ちょっと詳しい話になるが、コンピュータで表示する文字に関して、文字集合つまり使える文字の種類を決めた規格が存在する。アメリカで使われているのは us-ascii という。(いわゆる半角英数)。一方、 fj.* などで使っている日本語は jis-x0208 という文字集合であり、これはパソコンではいわゆる全角かな・英数文字と表現されているものである。(実際にはこれらの規格は文字の表示幅は定めていないので全角・半角というのは間違いなのであるが)
で、これだけなら問題ないのだが、実は「jis-x0201 のローマ字」というのがあってこれは ascii のバックスラッシュを円記号に変えただけ(実際にはもう一つ ~ と ‾ という違いがある(^^;)のものなのである。(ちなみに、\ と ¥ なんですが、区別がつきますか?)
ちなみにiso-2022-jp、shift_jis、euc-jp などはこれらの文字集合を実際にコンピュータ上で表現するためのコード割り当ての体系である。
で、インターネット上で日本語を表現する際の標準である ISO-2022-JP においては、エスケープキャラクタ ^[$B の後には jisx0208.1983 に属する文字、^[$@ の後には jisx0208.1978、^[(B の後には us-ascii、^[(J の後には jis-x0201 ローマ字が来ることになっている。従って、^[(B のあとに来ればバックスラッシュ、^[(J の後なら円記号として表現されるべきであるが、実際には Windows などのパソコン上で動く News Reader は ^[(B を使っているにもかかわらず円記号として表現してしまう。
なお、「いわゆる半角カナを使ってはいけない」、というのは半角カナと呼ばれる“jis-x0201 カタカナ”は iso-2022-jp では「使用しない」ということになっていて、 iso-2022-jp を宣言しているのにこれを使用すると当然端末が混乱する可能性が高いからである。逆に言うと例えば shift_jis を宣言しているなら使っても良い。もっとも News では shift_jis は普通使わないし読めない NewsReader が多いのでそもそも shift_jis を宣言すべきではないが。(なお、生の shift_jis は 8 ビット なのでどうしても使いたければ Base 64 でエンコードすべきであるが、こうするとまた読めない人が増えるな)
マルチポストというのは同じ内容の記事を 2 回以上投稿すること(普通は各々複数のグループへ;同じグループに同じ内容の物を複数投稿するのは大概は“多重投稿”といわれる。こちらは単なる操作ミスのことがほとんど。
対してクロスポストの場合は 1 回しか投稿する必要はない。なお、トップカテゴリの違うグループへのクロスポストはなるべく避けた方が無難である。(絶対にいけないわけではないが、どのグループを配送するかはサイトによって違うので(トップカテゴリ毎に管理していることが多いように思われる;ただし未確認(^^;)クロスポストのままフォローするとフォローした人が購読できないグループへ投稿することになってしまいかねない。とくに fj.* 、japan.* などの世界的な規模のカテゴリとサイトローカルなグループとのクロスポストはすべきでない。
ちなみに「ある 1 箇所のニュースグループに投稿された記事」にクロスポストでフォローアップしたりすることがあるが、このときに本文中で「どこそこにもクロスポストし、フォロー先はどこそこにします」とか書いておくと親切ではあるが、こういうのも別に義務ではない。投稿するときはちゃんとヘッダも確認するのが当然である。「何も言わずクロスポストした」とか怒っているのもたまに見かけるが「自分は自分が投稿する記事のヘッダの最低限も確認しないうえそれを他人に責任転嫁するお馬鹿さんです」と世界中に宣言しているようなものです。また、無意味な多数グループへのクロスポストしている記事にイチャモンを付けるときにそのままクロスポストしているのも結構みっともないので気を付けよう。
なお、関係ないが単なる設定確認などの投稿テストにはローカルのテストグループを使おう。(もしそんな物が存在しないときは管理者に頼んで作ってもらうか、japan.test を使うか、distribution: local と設定して fj.test を使う。
この文書は「fj.* での見栄の張り方」を「fj.*の歩き方」のパロディ風に軽い冗談系の読み物として書いてみたものです。(実は当初 fj.jokes に投稿するためのネタとして着想されたのです。;あまりに長くて news 記事としては日の目を見ず…とか言いつつ何部作かにして出す日が来る、かも知れない)
という経緯ですので誇張・思い込みやウソ(一部は故意ですが大半は筆者の無知または勘違い?)が入っているはずです。「これは見過ごせない」と思われる方は是非メイルを下さい。
ただし、「この通りにやったのに罵倒された、どうしてくれる」とかいうのはいうまでもなく却下します。何にしても一番みっともないのは中途半端な知識をエラそーに振り回している状態です。(天に唾を吐いたような気もするが(^^;)
尚、登場人物は全て架空の人物です。…ホントだってば。
メイルにて貴重なご意見を頂いた Yuji Arakomo<yuji7@osk2.3web.ne.jp> さん、岡野孝悌さん<kano@na.rim.or.jp>に海よりも深く感謝いたします。
誤りなどのご指摘はMasahiro Yoshizawa <manbou@ceres.dti.ne.jp>までお願いします。