンにそんな名前あったっけ??」
44:「うむ。確かにダイアルアップ接続のパソコンユーザーのマシンはフルドメイン名なんか持ってない」
漫:「じゃ、どうするんです??」
44:「うむ。こういう場合記事が重複しないようにするためにはクライアント(要するにニュースリーダーのこと)は Message-IDを付けないで、プロバイダのニュースサーバが代わりに ID を付けるのが筋じゃろう」
漫:「そりゃそうですね。うん」
44:「ところが一部のソフトは自分で Message-ID をくっ付けてしまう。ということだと少ないながらも記事が重複して一方の記事が消えてしまう可能性があるのじゃ。で、こういうソフトを使うのはお勧めできないわけだ」
漫:「WinVN は大丈夫なわけですね?」
44:「ダメ(付けない設定が出来ない、または難しい)なのは MSIN と Netscape くらいじゃないかな。あとのは標準では付けるようになっていても付けないようにわりと簡単に設定できるはずぢゃ。(注:ちなみに MSIN には簡単に設定するためのフリーソフトがあります)」
44:「あとは Date:じゃな。これも実は自分では付けずにプロバイダのサーバーに付けさせたほうが安心じゃ。自分で付けるとパソコンの時間が狂っていたり、タイムゾーンの設定が間違っていたりすると記事が未来から到着したりする」
漫:「それも間抜けですねぇ…」
44:「ちなみにここは GMT(グリニッヂ標準時)を使うのが普通でオフセット(日本標準時 + 9:00)で表したりする。こういうのは fj.* などの日本語のグループであっても世界中に記事が配送されることを考えれば当然と言えよう」
漫:「なるほど。…しかし今回のはあんまり見栄とは関係ないのが多かったですね。やっぱりヘッダではたいして見栄を張れないんじゃ?」
44:「何、まぁそうぢゃが…もっとも見栄を張るには x-face なんてお遊びもあるがの。これは Emacs を使えないと無意味だし…そのうち教えてあげよう(笑)まぁ、とにかく忘れがちじゃが、ヘッダというものは、書くときはもちろん、読むときにもきちんと意識しないと見栄は張れないな」